この記事でわかること
- 代金精算が「同額負担」と「貸し借り」の2種類に分かれること
- 1人あたりの負担額を先に出すという、迷わないための手順
- 貸し借りが混ざったときの収支表の書き方
- 料金の割引で問われる「どこに割引がかかるか」の見分け方
- 例題5問と、1問1分で解くための時間の使い方
著者:テストビズ運営事務局
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最終更新日:2026年9月7日
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代金精算とは?同額負担と貸し借りの2種類に分かれる
代金精算とは、複数人で払った金額を公平に分け直す問題です。
出題は「支払いの同額負担」と「お金の貸し借り」の2種類で、両方が混ざる形もよく出ます。
計算そのものは足し算と引き算だけです。
それでも苦手にする方が多いのは、お金の流れが交錯して頭の中で追えなくなるためです。
2つの型の違い
| 型 | 問われること | 最初にやること |
|---|---|---|
| 同額負担 | 全員が同じ額を負担するには誰が誰にいくら払うか | 合計を人数で割り、1人あたりの負担額を出す |
| 貸し借り | もともとの借金を含めて精算するとどうなるか | 各人が全体でプラスかマイナスかを出す |
| 混合型 | 支払いと借金の両方を同時に精算する | 上の2つを1つの表にまとめる |
「代金の清算」と表記される場合もありますが、内容は同じです。
出題頻度は比較的高く、確実に得点したい分野として紹介されています(2026年9月7日確認)。
難しく感じる理由は計算ではない
問題文には、誰がいくら払ったか、誰が誰に借りがあるかが文章で並びます。
この情報を頭の中で保持しようとすると、途中で必ず取り違えます。
代金精算は「計算問題」ではなく「情報整理の問題」です。
紙に書き出す前提で手順を作ってください。
解き方は「1人あたりの負担額を先に出す」で固定できる
同額負担の問題は、合計を人数で割った金額を先に出せば、あとは差額を見るだけです。
多く払った人が受け取り、少ない人が払う、という一方向の流れになります。
3ステップの手順
- 支払いの合計を人数で割る:これが1人あたりの負担額
- 各人の差額を出す:支払額-負担額。プラスなら受け取る側、マイナスなら払う側
- プラスの人にマイナスの人が払う:差額の合計は必ず0になる
差額の合計が0にならなければ、どこかで計算を間違えています。
この検算が入るだけで、代金精算の正答率は大きく変わります。
収支表の書き方
3人ならこの形で十分です。
| 支払額 | 負担額 | 差額 | |
|---|---|---|---|
| A | 3,600 | 5,000 | -1,400 |
| B | 7,200 | 5,000 | +2,200 |
| C | 4,200 | 5,000 | -800 |
この表なら、AがBに1,400円、CがBに800円払えばよいと一目で分かります。
差額の合計は -1,400+2,200-800=0 で、検算も済んでいます。
貸し借りが混ざったらどう処理する?
