GABの計数対策|図表の読み取りを速く解くコツと公式

この記事でわかること

  • GAB計数(図表の読み取り)の出題形式と、Web-GAB・C-GAB・ペーパーの問題数・制限時間・電卓の可否
  • 頻出の計算パターン6種と、それぞれの公式・電卓の打ち方・概算のコツ
  • 「設問→図表の該当セル→計算→選択肢」の解き方と、1問50秒の内訳
  • 運営事務局の模擬演習で測った「電卓操作を変えるだけで何秒縮むか」の実測傾向
  • オリジナル例題(1グラフ4問)と、電卓なし(C-GAB・ペーパー)の筆算・概算の練習法
  • 「計数が終わらない」人向けの捨て問の基準と2週間の練習メニュー

著者:テストビズ運営事務局
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最終更新日:2026年9月5日

GABの計数対策で差がつくのは、計算力ではなく「図表のどこを見るか」を決める速さと、電卓の打ち方です。
GABの計数は「図表の読み取り」の1形式で、表やグラフから数値を拾い、割合・増減率・差分などを計算して選択肢から選びます。
使う計算は四則演算と百分率だけで、Web-GABなら40問を35分、1問あたり約52秒で処理します。
運営事務局の模擬演習では、同じ問題を「電卓の打ち方を変えるだけ」で1問あたり10秒前後短縮できた相談者が多く、35分で5〜7問分の差になります。
この記事では、頻出の計算パターンと公式、電卓の時短の実測傾向、電卓なしの筆算・概算法を、オリジナル例題つきで解説します。

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GAB計数の出題形式|図表の読み取りとは何か

GAB計数は「図表の読み取り」の1形式のみ。表・折れ線グラフ・棒グラフ・円グラフから数値を読み取り、割合・増減率・差分・予測値などを計算して5択前後から選ぶ。1つの図表に複数の設問がつき、図形・展開図・方程式は出ない。

項目 Web-GAB(目安) C-GAB(目安) ペーパーGAB(目安)
制限時間・問題数 35分・40問 15分・29問 35分・40問
1問あたり 約52秒 約31秒 約52秒
電卓 不可(会場の筆記用具・計算用紙) 不可(冊子に書き込み可)
前の問題に戻る 戻れないことが多い 戻れない 戻れる
図表の種類 表・折れ線・棒・円グラフ、複合図表 同左 同左

※問題数・制限時間はSHL公式では非公開のため、対策本と受検者報告で一致する数値を目安として掲載しています。企業の指定により異なります。

玉手箱の計数との違い

GABの計数は、玉手箱の3形式(四則逆算・図表の読み取り・表の空欄推測)のうち「図表の読み取り」だけが出ます。
玉手箱の図表の読み取りは15分29問、Web-GABは35分40問と、GABのほうが長丁場です。
玉手箱で図表の読み取りを対策済みの人は、解き方はそのまま使えます。
「gab 計数 図形」「gab 計数 数学」で検索する人が心配する図形問題や方程式は、GABには出ません。
図形の法則性や暗号が出るのはCAB(IT職向け)です。

頻出の計算パターン6種と公式|電卓の打ち方まで

GAB計数の計算は「構成比」「増減率」「差分・合計」「1単位あたり」「予測値」「複数項目の比較」の6パターンでほぼ網羅できる。それぞれ公式は1行で、電卓は「差を先に出してから割る」2段階で打つ。

パターン 設問の例 公式 電卓の打ち方(Web-GAB) 概算のコツ(電卓なし)
構成比 Aは全体の何%か 部分÷全体×100 部分÷全体= → %は暗算 上2桁で割る。216÷1,276→22÷128≒0.17
増減率 前年比何%増か (今年−前年)÷前年×100 今年−前年= → ÷前年= の2段階 差÷前年。差が前年の1/10なら10%
差分・合計 AとBの差はいくらか A−B / A+B 単位を確認してから1回 千・百万の単位を先に揃える
1単位あたり 1人あたりの売上は 総量÷単位数 総量÷人数= 桁を落として割る。4,800÷120→48÷12=4
予測値 同じ増加率で来年は 今年×(1+増加率) 今年×1.0X= 今年+今年×増加率。4%なら今年の4/100を足す
複数項目の比較 増加率が最大の項目は 各項目の(差÷前年) 明らかに低い項目を除外後、残りだけ計算 差が大きく前年が小さい項目が最有力

