この記事でわかること
- TG-WEB従来型(旧型)の出題分野と、計数が「初見殺し」と言われる理由
- 暗記だけで得点できる範囲と、その場で考えるしかない範囲の切り分け
- 展開図・一筆書き・サイコロ・命題など、覚えれば解ける知識の一覧
- 考え方がわかる例題と、解法の型
- 残り日数が少ないときに、どの分野から潰すべきか
- 従来型か新型かを受検開始直後に判断する方法
著者:テストビズ運営事務局
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最終更新日:2026年9月8日
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TG-WEB従来型(旧型)とは?
TG-WEB従来型とは、問題数が少なく1問あたりの時間が長い代わりに、1問の難易度が高いタイプです。計数は9問を18分、言語は12分程度という設定で、暗号・展開図・一筆書き・推論といった、他の適性検査では見ない問題が出ます。
TG-WEBには「従来型(標準型・旧型)」と「新型(時短型)」の2つがあります。
このうち、多くの企業が採用しているのは従来型とされています。
「新型」という名前から新しいほうが主流だと考えがちですが、実態は逆です。
時間が限られているなら、まず従来型から手をつけてください。
従来型と新型の違い
| 項目 | 従来型(旧型) | 新型(時短型) |
|---|---|---|
| 計数の制限時間 | 18分 | 8分 |
| 計数の問題数 | 9問程度 | 30問以上 |
| 1問あたり | 約2分 | 約15秒 |
| 計数の内容 | 図形・推論・暗号・集合・場合の数 | 四則演算・図表の読み取り |
| 言語の制限時間 | 12分程度 | 7分 |
| 言語の内容 | 空欄補充・並べ替え・長文読解 | 同義語・対義語・ことわざ・長文読解 |
| 難しさの性質 | 1問が難しい | 量が多い |
判別は制限時間で行います。
計数が18分と表示されていれば従来型、8分なら新型です。
新型については「TG-WEB新型(時短型)の対策」で扱っています。
計数が「初見殺し」と呼ばれる理由
従来型の計数は、SPIなどの一般的な適性検査では見かけない問題が出ます。
暗号解読、展開図、一筆書き、いわゆる嘘つき問題といった、パズルに近い形式です。
これらは解法のパターンを知らないと、2分あっても手が出ません。
逆に言えば、パターンを知っていれば数十秒で片づく問題も多く含まれます。
計数で0点に近い結果になる受検者がいる一方、対策済みの受検者は安定して得点します。
この差が出るのは能力ではなく、準備の有無です。
計数ではどんな分野が出るのか?
図形と推論が中心で、この2分野で全体の大半を占めます。加えて集合、暗号、場合の数が出ることがあります。
出題分野の内訳
計数9問のうち、図形が4問、推論形式が5問という構成になるケースが多いと整理されています。
| 分野 | 具体的な出題 |
|---|---|
| 図形 | 立体の積み重ね、展開図、折り紙、軌跡、一筆書き、タイル、サイコロ |
| 推論 | 嘘つき問題、最小の手順を考える問題、順位付け、じゃんけん |
| 集合 | 3つの条件を扱うベン図レベル |
| その他 | 暗号、場合の数 |
つまり、図形と推論を押さえれば、出題の大半をカバーできます。
限られた時間で対策するなら、この2分野に集中してください。
言語は3つの形式
言語は空欄補充・言い換え・長文読解が中心です。
長文が2つ出て、それぞれに複数の設問がつく形式が一般的とされています。
新型のような語彙の暗記問題ではなく、文章の構造を追う力が問われます。
接続詞から論理の流れを判断する練習が有効です。
なお、英語を課す企業はかなり少ないという指摘もあります。
時間が限られている場合は、言語と計数を優先してください。
暗記だけで取れる範囲はどこまでか?
展開図・一筆書き・サイコロ・命題の4分野は、覚えた知識でほぼ機械的に処理できます。ここを先に固めるのが最短ルートです。
従来型の対策で最も費用対効果が高いのが、この切り分けです。
すべてを「考えて解く問題」として扱うと、時間がいくらあっても足りません。
覚えれば解ける知識の一覧
| 項目 | 覚えること |
|---|---|
| 立方体の展開図 | 正しい展開図は11種類 |
| 正八面体の展開図 | 正しい展開図は11種類 |
| サイコロ | 向かい合う面の和は7 |
| 一筆書き | 奇数本の線が集まる点が0個または2個なら可能 |
| 命題 | 「AならばB」の対偶は「BでないならAでない」 |
| 集合 | 3つの集合はベン図で整理する |
これらは、その場で考える必要がありません。
知っているか知らないかだけで決まります。
一筆書きの例題
考え方がわかるよう、形式に沿った例を挙げます。
以下は運営事務局が作成した練習用の例題です。
例題1(一筆書き)
ある図形において、各頂点に集まる線の本数が次のとおりであるとき、この図形は一筆書きできるか。
| 頂点 | 集まる線の本数 |
|---|---|
| A | 3本 |
| B | 4本 |
| C | 3本 |
| D | 2本 |
正解は「できる」です。
奇数本が集まる点はAとCの2つだけなので、一筆書きが可能です。
このとき、書き始めと書き終わりは必ずAとCになります。
線の本数を数えて奇数の点を数えるだけで、図形の見た目に関係なく判定できます。
命題の例題
例題2(命題)
「運動をする人は、朝食を食べている」が正しいとき、必ず正しいといえるものを選びなさい。
1. 朝食を食べている人は、運動をする
2. 朝食を食べていない人は、運動をしない
3. 運動をしない人は、朝食を食べていない
4. 朝食を食べている人は、運動をしない
正解は2です。
対偶をとると「朝食を食べていない → 運動をしない」となり、これは必ず正しくなります。
1と3は逆や裏にあたり、正しいとは限りません。
対偶だけが必ず成り立つという一点を覚えておけば、この形式は落としません。
サイコロの例題
例題3(サイコロ)
通常のサイコロにおいて、1の面と3の面が隣り合っている。
このとき、1の面の反対側にある目はいくつか。
正解は6です。
向かい合う面の和は7なので、1の反対は6と決まります。
隣り合っている面の情報は、この問いでは使いません。
問題文に余計な情報が入っているのは、従来型でよく見られる構造です。
必要な条件だけを拾う練習をしておいてください。
考えるしかない問題はどう扱うか?