貸し借りは、支払いの差額と同じ表に足し込むだけです。
借りている人はマイナス、貸している人はプラスとして、1つの列にまとめます。
借金は「収支」に変換する
「AはBに1,000円の借りがある」という条件は、次のように読み替えます。
- Aの収支:-1,000
- Bの収支:+1,000
支払いの差額と借金の収支を足せば、最終的に誰がいくら受け取るかが確定します。
| 支払いの差額 | 貸し借り | 合計 | |
|---|---|---|---|
| A | +1,800 | -1,000 | +800 |
| B | -600 | +1,000 | +400 |
| C | -1,200 | 0 | -1,200 |
この場合、CがAに800円、Bに400円を払えば精算が完了します。
借金だけを精算する問題
支払いがなく、貸し借りだけで精算する形もあります。
このときも同じで、各人の収支を出して相殺するだけです。
PがQに1,500円、QがRに800円の借りがある場合、収支はPが-1,500、Qが+700、Rが+800です。
よってPがQに700円、Rに800円を払えば、3人の貸し借りはなくなります。
「誰から誰へ」を1つずつ追わず、収支の合計だけを見るのが最短です。
料金の割引はどこに割引がかかるかで決まる
料金の割引で重要なのは、割引が「全体」か「超えた分だけ」かの判別です。
問題文の「〜を超えた分は」を見落とすと、答えが大きくずれます。
出題される3つの型
| 型 | 問題文の特徴 | 計算 |
|---|---|---|
| 超過分のみ割引 | 「20人を超えた分は」「2時間を超えた分は」 | 基準までは通常料金、超過分だけ割引料金 |
| 全体に割引 | 「20人以上の団体は全員」 | 人数×割引後の単価 |
| 段階料金 | 「最初の1時間は◯円、以降30分ごとに◯円」 | 区切りごとに分けて足す |
「20人を超えた分は25%引き」であれば、20人目までは定価で計算します。
一方「20人以上なら全員25%引き」であれば、1人目から割引後の単価になります。
同じ「25%引き」でも、この違いだけで合計金額は変わります。
割引率の扱い方
25%引きは、定価の75%を払うという意味です。
「引く金額」ではなく「払う割合」に直してから計算するほうが、手数が減ります。
- 25%引き → 定価×0.75
- 3割引 → 定価×0.7
- 2割5分引き → 定価×0.75
割合そのものの扱いに不安がある場合は「SPI損益算・速度算・割合の解き方」(No.42)を先に確認してください。
例題5問|同額負担・貸し借り・混合・逆算・割引
5問を通せば、代金精算と料金の割引で問われる型はほぼ網羅できます。
解いた後は必ず、差額の合計が0になるかを確認してください。
例題1(同額負担)
A、B、Cの3人で出かけ、Aが3,600円、Bが7,200円、Cが4,200円を支払った。
負担を同額にするには、誰が誰にいくら払えばよいか。
【解答】AがBに1,400円、CがBに800円
【解説】合計15,000円を3で割り、1人あたり5,000円。差額はA-1,400、B+2,200、C-800となります。
例題2(貸し借りのみ)
PはQに1,500円、QはRに800円の借りがある。
3人の貸し借りをなくすには、誰が誰にいくら払えばよいか。
【解答】PがQに700円、Rに800円
【解説】収支はPが-1,500、Qが+1,500-800=+700、Rが+800。合計は0で一致します。
例題3(混合型)
A、B、Cの3人で外出し、Aが5,400円、Bが3,000円、Cが2,400円を支払った。
またAはBに1,000円の借りがある。貸し借りも含めて精算するとき、誰が誰にいくら払えばよいか。
【解答】CがAに800円、Bに400円
【解説】支出合計10,800円で1人3,600円。差額はA+1,800、B-600、C-1,200。
借金を足すとA+800、B+400、C-1,200となります。
例題4(逆算)
Aは2,800円、Bは4,600円の品物を買い、Cは飲み物代を支払った。
3人が同額ずつ負担するため、AはBに400円、CはBに1,000円を支払った。飲み物代はいくらか。
【解答】2,200円
【解説】Aは2,800円払ったうえで400円を追加しているので、1人あたりの負担額は3,200円です。
Cは飲み物代に加えて1,000円を払っているため、飲み物代は 3,200-1,000=2,200円 となります。
検算すると合計は 2,800+4,600+2,200=9,600円、3で割って3,200円で一致します。
例題5(料金の割引)
入館料は1人800円だが、20人を超えた分については1人あたり25%引きになる。
32人で入館するとき、合計金額はいくらか。
【解答】23,200円
【解説】20人までは 800×20=16,000円。超過12人は 800×0.75=600円 なので 600×12=7,200円。
合計は23,200円です。全員が割引になるわけではない点に注意してください。
