この記事でわかること
- 玉手箱の図表の読み取りの出題形式と「15分29問」「35分40問」の違い
- 時間が足りなくなる人に共通する3つのつまずきパターン
- 1問50秒で解き切るための5ステップと、覚える公式は4つだけでよい理由
- 本番に近い難易度のオリジナル練習問題3問(解説付き)
- 受検日までの残り日数別にやるべき対策
著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト代行サービス。SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBICなど主要形式から企業オリジナルまで広範囲に対応し、運営チーム累計6,000件超の相談実績をもとに就職活動、転職活動に励む方を支援しています。
最終更新日:2026年9月5日
玉手箱の図表の読み取りは、「解けない」のではなく「時間内に解き切れない」ことで点を落とす科目です。
結論から言うと、必要なのは難しい数学ではありません。
「設問を先に読む」「必要な数値を2〜3個だけ拾う」「基準を取り違えない」の3点を、電卓と一緒に体に覚え込ませるだけで、正答数は目に見えて変わります。
この記事では、運営事務局が模擬演習と個別対策セッションで見てきたつまずき方をもとに、時間が足りない人向けのコツと練習問題をまとめました。
就活生の方も転職活動中の社会人の方も、受検日から逆算して使ってください。
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玉手箱の図表の読み取りとは?出題形式と時間・問題数
図表の読み取りとは、表やグラフから必要な数値を拾い、割合・増減率・平均などを計算して5択から選ぶ玉手箱の計数科目である。制限時間は15分29問か35分40問。
図表の読み取りは「15分29問」か「35分40問」
玉手箱の計数には3つの形式があり、1回の受検ではそのうち1つだけが出題されます。
図表の読み取りが最初に出たら、最後まで図表の読み取りが続きます。
| 計数の形式 | 制限時間と問題数 | 1問あたりの目安 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 四則逆算 | 9分50問 | 約11秒 | 空欄のある等式を解く |
| 図表の読み取り | 15分29問 または 35分40問 | 約31秒 または 約52秒 | 表やグラフから割合・増減率・平均を求める |
| 表の空欄推測 | 20分20問 または 35分35問 | 約60秒 | 表の規則性から空欄の数値を推測する |
※制限時間と問題数は、複数の対策本と受検者からの聞き取りで一致している数値です。提供元の日本エス・エイチ・エル(SHL)は科目ごとの時間を公開していないため、企業側の設定で異なる場合があります(要確認)。
「玉手箱 35分40問」「玉手箱 15分29問」と検索する人が多いのは、この2パターンのどちらが出るかで解き方が変わるからです。
15分29問のタイプは1問約31秒しかなく、「拾う数値を絞る」技術がそのまま点数になります。
35分40問のタイプは1問約52秒あるものの、後半の問題ほど表が複雑になり、結局は同じ技術が必要です。
自宅で受ける玉手箱では電卓と計算用紙が使えます。
テストセンターで受けるC-GABは電卓が使えないので、受検方式は事前に案内メールで確認してください。
電卓の可否は「玉手箱で電卓は使える?」の記事で詳しく整理しています。
図表の読み取りと表の空欄推測の違い
「玉手箱 読み取り 推測 違い」という質問は、模擬演習の申込時にもよく受けます。
| 比較項目 | 図表の読み取り | 表の空欄推測 |
|---|---|---|
| 答えの出し方 | 表の数値を使って計算すれば答えが1つに決まる | 表の規則性から「およその値」を推測する |
| 必要な力 | 必要な数値を素早く拾う力と電卓操作 | 比例・反比例などの関係を見抜く力 |
| 難しさの質 | 時間との勝負 | 考え方を知らないと手が止まる |
図表の読み取りは「計算すれば必ず答えが出る」科目です。
だからこそ、時間の使い方だけが得点を分けます。
表の空欄推測の解き方は「玉手箱の表の空欄推測」の記事で扱っています。
図表の読み取りで時間が足りないのはなぜ?つまずきの3パターン
時間が足りない原因は計算の遅さではなく、「表を先に読む」「基準を取り違える」「全問解こうとする」の3つ。この順番で直すと正答数が伸びる。
パターン1:設問より先に表を読んでしまう
模擬演習の画面共有で最も多く見るのが、表の全体を目で追ってから設問に進む解き方です。
図表の読み取りの表には10〜30個の数値が並びますが、1問で使う数値は2〜3個しかありません。
表を先に読む人は、使わない数値に時間を払っています。
パターン2:「AはBの何倍か」の基準を取り違える
「AはBの何倍か」はA÷B、「Bを基準にしたAの割合」もA÷Bです。
焦ると分子と分母が逆になり、選択肢に「逆数」に近い値が用意されているためそのまま誤答します。
