「Webテストの案内に70分、あるいは75分と書かれていたが、これは何の形式なのか」。
webテスト 70分・75分は、SPIのペーパーテスティング、BRIDGEのフル版、CBTSテストセンターのSCOA系という3系統に分かれます。
それぞれ準備すべきものがまったく違うため、切り分け方から整理します。形式ごとの時間を横断して見たい場合は「Webテストの所要時間一覧」もあわせてご覧ください。
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この記事でわかること
- Webテストで70分・75分と案内されたときに想定すべき形式
- SPIで70分になるのはペーパーテスティングだけという理由
- BRIDGE(リンクアンドモチベーション)の70分版の中身
- CBTSテストセンターの75分は所要時間で、回答は45〜60分という点
- TG-WEB・玉手箱が70分前後になるケースと見分け方
著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト対策サービスです。
運営チーム累計6,000件超の学習相談実績(レポート等の支援を含む)をもとに、SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBIC等の個別対策と模擬演習を提供しています。
最終更新日:2026年9月7日
Webテスト70分・75分は何の形式?候補は3系統に絞れる
70分はSPIのペーパーテスティングかBRIDGEの70分版、75分はCBTSテストセンターの所要時間枠が有力です。受検方法が分かれば、この3系統のどれかにほぼ収まります。
70分と75分は近い数字ですが、背後にある形式は別物です。
まず候補を整理します。
| 時間 | 形式 | 中身 | 受検方法 |
|---|---|---|---|
| 70分 | SPI ペーパーテスティング | 能力検査(言語約30分+非言語約40分) | 企業指定の会場でマークシート |
| 70分 | BRIDGE(70分版) | 計数の能力検査+性格・動機の測定 | 自宅などでWeb受検 |
| 70分前後 | TG-WEB 従来型フルセット | 言語12分+計数18分+英語+性格 | 自宅などでWeb受検 |
| 75分 | CBTSテストセンター | 所要時間枠。回答はSCOA系で45〜60分 | 会場を予約して受検 |
| 70〜75分 | 玉手箱 | 科目の組み合わせによる合計 | 自宅などでWeb受検 |
最初に見るべきは、会場に集められるのか、会場を予約するのか、自宅で受けるのかという受検方法です。
ここが決まると候補は一気に絞られます。
SPIで70分になるのはどんなときか?
SPIの能力検査が70分になるのはペーパーテスティングだけです。Web受検やテストセンターの能力検査は約35分なので、70分という表示はマークシート方式のサインになります。
ペーパーテスティングだけが70分
SPIの受検方式ごとの能力検査時間を並べると、70分の位置づけがはっきりします。
- テストセンター:基礎能力検査 約35分(性格検査約30分は事前に自宅で受検)
- WEBテスティング:能力検査35分+性格検査30分=計65分
- インハウスCBT:能力検査 約35分
- ペーパーテスティング:言語 約30分+非言語 約40分=計70分。性格検査は約40分
解説記事でも、ペーパーテストの能力検査は70分で35分ではないと明示されています。
つまり「70分」と案内されて会場に集められるなら、ペーパーテスティングと考えてほぼ間違いありません。
Web受検とペーパーでは対策の中身が変わる
同じSPIでも、ペーパーテスティングはWeb受検と設計が異なります。
| 項目 | ペーパーテスティング | Web受検(テストセンター・WEBテスティング) |
|---|---|---|
| 能力検査の時間 | 言語30分+非言語40分 | 言語・非言語あわせて35分 |
| 問題の進み方 | 冊子全体を見渡せる | 1問ずつ進み、戻れない |
| 解く順番 | 自分で選べる | 選べない |
| 電卓 | 使用不可 | 方式により異なる |
ペーパーでは解く順番を自分で決められるため、得意分野から着手して確実に点を積む戦い方が有効です。
分野ごとの優先順位は「SPI対策の始め方」で整理しています。
BRIDGEの70分版とはどんな検査か?
