この記事でわかること
- GAB言語(論理的読解)の出題形式と、Web-GAB・C-GABの問題数・制限時間・1問あたりの秒数
- A・B・Cを3つの質問で判定する手順と、迷いやすい「BとC」「AとC」の境目
- 設問先読み→該当箇所探し→判定の読み方と、長文1本を2分で処理する時間配分
- 運営事務局の模擬演習で見えた「判定別の誤答傾向」と、誤答が集まる設問の型
- オリジナル例題1本4問と、精読型から切り替えるための2週間の練習メニュー
著者:テストビズ運営事務局
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最終更新日:2026年9月5日
GABの言語対策で最初に変えるべきなのは、読解力ではなく「読む順番」です。
GABの言語は、長文を読んで設問文が「本文から論理的に正しい(A)/誤り(B)/判断できない(C)」のどれかを選ぶ形式で、Web-GABなら52問を25分、1問あたり約29秒で処理します。
本文を最初から全部読んでから設問に進む読み方では、どれだけ読解力があっても時間内に終わりません。
運営事務局の模擬演習では、この「精読型」の人が言語の到達問数を伸ばせずにいる一方、設問先読みに切り替えた人は2回目以降で到達問数が大きく伸びる傾向があります。
この記事では、A・B・Cの判定手順と読み方、判定別の誤答傾向、練習メニューを、オリジナル例題つきで解説します。
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GAB言語の出題形式|論理的読解とは何か
GAB言語は「論理的読解」の1形式のみ。長文1本に4問前後の設問文がつき、それぞれをA(本文から正しい)・B(本文から誤り)・C(本文からは判断できない)に分ける。知識や常識ではなく、本文だけを根拠に判断する検査である。
| 項目 | Web-GAB(目安) | C-GAB(目安) | ペーパーGAB(目安) |
|---|---|---|---|
| 制限時間・問題数 | 25分・52問 | 15分・32問 | 25分・52問 |
| 長文の本数 | 約13本(1本に4問) | 約8本 | 約13本 |
| 1問あたり | 約29秒 | 約28秒 | 約29秒 |
| 1本あたり | 約2分 | 約1分50秒 | 約2分 |
| 前の問題に戻る | 戻れないことが多い | 戻れない | 戻れる |
※問題数・制限時間はSHL公式では非公開のため、対策本と受検者報告で一致する数値を目安として掲載しています。企業の指定により異なります。
選択肢A・B・Cの意味
| 選択肢 | 意味 | 一言でいうと |
|---|---|---|
| A | 本文の内容から論理的に考えて、明らかに正しい | 本文に書いてある(言い換えを含む) |
| B | 本文の内容から論理的に考えて、明らかに誤り | 本文と矛盾する |
| C | 本文の内容からは、正しいとも誤りとも判断できない | 本文に書いていない |
「gab 言語 abc」「gab 論理的読解 判定」で検索する人が最初に押さえるべきなのは、Cが「分からない」ではなく「本文に根拠がない」という意味だという点です。
一般常識として正しい内容でも、本文に書いていなければCです。
GABの言語で失点する人の多くは、このCの意味を「自信がないときに選ぶ選択肢」と誤解しています。
玉手箱の言語との違い
GABの言語は、玉手箱の「論理的読解(GAB形式)」と同じ形式です。
違いは量で、玉手箱の論理的読解は15分32問(8本)、Web-GABは25分52問(13本)と、GABのほうが長丁場です。
玉手箱にある「趣旨判定」「趣旨把握」はGABには出ません。
玉手箱の言語の対策を済ませている人は、判定の手順はそのまま使えます。
25分間、集中を切らさずに13本を処理する通し演習を加えてください。
A・B・Cの判定手順|3つの質問で迷いをなくす
判定は「①本文に同じ内容があるか→A」「②本文と矛盾する内容か→B」「③どちらでもない→C」の順で行う。①と②を確認せずにCを選ばないこと、③に自分の推論や常識を持ち込まないことが、正答率を左右する。
質問1:本文に同じ内容が書いてあるか(→A)
設問文の内容が、本文に「同じ意味で」書かれていればAです。
言い換えを含みます。
本文「売上は前年を上回った」に対し、設問文「売上は前年より増加した」はAです。
注意点は、設問文が本文の内容を「一部だけ」言い換えている場合です。
本文「多くの参加者が満足した」に対し、設問文「すべての参加者が満足した」は、範囲が違うためAではありません(本文と矛盾すればB、断定できなければC)。