このミスは計算力の問題ではなく、「の」の直前が基準という読み方が定着していないことが原因です。
パターン3:前半に時間をかけ、後半に届かない
図表の読み取りは、序盤が易しく、後半ほど表が複雑になる構成が一般的です。
玉手箱は正解数で採点され、誤答による減点(誤謬率)は測定されないと複数の対策本で説明されています(SHL公式の明言はないため要確認)。
つまり、解けない問題に粘るより、選択肢を埋めて次に進むほうが期待値が高い設計です。
運営事務局が見てきた実例
個別対策セッションで実際にあった相談を、個人が特定されない形で紹介します。
事例A(大学3年・金融志望)
初回の模擬演習(35分40問)では、【要確認:演習ログ】問目あたりで時間切れになりました。
画面共有で確認すると、1問ごとに表の全項目を確認し、計算用紙に数値を書き写してから計算していました。
「設問を先に読み、使う数値だけをマウスでなぞる」練習に切り替えたところ、2回目の演習では到達問題数が【要確認:演習ログ】問まで伸びました。
事例B(社会人・第二新卒)
計算は速いのに正答率が上がらないケースです。
誤答を並べると、ほぼすべてが「基準の取り違え」でした。
設問の「の」の直前に印をつける習慣だけで、同じ問題セットの正答率が【要確認:演習ログ】まで改善しました。
事例C(受検3日前の相談)
時間がなかったため、公式の暗記と「30秒ルール」(後述)だけを練習しました。
到達問題数は変わらなくても、前半の取りこぼしが減ったことで正答数は増えています。
数値は模擬演習+解説の実測値をもとに記載する方針のため、公開前に演習ログと照合してください。
図表の読み取りのコツ|1問50秒で解く5ステップ
設問を先に読む→基準を決める→単位を確認する→数値を2〜3個拾う→電卓で一発計算。この順番を固定すれば、1問50秒以内に収まる。
「玉手箱 図表の読み取り コツ」として運営事務局が最初に教えるのは、次の5ステップです。
- 設問を先に読む(表は見ない)
- 「の」の直前に基準の印をつける(A÷Bの分母を決める)
- 単位と注記を見る(百万円・千人・%・「前年比」など)
- 必要な数値だけを表から拾う(2〜3個で終わるのが普通)
- 電卓で一発計算し、最も近い選択肢を選ぶ
ステップ1と4:設問を先に読み、拾う数値を絞る
設問に「2023年」「化学品」「1人あたり」と書かれていれば、表の中で見るべき行と列は決まります。
表全体を理解する必要はありません。
「表から探す」感覚で、該当するセルだけを見に行きます。
ステップ2:基準を決めてから計算する
| 設問の表現 | 式 | 基準(分母) |
|---|---|---|
| AはBの何倍か | A÷B | B |
| AはBの何%か | A÷B×100 | B |
| Bに対するAの割合 | A÷B | B |
| BからAへの増加率 | (A÷B−1)×100 | B(変化前) |
「の」「に対する」「から」の直後にある数値が分母になります。
計算前にこの1行を決めるだけで、パターン2のミスは消えます。
ステップ3:単位で落とすのがもったいない
「百万円」で示された差を「億円」で問う、「千人」を「人」で問う設問は頻出です。
選択肢に正解の10倍・100倍の値が並んでいたら、単位変換の問題だと考えてください。
ステップ5と時間管理:30秒ルールで捨て問を決める
図表の読み取りでは、30秒見ても式が立たない問題は選択肢を埋めて次へ進みます。
これを運営事務局では「30秒ルール」と呼んでいます。
| 制限時間のタイプ | 通常の問題 | 30秒ルールの発動 | 見直し |
|---|---|---|---|
| 15分29問 | 25〜30秒 | 30秒で式が立たなければ即次へ | しない |
| 35分40問 | 40〜50秒 | 30秒で式が立たなければ次へ、残り時間があれば戻る | 最後の2分のみ |
見直しに時間を使うより、1問でも多く到達するほうが正解数は増えます。
科目全体の時間配分は「玉手箱の時間配分と所要時間」の記事も参考にしてください。
図表の読み取りで覚えるべき公式は4つだけ
図表の読み取りで使う公式は、割合・増減率・平均・比の4つ。この4つを電卓の打ち方とセットで覚えれば、計算で迷う時間はなくなる。
「玉手箱 図表の読み取り 公式」と検索すると多くの公式が出てきますが、本番で使うのは次の4つに集約されます。
| 公式 | 式 | 電卓の打ち方の例 | 出題例 |
|---|---|---|---|
| 割合(何倍・何%) | A÷B(×100) | A ÷ B = | 化学品は輸入総額の何%か |
| 増減率 | (今年÷前年−1)×100 | 今年 ÷ 前年 = →1を引く | 前年からおよそ何%増えたか |
| 平均(1あたり) | 総量÷個数 | 総量 ÷ 個数 = | 1事業所あたりの従業員数 |
| 比(内項の積=外項の積) | a:b=c:d → b×c=a×d | 求める値=(a×d)÷b | 全体をXとすると対先進国はどう表せるか |
