この記事でわかること
- 転職(中途採用)で玉手箱・GAB・TG-WEBが課される場面と、業界ごとの傾向
- 開始画面の制限時間から出題形式を特定する方法(玉手箱の科目・形式対応表)
- 玉手箱とGAB・C-GABの違い、中途での受検方式の見分け方
- TG-WEBにキャリア採用専用のラインナップがあること
- アドバンテッジインサイトを指定された場合に見られている中身
- 中途採用のボーダーが公表されない前提で、どこを目安にすればよいか
- 働きながら進める2週間の勉強プランと、手応えが悪かったときの対処
この記事の著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト対策サービスです。運営チーム累計6,000件超の学習相談実績(レポート等の支援を含む)をもとに、SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBIC等の個別対策と模擬演習を提供しています。
最終更新日:2026年9月8日
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転職でも玉手箱・GABは出る?金融・商社・コンサルで遭遇しやすい
中途採用でも玉手箱・GAB・TG-WEBは課されます。SPIほど広くはありませんが、金融・総合商社・コンサルティング・大手メーカーの本社部門で遭遇する頻度が高い形式です。
新卒採用で特定の形式を使っている企業は、中途採用でも同じ提供元の検査を使う傾向があります。
採用管理システムや検査の契約がそのまま流用できるためです。
中途採用で形式に当たりをつける手がかりは、次の3つです。
- 応募先が新卒採用で使っている形式:同じ提供元の検査になりやすい
- 業界の傾向:金融・商社は玉手箱/GAB系、コンサル・外資系はTG-WEBや独自形式が多い
- 受検案内のURLと画面:提供元によってドメインや画面構成が異なる
玉手箱とGABは、いずれも日本エス・エイチ・エル(日本SHL社)が提供する検査です。
TG-WEBはヒューマネージ、SPIはリクルートマネジメントソリューションズが提供しています。
提供元が分かれば、対策すべき問題集も一つに絞れます。
転職の適性検査の全体像は「転職の適性検査対策|落ちる確率とボロボロでも受かる?」で扱っています。
制限時間で形式がわかる|玉手箱の科目・形式対応表
玉手箱は1科目につき1形式しか出題されません。開始画面に表示される制限時間と問題数を見れば、どの形式が出るかを解き始める前に特定できます。
玉手箱の最大の特徴は、同じ形式の問題が最後まで続くことです。
そのため、問題数と制限時間の組み合わせが形式の判別材料になります。
| 科目 | 形式 | 問題数と制限時間の目安 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| 計数 | 四則逆算 | 50問/9分 | 約11秒 |
| 計数 | 図表の読み取り | 29問/15分、または40問/35分 | 約31秒/約53秒 |
| 計数 | 表の空欄推測 | 20問/20分、または35問/35分 | 約60秒 |
| 言語 | 論理的読解(GAB形式) | 32問/15分 | 約28秒 |
| 言語 | 趣旨判定(IMAGES形式) | 32問/10分 | 約19秒 |
| 言語 | 趣旨把握 | 10問/12分 | 約72秒 |
| 英語 | 長文読解/論理的読解 | いずれも10分 | — |
※問題数・制限時間は企業の設定や実施時期によって異なる場合があります。受検前に画面表示で確認してください。
英語だけは2形式とも制限時間が同じため、開始前の判別が困難です。
計数と言語は、制限時間を見た瞬間に「四則逆算だ」「趣旨判定だ」と判断できるため、解き方の構えを切り替えられます。
社会人の受検で最も差が出るのは四則逆算です。
1問11秒という配分は、電卓の操作速度がそのまま得点に反映される設計になっています。
形式ごとの詳しい練習法は「玉手箱の対策法|計数・言語・英語の勉強手順とコツ」で扱っています。
玉手箱とGAB・C-GABは何が違う?受検方式で見分ける
玉手箱とGABは同じ提供元の検査で、問題形式にも重なりがあります。違いは主に受検方式と、想定される用途です。
| 検査名 | 受検方式 | 特徴 |
|---|---|---|