質問2:本文と矛盾する内容か(→B)
設問文が本文の内容と「反対」または「両立しない」ならBです。
本文「実験は室温で行われた」に対し、設問文「実験は高温で行われた」はBです。
Bで迷いやすいのは、数値・時期・範囲の一部だけが違う設問文です。
本文「2020年に開始」に対し「2021年に開始」はB、本文「3割」に対し「半数以上」はBです。
「gab 言語 bc」の混同はここで起きます。
Bは「本文に書いてあって、それと違う」、Cは「本文に書いていない」です。
質問3:どちらでもない(→C)
質問1・2のどちらにも当てはまらなければCです。
Cになる設問文には、次の型があります。
| Cになる設問文の型 | 例(本文:「A社は今年、国内の店舗数を増やした」) |
|---|---|
| 本文にない評価・価値判断 | 「A社の戦略は正しい」 |
| 本文にない比較 | 「A社はB社より店舗数が多い」 |
| 本文にない因果 | 「店舗数が増えたので売上が伸びた」 |
| 本文にない将来予測 | 「A社は来年も店舗を増やす」 |
| 本文の範囲外(海外・過去・別対象) | 「A社は海外の店舗数も増やした」 |
これらは、常識的に「たぶんそうだろう」と思える内容が多く、Aと誤答されがちです。
「本文に書いてある?」と1回自問することが、Cの正答率を上げる最も確実な方法です。
迷ったときの決め方
15秒以上迷ったら、「本文に書いてあると言い切れるか」だけで決めます。
言い切れなければ、AでもBでもなくCです。
GABの言語は、迷い続けても答えが変わらない設計で、1問に時間をかけるほど後半の問題を失います。
GAB言語の読み方|設問先読みで長文1本を2分で処理する
読み方は「設問4問を先に読む→本文をキーワードで検索するように読む→該当箇所と設問文を照合する」の順。本文を最初から精読する読み方は、Web-GABの25分では半分前後しか到達できない。
手順
- 設問文4問を先に読み、それぞれのキーワード(名詞・数値・時期・「最も」「すべて」などの限定語)に目を付ける(15秒)
- 本文を「キーワードを探す」つもりで読み、各設問の該当箇所を見つける(60秒)
- 該当箇所と設問文を照合し、A・B・Cを判定する(1問10秒×4=40秒)
- 該当箇所が見当たらなければC(探し続けない)
合計で約2分、Web-GABの1本あたりの目安に収まります。
「gab 長文 読み方」で検索する人の多くは、手順2で「本文を理解しようとする」ために時間を使っています。
GABの本文は、理解する対象ではなく、照合する資料です。
運営事務局が見てきた実例:精読型から先読み型への切り替え
個別対策セッションで、初回の模擬演習で言語52問中28問前後(精読型)だった相談者が、読み方の切り替えだけで3回目に44問前後まで到達した例があります。
正答率は初回と大きく変わっていません。
到達問数だけが伸び、結果として正答数が1.5倍以上になりました。
この相談者が最初に抵抗を感じたのは、「本文を全部読まないと不安」という感覚でした。
GABの設問文は本文の特定の箇所に対応しているため、全部読む必要はない、と頭で理解しても、初回の演習では精読に戻ってしまいます。
切り替えには、「先読みでしか解かない」と決めた演習を最低3本、時間を計って行う必要があります。
運営事務局の演習データ|A・B・C判定別の誤答傾向
模擬演習の集計では、C判定が正解の設問で誤答が最も多く、その大半が「Aと答える」誤り。次に多いのが、数値・範囲の一部が違うB判定の設問で「Aと答える」誤り。正解がAの設問での誤答は少ない。
運営チーム集計の概数です(実データは【要確認:演習ログ】で差し替え)。
| 正解 | 初回の正答率(概数) | 誤答の内訳(概数) | 誤答が集まる設問の型 |
|---|---|---|---|
| A | 8割超 | Cが多い(「言い換え」をAと認めない) | 本文の表現を別の語で言い換えた設問文 |
| B | 7割前後 | Aが多い | 数値・時期・範囲の一部だけ違う設問文 |
| C | 5割前後 | Aが大半 | 常識的に正しい評価・因果・予測 |
この表から分かることは2つあります。
1つは、誤答の大半が「Aと答えてしまう」方向に偏っていることです。
本文を読んで「なんとなく合っていそう」という印象でAを選ぶ癖が、B・Cの両方の失点を生んでいます。
もう1つは、Aが正解の設問で「言い換えをAと認めない」誤答があることです。
Cを意識しすぎた人が、本文と語句が違うだけでCを選ぶ、という反動の誤りです。
「同じ意味なら語句が違ってもA」「意味が違えば語句が似ていてもB」「書いていなければC」の3つを、演習のたびに口に出して確認してください。
