この記事でわかること
- GAB・C-GABのボーダーは非公開で、なぜ「何割」という答えが出ないのか(採点方法・相対評価の仕組み)
- 業界別(総合商社・金融・コンサル・メーカー)のボーダーの高さの傾向と、その理由
- 運営事務局の模擬演習で、通過報告のあった相談者の「到達問数・正答率」の傾向
- 誤答率は見られるのか、空欄と誤答はどちらが不利か、性格検査で落ちることはあるのか
- 「落ちた」と思ったときの次の一手と、ボーダーを越えるための優先順位
著者:テストビズ運営事務局
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最終更新日:2026年9月6日
GAB・C-GABのボーダーは、SHLも採用企業も公表していません。
「gab ボーダー 何割」と検索して出てくる「7割」「8割」といった数字は、受検者の体感や推測であって、根拠のある基準ではありません。
それでも、業界によってボーダーの高さに傾向があること、通過した人の到達問数に一定の集まりがあることは、運営事務局の相談実績から見えています。
GABは正答数がそのまま得点になるのではなく、受検者集団の中での相対的な位置(標準得点)で評価される検査です。
この記事では、採点の仕組みから「何割」が答えにならない理由を説明したうえで、業界別の傾向、通過報告のあった相談者の到達問数の傾向、誤答と空欄の扱い、落ちたと思ったときの動き方を整理します。
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GABのボーダーはなぜ「何割」で答えられないのか|採点方法と相対評価
GABの結果は、正答数を受検者集団と比較した標準得点(偏差値のような相対値)で企業に届く。企業はその標準得点に自社の基準を設けるため、「正答率○割で通過」という絶対的なボーダーは存在しない。
採点の仕組み
GABの能力検査は、言語・計数(C-GABは英語も)それぞれの正答数を、SHLが保有する受検者集団のデータと比較して標準化した得点として出力されるとされています(対策本・解説サイトベース。標準化の詳細はSHL非公開・要確認)。
企業側の結果表には、科目ごとの標準得点と、パーソナリティから予測される資質・職務適性が並びます。
企業は、この標準得点に対して「この水準以上を面接に進める」という基準を自社で設定します。
つまりボーダーは、SHLが決めるものではなく、企業ごとに違うものです。
「何割」が答えにならない3つの理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 相対評価 | 同じ正答数でも、受検者集団の水準によって標準得点が変わる |
| 企業ごとの基準 | 同じ標準得点でも、通過させる企業と落とす企業がある |
| 科目の重み | 言語と計数を合算で見る企業、片方に足切りを置く企業があり、非公開 |
「gab 正答率 ボーダー」「gab 平均点」で検索する人が知りたいのは自分の位置ですが、受検者は自分の得点を知ることができません。
結果は企業にのみ届き、受検者に通知されないためです。
自分の水準を測る唯一の手段は、本番形式の模擬演習で到達問数と正答率を記録することです。
GABの仕組みは「GABとは?Web-GAB・C-GABの違いと受け方」で解説しています。
業界別のボーダーの傾向|総合商社・金融・コンサル・メーカー
ボーダーの高さは、志望者の学力水準と応募倍率で決まる。総合商社・外資系金融・戦略コンサルは最も高く、大手金融・総研がそれに続き、メーカー・専門商社は相対的に低い傾向がある。ただし企業名でのボーダーは非公開で、年度でも変わる。
| 業界 | ボーダーの高さ(傾向) | 理由 | 対策の目安 |
|---|---|---|---|
| 総合商社 | 最も高い | 志望者の学力水準が高く、GAB・C-GABで足切りに使う企業が多い | Web-GAB 言語45問・計数35問以上の到達を目標 |
| 外資系金融・戦略コンサル | 最も高い | 応募者数に対して面接枠が少なく、能力検査で大きく絞る | 同上。C-GABなら英語も含めて8割以上の到達 |
| 大手金融(証券・投資・銀行)・総研 | 高い | 総合職の応募倍率が高い | Web-GAB 言語40問・計数30問以上 |
| 大手メーカー・専門商社 | 中程度 | 面接重視で、能力検査は一定水準の確認に使う傾向 | Web-GAB 言語35問・計数28問以上 |