代金精算で失点する人には共通点がある
運営事務局が見てきた失点は、計算ミスではなく「向き」の取り違えで起きています。
払う側と受け取る側を逆にする誤りが、誤答の大半を占めます。
運営事務局が見てきた実例
相談事例1:大学3年生の方(テストセンター受検)
差額の計算は正しかったものの、多く払った人が「さらに払う」と処理していました。
支払額が負担額より多い人は受け取る側、と表の右端に矢印を書き込む練習に変えたところ、誤答がなくなっています。
相談事例2:転職活動中の30代の方
貸し借りの条件を読み飛ばし、支払いの差額だけで答えを出していました。
問題文を読みながら、金額が出てくるたびに表へ書き込む順番に変更しています。
読んでから解くのではなく、読みながら書くのがポイントでした。
相談事例3:大学4年生の方
料金の割引で「20人を超えた分は」を「20人以上なら全員」と読み替えて計算し、答えが数千円ずれていました。
「超えた分」「以上」に印を付けてから計算する、というひと手間で解消しています。
ミスの原因と直し方
| よくあるミス | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 払う側と受け取る側が逆 | 差額の符号を意識していない | プラスは受け取る側と表に明記 |
| 貸し借りを反映し忘れる | 読んでから解いている | 読みながら表に書き込む |
| 割引の範囲を誤る | 「超えた分」と「以上」を混同 | 該当箇所に印を付けてから計算 |
| 答えが合計と合わない | 検算していない | 差額の合計が0かを必ず確認 |
| 時間がかかる | 図を描かず暗算している | 3行の表を先に書く |
差額の合計が0にならない答えは、その時点で誤りです。
5秒で終わる検算なので、必ず入れてください。
1問あたりの時間の考え方は「SPIの時間配分と1問あたりの目安」(No.51)にまとめています。
分担計算が出るのはSPIだけ?
代金精算・分担計算はSPI非言語の分野ですが、他形式でも近い問題が出ます。
表を書いて収支を整理する解き方は、形式が変わってもそのまま使えます。
「spi 分担計算」で調べる方が想定すべきこと
分担計算という呼び方は、対策サイトによって「代金の精算」「代金精算」「金額計算」などに分かれます。
中身は同じで、複数人の支払いを公平に分け直す問題です。
- SPIでは非言語の出題分野として練習問題が数多く公開されています
- 玉手箱の四則逆算やSCOAの数理でも、平均や割合の応用として近い形が出ます
- 公務員試験の教養科目でも、割り勘や精算を題材にした問題が扱われます
そのため、一度手順を固めておけば受検する形式が変わっても使い回せます。
形式がまだ分からない場合は「WebテストのURL見分け方」(No.4)で先に特定してください。
対策の優先順位
代金精算は、覚えることが少なく、手順を固定すれば安定して得点できる分野です。
推論のように考え方の幅が広くないため、投じた時間に対する見返りが大きいタイプに入ります。
- 練習は例題5問を2周すれば十分
- 表を書く習慣がついた時点で仕上がりと考えてよい
- 苦手意識がある場合ほど、暗算をやめることが最短の改善策
本記事は「SPI場合の数・確率・組み合わせの解き方」(No.43)から分割したもので、非言語全体の優先順位は「SPI非言語の対策」(No.39)、学習の入口は「SPI対策の始め方」(No.32)を参照してください。
短期で全体を組み立てる場合は「Webテスト対策を1週間で仕上げる短期計画」(No.10)、形式をまたいだ全体像は「Webテスト対策の完全ガイド」(No.1)が出発点になります。
よくある質問(FAQ)
代金精算はSPIで頻出ですか?
出題分野の内訳は公表されていないため断定はできませんが、複数の対策サイトが「出題頻度は比較的高く、確実に得点したい分野」として紹介しています(2026年9月7日確認)。
SPIの制作元であるリクルートマネジメントソリューションズが分野ごとの出題比率を公開していないため、頻度に関する記述はすべて対策本や受検報告に基づく推定です。
ただし代金精算は計算自体が四則演算のみで、手順を固定すれば安定して正解できます。
優先度を高めに置いて損のない分野だと考えています。
「spi 代金精算 コツ」として一番効くのは何ですか?
1人あたりの負担額を最初に出すことです。
合計を人数で割った金額さえ出れば、あとは各人の支払額との差を見るだけで、誰が払う側かが決まります。
2つ目のコツは、差額の合計が0になるかを検算することです。
5秒で終わる確認ですが、符号の取り違えや読み落としをその場で発見できます。
運営事務局の個別対策でも、この2つを手順に入れただけで正答率が上がる方が多くいらっしゃいます。
3つ目を挙げるなら、問題文を読みながら表に書き込むことです。
読み終えてから整理し直すと、条件を1つ落としただけで最初からやり直しになります。
貸し借りが混ざると難しく感じます。どう整理しますか?
