この記事でわかること
- GAB・C-GAB・Web-CABが使われやすい業界と、その理由
- 過去に出題報告があった企業と、その情報をどこまで信じてよいか
- 商社・海運・不動産・IT系で受検形式がどう分かれるか
- ネット上の「企業一覧」が当てにならない5つの理由
- 志望企業の形式を自分で確かめる4ステップ
- 形式が特定できないまま受検日を迎えるときの優先順位
著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト代行サービス。SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBICなど主要形式から企業オリジナルまで広範囲に対応し、運営チーム累計6,000件超の相談実績をもとに就職活動、転職活動に励む方を支援しています。
最終更新日:2026年9月8日
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GABを導入しているのはどんな企業?
GABは総合商社・専門商社・金融・不動産・海運といった、大量の資料を短時間で処理する業務が中心の業界で使われる傾向があります。ただし、どの企業がGABを使うかを公式に発表している企業はほとんどありません。
まず前提を共有させてください。
適性検査の導入状況は、企業も提供会社も公表していないのが原則です。
ネット上の「企業一覧」はすべて、受検した学生の体験談を集めたものです。
この記事でも企業名には触れますが、確定情報としてではなく、傾向をつかむための材料として扱います。
GABが使われやすい業界の傾向
GABは日本エス・エイチ・エル(SHL)社が提供する適性検査です。
同社の説明では、言語や数値の情報を吟味して論理的な解答にたどりつく能力を測定するもので、高得点者は論理的・合理的な思考やデータの解釈・活用が得意な傾向があるとされています。
この設計思想が、導入業界にそのまま表れています。
| 業界 | GAB系が使われやすい理由 |
|---|---|
| 総合商社・専門商社 | 契約書や市況資料の読み込みが日常業務 |
| 金融(銀行・証券・投資) | 数値資料の正確な読み取りが不可欠 |
| 不動産・デベロッパー | 事業計画書や収支表の処理量が多い |
| 海運・物流 | 運賃表・輸送データなど図表の扱いが中心 |
| コンサルティング | 短時間での資料読解と論理構成が求められる |
| IT・システム(CAB) | 論理的思考と処理速度を職種特性として測定 |
いずれも「知識量」より「処理の速さと正確さ」が問われる仕事です。
GABが長文と図表に偏った出題になっているのは、この点を測るためだと考えると理解しやすくなります。
過去に出題報告があった企業
年度を明記したうえで、公開されている報告例を挙げます。
いずれも公式発表ではなく、体験談ベースの情報である点にご注意ください。
商社については、就活情報媒体のワンキャリアが、2022年卒の選考でGABが三井物産・伊藤忠商事・豊田通商で少なくとも使われていたと報告しています。
また外資就活ドットコムは、5大商社の本選考について、ここ数年はテストセンターでのC-GAB形式が定着してきていると整理しています。
IT・エンジニア職では、CABやWeb-CABの導入例として、日立ソリューションズ・クリエイト、日本IBM、カプコン、テクマトリックス、京セラコミュニケーションシステム、構造計画研究所といった社名が、エンジニア就活の記事で挙げられています。
ここで注意していただきたいことがあります。
同じ企業について、媒体によって記述が食い違うことは珍しくありません。
たとえばある大手商社について、GABを採用しているとする記事と、玉手箱を採用しているとする記事の両方が存在します。
これは情報が間違っているというより、年度・職種・選考ルートによって実際に変わっていることの表れです。
GAB全般の出題内容そのものは「GABとは?Web-GAB・C-GABの違いと受け方」で確認できます。
ネット上の「企業一覧」はなぜ当てにならないのか?