推論と暗号は、その場で条件を整理する力が必要です。ただし整理の型は決まっているため、型を練習すれば時間内に収まります。
嘘つき問題は表を書く
複数人の発言のうち、本当のことを言っているのが1人だけ、といった形式です。
解き方の型は共通しています。
- 「Aが正直だと仮定する」と決めて、他の発言との矛盾を確認する
- 矛盾が出たら次の人を仮定する
- 矛盾しない仮定が見つかったら、それが答え
頭の中で処理しようとすると必ず混乱します。
仮定と結果を紙に書き出す前提で練習してください。
本番でも計算用紙が使える場合が多いため、書く速度も含めた練習が効きます。
暗号は変換規則を探す
暗号問題では、与えられた対応関係から規則を見つけます。
| よくある規則 | 見分け方 |
|---|---|
| 五十音表の位置 | 数字が2組(行と段)で表される |
| アルファベットの順番 | 1〜26の数字が使われている |
| 文字数の一致 | 元の語と暗号の要素数が同じ |
| 逆順 | 並びが反転している |
まず要素の個数を数えるのが最初の一手です。
元の言葉の文字数と暗号の記号数が一致していれば、1文字ずつ対応している可能性が高くなります。
図形問題は「実際に折る・回す」を再現する
展開図や折り紙、軌跡の問題は、頭の中だけで処理するのが難しい形式です。
記号や印を書き込みながら追跡する習慣をつけてください。
- 展開図には、基準になる1面を決めて印をつける
- 折り紙は、折る順序を逆にたどって開いていく
- 軌跡は、中心が動く経路と接点を分けて考える
運営事務局が見てきた実例:従来型でつまずく人の共通点
得点できない原因の多くは、能力ではなく「順番」です。難しい分野から手をつけて挫折するケースが繰り返し見られます。
運営事務局に寄せられるTG-WEB従来型の相談には、共通するパターンがあります。
最も多いのが、問題集を最初のページから順に解こうとして止まるケースです。
ある相談では、暗号のページで詰まって3日間そこから進めず、結局ほかの分野に手をつけないまま受検日を迎えたという話を伺いました。
暗号は出題頻度がそれほど高くない分野です。
先に展開図と命題を固めていれば、同じ3日でもっと得点は伸びていました。
次に多いのが、時間を計らずに練習しているケースです。
従来型は1問2分が目安ですが、問題集を時間無制限で解いていると、この感覚が身につきません。
本番で1問に5分かけてしまい、残りに手が回らなくなります。
3つ目は、本番で全問解こうとするケースです。
9問すべてを解き切る必要はありません。
明らかに手が出ない1問を捨てて、残り8問に時間を配分するほうが総得点は上がります。
- 問題集は頭から解かず、暗記で取れる分野から着手する
- 練習の段階から2分でタイマーを鳴らす
- 捨てる1問を決める判断を、本番前に練習しておく
残り日数が少ないときは何から手をつけるか?
暗記で取れる分野から順に潰してください。考える練習は、その後で構いません。
残り日数別の優先順位
| 受検日まで | 優先してやること |
|---|---|
| 3週間以上 | 図形と推論を一通り。暗号・場合の数まで手を広げる |
| 1〜2週間 | 展開図・一筆書き・サイコロ・命題を固め、推論の型を練習 |
| 1週間 | 暗記4分野を完成させ、嘘つき問題の解き方を1つ覚える |
| 3日以内 | 展開図11種類と対偶のルールだけに絞る |
| 前日 | 捨てる基準の確認と、解く順番の決定のみ |
残り3日なら、展開図と命題だけで構いません。
中途半端に全分野へ手を広げるより、確実に取れる2分野を作るほうが得点は安定します。
本番での解く順番
従来型は問題を選べる場合があります。
その場合、次の順で処理してください。
- 命題・サイコロなど、知識で即答できる問題
- 展開図・一筆書きなど、手順が決まっている問題
- 推論など、条件整理が必要な問題
- 暗号・場合の数など、規則探しが必要な問題
最後に回した問題が解けなくても、それは想定内です。
形式の判別方法は「WebテストのURL見分け方」を、対策全体の進め方は「Webテスト対策の完全ガイド」を確認してください。
テストビズでは、形式の特定から演習までを1形式ずつ整理する個別対策を行っています。
対策の選択肢の一つとして、形式名と受検期限を送るだけで進め方を確認できます。
よくある質問(FAQ)
TG-WEB従来型と旧型は同じものですか?