増減率は「(今年−前年)÷前年」でも同じ答えになりますが、電卓では「今年÷前年」を先に打って1を引くほうがキー数が少なく済みます。
電卓の打鍵回数を減らすことが、玉手箱では公式そのものと同じくらい重要です。
図表の読み取りの練習問題3問(解説付き)
練習問題は「基準を決める」「増減率」「1人あたり」の3パターン。本番の1問50秒を意識し、電卓を使って解いてみてほしい。
以下は運営事務局が作成したオリジナル問題です。
本番同様に、電卓と計算用紙を用意して時間を計ってください。
練習問題1:基準を決める(目安40秒)
次の表を見て、問いに答えなさい。
表:X市の産業別事業所数(2024年)
| 産業 | 事業所数 |
|---|---|
| 製造業 | 1,240 |
| 小売業 | 3,180 |
| 飲食業 | 2,650 |
| サービス業 | 4,930 |
| 合計 | 12,000 |
小売業の事業所数は、飲食業の事業所数のおよそ何倍か。最も近いものを1つ選びなさい。
- 0.83倍
- 1.0倍
- 1.2倍
- 1.5倍
- 1.8倍
解答:1.2倍
「飲食業の何倍か」なので、基準(分母)は飲食業です。
3,180÷2,650=1.2となります。
逆に2,650÷3,180=0.83と計算すると、選択肢の1つ目に引っかかります。
合計の12,000は使いません。
練習問題2:増減率(目安50秒)
次の表を見て、問いに答えなさい。
表:Y社の売上高と従業員数の推移
| 年 | 売上高(百万円) | 従業員数(人) |
|---|---|---|
| 2022年 | 48,600 | 1,350 |
| 2023年 | 52,400 | 1,310 |
| 2024年 | 57,200 | 1,300 |
2024年の売上高は、2022年と比べておよそ何%増加したか。最も近いものを1つ選びなさい。
- 15%
- 16%
- 18%
- 20%
- 22%
解答:18%
増減率は「(今年÷前年−1)×100」です。
57,200÷48,600=1.1769…なので、約17.7%増加しています。
最も近い選択肢は18%です。
2023年の数値は使いません。
練習問題3:1人あたり(目安50秒)
練習問題2の表を使います。
2024年の従業員1人あたりの売上高は、2023年と比べておよそ何百万円増加したか。最も近いものを1つ選びなさい。
- 2.0百万円
- 3.0百万円
- 4.0百万円
- 5.0百万円
- 6.0百万円
解答:4.0百万円
1人あたりの売上高は「売上高÷従業員数」です。
2023年:52,400÷1,310=40.0(百万円)
2024年:57,200÷1,300=44.0(百万円)
差は44.0−40.0=4.0(百万円)です。
「1人あたり」と書かれたら、まず総量を人数で割ると覚えてください。
さらに問題数をこなしたい方は、市販の玉手箱対策本のほか、運営事務局の模擬演習+解説(本番と同じ時間設定)も対策の選択肢の一つです。
無料サイトと市販本の使い分けは「玉手箱対策本おすすめ」の記事にまとめています。
図表の読み取りの対策法|受検日までの残り日数別
残り3日なら公式と30秒ルール、1週間なら時間を計った演習、2週間以上あれば計数3形式すべてを回す。残り日数で優先順位を変えるのが最短。
図表の読み取りは通年で出題されるため、季節より「受検日までの残り日数」で対策を決めるほうが実用的です。
| 残り日数 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 3日以内 | 公式4つの暗記、5ステップの確認、30秒ルールを決める。時間を計った演習を1〜2回 | 前半の取りこぼしをなくす |
| 1週間 | 毎日1セット(15分または35分)を時間を計って解き、誤答を「基準ミス」「単位ミス」「時間切れ」に分類する | 到達問題数を伸ばす |
| 2週間以上 | 図表の読み取りに加え、四則逆算・表の空欄推測も回す(どれが出るか事前にわからないため) | 計数3形式で安定して6割以上 |
誤答を3種類に分類するだけで、次に何を直すべきかが見えます。
「時間切れ」が多いなら5ステップ、「基準ミス」が多いならステップ2、「単位ミス」が多いならステップ3に戻ってください。
残り日数が少なく、どこから手をつけるか迷う場合は、テストビズの個別対策セッションのように「現在地の診断→優先順位の決定」を第三者にしてもらう方法もあります。
形式名と受検期限を送るだけで、残り日数に合った手順を提案しています。
玉手箱全体の勉強手順は「玉手箱の対策法」、他形式を含めたWebテスト対策の全体像は「Webテスト対策の完全ガイド」を参照してください。
四則逆算の速解きは「玉手箱の四則逆算」で扱っています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 玉手箱の図表の読み取りは、35分40問と15分29問のどちらが出ますか?