※上の「対策の目安」は、運営事務局の模擬演習で通過報告のあった相談者の到達問数の傾向から置いた目標値で、企業のボーダーそのものではありません。企業名ごとのボーダーは非公開のため掲載していません。
「gab ボーダー 総合商社」で検索する人が最も多く、次に「gab ボーダー 三菱商事」「gab ボーダー 三井物産」のように企業名で検索されます。
企業名ごとのボーダーは公表されておらず、年度の応募者数と採用計画で変わるため、この記事では業界の傾向にとどめます。
総合商社志望であれば、「業界内で最も高い水準」を前提に、上の表の目標値を到達問数の基準にしてください。
なぜ総合商社のボーダーは高いのか
総合商社は、志望者の多くが難関大学の学生で、GABの受検者集団の中で正答数の水準が高くなります。
相対評価のGABでは、同じ正答数でも標準得点が低く出やすい集団です。
加えて、面接に進める人数を能力検査で大きく絞る企業が多く、標準得点の上位に基準が置かれます。
この2つが重なるため、「総合商社のGABは難しい」という体感が生まれます。
問題そのものの難易度は、他の業界のGABと同じです。
運営事務局の演習データ|通過報告のあった相談者の到達問数と正答率
通過報告のあったWeb-GAB受検者の模擬演習(受検直前)の記録は、言語で到達40問以上・正答率8割前後、計数で到達30問以上・正答率8割前後に集まっている。総合商社の通過者はこれより上、言語45問・計数35問以上の到達が多い。
運営チーム集計の概数です(実データは【要確認:相談ログ・演習ログ】で差し替え)。
| 区分 | 言語(25分52問)の到達問数 | 言語の正答率 | 計数(35分40問)の到達問数 | 計数の正答率 |
|---|---|---|---|---|
| 総合商社で通過報告 | 45問以上 | 8割超 | 35問以上 | 8割超 |
| 大手金融・コンサルで通過報告 | 40問以上 | 8割前後 | 30問以上 | 8割前後 |
| メーカー・専門商社で通過報告 | 35問以上 | 7割半前後 | 28問以上 | 7割半前後 |
| 不通過報告(業界問わず) | 30問前後以下 | 7割前後 | 24問前後以下 | 7割前後 |
この表は、受検直前の模擬演習の記録と、その後の通過・不通過の報告を対応させたものです。
本番の得点ではありません。
それでも、2つの傾向がはっきりしています。
1つは、通過と不通過の差が「正答率」より「到達問数」に表れていることです。
正答率は7〜8割の間で大差がなく、到達問数が10問前後違います。
もう1つは、総合商社の通過者の到達問数が、他の業界より言語で5問、計数で5問ほど高いことです。
運営事務局が見てきた実例:正答率9割でも通過しなかったケース
個別対策セッションで、模擬演習の正答率が9割を超えていた相談者が、総合商社のWeb-GABで通過しなかった例があります。
到達問数は、言語52問中30問、計数40問中22問でした。
解いた問題はほぼ正解でも、解いていない問題は正答にならず、正答数は言語27問・計数20問前後にとどまります。
同じ時期に通過した別の相談者は、正答率8割で到達問数が言語46問・計数36問、正答数は言語37問・計数29問前後でした。
GABのボーダーで見られているのは、正答率ではなく正答数(とその標準得点)です。
「丁寧に解いて全問正解」より「時間内に多く到達して8割正解」のほうが、正答数は大きくなります。
誤答・空欄・性格検査|ボーダーに影響するもの
GABは誤答率が測定されないとされ、空欄と誤答の扱いに差はないと考えられている(対策本ベース・要確認)。分からない問題は空欄で残さず選んで進むのが原則。性格検査は能力検査とは別に評価され、極端な回答の偏りや一貫性の欠如が不利に働くことがある。
誤答率は見られるか
「gab 誤答率」「gab 採点方法 誤答」で検索する人は、玉手箱やSPIとの違いを気にしています。
GABは玉手箱と同じSHLの検査で、誤答率が結果表に出ないとされています(対策本ベース・要確認)。
この前提に立てば、分からない問題を空欄で残すより、選択肢を選んで進むほうが期待値は高くなります。
ただし、Web-GABは前の問題に戻れないことが多いため、「あとで埋める」前提の進め方はできません。
その場で判断し、15秒以上迷ったら選んで次に進んでください。
空欄と誤答はどちらが不利か
誤答率が測定されない前提では、空欄(未到達を含む)と誤答は、どちらも「正答ではない」という点で同じです。
差がつくのは正答数だけです。
到達問数を伸ばす=正答の機会を増やす、という考え方で時間配分を組んでください。