同じものを指しています。
TG-WEBの2つのタイプは、一般に「従来型」「標準型」「旧型」と呼ばれるものと、「新型」「時短型」と呼ばれるものに分かれます。
このうち前者はすべて同じタイプを指す呼び方で、媒体によって表記が異なるだけです。
検索する際に情報が見つからない場合は、別の呼び方でも調べてみてください。
提供会社が受検画面で型の名称を表示するわけではないため、いずれの呼び方も通称にあたります。
従来型と新型はどちらが出題されやすいですか?
従来型のほうが多いとされています。
複数の情報源が、現在は標準型(従来型)が主流であり、新型を採用する企業は少ないと整理しています。
そのため、対策の時間が限られている場合は従来型を優先するのが合理的です。
ただし、企業がどちらを採用しているかは公表されていないため、新型が出る可能性も残ります。
余裕があれば、新型の形式にも一度は触れておいてください。
従来型の計数はどのくらい難しいですか?
一般的な適性検査とは別種の難しさがあります。
暗号解読、展開図、一筆書き、嘘つき問題といった、SPIなどでは出題されない形式が中心のためです。
対策していない状態では、0点に近い結果になる受検者もいます。
一方で、解法のパターンを知っていれば数十秒で処理できる問題も多く含まれます。
難易度が高いというより、知識の有無で結果が大きく分かれるテストだと捉えてください。
暗記だけで何割くらい取れますか?
具体的な割合は企業や出題構成によって変わるため断定できません。
ただし、立方体と正八面体の展開図、一筆書きの判定条件、サイコロの向かい合う面の和、命題の対偶という4つを押さえるだけで、機械的に処理できる問題が確実に増えます。
計数は図形が4問程度出るケースが多いとされているため、図形分野を固める効果は大きくなります。
まずはこの4分野を完成させ、そのうえで推論の型を練習するのが効率的な順番です。
考える練習は、知識の土台ができてからで間に合います。
従来型の言語ではどんな問題が出ますか?
空欄補充・言い換え・長文読解が中心です。
長文が2つ出て、それぞれに複数の設問がつく形式が一般的とされています。
新型のような同義語・対義語といった語彙の暗記問題ではなく、文章の論理構造を追う力が問われます。
接続詞に注目して段落間の関係を把握する練習が有効です。
制限時間は12分程度が目安で、1問あたり1分以内で処理する必要があります。
問題集は何冊やればよいですか?
1冊を繰り返すほうが結果につながります。
従来型は解法のパターンを覚えることが得点に直結するため、複数の教材に薄く触れるより、同じ問題を複数回解いて型を定着させるほうが効果的です。
特に展開図や暗号は、一度解いただけでは本番で再現できません。
2周目以降はタイマーを使い、1問2分の感覚を体に入れてください。
新しい教材を買い足すのは、1冊を完全に消化してからで十分です。
全問解けなくても通過できますか?
可能性はあります。
従来型は1問の難易度が高く、9問すべてを時間内に解き切る受検者は多くありません。
通過基準は企業ごとに設定されており公表もされていないため、解き切れなかったことだけで結果を判断する必要はありません。
むしろ、明らかに手が出ない問題に固執して他を落とすほうが、総得点は下がります。
捨てる問題を早めに決め、確実に取れる問題に時間を配分してください。
まとめ
この記事の要点を整理します。
- 従来型は計数9問を18分、言語12分程度。1問が難しいタイプで、多くの企業が採用している
- 判別は制限時間で行う。計数18分なら従来型、8分なら新型
- 計数は図形が4問、推論が5問という構成が多く、この2分野で大半をカバーできる
- 展開図・一筆書き・サイコロ・命題の4分野は、暗記だけで機械的に処理できる
- 立方体と正八面体の展開図は各11種類、一筆書きは奇点0個か2個、命題は対偶のみ必ず成立
- 推論と暗号は「型」を覚えれば時間内に収まる。頭の中で処理せず書き出す
- 問題集は頭から解かず、暗記で取れる分野から着手する
- 残り3日なら展開図と命題だけに絞る。全分野に手を広げないほうが得点は安定する
従来型で差がつくのは、地頭ではなく着手の順番です。
暗号のページで3日詰まるより、展開図を1日で固めたほうが確実に点になります。
まずは手元の問題集の目次を開いて、図形と命題のページに付箋を貼ってください。
そこから始めれば、残り日数が少なくても間に合います。
Test-Biz
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