玉手箱を導入している企業一覧|業界別・ボーダーが高い企業

玉手箱の企業一覧を探していて、金融や商社の社名がずらりと並ぶページにたどり着いた方は多いはずです。

ただ、そのリストがいつの情報なのかは、どこにも書かれていません。

運営事務局にも「一覧を信じて対策したら違う形式だった」という相談が届きます。

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この記事でわかること

  • 「玉手箱」と呼ばれているものが、実は複数の製品を指していること
  • 正確な導入企業一覧が公開されていない理由
  • 自分が受けるのが玉手箱かどうかを見分ける具体的な方法
  • 金融・銀行・メーカーで使われやすいという説の読み方
  • ボーダーが高い企業という情報の扱い方
  • インターン選考や中途採用でも実施されるのかどうか
  • 一覧を探すより先にやるべきこと

著者:テストビズ運営事務局

2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト対策サービスです。

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最終更新日:2026年9月8日

そもそも「玉手箱」とは何を指している?

玉手箱は日本エス・エイチ・エル(SHL)が提供する適性テストのシリーズ名です。受検者が玉手箱と呼ぶものには、実際には複数の製品が含まれています。

企業一覧を語る前に、対象を確定させる必要があります。

SHLは1987年に設立された人事測定サービスの会社で、総合職向けの総合適性テストGAB、イメジス、玉手箱シリーズ、ITエンジニア職向けのCAB、営業職向けのSABなどを提供しています。

公式サイトで公開されている玉手箱シリーズの内容を整理します。

製品 測定内容 時間の目安
玉手箱Ⅲ 言語・計数・英語の知的能力+仕事に関わる30のパーソナリティ 言語・計数・英語 各約10分
玉手箱Ⅰ パーソナリティに関する質問紙と行動・経験のアンケート パーソナリティ部分は約8分

一次情報源:日本エス・エイチ・エル株式会社「玉手箱Ⅲ」「玉手箱Ⅰ」製品ページ。

玉手箱ⅢはマークシートテストIMAGESのWeb版であると公式に説明されています。

また、測定しているのは学力ではなく業務遂行に求められる知的能力だとも明記されています。

ここで受検者側の呼び方と、製品名のずれが生まれます。

受検者の呼び方 実際に近いもの 受検場所
玉手箱 玉手箱Ⅲ(Web方式) 自宅などのPC
玉手箱のテストセンター版 C-GAB SHLの契約会場
監視付きの玉手箱 C-GAB plus 自宅(有人監視)
Webテストのガブ Web-GAB 自宅などのPC

つまり「玉手箱の企業一覧」という言い方自体が、対象を曖昧にしたまま使われているということです。

同じ企業が、選考ルートによってWeb方式とテストセンター方式を使い分けていることもあります。

玉手箱の導入企業一覧は公開されている?

公開されていません。SHLは導入企業名の網羅的な一覧を公表しておらず、ネット上の一覧は受検者の体験談を集めたものです。

SHLは、日本のあらゆる業種の企業に対してサービスを提供してきたと説明しています。

しかし、どの企業が何を導入しているかという一覧は公開されていません。

適性検査の採用は企業の選考設計そのものであり、公表する動機がないためです。

検索で見つかる一覧の限界を整理します。

限界 具体的に起きること
年度で変わる 昨年玉手箱だった企業が今年はSPIになる
製品が特定されていない 玉手箱ⅢなのかC-GABなのか区別されていない
職種で変わる 総合職と技術職で形式が異なることがある
選考ルートで変わる インターン選考と本選考で違う場合がある

2行目は玉手箱に特有の問題です。

Web方式とテストセンター方式では、電卓が使えるかどうかという決定的な違いがあります。

一覧で「玉手箱」とだけ書かれていても、そこから受検環境は判断できません。

自分が受けるのが玉手箱か見分ける方法は?