BRIDGEはリンクアンドモチベーションが提供する適性検査で、20分版と70分版があります。70分版はフルバージョンで、計数の能力検査に加えて性格・動機の測定まで含まれます。
能力検査は計数中心で難度が高い
BRIDGEの能力検査は、国語や算数のような基礎学力ではなく論理的思考力を測る設計です。
判断推理と数的推理の2軸で構成され、図表の読み取り・空欄推測・推論・集合といった問題形式が中心になります。
解説記事では、能力検査で15問を15分以内に解答する計数Aと計数Bが出題されると紹介されています。
1問あたり1分という配分ですが、公務員試験の判断推理に近い問題が出るため、SPIの感覚で臨むと時間が足りなくなります。
- 20分版はスクリーニング目的の短縮版
- 70分版はフルバージョンで、性格・動機の測定を含む
- 能力検査は計数分野のみで、言語は出題されない
- 制限時間がタイトで得点差がつきやすい
BRIDGEだと判断できたときの対策
BRIDGEに専用の市販問題集はほとんど流通していません。
そのため、公務員試験の判断推理・数的推理の教材や、SPIの推論・集合の分野を使って型に慣れるのが現実的です。
特に集合と推論は、図や表を書いてから式にする手順を固めておくと安定します。
暗算で処理しようとすると、途中で条件を取りこぼして時間を失います。
CBTSテストセンターの75分は解答時間なのか?
CBTSテストセンターで案内される所要時間には、操作説明や練習問題の時間が含まれます。75分と表示されていても、実際の回答時間は45分または60分にとどまるのが一般的です。
所要時間と回答時間を混同しない
CBTソリューションズが運営するテストセンターでは、企業が採用する検査によって出題が変わりますが、SCOA系が中心です。
解説記事では、試験案内メールに所要時間90分と書かれていても、それは操作説明や練習問題を含めての時間であり、回答時間そのものは60分のケースと同じだと説明されています。
75分という表示も同じ構造で、回答時間は45分または60分に集約されると考えるのが自然です。
| 回答時間 | 構成 | 科目 |
|---|---|---|
| 45分 | 3科目70問(科目ごとの制限時間なし) | SCOA-i系 |
| 60分 | 5科目120問 | 言語・数理・論理・英語・常識 |
| 50〜55分 | 事務能力検査 | 照合・分類・計算・読図・記憶 |
SCOAで最も見落とされやすいのが常識科目です。
理科・社会を含む一般教養が出るため、SPIの問題集だけを解いていると、この部分が丸ごと空白になります。
科目別の勉強順は「SCOA対策」で優先順位を整理しています。
75分枠でも1問あたりは30秒前後
75分という表示を見ると余裕がありそうに感じますが、実態は逆です。
制限時間60分で5科目120問なら、1問あたり30秒しか持ち時間がありません。
知識で即答できる問題をいかに落とさないかが勝負になるため、考え込む練習ではなく、判断を速くする練習が要になります。
TG-WEBや玉手箱が70分前後になるのはどんな場合か?
TG-WEBは従来型のフルセット、玉手箱は科目の組み合わせで70分前後になります。どちらも科目ごとの時間が併記されるため、そこを見れば判別できます。
TG-WEB従来型は科目時間で見分ける
TG-WEBはヒューマネージが提供する形式で、従来型と新型で時間構成が大きく異なります。
従来型は言語が12分で12問、計数が18分で9問という構成で、ここに英語と性格検査が加わると総所要時間が70分前後になります。
一方、新型は言語7分・計数8分程度と極端に短いため、70分に届くことはまずありません。
計数の時間が18分なら従来型、8分なら新型という判別が可能です。
型ごとの勉強法は「TG-WEB対策の全体像」を参照してください。
玉手箱は科目の足し算で決まる
玉手箱は企業が科目を選べる形式です。
計数35分+言語25分+性格20分といった組み合わせなら80分、計数35分+言語25分+英語10分なら70分と、足し算の結果として70分前後になります。
- 四則逆算は9分50問しかないため、単独で70分にはならない
- 科目ごとの時間が併記されていれば玉手箱の可能性が高い
- 電卓使用可の記載があれば玉手箱・GAB系を疑う
ドメインからの判別手順は「WebテストのURL見分け方」に一覧でまとめています。
運営事務局が見てきた実例:70分・75分の相談で多かった取り違え
運営チーム累計6,000件超の学習相談から、70分・75分という時間を手がかりに寄せられたケースを匿名化して整理すると、次の傾向がありました。
- 最も多い取り違え — 「SPIで70分」と聞いてWeb受検の対策をしていたが、実際は会場でのペーパーテスティングだった。解く順番を選べる利点を知らないまま前から順に解き、非言語で時間切れになった
- 損失が大きい取り違え — CBTSの75分をSPIだと想定し、常識科目(理科・社会)が初見になった。SCOAだと分かっていれば直前でも詰められた領域
- 形式判明で立て直せたケース — 案内に計数A・計数Bという科目名があり、BRIDGEと判断。判断推理の型に絞って準備できた
実務的な学びとして、70分・75分は「長いから難しい」ではなく「形式の幅が広いから間違えやすい」時間帯だと言えます。
数字より先に受検方法と科目名を確認するだけで、無駄な演習をかなり減らせます。
70分・75分をどう時間配分すればよいか?