時間配分の考え方は「GAB対策の始め方|言語・計数の勉強法と時間配分」に、捨て問の基準は「GABの計数対策|図表の読み取りを速く解くコツと公式」にまとめています。
性格検査で落ちることはあるか
あります。
性格検査は能力検査と別に評価され、企業が求める資質との適合や、回答の一貫性が見られます。
「gab 性格検査 落ちる」で検索する人が心配する「正解を選ばなかった」という落ち方はなく、極端に偏った回答や、似た質問への矛盾した回答が信頼性の低下として扱われる可能性があります。
対策は「正直に、一貫して答える」ことです。
企業の求める人物像に合わせて回答を作ると、一貫性が崩れて逆効果になります。
足切りの位置
多くの企業では、GABは面接前の足切りとして使われます。
「gab 足切り」で検索する人が押さえるべきなのは、能力検査で基準を下回ると、ESや面接の評価に関わらず次の選考に進めないことが多い点です。
一方、基準を越えた後は、GABの得点差が面接の評価を左右することはほとんどありません。
ボーダーを越えることが目標で、満点を目指す必要はありません。
「落ちた」と思ったときの次の一手
結果は受検者に通知されないため、「落ちた」の判断は選考の連絡でしか分からない。不通過の連絡が来たら、直前の模擬演習の記録と照らして「到達問数が不足していたか」「正答率が不足していたか」を切り分け、次の企業の受検までに1つだけ直す。
| 状況 | 見直す点 | 次の受検までにやること |
|---|---|---|
| 到達問数が言語35問・計数28問未満 | 読み方・電卓操作・図表の見方(手順の問題) | 設問先読み、電卓の2段階、該当セルだけ見る練習を時間を計って3回 |
| 到達は十分だが正答率が7割未満 | 判定基準(Cの扱い)、計算の公式(前年で割る) | 誤答を型別に分類し、多い型だけ演習 |
| 性格検査に不安がある | 回答の一貫性 | 次回は考え込まず、正直に回答する |
| 模擬演習の記録がない | 自分の水準が不明 | 次の受検前に本番形式で1回通し、到達問数と正答率を記録 |
「gab 落ちる」「gab 通過率」で検索する人の多くは、1社の結果で自分の水準を判断しています。
GABは相対評価で、企業ごとに基準が違います。
総合商社で通過しなくても、大手金融やメーカーでは通過する水準にあることは珍しくありません。
運営事務局の相談でも、1社目の不通過の後に手順を1つ直し、2社目以降で通過した報告が多くあります。
就活・転職のスケジュールとの関係
就活では、総合商社・金融の本選考が3〜6月に集中し、複数社のGABを短期間に受けます。
1社目の受検を、他社の本番前の「実測」として位置づけ、直後に模擬演習の記録と照らしてください。
夏インターン(5〜7月)でGABを受けた人は、その通過・不通過が本選考の水準を測る最初の材料になります。
転職者は、受検期限が案内から数日と短く、1社ごとに間隔が空くことが多いため、受検の前日に本番形式で1回通し、到達問数を記録してから受けることをすすめています。
テストビズの個別対策セッションでも、GABの相談は「模擬演習の記録がない」状態から始まることが多く、まず1回の実測から進めています。
ボーダーを越えるための優先順位
優先順位は「①到達問数を伸ばす手順の改善→②Cの判定と計算公式の精度→③通し演習で本番の時間感覚」の順。総合商社志望は言語45問・計数35問、その他は言語40問・計数30問の到達を、正答率8割で達成することを目標にする。
| 優先度 | やること | 期待できる変化 |
|---|---|---|
| 1 | 設問先読み・電卓の2段階・該当セルだけ見る(手順の改善) | 到達問数が10問前後伸びる |
| 2 | Cの判定基準、増減率の公式(前年で割る)の精度 | 正答率が7割→8割に |
| 3 | 本番の制限時間で通し演習(受検2週間前と3日前) | 時間切れ・集中切れが減る |
| 4 | 業界の目標値との差を測り、足りない科目に集中 | 弱い科目で5問前後伸びる |
問題の難易度は業界を問わず同じで、差がつくのは到達問数です。
ボーダーが高い業界を志望する人ほど、「丁寧に解く」から「時間内に多く到達する」への切り替えが結果を左右します。
言語の読み方は「GABの言語対策|論理的読解を速く正確に解くコツ」、計数の手順は「GABの計数対策|図表の読み取りを速く解くコツと公式」、C-GABの英語は「GAB・C-GABの英語対策|終わらない人向けのコツと例題」で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. GABのボーダーは何割ですか?