一覧が外れる原因は5つあります。年度の変更、選考ルートによる違い、職種別の使い分け、情報の劣化、そして出典不明の転載です。
運営事務局が見てきた実例:一覧を信じた結果
運営事務局に寄せられる相談のなかで、企業一覧に関するものには共通するパターンがあります。
最も多いのが、一覧でGABと書かれていたので図表の読み取りだけを練習していたら、当日はSPIだったというケースです。
ある相談では、受検3日前の段階で「案内メールに書かれた所要時間が一覧の情報と合わない」という違和感を持ち込まれました。
案内には言語・非言語で35分程度と書かれており、GABの計数35分という数字とも合いません。
確認したところ、その企業はその年からテストを切り替えていました。
次に多いのが、インターン選考と本選考を同じものとして扱ってしまうケースです。
インターン選考では自宅受検のWeb-GAB、本選考ではテストセンターのC-GABという運用をする企業があります。
電卓が使えるかどうかが変わるため、この取り違えは得点に直結します。
3つ目は、総合職と技術職で使い分けている企業を一括りにしてしまうケースです。
総合職はGAB、エンジニア職はCABという分け方をしている企業では、一覧の情報が自分に当てはまりません。
- 一覧の情報と案内メールが食い違ったら、案内メールを優先する
- インターンと本選考、総合職と技術職は別物として扱う
- 「去年こうだった」は仮説であって、確定情報ではない
一覧が外れる5つの理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 年度で変更される | 企業がテストを切り替えることがある |
| 選考ルートで違う | 早期選考・インターン経由・本選考で設定が異なる |
| 職種で使い分ける | 総合職はGAB、IT職はCABなど |
| 情報が古い | 数年前の体験談がそのまま残り続ける |
| 出典が不明 | 他サイトからの転載で、元の年度がわからない |
情報の信頼度を見分けるチェック表
一覧を見るときは、次の観点で信頼度を判断してください。
| 確認項目 | 信頼度が高い | 信頼度が低い |
|---|---|---|
| 年度の記載 | 「2022年卒」など明記 | 記載なし |
| 出典 | 体験談の投稿元が明示 | 出典なし |
| 職種の区別 | 総合職・技術職を分けている | 一括で記載 |
| 選考段階 | インターンか本選考か明記 | 区別なし |
| 更新日 | 直近の更新日がある | 更新日不明 |
この5項目のうち3つ以上が「低い」側に当てはまる一覧は、参考程度にとどめるのが安全です。
GAB・C-GAB・Web-CABはどう違うのか?
同じGAB系でも、受検形式によって科目・制限時間・電卓の可否が変わります。企業名より先に、自分がどの形式で受けるのかを特定してください。
3つの受検形式
| 形式 | 受検場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| GAB(ペーパー) | 企業が用意した会場 | マークシート形式 |
| Web-GAB | 自宅のパソコン | 電卓が使える |
| C-GAB | テストセンター | 本人確認あり、英語が加わる場合がある |
C-GABはテストセンター形式のため、試験監督が常駐し、本人確認や不正防止の運用が行われています。
自宅受検との最大の違いは、この受検環境です。
問題数と制限時間の目安
Web-GABについては、言語理解が52問で25分、計数理解が40問で35分という目安が複数の媒体で示されています。
言語は1問あたり約30秒、計数は約50秒の計算になります。
一方、C-GABについては、言語理解15分・計数理解15分といった、より短い時間設定を示す情報もあります。
この数字の食い違いこそが重要です。
形式が違えば時間設定も変わるため、「GABは何分」と一括りに覚えても意味がありません。
問題数や制限時間は企業によって調整される場合もあるため、必ず受検案内の記載を優先してください。
時間の使い方の詳細は「GABの時間配分」で形式別に整理しています。
CABはGABとは別物
CABは同じSHL社の製品ですが、対象職種が異なります。
SHL社の説明では、ITエンジニアやデジタル人材のポテンシャルを測定する適性検査で、ITやプログラミングの知識を問わない形式になっており、新卒・中途を問わずエンジニア未経験者にも使えるとされています。
出題科目も独特で、暗算・法則性・命令表・暗号といった、GABにはない形式が並びます。
IT系の企業を受けるなら、GABの対策をしていてもCABには対応できません。
「CABとは?SE・IT職向け適性検査の内容・時間・出題企業」で科目構成を確認しておいてください。
志望企業の形式を自分で確かめるには?
