玉手箱の新型・旧型の違いと由来|なぜ玉手箱?年度で変わる?

この記事でわかること

  • 玉手箱に「新型」「旧型」という公式な区分は存在しないこと
  • 「新型・旧型」があるのはTG-WEBであり、混同が起きやすい理由
  • 玉手箱の現行バージョン「玉手箱Ⅲ」の位置づけと出題科目
  • 「年度で変わる」「人によって違う」と言われる現象の正体
  • 「玉手箱」という名前の由来と、テスト名から読み取れること
  • 取り違えを30秒で確かめるチェックリストと、受検日までの動き方

著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト代行サービス。SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBICなど主要形式から企業オリジナルまで広範囲に対応し、運営チーム累計6,000件超の相談実績をもとに就職活動、転職活動に励む方を支援しています。
最終更新日:2026年9月8日

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玉手箱に「新型」「旧型」はある?

結論から言うと、玉手箱に「新型」「旧型」という公式な区分はありません。開発元の日本エス・エイチ・エル社が公表しているのは「玉手箱Ⅲ」という製品名だけで、受検者が型を選ぶ余地もありません。

「玉手箱 新型 旧型」で検索している方の多くは、実は別のテストの情報を探しています。
ここを最初に整理しておかないと、対策本の選び方から間違えてしまいます。

玉手箱に公式な「新型・旧型」の区分はない

玉手箱とは、日本エス・エイチ・エル(SHL)社が提供する適性検査で、知的能力とパーソナリティの両面から受検者の適性を測定するWebテストです。同社の公開情報によれば、玉手箱Ⅲは言語・計数・英語の理解力を扱った知的能力と、仕事に関わる30のパーソナリティを測定するもので、マークシートテストIMAGESのWeb版という位置づけです。

この製品説明のどこにも、「新型」「旧型」という言葉は登場しません。
企業が管理画面で「新型を出題する」といった設定をする仕組みもありません。

一方で、玉手箱には出題形式のバリエーションがあります。
計数理解なら「四則逆算」「図表の読み取り」「表の空欄の推測」の3種類、言語理解なら「論理的読解(GAB形式)」「趣旨判定(IMAGES形式)」「趣旨把握」の3種類です。
このうちどれが出るかは企業側が選びます。

つまり「受ける人によって内容が違う」のは事実ですが、それは型が新旧に分かれているからではなく、企業が選んだ科目セットが違うからです。

現行バージョンは「玉手箱Ⅲ」

数字の「Ⅲ」がついている以上、過去にⅠやⅡに相当するものがあったと考えるのは自然です。
ただし、これは製品としての世代であって、受検者が当日どちらを受けるか選ばれるようなものではありません。

よくある思い込み 実際
企業ごとに新型か旧型が割り当てられる 割り当てられるのは科目の組み合わせ
新型は簡単で旧型は難しい 難易度差は形式の種類による(四則逆算と図表の読み取りなど)
旧型用の対策本を買うと無駄になる 玉手箱の対策本に新旧の区別はない
去年の情報は使えない 出題形式の枠組み自体は大きく変わっていない

対策の入口としては、まず「玉手箱の対策法」で全体の勉強手順を押さえるのが遠回りになりません。

「新型・旧型」があるのはTG-WEBのほう

探している情報の正体は、ほぼ確実にTG-WEBです。
TG-WEBはヒューマネージ社が提供する適性検査で、こちらには明確に2つの型があります。

検査形式には「従来型」と「新型」の2種類があり、言語と非言語の分野は型によって問題数・解答時間・難易度が異なります。従来型は問題数が少なく解答時間が長い分だけ難易度が高く、新型は問題数が多く解答時間が短いかわりに難易度は従来型より低い傾向にあります。

見分ける際は試験時間と問題数の確認が最も確実で、計数の制限時間が18分なら従来型、8分なら新型と判断できます。

玉手箱とTG-WEBは、そもそも開発元が違う別のテストです。
詳しくは「TG-WEB新型(時短型)の対策」と「TG-WEB従来型(旧型)の対策」で、それぞれの出題傾向を確認してください。

なぜ「玉手箱の新型」という言葉が広まったのか?