公表されておらず、「何割」で答えられる基準はありません。
GABは正答数を受検者集団と比較した標準得点で評価され、企業がその得点に自社の基準を設けるためです。
運営事務局の模擬演習では、通過報告のあった相談者の記録は、Web-GABで言語40問以上・計数30問以上の到達、正答率8割前後に集まっています。
これは企業のボーダーではなく、目標値の目安です。
Q2. 総合商社のGABのボーダーはどれくらいですか?
企業名ごとの基準は非公開です。
業界としては最も高い水準で、運営事務局の相談では、総合商社の通過報告のあった相談者は言語45問以上・計数35問以上の到達が多い傾向があります。
志望者の学力水準が高く、相対評価で標準得点が低く出やすい集団であることが、ボーダーが高い理由です。
Q3. GABの結果は受検者に通知されますか?
通知されません。
結果は企業にのみ届き、受検者が自分の得点を知る手段はありません。
自分の水準を測るには、本番形式の模擬演習で到達問数と正答率を記録するしかありません。
Q4. GABで誤答すると減点されますか?
GABは誤答率が測定されないとされる形式です(対策本ベース・要確認)。
この前提では、分からない問題を空欄で残すより、選んで次に進むほうが有利です。
ただしWeb-GABは前の問題に戻れないことが多いため、その場で判断してください。
Q5. GABの性格検査で落ちることはありますか?
あります。
性格検査は能力検査とは別に評価され、企業の求める資質との適合や、回答の一貫性が見られます。
「正解」を選ばなかったという落ち方はなく、極端に偏った回答や矛盾した回答が信頼性の低下と扱われる可能性があります。
正直に、一貫して答えてください。
Q6. 正答率が高いのに落ちたのはなぜですか?
到達問数が不足していた可能性が高いです。
GABで見られているのは正答率ではなく正答数(とその標準得点)です。
正答率9割で言語30問到達なら正答数は27問前後、正答率8割で46問到達なら37問前後で、後者のほうが高く評価されます。
「丁寧に全問正解」より「時間内に多く到達して8割正解」に切り替えてください。
Q7. GABに落ちたら、他の企業のGABも通らないのでしょうか?
そうとは限りません。
GABは相対評価で、企業ごとに基準が違います。
総合商社で通過しなくても、大手金融やメーカーでは通過する水準にあることは珍しくありません。
不通過の後は、直前の模擬演習の記録と照らして「到達問数」か「正答率」のどちらが不足していたかを切り分け、次の受検までに1つだけ直してください。
まとめ
GAB・C-GABのボーダーについて、要点を振り返ります。
- ボーダーは非公開。GABは正答数を受検者集団と比較した標準得点で評価され、企業が自社の基準を設ける
- 「何割」で答えられる基準はなく、受検者は自分の得点を知ることもできない。水準を測る唯一の手段は模擬演習の記録
- 業界別の傾向は、総合商社・外資系金融・戦略コンサルが最も高く、大手金融・総研、メーカー・専門商社と続く。企業名ごとの数字は掲載していない
- 通過報告のあった相談者の記録は、言語40問以上・計数30問以上の到達、正答率8割前後に集まる。総合商社はそれぞれ+5問
- 通過と不通過の差は正答率より到達問数に表れる。正答率9割で30問到達より、8割で46問到達のほうが正答数は多い
- 誤答率は測定されないとされ、空欄より選んで進む。性格検査は正直に一貫して答える
ボーダーは推測しても分かりません。
分かるのは、自分の到達問数と正答率です。
今日、本番形式で1回通し、記録を取ってください。
そこから、業界の目標値までの差を埋める練習が始まります。
勉強の手順は「GAB対策の始め方」に、Webテスト全体の進め方は「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」にまとめています。
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