パターン別の注意点

  • 構成比:全体は「合計欄」を使う。別の行の値で割る誤りが最も多い
  • 増減率:差を「前年」で割る。「今年」で割る誤りが2番目に多い
  • 予測値:4%増は「×1.04」。「×1.4」と桁を誤る人がいる。減少なら「×0.96」
  • 複数項目の比較:全項目を計算すると時間切れになる。減少している項目、差が明らかに小さい項目を先に除外する
  • 「判断できない」の選択肢:設問で問われている数値が図表にないときだけ選ぶ。頻度は高くない

電卓の使い方

Web-GABの電卓は、PCの電卓アプリでも手元の電卓でも構いません。
運営事務局は、手元の電卓(12桁・大きめのキー)をすすめています。
画面の電卓は、図表と電卓の間でマウスを往復させる時間が加算されるためです。
打ち方は「2段階」が原則です。
(1,276−1,200)÷1,200 を1つの式で打つと、括弧の扱いや打ち間違いで結果を疑う時間が生まれます。
「1,276−1,200=」で76を確認し、「76÷1,200=」と2回に分けたほうが、結果的に速く正確です。

解き方の手順|1問50秒の内訳

解き方は「①設問を読む(5秒)→②図表の該当セルを特定する(15秒)→③電卓で2段階計算(20秒)→④選択肢と照合(5秒)」。図表全体を眺めてから設問を読む順番では、②で時間を使いすぎる。

手順

  1. 設問を読み、「何を」「どの年・どの項目について」求めるかを確認する(5秒)
  2. 図表の中で、必要な行・列・系列だけを見る。単位(千円・百万円・%)を確認する(15秒)
  3. 公式に当てはめ、電卓で2段階に分けて計算する(20秒)
  4. 選択肢と照合する。選択肢の間隔が広ければ概算で十分(5秒)

合計約45〜50秒で、Web-GABの1問あたりの目安に収まります。
「gab 計数 コツ」で検索する人の多くは、手順2で図表全体を読もうとしています。
図表は、設問に必要な数値を探すための資料で、全体を理解する対象ではありません。

1つの図表に複数の設問がつく場合

GABでは、同じ図表に3〜5問の設問がつくのが一般的です。
最初の設問で図表の構造(行が項目・列が年、単位)を把握しておくと、2問目以降は手順2が短縮されます。
また、前の設問の計算結果(例:B支店の増加率4%)を、後の設問(例:同じ増加率で来年は)で使い回せることが多いです。
計算結果をメモ用紙に書き残す習慣で、1図表あたり30秒前後の節約になります。

運営事務局の演習データ|電卓操作の時短効果

模擬演習で、電卓の打ち方を「1つの式で打つ→2段階で打つ」「画面の電卓→手元の電卓」「結果を見てから打ち直す→打ちながら図表を見る」に変えた相談者は、1問あたり平均10秒前後短縮した。35分では5〜7問分の到達問数の差になる。

運営チーム集計の概数です(実データは【要確認:演習ログ】で差し替え)。

変更点 変更前の1問あたり(概数) 変更後(概数) 短縮の理由
1つの式で打つ→差を先に出す2段階 約60秒 約52秒 打ち間違いによる打ち直しが減る
画面の電卓→手元の電卓 約58秒 約50秒 マウス移動と視線の往復がなくなる
図表を全部見る→設問先読みで該当セルだけ見る 約65秒 約48秒 数値を探す時間が半減
複数項目を全部計算→除外してから計算 約90秒 約55秒 計算回数が3〜4回から1〜2回に

4つをすべて取り入れた相談者は、初回の到達問数が40問中24問前後だったのに対し、3回目には34問前後まで伸びる傾向があります。
正答率はほぼ変わらず、到達問数だけが伸びるのが特徴です。
計算力を上げる練習より、手順と操作を変える練習のほうが、短期間で結果に表れます。

運営事務局が見てきた実例:「計算は合っているのに終わらない」

個別対策セッションで多いのが、「解いた問題はほぼ正解なのに、時間内に6割しか到達できない」という相談です。
演習を見ると、共通する動きがあります。
図表が表示されると、設問を読む前に図表全体を読み始め、単位や注釈まで確認してから設問に進んでいます。
1問目でこの動きに20〜30秒使い、以降の設問でも図表を見直しています。
「設問→該当セル」の順に変え、1問目で図表の構造だけ把握して2問目以降は該当セルだけを見る練習を3回行った後、同じ相談者の到達問数は40問中33問前後に伸びました。
正確さがある人ほど、この「読みすぎ」で失点しています。

GAB計数の例題(運営事務局作成・オリジナル)