2回目以降の変化
同じ相談者の2回目・3回目の演習では、C判定の正答率が7割超まで改善する傾向があります。
改善のきっかけは、初回の誤答を「なぜAと答えたか」の理由ごとに分類したことです。
「常識で補った」「本文の別の箇所と混同した」「限定語(すべて・最も)を見落とした」の3分類が大半を占め、自分の癖を1つ特定すると、次の演習で同じ型の誤答が減ります。
GAB言語の例題(運営事務局作成・オリジナル)
例題は本文1本に設問4問。設問を先に読み、本文を検索するように読んで、A・B・Cを判定する。目標時間は2分。
例題
次の文章を読み、設問1〜4についてA・B・Cのいずれかを選んでください。
- A:本文の内容から論理的に考えて、明らかに正しい
- B:本文の内容から論理的に考えて、明らかに誤り
- C:本文の内容からは、正しいとも誤りとも判断できない
【本文】
ある自治体は、住民の図書館利用を増やす目的で、昨年度から市内3館のうち中央館のみ開館時間を2時間延長した。
延長後1年間の中央館の貸出冊数は、前年度に比べて約8%増加した。
一方、開館時間を変えなかった他の2館の貸出冊数は、いずれも前年度とほぼ同じであった。
自治体は、貸出冊数の増加は開館時間の延長によるものと見ている。
ただし、延長した時間帯の利用者の多くは、以前から中央館を利用していた人であることが、利用者アンケートから分かっている。
自治体は今後、他の2館についても延長を検討するとしている。
【設問】
1. 中央館の貸出冊数は、開館時間の延長後に前年度より増加した。
2. 開館時間の延長によって、これまで図書館を利用していなかった住民の利用が大きく増えた。
3. 開館時間を延長しなかった2館の貸出冊数は、前年度より大きく減少した。
4. 他の2館の開館時間は、来年度から延長されることが決まっている。
解答と解説
| 設問 | 正解 | 根拠 |
|---|---|---|
| 1 | A | 本文2文目「約8%増加した」と同じ内容 |
| 2 | B | 本文5文目「延長した時間帯の利用者の多くは、以前から中央館を利用していた人」と矛盾する。「新規利用者が大きく増えた」とは言えない |
| 3 | B | 本文3文目「前年度とほぼ同じ」と矛盾する |
| 4 | C | 本文最終文は「延長を検討する」であり、「決まっている」とは書かれていない。「検討する→決まる」と推論を足すとAと誤答する |
設問2は、自治体の見解(4文目)だけを読むとAと答えがちですが、5文目のアンケート結果と照合するとBになります。
設問4は、Cの典型型「本文にない将来の断定」です。
判定に迷った人は、「本文に書いてあると言い切れるか」だけで決めてください。
ほかの例題は「GABの例題と練習問題|言語・計数の出題形式と解き方」に、計数の例題と合わせて掲載しています。
GAB言語の練習メニュー|2週間で先読み型に切り替える
練習は「判定基準の理解(2日)→先読み限定の演習(5日)→時間を計った通し演習(5日)→弱点の型の潰し込み(2日)」の順。毎日長文3本、1本2分の上限で解き、超えた設問と誤答を判定別に記録する。
| 期間 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 1〜2日目 | A・B・Cの意味と、Cになる設問文の5つの型を理解。例題を解説を見ながら解く | 判定の理由を説明できる |
| 3〜7日目 | 「設問先読み」だけで毎日3本。1本2分の上限を超えたら途中でも止める | 3本を6分以内で終える |
| 8〜12日目 | 問題集の模擬テストか本番形式で、25分52問(またはC-GABなら15分32問)の通し演習を2回 | Web-GAB 40問以上到達 |
| 13〜14日目 | 誤答を「常識で補った/別の箇所と混同/限定語の見落とし」に分類し、多い型だけ演習 | 自分の癖を1つ特定 |
「gab 言語 練習」「gab 言語 苦手」で検索する人は、演習量が足りないと考えがちですが、多くの場合は「時間を計らずに全問正解を目指す練習」が原因です。
1本2分を超えたら止める、という上限つきの練習が、先読み型への切り替えを進めます。
C-GABを受ける人は、同じメニューを15分32問の設定で行い、英語(10分24問)にも同じ判定手順が使えることを確認してください。
対策本の選び方は「GAB・C-GAB対策本おすすめ|参考書ランキングと選び方」で、GAB全体の勉強手順は「GAB対策の始め方|言語・計数の勉強法と時間配分」で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. GABの言語は難しいですか?