ペーパーなら解く順番を自分で選べる利点を使い、Web受検なら1問あたりの上限秒数を決めて機械的に進めます。同じ長さでも戦い方が逆になります。
| 形式 | 配分の考え方 | やってはいけないこと |
|---|---|---|
| SPI ペーパー(70分) | 得意分野から着手し、確実に点を積む | 前から順に解いて難問で止まる |
| BRIDGE(70分版) | 1問1分。図や表を書いてから式にする | 暗算で処理しようとする |
| CBTS/SCOA(回答60分) | 1問30秒。知識で即答できる問題を落とさない | 常識問題を後回しにして未回答を残す |
| TG-WEB従来型 | 解ける問題だけを取りにいく | 全問正解を狙う |
運営事務局の模擬演習では、70分前後の検査で最後まで精度を保てた受検者に共通していたのは、通しで一度測った経験があることでした。
分割練習だけだと、後半20分での判断速度の低下に気づけません。
受検日までの残り日数で何をすべきか?
形式が確定しているかどうかで優先順位が変わります。未確定なら計数系、確定しているなら形式固有の分野に絞ってください。
- 残り2週間以上:形式を確定させ、SPIペーパーなら非言語の全分野、SCOA系なら常識を含めて一周します
- 残り1週間:苦手分野を1つに絞り、通し演習を1回入れます。組み立て方は「Webテスト対策を1週間で仕上げる短期計画」を参照してください
- 残り3日:SCOA系なら常識の理科・社会、BRIDGEなら推論と集合に集中します
- 前日:新しい教材は開かず、会場までの経路や受検リンクの確認に充てます
形式が未確定なら、図表の読み取りと推論の演習を進めておくのが最も無駄になりません。
SPI・SCOA・BRIDGEのいずれに転んでも共通で必要になるからです。
よくある質問(FAQ)
Webテストが70分と案内されました。SPIですか?
会場に集められてマークシートで受けるなら、SPIのペーパーテスティングである可能性が高いです。
SPIの能力検査で70分になるのはペーパーテスティングだけで、言語約30分+非言語約40分という構成になります。
一方、自宅でパソコンから受検する形式で70分なら、BRIDGEの70分版やTG-WEB従来型のフルセット、玉手箱の科目合計が候補になります。
SPIのWeb受検やテストセンターの能力検査は約35分なので、70分という表示だけでSPIと決めつけるのは危険です。
まず受検方法を確認してください。
CBTSテストセンターで75分と案内されました。75分ずっと解くのですか?
いいえ、その可能性は低いです。
CBTSテストセンターの案内に書かれる所要時間には、受付・操作説明・練習問題の時間が含まれます。
解説記事では、所要時間90分の案内でも回答時間は60分と同じだと説明されており、75分の表示も同様に回答時間は45分または60分に収まると考えるのが自然です。
出題される検査はSCOA系が中心で、60分なら5科目120問、45分なら3科目70問という構成が知られています。
時間の長さより、1問30秒前後という密度のほうが実態に近い負荷です。
BRIDGEの70分版は何を勉強すればよいですか?