受検案内メールのURLと、各科目の制限時間の短さが手がかりになります。玉手箱は1科目10分前後という特徴があるため、時間表記からも推測できます。

確認の手順を優先順位順に整理します。

  1. 受検案内メールに検査名の記載があるか読む
  2. 受検ページのURLのドメインから形式を判別する
  3. 案内に書かれた所要時間を確認する
  4. 受検開始後、最初の科目の形式で判断する

3番目が玉手箱の判別に効きます。

公式によれば、玉手箱Ⅲの言語・計数・英語は各約10分です。

合計の所要時間が1時間に満たない案内であれば、玉手箱系である可能性が高まります。

受検開始後の判別ポイントも挙げておきます。

  • 同じ形式の問題が短時間で連続して出題される
  • 計数で四則逆算、図表の読み取り、表の空欄推測のいずれかが続く
  • 言語で論理的読解や趣旨判定の形式が出る
  • 1問あたりの残り時間が画面に表示される

URLからの判別手順は「WebテストのURL見分け方|受検前に形式を判別する方法」で詳しく扱っています。

出題形式そのものは「玉手箱とは?出題形式・時間・見分け方(Webテスト)」を参照してください。

金融や銀行、メーカーで使われやすいというのは本当?

傾向として語られることはありますが、業界単位で決まるものではありません。同じ業界内でも企業ごとに形式が分かれます。

「玉手箱は金融」という説明をよく見かけます。

SHLは日本のあらゆる業種の企業にサービスを提供してきたと説明しており、業界を限定する記述はありません。

受検者の報告から見える傾向を、あくまで傾向として挙げます。

  • 応募者数が多く、短時間で多くの候補者を評価したい企業で採用されやすい
  • 玉手箱は1科目10分前後と短いため、受検者の負荷が小さい
  • 同じ形式の問題が連続する構造は、処理速度を見たい企業と相性がよい
  • 一方で、同じ業界内でもSPIやTG-WEB、SCOAを使う企業が併存している

4行目が結論です。

「金融だから玉手箱」と決めて対策すると、外したときの損失が大きくなります。

業界単位ではなく、企業単位、さらには選考ルート単位で確認してください。

ボーダーが高い企業はどこ?何割必要?

企業ごとの基準は公表されていません。受検者は自分の正答率を知ることもできないため、企業別ボーダーの一覧は検証されていない推測です。

ここは断定を避けます。

理由は明快で、次の2点が揃っていないからです。

  • 企業が自社の合格基準を公表していない
  • 受検者に正答率が開示されない

この2つが揃わない限り、「この企業は何割」という数字を検証する方法は存在しません。

ネット上の企業別ボーダー一覧は、体感と選考結果から推測されたものだと理解してください。

そのうえで、玉手箱には数字を追う以上に重要な特性があります。

玉手箱の特性 対策上の意味
同じ形式の問題が連続する 形式ごとの解き方の型が固まれば一気に伸びる
1科目の時間が短い 序盤でつまずくと立て直す余地がない
問題数に対して時間が厳しい 正確さより処理速度の比重が大きい
科目ごとに出題形式が固定される 最初の1問で形式が分かれば戦略を決められる

ボーダーを調べる時間があるなら、四則逆算を9分で解き切る練習を1回やるほうが確実です。

ボーダーの考え方は「玉手箱のボーダーは何割?正答率の目安と企業別ライン」で扱っています。

インターン選考でも玉手箱は出る?

出ます。むしろ短時間で実施できる特性から、応募が集中するインターン選考の初期段階で使われやすい形式です。

玉手箱Ⅰの位置づけを見ると、この点が理解しやすくなります。

玉手箱Ⅰはパーソナリティに関する質問紙と、行動・経験に関するアンケートで構成されています。

パーソナリティ部分は約8分と短く、イプサティブ(強制選択)方式を採用することで、作為がしにくい回答形式になっていると公式に説明されています。

受検者への負荷が小さい設計であることが、初期選考で選ばれやすい理由につながります。

インターン選考で受ける場合の注意点を挙げます。

  • 大学3年の夏や秋など、対策が間に合わない時期に当たりやすい
  • 本選考より前に形式を経験できるため、練習の機会として価値がある
  • インターン選考と本選考で形式が変わる企業もある
  • 結果が本選考に引き継がれるかどうかは企業ごとに異なり、公表されていない

2行目は前向きに捉えてください。

早い段階で一度受けておくと、本選考での消耗が明らかに減ります。

中途採用や転職でも玉手箱は使われる?