例題は1つのグラフに4問。設問→該当する系列と年→公式→電卓2段階の順で解く。目標は4問で3分30秒(Web-GAB)。

例題

次の表は、ある地域の宿泊施設の年間宿泊者数(単位:千人)と、そのうち外国人宿泊者の割合を示している。設問1〜4に答えてください。

宿泊者数(千人) 外国人の割合
2022年 1,500 20%
2023年 1,800 25%
2024年 2,000 30%
2025年 2,200 35%

【設問】
1. 2024年の外国人宿泊者数は、およそ何千人か。
(選択肢)500 / 600 / 700 / 800 / 表からは判断できない
2. 2023年から2024年にかけて、宿泊者数はおよそ何%増加したか。
(選択肢)9% / 11% / 13% / 15% / 表からは判断できない
3. 2025年の外国人宿泊者数は、2022年の外国人宿泊者数のおよそ何倍か。
(選択肢)1.8倍 / 2.2倍 / 2.6倍 / 3.0倍 / 表からは判断できない
4. 2025年の外国人宿泊者のうち、アジアからの宿泊者の割合はおよそ何%か。
(選択肢)40% / 50% / 60% / 70% / 表からは判断できない

解答と解説

設問 正解 計算
1 600 2,000×0.30=600(千人)
2 11% (2,000−1,800)÷1,800=200÷1,800=0.111…→約11%
3 2.6倍 2025年:2,200×0.35=770、2022年:1,500×0.20=300。770÷300=2.56…→約2.6倍
4 表からは判断できない 外国人宿泊者の国・地域別の内訳は表にない

時短のポイント

  • 設問1:割合の列は「%」表記。0.30に変換して掛ける。電卓では「2000×30%」でも「2000×0.3」でも同じ
  • 設問2:差(200)を先に出し、÷1,800の2段階。選択肢の間隔が2%刻みなので、200÷1,800≒0.11と概算できれば電卓なしでも選べる
  • 設問3:2回の掛け算と1回の割り算が必要で、この例題で最も時間がかかる。770と300をメモしてから割る。選択肢の間隔が広いので、「770÷300は2.5より大きく3より小さい」で2.6倍に絞れる
  • 設問4:表にない情報を問われたら、計算しようとせず「判断できない」を選ぶ。ここで迷って時間を使う人が多い

計数の解き方の全体像と、言語の例題は「GABの例題と練習問題|言語・計数の出題形式と解き方」にまとめています。

電卓なし(C-GAB・ペーパー)の計数対策|筆算と概算

C-GABとペーパーGABは電卓が使えない。対策は「選択肢を先に見て必要な精度を判断する」「上2桁の概算で絞る」「割合は分数に置き換える(25%=1/4)」の3つ。C-GABは15分29問・1問約31秒で、Web-GABよりさらに速い判断が必要である。

方法 内容
選択肢の間隔を見る 間隔が広ければ概算、狭ければ筆算 選択肢が10%刻みなら上1桁の概算で足りる
上2桁の概算 数値を上2桁に丸めて計算 216÷1,276→22÷128→約0.17
分数への置き換え 割合を分数にして暗算 25%=1/4、12.5%=1/8、33%≒1/3
差から先に計算 増減率は差を出してから前年で割る 2,000−1,800=200、200÷1,800→2÷18≒0.11
除外法 複数項目の比較は明らかな項目を除外 減少している項目、差が小さい項目を先に消す

C-GABの計数15分29問は、Web-GABの半分近い秒数で1問を処理する設計です。
「全問を筆算で解く」のは現実的ではなく、概算で選択肢を絞る問題と、筆算が必要な問題を見分けることが対策の中心になります。
ペーパーGABは、冊子に直接計算を書き込め、前の問題に戻れるため、筆算が必要な問題を後回しにする方針が有効です。
C-GAB固有の流れは「C-GAB対策|テストセンター受検の流れと計数・言語の勉強法」で解説しています。

「計数が終わらない」人向けの捨て問の基準と練習メニュー

捨て問の基準は「①設問を読んで15秒以内に見る場所が決まらない」「②計算が3回以上必要で、選択肢の間隔が狭い」「③『判断できない』が正解の可能性がある」の3つ。練習は2週間で、パターンの習得→電卓操作の改善→時間を計った通し演習の順に進める。

捨て問の基準

GABは玉手箱と同様、誤答率は測定されないとされる形式です(対策本ベース・要確認)。
分からない問題を空欄で残すより、選択肢の中央付近を選んで次に進むほうが有利です。
Web-GABは前の問題に戻れないことが多いため、「あとで戻る」前提の捨て方はできません。
その場で判断し、次の設問に集中してください。