判断推理と数的推理を軸にしてください。
BRIDGEはリンクアンドモチベーションが提供する適性検査で、能力検査は計数分野のみ、図表の読み取り・空欄推測・推論・集合といった形式で構成されます。
専用の市販問題集がほとんど流通していないため、公務員試験の判断推理・数的推理の教材や、SPIの推論・集合の分野で型に慣れるのが現実的な代替策です。
特に集合の問題は、図や表を書いてから式を立てる手順を固めておくと安定します。
暗算で処理しようとすると条件を取りこぼしやすく、制限時間がタイトなぶん失点に直結します。
70分と75分で、対策の内容は変わりますか?
変わります。
70分は解答時間そのものであることが多い一方、75分は所要時間枠として表示されることが多いためです。
70分がSPIのペーパーテスティングなら、解く順番を自分で選べる利点を活かす練習が有効です。
75分がCBTSテストセンターなら、実際に解くのは45〜60分で、SCOAの常識科目まで含めた広い範囲を速く処理する練習に切り替える必要があります。
5分の差に見えて、必要な準備がまったく違う点に注意してください。
SCOAの常識科目とは何が出るのですか?
理科・社会を含む一般教養です。
SCOAの基礎能力検査は言語・数理・論理・英語・常識の5科目で構成され、制限時間60分で120問という設計が知られています。
常識では、中学から高校レベルの理科・社会・時事に相当する知識が問われます。
SPIや玉手箱の対策には含まれない領域なので、SCOAだと判明した時点で最優先に確認すべき部分です。
とはいえ範囲が広いため、残り日数が少ない場合は頻出テーマの確認にとどめ、数理と論理で得点を作る配分が現実的です。
SPIのペーパーテスティングでは電卓は使えますか?
使えません。
ペーパーテスティングはマークシート方式で、筆記用具のみで受検します。
計算はすべて手計算になるため、桁数の多い掛け算や割り算を素早く処理する練習が必要です。
また、Web受検と違って冊子全体を見渡せるので、得意分野から解くという戦い方ができます。
逆に、前から順に解いて難問で止まると、後半の解けるはずだった問題に到達できません。
最初の1〜2分で全体をざっと眺め、着手順を決めてから解き始めることをおすすめします。
70分・75分は集中力が持ちません。どうすればよいですか?
形式ごとの区切りを利用してください。
SPIのペーパーテスティングなら言語と非言語で科目が変わるタイミング、TG-WEBなら検査1と検査2の切り替わりが自然な区切りになります。
その数秒で姿勢を正し、深呼吸するだけでも後半の失速は変わります。
加えて、本番と同じ長さを一度は通しで測っておくことが有効です。
運営事務局の模擬演習でも、分割練習しかしていない受検者は後半で判断速度が落ちる傾向が見られました。
学力の問題ではなく体力と慣れの問題として捉えたほうが、対処しやすくなります。
まとめ
Webテストで70分・75分と案内された場合、候補は3系統に絞れます。
会場に集められて70分ならSPIのペーパーテスティング(言語約30分+非言語約40分)、自宅受検で70分ならBRIDGEの70分版やTG-WEB従来型のフルセット、会場予約で75分ならCBTSテストセンターのSCOA系です。
特に注意したいのが75分の読み方です。
CBTSの所要時間には操作説明や練習問題が含まれ、実際の回答時間は45分または60分にとどまります。
そして60分で5科目120問なら1問30秒と、余裕どころか密度は高くなります。
やるべきことは、数字より先に受検方法と科目名を確認すること。
そのうえで、形式が確定していれば固有分野(SCOAなら常識、BRIDGEなら推論と集合)に絞り、未確定なら図表の読み取りと推論を進めておくことです。
何から始めるか迷う場合は「Webテスト対策の完全ガイド」で全体像を確認してください。
参考にした一次情報源
リクルートマネジメントソリューションズ「SPI3」公式サイト(受検方式別の検査構成)/リンクアンドモチベーション提供のBRIDGEに関する公開情報/株式会社CBT-Solutionsのテストセンター運用に関する公開情報/日本経営協会総合研究所(NOMA総研)「SCOA総合適性検査」公開情報/ヒューマネージ提供のTG-WEBに関する公開情報。
本記事の時間・問題数は2026年9月7日時点で確認した内容です。企業ごとの科目の組み合わせにより変動するため、受検案内の記載を最優先してください。
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