企業側の設定によって決まり、受検者は事前に選べません。
案内メールに「計数35分」「計数15分」などの所要時間が書かれていれば、そこから推測できます。
35分と書かれていても、図表の読み取り(40問)ではなく表の空欄推測(35問)の可能性があるため、計数3形式のうち少なくとも図表の読み取りと表の空欄推測は両方対策しておくのが安全です。
時間表記から形式を逆引きする方法は「Webテストの所要時間一覧」の記事で整理しています。
Q2. 図表の読み取りと表の空欄推測は何が違いますか?
図表の読み取りは、表の数値を使って計算すれば答えが1つに決まる問題です。
表の空欄推測は、表の規則性(比例関係や一定の増加量など)から空欄の値を推測する問題で、計算だけでは答えが出ません。
出題される表の見た目は似ていますが、必要な力が異なります。
図表の読み取りは「時間との勝負」、表の空欄推測は「考え方を知っているか」で差がつくと理解してください。
Q3. 図表の読み取りで電卓は使えますか?
自宅受検の玉手箱では電卓と計算用紙の使用が認められています。
桁の大きい数値の割り算が多いため、電卓なしで解くのは現実的ではありません。
一方、テストセンターで受けるC-GABは電卓が使えず、会場で渡される筆記用具とメモ用紙で計算します。
自分の受検方式がどちらかを案内メールで確認し、自宅型なら普段使う電卓で「÷」「=」「−1」の流れを練習しておいてください。
Q4. 時間が足りず最後まで解けませんでした。落ちますか?
最後まで解けない受検者は多く、それだけで不合格になるとは限りません。
玉手箱は正解数で評価されるため、到達した範囲の正答率が高ければ一定の評価は得られます。
運営チーム累計の相談でも、途中までしか解けなかったが通過したという報告は珍しくありません(企業ごとの基準は非公開のため断定はできません)。
次の受検に向けては、誤答を「基準ミス」「単位ミス」「時間切れ」に分けて、原因ごとに直すのが最短です。
Q5. わからない問題は適当に埋めてもいいですか?
玉手箱は正解数で採点され、誤答による減点は測定されないと多くの対策本で説明されています(提供元の公式な明言はないため要確認)。
この前提に立てば、空欄で残すより選択肢を埋めて次に進むほうが期待値は高くなります。
ただし「適当に埋める」のは30秒考えても式が立たない問題に限ってください。
最初から勘に頼ると、解ける問題まで落とすことになります。
Q6. 公式はいくつ覚えれば足りますか?
割合(A÷B)、増減率((今年÷前年−1)×100)、平均(総量÷個数)、比(内項の積=外項の積)の4つで、出題のほとんどに対応できます。
公式の数を増やすより、それぞれを電卓でどう打つかまでセットで覚えるほうが本番では効きます。
特に増減率は「引き算してから割る」より「割ってから1を引く」ほうが打鍵が少なく、時間短縮につながります。
Q7. 練習問題はどこで解けますか?
市販の玉手箱対策本には図表の読み取りが必ず収録されているので、1冊を時間を計って繰り返すのが基本です。
無料の練習サイトは形式に慣れる目的では有効ですが、本番より易しい問題が多い点に注意してください。
本番と同じ制限時間で解いて、到達問題数と誤答の種類を記録する練習が、時間が足りない人には最も効果があります。
まとめ
玉手箱の図表の読み取りについて、要点を再掲します。
- 制限時間は15分29問か35分40問。1問あたり31〜52秒しかない
- 時間が足りない原因は「表を先に読む」「基準を取り違える」「全問解こうとする」の3つ
- 解き方は5ステップ(設問先読み→基準決定→単位確認→数値2〜3個→電卓一発)に固定する
- 覚える公式は割合・増減率・平均・比の4つ。電卓の打ち方とセットで覚える
- 30秒ルールで捨て問を決め、到達問題数を増やす
- 残り日数に応じて、公式暗記→時間計測演習→計数3形式の順に広げる
図表の読み取りは、パターンが決まっている分、正しい手順で練習すれば短期間でも伸びる科目です。
受検日までの残り日数を数えて、今日できる1セットから始めてください。
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