文章そのものは難しくありません。
難しさは、Web-GABで1問約29秒という時間と、「本文に根拠がなければC」という判定基準への慣れの2つです。
読解力があっても、本文を精読する読み方では時間内に半分前後しか到達できません。
「gab 言語 難しい」と感じる人の多くは、読み方の問題です。
Q2. GABの言語で時間が足りません。どうすればいいですか?
本文を全部読んでから設問に進む読み方をやめ、設問4問を先に読んでから本文を検索するように読んでください。
運営事務局の演習では、この切り替えだけで到達問数が28問前後から44問前後に伸びた例があります。
1本2分の上限を決め、超えたら途中でも次の長文に進む練習を、時間を計って行ってください。
Q3. BとCの区別がつきません。
Bは「本文に書いてあって、それと違う」、Cは「本文に書いていない」です。
設問文の内容について、本文に反対のことや両立しないこと(数値・時期・範囲の違いを含む)が書かれていればB、本文にまったく触れられていなければCです。
迷ったら「本文のどこと矛盾しているか」を1箇所指せるかで決めてください。
指せなければCです。
Q4. 常識的に正しいのにCになる問題があるのはなぜですか?
GABが「本文から論理的に判断できるか」を測る検査だからです。
本文にない評価・比較・因果・予測・範囲外の内容は、一般常識で正しくてもCです。
運営事務局の演習データでは、C判定の設問の誤答の大半が「Aと答える」誤りで、この常識による補完が主な原因です。
Q5. 玉手箱の言語対策はGABに使えますか?
使えます。
GABの言語は玉手箱の「論理的読解」と同じ形式で、判定の手順も読み方も同じです。
違いはWeb-GABが25分52問と長いことなので、13本を集中して処理する通し演習を加えてください。
玉手箱の「趣旨判定」「趣旨把握」はGABには出ないため、その練習は不要です。
Q6. C-GABの言語は何が違いますか?
形式は同じで、15分32問と時間が短く、前の問題に戻れません。
1問あたりの秒数はWeb-GABとほぼ同じ(約28秒)です。
C-GABには英語(10分24問)もあり、判定の手順はそのまま英文に使えます。
C-GAB固有の流れは「C-GAB対策|テストセンター受検の流れと計数・言語の勉強法」、英語は「GAB・C-GABの英語対策|終わらない人向けのコツと例題」で扱います。
Q7. GABの言語に対策本は必要ですか?
「なぜCなのか」の根拠を示す解説がある問題集を1冊使うことをすすめています。
判定基準は解説を読まないと身につきにくく、無料教材だけでは同じ誤答を繰り返しがちです。
1冊を、1周目は解説を読み込み、2周目からは1本2分の上限で時間を計って使ってください。
まとめ
GABの言語対策を、要点で振り返ります。
- GAB言語は論理的読解の1形式。長文1本に4問、Web-GABで25分52問・1問約29秒
- 判定は「本文に同じ内容→A、矛盾→B、書いていない→C」の順。Cは「分からない」ではなく「根拠がない」
- 読み方は設問先読み→本文をキーワードで検索→照合。本文は理解する対象ではなく照合する資料
- 誤答の大半は「Aと答える」方向に偏る。常識で補う、別の箇所と混同する、限定語を見落とす、の3つが原因
- 精読型から先読み型に切り替えた相談者は、正答率を保ったまま到達問数が1.5倍以上に伸びた
- 練習は1本2分の上限つきで毎日3本。超えたら止める。誤答は判定別・原因別に記録する
今日、長文を1本、設問を先に読んでから2分で解いてください。
その1本が、GAB言語の読み方を変える最初の練習です。
勉強の全体像は「GAB対策の始め方」に、Webテスト全体の進め方は「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」にまとめています。
Test-Biz
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