使われます。SHLは新卒向けに限定したサービス設計をしておらず、キャリア採用の選考で実施される場合があります。

転職活動中の方から「玉手箱は新卒だけでは」という質問を受けることがあります。

SHLはあらゆる業種の企業に人事測定サービスを提供しており、新卒採用に限った製品ではありません。

キャリア採用の選考で課される可能性は十分にあります。

転職者に固有の注意点を整理します。

注意点 対応
受検期間が短く設定されがち 案内が届いた日に日程を決める
在職中は受検時間の確保が難しい 通信環境の安定した時間帯を先に押さえる
四則逆算などの処理速度が落ちている 受検前に一度は時間を計って練習する
電卓の可否を確認していない 方式によって異なるため案内で確認する

3行目は特に見落とされます。

社会人になると単純計算をする機会が減るため、学生時代より処理速度は確実に落ちています。

知識ではなく速度の問題なので、練習すれば短期間で戻ります。

運営事務局が見てきた実例|企業一覧の使い方でつまずいた3つのパターン

ここからは、運営事務局に寄せられた相談のうち、繰り返し起きている失敗を紹介します。

いずれも個人が特定されない形に加工しています。

パターン1:一覧を見て玉手箱と決めつけ、電卓前提で練習した

Web方式を想定して電卓ありで演習していたところ、実際はテストセンター方式で電卓が使えなかった例です。

一覧には製品名までは書かれていません。

Web方式かテストセンター方式かは、案内メールで必ず確認してください。

パターン2:「金融志望だから玉手箱」と決めて対策を絞った

志望業界の傾向だけを見て準備し、実際にはSPIが届いた相談です。

同じ業界内でも形式は分かれます。

業界で決め打ちせず、企業ごとに確認する習慣をつけてください。

パターン3:ボーダーを調べ続けて演習に着手できなかった

志望企業の通過ラインを特定しようとして、何日も検索を重ねた例です。

公表されていない以上、答えは出ません。

玉手箱は形式に慣れた分だけ素直に伸びる検査です。

調べる時間を演習に回した人から、順に手応えが変わります。

一覧を探すより先にやるべきことは?

形式の確定と、計数の形式別の練習です。玉手箱は出題形式が固定されているぶん、型を押さえた人ほど短期間で伸びます。

時間の使い方を整理します。

優先度 やること 目安時間
1 案内メールで検査名・所要時間・期限を確認する 5分
2 URLから形式と電卓の可否を判別する 10分
3 計数の3形式(四則逆算・図表・空欄推測)を1周する 2〜3時間
4 時間を計って通しで演習する 1時間
導入企業一覧やボーダーを調べる 0分でよい

3行目が玉手箱の対策の中心です。

計数は形式ごとに解き方がまったく違うため、どの形式が来るかを知っているだけで初動が変わります。

形式別の進め方は「玉手箱の対策法|計数・言語・英語の勉強手順とコツ」で扱っています。

Webテスト全体の進め方は「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」を参照してください。

よくある質問(FAQ)

玉手箱を導入している企業の一覧はどこで見られますか?

網羅的な一覧は公開されていません。日本エス・エイチ・エルは日本のあらゆる業種の企業にサービスを提供してきたと説明していますが、導入企業名の一覧は公表していません。適性検査の採用は企業の選考設計そのものであり、公表する動機がないためです。検索で見つかる一覧は、就活サイトが受検者の投稿を集計したものが中心で、年度・職種・選考ルートによって形式が変わります。自分が受ける検査を確定できるのは、企業から届いた受検案内メールとログイン後の画面だけだと考えてください。

玉手箱は金融や銀行で使われることが多いのですか?

傾向として語られることはありますが、業界単位で決まるものではありません。SHLは業種を限定してサービスを提供しているわけではなく、公式サイトにも業界を限定する記述はありません。応募者数が多く短時間で多くの候補者を評価したい企業と相性がよいという説明には一定の合理性がありますが、同じ業界内でもSPIやTG-WEB、SCOAを使う企業が併存しています。「金融だから玉手箱」と決めて対策を絞ると、外したときの損失が大きくなります。企業単位で確認してください。

玉手箱のボーダーが高い企業はどこですか?