| 玉手箱 | 自宅などのWeb受検 | 科目ごとに1形式。中途採用でも遭遇しやすい |
| Web-GAB | 自宅などのWeb受検 | 言語・計数・性格。総合職向けの位置づけ |
| C-GAB | テストセンター受検 | 会場のパソコンで受検。本人確認がある |
| GAB(ペーパー) | 問題冊子とマークシート | 企業内で実施されることがある |
中途採用では、応募者の都合で受検日時を選べる自宅受検型が主流です。
ただし、金融や商社などではC-GAB(テストセンター)が指定されることもあります。
会場受検の場合は、身分証明書の持参や予約が必要になるため、案内メールの手順を必ず確認してください。
GAB形式の言語(論理的読解)は、玉手箱の言語にもそのまま出てきます。
つまり、玉手箱の対策とGABの対策は大部分が共通します。
両方を別々に勉強する必要はなく、まず出題される可能性が高いほうの問題集を1冊やり込めば足ります。
GABの詳しい勉強法は「GAB対策の始め方|言語・計数の勉強法と時間配分」を参照してください。
TG-WEBが指定されたら?キャリア採用専用の検査がある
TG-WEBには、キャリア採用向けの「TG-WEB
CAREER」というラインナップがあります。新卒向けと同じ名前で案内されても、中身が中途向けに設計されている場合があります。
TG-WEBはヒューマネージが提供する適性検査で、新卒採用・キャリア採用の両方で使われています。
同社の公式サイトでは、キャリア採用のための適性検査として「TG-WEB
CAREER」が案内されており、前職での成果発揮や職種ごとの人材要件といった、新卒とは異なる視点での見極めを目的としていると説明されています。
中途で受ける場合に押さえておきたい点は3つです。
- 能力検査は難度が高いとされる形式で、準備なしで臨むと解答数が伸びにくい
- 従来型と新型で問題の性質が大きく異なるため、どちらかを見極めて練習する
- 受検方式は自宅受検型と会場受検型があり、企業ごとに異なる
従来型は図形や暗号など、初見では手が止まりやすい問題が中心です。
新型は比較的取り組みやすい代わりに、処理速度が問われます。
どちらが出るかは受検してみるまで分からないことも多いため、限られた時間なら従来型の頻出パターンを優先するのが実務的な判断です。
形式ごとの優先順位は「TG-WEB対策の全体像|従来型・新型の勉強法と優先順位」で整理しています。
アドバンテッジインサイトを指定されたら?EQとストレス耐性が中心
アドバンテッジインサイトは、知的能力に加えてEQ能力とストレス耐性を測る設計の検査です。中途採用では、測定項目を絞って実施されることもあります。
アドバンテッジインサイトは、アドバンテッジリスクマネジメントが提供する採用適性検査です。
提供元および取扱代理店の公開資料によると、測定するのは知的能力、EQ能力、コンピテンシー、キャリア志向、ストレス耐性といった領域です。
中途採用の場面では、EQとストレス耐性のみを実施するなど、項目を選択して使われることもあると案内されています。
| 領域 | 内容 | 対策の可否 |
|---|---|---|
| 知的能力 | 言語・論理、数理・推論 | 演習で伸ばせる |
| EQ能力 | 感情の識別・利用・理解・調整 | 正答がある設問構成とされ、演習の余地がある |
| コンピテンシー | 行動特性 | 一貫性を保つことが中心 |
| ストレス耐性 | ストレスを強める特性、対処する力 | 正直に回答するのが前提 |
ストレス耐性の項目は、良く見せようとするほど一貫性が崩れやすい部分です。
実際の自分と離れた回答で入社した場合、配属後のミスマッチにつながることもあります。
知的能力の部分だけは演習で伸ばせるため、時間があればそこに充ててください。
例題や所要時間は「アドバンテッジインサイトの対策|例題・時間・監視の有無」で扱っています。
中途採用のボーダーはどのくらい?公表されない前提での考え方
ボーダーは企業ごとに設定され、公表されていません。点数を推測するより、「時間内に何問解答できたか」を自分の指標にするほうが実用的です。
一般に言われる目安として、応募が集中する大手・人気企業では正答率7割前後、それ以外では5〜6割程度という説明を見かけます。
ただし、これは公表された数値ではなく、体験談を集計した推測値です。
検査結果は、職務経歴・性格検査・面接と合わせて判断されるため、能力検査の点数だけで合否が決まるとも限りません。