混同の主因は3つあります。どちらもWebテストの代表格として並べて語られること、玉手箱にも計数の出題形式が複数あること、そして「新型」という言葉が検索候補に残り続けていることです。

運営事務局が見てきた実例:取り違えの典型パターン

運営事務局には、玉手箱に関する学習相談が継続的に寄せられます。
そのなかで「新型」という言葉が出てくる相談には、はっきりした型があります。

最も多いのが、選考案内に書かれたテスト名を確認しないまま対策を始めているケースです。
ある相談では、「新型玉手箱の問題集がどこにも売っていない」という質問を受けました。
案内メールの受検URLと制限時間を一緒に確認したところ、実際に受けるのはTG-WEBで、計数が8分と書かれていました。
つまり探していたのはTG-WEB新型の対策で、玉手箱の問題集を何冊探しても見つからないのは当然だったわけです。

次に多いのが、先輩や口コミの表現をそのまま受け取っているケースです。
「今年の玉手箱は新型になったらしい」という情報の出どころをたどると、多くは「去年と計数の形式が違った」という体験談です。
四則逆算だった企業が図表の読み取りに切り替えれば、体感はまったく別のテストになります。
これを「新型」と呼んでしまうと、後続の受検者に誤解が伝わります。

3つ目は、性格検査の設問が違ったことを新旧の差と受け取るケースです。
パーソナリティ部分は企業の契約内容によって帳票の種類が変わるため、周囲と印象が食い違うことがあります。

  • 相談時に案内メールの受検URLを確認していない人ほど、取り違えが起きやすい
  • 「新型」という言葉を使った相談の多くは、TG-WEBか、計数形式の違いに由来する
  • 形式さえ特定できれば、そこから先の対策は迷いなく進む

混同を生む構造的な理由

理由 内容
並列で語られる SPI・玉手箱・TG-WEBがセットで紹介される記事が多い
どちらも短時間型 玉手箱もTG-WEB新型も「速く大量に」という体感が近い
検索候補が残る 一度広まった語が予測変換に残り、再検索を生む
受検画面に名前が出ない テスト名が明示されず、受検者が自力で判別しにくい

受検前の判別方法そのものについては、「WebテストのURL見分け方」で手順を確認しておくと確実です。

玉手箱の問題は年度で変わる?人によって違う?

変わる部分と変わらない部分があります。出題形式の枠組みは変わりにくく、実際に出る問題そのものは受検者ごとに異なります。この2つを分けて考えると、不安の多くは解消します。

「変わる」を3層に分けて考える

「毎年変わる」という言葉には、性質のまったく違う3つの現象が混ざっています。

第1層は、企業が選ぶ科目の変更です。
昨年は四則逆算だった企業が、今年は図表の読み取りを選ぶことがあります。
これは最も頻繁に起きる「変化」で、受検者からは大きな変更に見えます。

第2層は、問題プールからの個別出題です。
同じ企業を同じ日に受けた友人と問題が違っていても、それは不思議なことではありません。
テストは膨大な問題群から出題されるため、一字一句同じ問題セットになるほうが例外です。

第3層は、テスト製品そのものの改訂です。
これは提供会社の判断で行われるもので、頻繁には起こりません。

変化の頻度 受検者側の対応
企業が選ぶ科目 年度ごとに変わりうる 3形式すべてに触れておく
個別の出題内容 受検者ごとに毎回違う 解法パターンで対応する
製品の改訂 めったにない 受検前に公式情報を確認

「人によって違う」の正体

同じ企業を受けたのに内容が違った、という話には理由があります。

新卒採用と中途採用で科目構成が異なることがあります。
インターン選考と本選考で設定を変える企業もあります。
自宅受検型のWebテストと、テストセンターで受けるC-GAB方式では、そもそも実施形態が違います。

計数については、Webテスト形式では企業が選んだ1種類が出題される一方、テストセンター形式では図表の読み取りが出題される仕組みになっているという整理もあります。

玉手箱とは?出題形式・時間・見分け方」で、実施形態ごとの違いを一度通して押さえておくと混乱しにくくなります。

「だんだん難しくなる」という話は本当?

設問が進むにつれて難しく感じるのは、多くの場合は難易度設定ではなく残り時間の減少と疲労による体感です。まず時間配分を疑うほうが実践的です。

玉手箱の計数は、制限時間の厳しさで知られています。
四則逆算は9分間で50問が出題され、図表の読み取りは15分間で29問、企業によっては35分で40問というバージョンが課される場合もあります。表の空欄の推測は20分間で20問が目安です。
言語理解は、GAB形式の論理的読解が15分で32問、IMAGES形式の趣旨判定が10分で32問、趣旨把握が12分で10問。英語はGAB形式の論理的読解、IMAGES形式の長文読解ともに10分で24問が目安とされています。

ただし問題数や時間はあくまで目安であり、企業によって異なる場合があります。
実際に受ける企業の条件は、受検案内の記載を優先してください。

四則逆算で言えば、9分で50問は1問あたり11秒弱の計算になります。
この密度では、後半に差しかかる頃には残り時間の表示が視界に入り、焦りが計算ミスを呼びます。
「後半が難しくなった」という感覚の相当部分は、この焦りで説明がつきます。

  • 前半で電卓の打ち間違いをすると、その修正時間が後半を圧迫する
  • わからない問題を捨てる判断が遅いと、解ける問題に時間が回らない
  • 見直しを前提にすると、そもそも最後までたどり着かない

時間の使い方そのものは、「玉手箱の時間配分と所要時間」で具体的な組み立て方を確認してください。

なぜ「玉手箱」という名前なのか?