企業ごとの基準は公表されていません。加えて受検者は自分の正答率を知ることができないため、「この企業は何割」という数字を検証する手段が存在しません。ネット上の企業別ボーダー一覧は、体感と選考結果から推測された情報だと理解してください。玉手箱は同じ形式の問題が連続し、1科目の時間が短いという特性があります。数字を追うより、四則逆算や図表の読み取りを制限時間内に解き切る練習を1回積むほうが、結果に直結します。

玉手箱とC-GABは何が違うのですか?

受検場所と受検環境が違います。一般に玉手箱と呼ばれているのは自宅などのPCで受ける玉手箱Ⅲで、テストセンター形式にあたるのがC-GABです。SHLは2021年に人による監視機能付きのオンラインテストC-GAB plusをリリースしており、自宅で監督者の監視下に受ける方式も選べます。受検者にとって最も大きな違いは電卓の可否です。方式によって条件が変わるため、一覧で「玉手箱」と書かれていても、そこから受検環境は判断できません。案内メールで確認してください。

インターンの選考でも玉手箱は出ますか?

出ます。玉手箱は1科目10分前後と短く、受検者への負荷が小さい設計です。応募が集中するインターン選考の初期段階で使われやすい形式といえます。玉手箱Ⅰはパーソナリティ部分が約8分と短く、イプサティブ(強制選択)方式で作為がしにくい回答形式になっていると公式に説明されています。ただしインターン選考と本選考で形式が変わる企業もあります。結果が本選考に引き継がれるかどうかも企業ごとに異なり、公表されていません。

転職の選考でも玉手箱を受けることはありますか?

あります。SHLは新卒採用に限定したサービス設計をしておらず、キャリア採用の選考で実施される場合があります。転職者が注意すべきなのは処理速度です。社会人になると単純計算をする機会が減るため、四則逆算などのスピードは学生時代より確実に落ちています。ただしこれは知識ではなく速度の問題なので、時間を計った練習を数回積めば短期間で戻ります。また受検期間が短く設定されることが多いため、案内が届いた日に日程を決めてください。

去年玉手箱だった企業なら今年も玉手箱ですか?

そうとは限りません。適性検査の切り替えは企業の裁量で行われ、事前の告知もありません。前年度の情報をもとに準備していたところ、届いた案内が別形式だったという相談は毎年届きます。とくに玉手箱の場合、Web方式かテストセンター方式かで電卓の可否が変わるため、形式の思い込みは直接的な不利につながります。過去の情報は傾向の把握までにとどめ、案内メールと受検ページのURLで確定させてください。この確認に10分かけるほうが確実です。

まとめ

玉手箱の導入企業について、押さえるべき点を整理します。

  • 玉手箱はSHLが提供する適性テストのシリーズ名。玉手箱ⅢとC-GABは別物
  • 玉手箱Ⅲは言語・計数・英語が各約10分。玉手箱Ⅰのパーソナリティ部分は約8分
  • 網羅的な導入企業一覧は公開されていない
  • ネット上の一覧は製品名まで区別しておらず、電卓の可否が判断できない
  • 業界単位で形式は決まらない。同じ業界内でも企業ごとに分かれる
  • 企業別のボーダーは公表されておらず、受検者は正答率も知れない
  • 短時間で実施できるため、インターン選考の初期段階で使われやすい
  • キャリア採用の選考で実施される場合もある
  • 確定できるのは受検案内メールとログイン後の画面だけ

玉手箱は、出題形式が固定されているぶん、型を押さえた人ほど素直に伸びる検査です。

企業一覧を調べる時間があるなら、計数の3形式を1周してください。

形式が特定できない、時間内に解き切れないという場合は、テストビズのような個別対策サービスを選択肢の一つとして検討する方法もあります。

調べる対象は企業ではなく、自分に届いた1通のメールです。

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