自分の状態を測るなら、次の指標のほうが役に立ちます。
- 解答数:想定問題数の8割以上に到達しているか
- 正答率:解答した問題のうち7割以上が合っているか
- 形式の判別:開始画面を見て形式を言い当てられるか
玉手箱は問題数が多く、未解答が多いと解答数の時点で不利になります。
分からない問題で止まるより、判断して次に進むほうが総合的な結果は良くなります。
形式別のボーダーの考え方は「玉手箱のボーダーは何割?正答率の目安と企業別ライン」で詳しく扱っています。
運営事務局が見てきた実例:四則逆算で止まっていた社会人のケース
運営事務局への相談で、転職者から寄せられる玉手箱の悩みは「時間が足りない」に集中しています。
模擬演習の記録を確認すると、詰まっている場所は人によって明確に違いました。
ある相談者は、計数の正答率は9割近くあるのに、50問中28問しか到達していませんでした。
確認すると、暗算で解こうとして途中で行き詰まり、そこから電卓を持ち直す動作が毎問発生していました。
「最初から電卓に手を置いたまま解く」という運用に変えただけで、到達数が40問台に増えました。
別の相談者は、言語の趣旨判定で毎問本文を読み返していました。
1問19秒の形式で読み返す余裕はないため、「選択肢を先に読み、本文は1回だけ」と手順を固定したところ、未解答が大きく減りました。
どちらも知識の問題ではなく、手順の問題です。
社会人の場合、勉強時間を増やすより先に、解く手順を固定するほうが短時間で効きます。
働きながらどう対策する?玉手箱・GABの2週間プラン
平日30分、休日2時間を確保できれば、2週間で解答数は改善します。優先順位は、形式の特定
→ 計数の速度 → 言語の手順、の順です。
在職中の転職活動では、まとまった時間が取れないのが前提です。
玉手箱は形式が限られているため、絞り込めば短期間でも効果が出ます。
| 期間 | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1〜3日目 | 問題集を1回時間を計って解き、解答数と正答率を記録。電卓に慣れる | 3時間 |
| 4〜8日目 | 計数を毎日20分。四則逆算は50問を9分で解く練習を毎日1セット | 5時間 |
| 9〜12日目 | 言語の手順を固定。論理的読解・趣旨判定の解き方を型にする | 4時間 |
| 13〜14日目 | 本番と同じ時間帯・機材で通し演習を2回。環境の最終確認 | 3時間 |
進めるうえでの注意点を3つ挙げます。
- 問題集は1冊に絞る。玉手箱は形式が固定されているため、複数冊は不要です
- 電卓は本番で使うものを最初から使う。スマートフォンの電卓アプリは使用不可の場合があります
- 通し演習は本番と同じ時間帯に。夜に受検予定なら夜に練習してください
SPIも並行して受ける可能性がある場合は、対策の重複が少ないため注意が必要です。
第二新卒・20代でSPIとの両にらみになる場合の進め方は「第二新卒・20代転職のWebテスト対策|ブランク別の勉強計画」でまとめています。
形式が特定できないまま受検日が迫っている場合は、テストビズのような対策サービスに形式の割り出しから相談する方法もあります。
手応えが悪かったときはどうする?次の応募までにやること
手応えと結果は一致しません。結果を待つ間に、詰まった場所を1つ特定して次の応募先の準備に入るのが最も合理的な対応です。
玉手箱は問題数が多く時間が短いため、解き終わらないことが標準的な状態です。
「ボロボロだった」という感覚は、多くの受検者に共通しています。
受検直後にやっておきたいのは、記憶が残っているうちの記録です。
- どの科目の、どの形式が出たか(制限時間と問題数)
- 何問目まで到達したか
- どこで時間を使ったか(計算、読み直し、選択肢の比較)
この3点をメモしておけば、同じ提供元の検査を使う次の企業でそのまま使えます。
中途採用では同じ業界を複数受けることが多く、形式が重なる可能性は高いといえます。
一方で、通過が難しくなるのは次の場合です。
- 受検期限を過ぎた(選考辞退として扱われることが一般的)
- 解答数が極端に少なく、基準に達していないと判断された
- 性格検査の回答に一貫性がなく、信頼性の指標に反応した
受検しないことだけは避けてください。
手応えが悪くても、受けていれば判断は企業側に委ねられます。
よくある質問(FAQ)
転職の玉手箱は新卒のときと同じ問題ですか?