受検案内・受検URL・制限時間・受検場所の4点を確認すれば、一覧に頼らなくても形式はほぼ特定できます。
4ステップで特定する
第1に、選考案内のメールや選考ページを読み直します。
テスト名が明記されていることは意外と多く、ここで解決する場合があります。
第2に、受検URLのドメインを確認します。
提供会社ごとにドメインが異なるため、これだけで絞り込めることがあります。
詳しい判別方法は「WebテストのURL見分け方」にまとめています。
第3に、制限時間と問題数を確認します。
言語25分・計数35分という組み合わせならWeb-GABの可能性が高くなります。
第4に、受検場所を確認します。
テストセンターの予約画面に進む場合はC-GAB、自宅受検ならWeb-GABまたはWeb-CABです。
形式が特定できないときの優先順位
どうしてもわからない場合の考え方を、受検日までの残り期間別に整理します。
| 受検日まで | 優先してやること |
|---|---|
| 3週間以上 | GAB形式の言語・計数を1周し、志望業界に応じてCABも触れる |
| 1〜2週間 | GABの計数(図表の読み取り)を集中的に反復する |
| 3日以内 | 図表から必要な数値だけを拾う練習に絞る |
| 前日 | 新しい形式には手を出さず、時間配分の確認と環境準備 |
GAB系は形式への慣れが得点に直結します。
初見で最後まで解き切れる人はほとんどいません。
対策の全体像は「GAB対策の始め方」に、Webテスト全般の進め方は「Webテスト対策の完全ガイド」にまとめています。
ボーダーは業界によって違うのか?
商社・金融・コンサルなど応募者が集中する業界ほど、通過に必要な水準は上がる傾向があります。ただし企業が基準を公表することはなく、出回っている数値はすべて推定です。
総合商社の筆記試験は、国内でもトップクラスの競争になります。
高い学歴の応募者であっても筆記段階で通過できないことがある、という指摘は複数の媒体で共通しています。
ここで押さえておきたいのは、ボーダーの数値を追いかけても得点は上がらないという点です。
「何割で通過できるか」を調べる時間は、図表の読み取りを1セット多く解く時間に変えたほうが確実です。
企業別の目安については「GAB・C-GABのボーダー」と「C-GABのボーダーは何割?」で扱っています。
転職・中途採用でもGABは出るのか?
出ます。近年は中途採用でも一次面接の前にGABを課す企業があり、社会人にとっても無視できない検査になっています。
SHL社もGABについて、新卒採用・中途採用を問わず、ニーズに合わせて実施手法を選択できると説明しています。
社会人の場合、新卒時と比べて対策に使える時間が限られます。
そのぶん、形式の特定を早めに済ませることの重要性が上がります。
- 応募後すぐに、選考フローのどこで適性検査があるか確認する
- 平日夜と休日で、演習時間の枠をあらかじめ決めておく
- 図表の読み取りは、業務で使っている資料でも練習できる
在職中で時間が取れない方ほど、あれもこれもと手を広げるより、1形式に絞って仕上げるほうが結果につながります。
テストビズでは、形式の特定から演習までを1形式ずつ整理する個別対策を行っています。
対策の選択肢の一つとして、形式名と受検期限を送るだけで進め方を確認できます。
よくある質問(FAQ)
GABを導入している企業の一覧はどこで見られますか?
企業や提供会社が公式に一覧を公表することはないため、完全な一覧は存在しません。
就活情報媒体が掲載している一覧は、いずれも受検した学生の体験談を集めたものです。
参考にする際は、年度の記載があるか、出典が明示されているか、職種や選考ルートが区別されているかを確認してください。
これらが不明な一覧は、傾向をつかむ材料としては使えても、対策の根拠にはできません。
最終的には、自分の選考案内に書かれた情報を優先してください。
GABは商社以外でも出題されますか?