支払いの差額と貸し借りを、同じ表の別の列として書き込んでください。
借りている人はマイナス、貸している人はプラスとして数値化すれば、最後に横に足すだけで最終的な収支が出ます。
「AがBに1,000円借りている」という文を、Aは-1,000、Bは+1,000と書き換える作業に慣れることがすべてです。
文章のまま追いかけようとすると、人数が3人を超えた時点で処理しきれなくなります。
表を先に書いてから読み進める順番に変えるだけで、体感の難易度は大きく下がります。
「spi 料金の割引」ではどんな問題が出ますか?
団体割引や時間料金を題材に、条件付きの合計金額を求める問題が出ます。
典型は「20人を超えた分は25%引き」のような超過分のみの割引と、「20人以上は全員割引」のような全体割引です。
また「最初の1時間は◯円、以降30分ごとに◯円」という段階料金の形もあります。
いずれも計算は難しくありませんが、割引がどこにかかるかを読み違えると答えが大きくずれます。
問題文の「超えた分」「以上」「までは」といった表現に印を付けてから計算を始めてください。
「spi 割引」の計算で楽になる考え方はありますか?
引く金額ではなく、払う割合に直すことです。
25%引きなら定価の75%、3割引なら70%と考えれば、掛け算1回で済みます。
定価から割引額を引く手順だと計算が2回になり、その分ミスの機会も増えます。
また、割引後の単価を先に出しておくと、人数や個数が変わる設問にも同じ数字を使い回せます。
割合の基本に不安がある場合は、損益算や割合の記事で「もとにする量」の考え方を先に確認しておくと理解が速くなります。
定価・原価・売価の関係が整理できていれば、割引の設問はほぼ機械的に処理できます。
割引率が2段階になる問題も、払う割合どうしを掛け合わせるだけで対応できます。
何分で解けばよいですか?
1問1分が目安です。
表を書く時間を含めても、3人程度の設定であれば十分に収まります。
時間がかかる原因のほとんどは、表を書かずに暗算で処理しようとしていることです。
書くと遅くなると感じる方が多いのですが、実際には書いたほうが速く、途中で読み返す時間がなくなります。
運営事務局の模擬演習でも、表を書く手順に変えた方は1問あたり20〜30秒短縮できています。
テストセンターでも自宅受検でもメモ用紙は使えるため、書く前提で練習してください。
1分を超えそうな場合は、いったん飛ばして戻る判断も有効です。
登場人物が4人以上になったらどうしますか?
やることは変わりません。
表の行が1つ増えるだけで、1人あたりの負担額を出し、差額を並べ、貸し借りを足すという流れは同じです。
人数が増えるほど暗算では処理できなくなるため、むしろ表の効果が大きくなります。
注意点は、精算方法が一通りに決まらない場合があることです。
その場合は選択肢を見て、提示されている組み合わせで収支が0になるものを選べば確実に判定できます。
計算し直すより、選択肢を検算するほうが速く終わります。
人数が多い設問ほど、この選択肢からの逆算が有効です。
まとめ
代金精算は、計算ではなく情報整理の問題です。
表を書いて収支を並べれば、迷う場面はほとんどなくなります。
要点をもう一度整理します。
- 出題は「同額負担」「貸し借り」「混合型」の3パターン
- まず合計を人数で割り、1人あたりの負担額を出す
- 支払額が負担額より多い人が受け取る側になる
- 貸し借りは、借りた人がマイナス・貸した人がプラスとして同じ表に足す
- 差額の合計が0になるかを必ず検算する
- 料金の割引は「超えた分だけ」か「全員」かを読み分ける
覚えることが少なく、手順を固定すれば安定する分野です。
暗算をやめて3行の表を書くところから始めれば、その日のうちに得点源に変わります。
Test-Biz
受検期日まで時間がない方へ
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