2週間の練習メニュー

期間 やること 目標
1〜3日目 6パターンの公式と電卓の打ち方を理解。例題を解説を見ながら解く 各パターンの公式を1行で言える
4〜8日目 毎日1図表×4〜5問を3セット、1問50秒(C-GABは30秒)の上限で。超えたら途中で止めて印 3セットを8分以内
9〜12日目 問題集の模擬テストか本番形式で35分40問(C-GABは15分29問)の通し演習を2回 Web-GAB 30問以上到達
13〜14日目 印と誤答をパターン別に分類し、多いパターンだけ演習 弱いパターンを1つ特定

「gab 計数 練習」「gab 計数 苦手」で検索する人の多くは、演習量ではなく「時間を計っていない」ことが原因です。
1問50秒の上限を超えたら止める練習が、手順と操作の改善を進めます。
対策本の選び方は「GAB・C-GAB対策本おすすめ|参考書ランキングと選び方」で、GAB全体の勉強手順は「GAB対策の始め方|言語・計数の勉強法と時間配分」で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. GABの計数は難しいですか?

計算は四則演算と百分率だけで、数学的な難しさはありません。
難しいのは、Web-GABで1問約52秒、C-GABで約31秒という時間設計です。
図表のどこを見るかを決める速さと、電卓の打ち方(または概算)で結果が決まります。

Q2. GABの計数が時間内に終わりません。

設問を読む前に図表全体を読んでいないか、電卓を1つの式で打っていないかを確認してください。
運営事務局の演習では、「設問先読みで該当セルだけ見る」「差を先に出す2段階で打つ」「手元の電卓を使う」「複数項目の比較は除外してから計算」の4つで、1問あたり10秒前後、35分で5〜7問分の到達問数が伸びる傾向があります。

Q3. GABの計数に公式は必要ですか?

必要な公式は「構成比=部分÷全体」「増減率=(今年−前年)÷前年」「予測値=今年×(1+増加率)」の3つでほぼ足ります。
公式を覚えるより、どの数値を「部分」「全体」「前年」に当てるかを図表から素早く特定する練習のほうが結果に直結します。

Q4. GABの計数に図形問題は出ますか?

出ません。
GABの計数は図表の読み取りの1形式で、図形・展開図・法則性・暗号は出題されません。
図形の法則性や暗号が出るのはCAB(IT職向け)で、別の検査です。

Q5. 電卓はPCの電卓アプリと手元の電卓、どちらがいいですか?

手元の電卓をすすめています。
画面の電卓は図表と電卓の間でマウスを往復させる時間がかかり、演習では1問あたり8秒前後の差が出る傾向があります。
12桁でキーが大きめのものを、演習の段階から本番と同じものを使ってください。

Q6. C-GABの計数は電卓なしでどう解けばいいですか?

選択肢の間隔を先に見て、概算で絞れる問題と筆算が必要な問題を見分けてください。
上2桁の概算、割合の分数置き換え(25%=1/4)、差から先に計算する手順で、多くの問題は選択肢を絞れます。
15分29問は全問を筆算で解く設計ではなく、概算で処理する問題を増やすことが対策の中心です。

Q7. 玉手箱の計数対策はGABに使えますか?

「図表の読み取り」の対策はそのまま使えます。
GABの計数は玉手箱の3形式のうち図表の読み取りだけが出るため、四則逆算と表の空欄推測の練習は不要です。
Web-GABは35分40問と玉手箱の図表の読み取り(15分29問)より長いため、集中を保つ通し演習を加えてください。
玉手箱の対策は「玉手箱の対策法|計数・言語・英語の勉強手順とコツ」で解説しています。

まとめ

GABの計数対策を、要点で振り返ります。

  • GAB計数は「図表の読み取り」の1形式。Web-GABで35分40問・1問約52秒、C-GABで15分29問・約31秒。図形や方程式は出ない
  • 計算は構成比・増減率・差分・1単位あたり・予測値・複数項目の比較の6パターン。公式はそれぞれ1行
  • 解き方は「設問→該当セル→電卓2段階→選択肢」。図表全体を読まない
  • 電卓の打ち方と見る順番を変えるだけで1問10秒前後短縮し、35分で5〜7問分の到達問数の差になる
  • 電卓なし(C-GAB・ペーパー)は、選択肢の間隔を見て概算と筆算を使い分ける
  • 「判断できない」は図表にない数値を問われたときだけ。迷って時間を使わない

今日、図表を1つ、設問を先に読んでから4問を3分30秒で解いてください。
その1図表が、GAB計数の手順を変える最初の練習です。
勉強の全体像は「GAB対策の始め方」に、Webテスト全体の進め方は「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」にまとめています。

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