出題されます。
GABは総合商社のイメージが強いものの、金融、不動産、海運・物流、コンサルティングなど、資料の読み取りが業務の中心になる業界で広く使われる傾向があります。
また、IT・エンジニア職ではCABやWeb-CABという別の検査が使われることが多く、同じSHL社の製品でも出題内容はまったく異なります。
志望業界だけでなく、応募する職種によっても検査が変わる点に注意してください。
一覧に載っていた企業と実際のテストが違ったのですが、なぜですか?
企業がその年からテストを切り替えた可能性が高いです。
また、インターン選考と本選考、総合職と技術職で異なる検査を使う企業もあります。
一覧の情報は過去の受検者の体験に基づくため、年度が変われば当てはまらなくなります。
違和感を持ったときは、選考案内に書かれた所要時間や問題数を確認してください。
案内の記載と一覧の情報が食い違う場合は、案内の記載が正しいと考えてください。
Web-GABとC-GABはどちらが難しいですか?
難易度そのものより、受検環境の違いが体感を左右します。
Web-GABは自宅受検で電卓が使えますが、C-GABはテストセンターでの受検となり、本人確認や監督のもとで実施されます。
また、C-GABでは英語が加わる場合があり、科目構成が変わることもあります。
制限時間の設定も形式によって異なるため、「GABは何分」と一括で覚えるのではなく、自分が受ける形式の設定を確認してください。
GABの対策はいつから始めればよいですか?
受検の2週間から1か月ほど前に始めるのが一つの目安とされています。
GABは形式が独特で、初見で時間内に解き切れる人はほとんどいないため、慣れるための時間が必要です。
特に計数の図表の読み取りは、「必要な数値だけを拾う」という読み方に慣れるまでに一定の反復が要ります。
時間が取れない場合でも、計数を1形式だけでも解いておくと、当日の焦り方が変わります。
残り3日を切っている場合は、新しい参考書には手を出さず、1冊を繰り返すほうが得点は安定します。
中途採用でもGABが出ることはありますか?
あります。
近年は中途採用でも、一次面接の前に適性検査を課す企業が増えています。
社会人の場合は準備時間が限られるため、形式の特定を早めに済ませ、対策範囲を絞ることが重要になります。
なお、GABの計数で扱う図表の読み取りは、業務で扱う資料と性質が近いため、社会人のほうが取り組みやすい面もあります。
制限時間の感覚だけは実際に解いて体に入れておいてください。
企業名でボーダーを調べる意味はありますか?
参考にはなりますが、優先度は高くありません。
企業が通過基準を公表することはないため、出回っている数値はすべて推定です。
また、その年の応募者数や採用計画によって実際の水準は動きます。
ボーダーを調べる時間があるなら、図表の読み取りを1セット多く解くほうが通過率は上がります。
数値を知って安心したり不安になったりするより、解ける問題を増やすことに時間を使ってください。
まとめ
この記事の要点を整理します。
- GABは商社・金融・不動産・海運・コンサルなど、資料処理が中心の業界で使われる傾向がある
- 導入企業を公式に公表している企業はほとんどなく、ネット上の一覧はすべて体験談ベース
- 一覧が外れる原因は、年度変更・選考ルート・職種別の使い分け・情報の劣化・出典不明の5つ
- 一覧を見るときは、年度・出典・職種・選考段階・更新日の5項目で信頼度を判断する
- GAB・Web-GAB・C-GABは科目と制限時間が異なり、CABは対象職種が別
- 形式の特定は、選考案内・受検URL・制限時間・受検場所の4点で行う
- 中途採用でもGABが課されることがあり、社会人ほど形式の絞り込みが重要
企業一覧を探すことに時間をかけても、得点は1点も上がりません。
上がるのは、自分が受ける形式を特定して、その形式の問題を解いた分だけです。
まずは選考案内をもう一度開いて、制限時間の数字を確認してください。
そこから逆算すれば、今日やるべきことは決まります。
Test-Biz
受検期日まで時間がない方へ
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