開発元が名称の由来を公式に説明した資料は確認できていません。ただし、テスト名から出題の中身を推測することはできない、という点は押さえておく価値があります。

浦島太郎の玉手箱を連想する方は多いはずです。
実際、就活情報を扱う記事でも、昔話の玉手箱との対比で説明されることがよくあります。

一方で、名称の由来については提供会社の公式な説明を確認できませんでした。
そのため、この記事では由来を断定しません。
ここは「要確認」の項目として扱います。

名前から読み取れることが1つだけあります。
それは、テスト名が中身を説明していないという事実です。

SPIも玉手箱もTG-WEBも、名前を見ただけでは何が出るかわかりません。
だからこそ、受検案内の制限時間・問題数・受検URLといった手がかりから形式を特定する作業が必要になります。
名前の意味を調べる時間があるなら、その5分を形式の特定に使うほうが得点につながります。

同じSHL社の製品にはGABやCABもあり、玉手箱でもGAB形式・IMAGES形式と呼ばれる出題が登場します。
名称が入り組んで見えるのは、こうした製品群の関係が背景にあります。

2026年・28卒の時点で、対策はどう変えるべき?

やるべきことは例年と変わりません。3つの計数形式に一通り触れ、志望企業が過去に何を出したかを確認し、受検日から逆算して演習量を決める。この順番が最も効率的です。

受検日までの残り日数で優先順位を決める

「2026年版の新しい対策」を探すより、残り時間に合わせて手を打つほうが結果につながります。

受検日まで 優先してやること
2週間以上 3形式すべてを1周し、苦手な形式を特定する
1週間 出題される可能性が高い形式に絞って反復する
3日以内 四則逆算の計算速度と、電卓操作の確認に集中する
前日 新しい問題には手を出さず、解法の確認と環境準備のみ

志望企業の傾向を確認する

過去にどの形式が出たかは、企業ごとにある程度の傾向があります。
玉手箱を導入している企業一覧」で業界別の傾向を確認したうえで、自分の受検予定に当てはめてください。

秋冬インターンの選考と、春先の本選考とでは、企業が設定を変えることもあります。
去年の情報は参考にはなりますが、断定材料にはしないほうが安全です。

形式が特定できないときの動き方

案内を読んでも形式がわからないことはあります。
その場合は、四則逆算を優先して仕上げるのが現実的です。
計算速度は他の形式でも役立ちますし、短期間で伸びやすい領域だからです。

なお、Webテスト全体の進め方については「Webテスト対策の完全ガイド」に手順をまとめています。

取り違えていないか、30秒で確かめるには?

受検案内に書かれた「受検URL」「制限時間」「テスト名」の3点を見れば、玉手箱かTG-WEBかはほぼ判別できます。

以下のチェックリストで確認してください。

  • 案内メールや選考ページに、テスト名の記載はあるか
  • 受検URLのドメインは何か(玉手箱とTG-WEBでは異なる)
  • 計数の制限時間は何分と書かれているか
  • 問題数の記載はあるか
  • 「テストセンターで受検」と書かれていないか
  • 受検可能期間はいつまでか

計数が9分・15分・20分・35分のいずれかであれば玉手箱の可能性が高く、8分または18分と書かれていればTG-WEBを疑ってください。
TG-WEB新型は言語43問・計数36問、従来型は言語12問・計数9問という問題数の違いもあり、案内に出題数が記載されている場合はそこからも判断できます。

判別がついたら、その形式の対策に一本化するのが最短です。
2つの形式を並行して対策すると、どちらも中途半端になります。

テストビズでは、形式の判別から演習までを1形式ずつ整理する個別対策を行っています。
対策の選択肢の一つとして、形式名と受検期限を送るだけで進め方を確認できます。

よくある質問(FAQ)

玉手箱に新型はありますか?

公式な区分としての「新型玉手箱」は存在しません。
開発元の日本エス・エイチ・エル社が公開している製品名は「玉手箱Ⅲ」であり、受検者や企業が新旧の型を選ぶ仕組みにはなっていません。
「新型」という言葉で情報を探している場合、その多くはTG-WEBの新型・従来型の話と混ざっています。
玉手箱の中で内容が変わるのは、計数なら四則逆算・図表の読み取り・表の空欄の推測のどれが出題されるか、という科目選択の部分です。
対策本を探す際も「新型玉手箱用」という商品はないため、通常の玉手箱対策本で問題ありません。

玉手箱の問題は毎年変わりますか?

出題形式の枠組みという意味では、大きくは変わっていません。
ただし、企業がどの科目を選ぶかは年度によって変わることがあり、受検者からは「変わった」ように見えます。
また、実際に出る問題そのものは膨大な問題群から出題されるため、去年の受検者と同じ問題セットになることはまずありません。
したがって「去年の情報は無駄」ということはなく、形式と解法を押さえる意味では十分に役立ちます。
一方で、企業ごとの出題科目については最新の情報を確認してください。

同じ企業を受けた友人と問題が違うのはなぜですか?

主な理由は3つあります。
1つ目は、出題される問題が個別に選ばれるため、内容が一致しないこと。
2つ目は、新卒と中途、インターン選考と本選考で企業が設定を変えている場合があること。
3つ目は、自宅受検型のWebテストとテストセンター方式では実施形態が異なることです。
問題が違っていたからといって、どちらかが不正な受け方をしたわけではありません。
形式の枠組みが同じであれば、対策の方向性も同じで問題ありません。

玉手箱はだんだん難しくなるというのは本当ですか?

後半になるほど難しく感じるのは事実ですが、その多くは残り時間の減少と集中力の低下によるものです。
四則逆算であれば9分で50問という設定のため、1問あたりに使える時間は11秒程度しかありません。
前半で計算ミスの修正に時間を使うと、後半の余裕がさらに失われます。
対策としては、難易度が上がることを想定するより、捨て問を素早く判断する練習をするほうが効果的です。
電卓の操作に慣れておくことも、後半の失速を防ぐうえで有効です。

玉手箱という名前の由来は何ですか?

提供会社による公式な由来の説明は、確認できていません。
浦島太郎の昔話に登場する玉手箱との連想で語られることが多いものの、根拠のある説明として断定はできないため、この記事では要確認の扱いとしています。
なお、同社はGABやCABといった別の適性検査も提供しており、玉手箱の出題にも「GAB形式」「IMAGES形式」と呼ばれるものが含まれます。
名称が複雑に見えるのは、こうした製品群の関係が背景にあります。
名前の由来を調べるより、受検案内から形式を特定するほうが得点には直結します。

TG-WEBと玉手箱はどう見分ければいいですか?

最も確実なのは、受検URLと制限時間の確認です。
計数の制限時間が8分なら TG-WEB新型、18分ならTG-WEB従来型の可能性が高くなります。
玉手箱の計数は9分・15分・20分・35分といった時間設定が目安です。
問題数からも判断でき、TG-WEB新型は計数36問、従来型は計数9問とされています。
受検案内に出題数や制限時間の記載がある場合は、そこを最優先で確認してください。

28卒でも去年の対策本を使って大丈夫ですか?

形式と解法を学ぶ目的であれば、問題なく使えます。
玉手箱の出題形式は年度ごとに刷新されるものではないため、前年版でも基礎の練習には十分です。
ただし、企業別の出題傾向や実施形態については情報が古くなっている可能性があるため、そこは最新の情報で補ってください。
また、対策本の解説が自分に合わないと感じる場合は、版の新しさより読みやすさを優先したほうが続きます。
時間が限られている場合は、新しい本を探すより手持ちの1冊を反復するほうが得点は伸びやすい傾向があります。

まとめ

この記事の要点を整理します。

  • 玉手箱に「新型」「旧型」という公式な区分はなく、現行の製品名は玉手箱Ⅲ
  • 「新型・旧型」が存在するのはTG-WEBで、計数の制限時間が8分なら新型、18分なら従来型
  • 「年度で変わる」現象は、企業が選ぶ科目の変更・個別の出題・製品改訂の3層に分けて考える
  • 「人によって違う」のは正常で、新卒と中途、Webテストとテストセンターでも構成が異なる
  • 「だんだん難しくなる」体感の多くは、時間の減少と焦りによるもの
  • 名称の由来に公式な説明は確認できておらず、この点は要確認
  • 迷ったら、受検URL・制限時間・問題数の3点から形式を特定するのが最短

「新型はどれか」を調べる時間は、実のところ得点にはほとんど影響しません。
影響するのは、自分が受けるテストの形式を正しく特定し、その形式の解き方に時間を使えたかどうかです。

受検案内をもう一度開いて、制限時間の数字を確認してください。
そこから逆算すれば、今日やるべきことは自然と決まります。

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