問題形式そのものは共通しています。
玉手箱は科目ごとに出題形式が決まっており、計数なら四則逆算・図表の読み取り・表の空欄推測、言語なら論理的読解・趣旨判定・趣旨把握のいずれかが出ます。
これは新卒・中途で変わりません。
違いが出るのは、企業側が設定する基準と、性格検査の解釈です。
中途採用では前職での経験を前提に見られるため、性格検査は学生時代ではなく直近の業務経験を思い浮かべて回答するほうが、職務経歴書との整合が取れます。
新卒時に使った問題集があれば、能力検査の演習にはそのまま使えます。
玉手箱の形式は受検前に分かりますか?
開始画面に表示される問題数と制限時間で、ほぼ特定できます。
玉手箱は1科目につき1形式しか出題されず、最後まで同じ形式が続く仕組みだからです。
たとえば計数で「50問・9分」と表示されれば四則逆算、「29問・15分」であれば図表の読み取りと判断できます。
言語も同様に、32問・15分なら論理的読解、32問・10分なら趣旨判定です。
ただし英語は2形式とも制限時間が同じため、開始前の判別は困難です。
問題数や制限時間は企業の設定で異なる場合があるため、画面表示を必ず確認してください。
電卓は使えますか?
玉手箱の計数では電卓の使用が認められているのが一般的です。
むしろ、四則逆算のように1問11秒という配分では、電卓の操作速度が得点に直結します。
使い慣れた電卓を1台決めて、練習から本番まで同じものを使ってください。
なお、スマートフォンの電卓アプリは、受検規約で使用が禁止されている場合があります。
C-GABなどテストセンター受検では、会場で用意された電卓や筆記用具のみ使用可というルールになることもあるため、案内メールの記載を確認してください。
持ち込み可否は形式と実施方法によって変わります。
中途採用のボーダーは何割ですか?
公表されていません。
企業ごとに基準が設定されており、応募が集中する大手・人気企業ほど高くなる傾向があります。
体験談を集計した推測値として7割前後という説明を見かけますが、根拠が公表されたものではないため、目安として受け取ってください。
実務的には、点数を推測するより「想定問題数の8割以上に到達し、そのうち7割以上が合っている」状態を目標にするほうが、練習の指針になります。
また、中途採用では職務経歴と面接の比重も大きく、能力検査だけで合否が決まるとは限りません。
GABとC-GABの両方を対策する必要がありますか?
問題の中身はほぼ共通しているため、両方を別々に勉強する必要はありません。
違いは受検方式で、Web-GABは自宅などのパソコンから、C-GABは指定のテストセンターで受検します。
対策としては、言語(論理的読解)と計数の演習を進めておけば、どちらの方式にも対応できます。
異なるのは当日の運用です。
C-GABは予約と本人確認が必要で、電卓や筆記用具の扱いも会場のルールに従います。
案内メールで受検方式を確認し、会場受検なら持ち物と会場までの経路を前日までに確認してください。
働きながらだと時間が取れません。何を優先すべきですか?
計数の速度を最優先にしてください。
玉手箱は問題数が多く時間が短いため、解答数が結果に直結します。
特に四則逆算は、解法を知っているかどうかではなく、電卓を含めた操作速度がそのまま反映される形式です。
1日20分でも、50問を9分で解く練習を毎日1セット行えば、2週間で到達数は変わります。
言語は解き方の手順を固定するだけでも改善するため、時間をかけずに効果が出ます。
性格検査は対策よりも一貫性を保つことが中心なので、直前に方針を1つ決めておけば足ります。
玉手箱とSPIの両方を受ける場合はどう配分すればいいですか?
先に受検日が来るほうから着手してください。
玉手箱とSPIは出題形式が大きく異なり、対策の重複は多くありません。
玉手箱は同一形式の反復処理、SPIは分野ごとの解法という性質の違いがあるためです。
両方を同時に進めると、どちらも中途半端になりやすいのが実情です。
時間が限られている場合は、受検日が近い形式を2週間集中でやり切り、終わってからもう一方に移るほうが結果的に効率的です。
応募先が絞れているなら、その企業の形式だけに絞る判断も現実的です。
まとめ
転職でも玉手箱・GAB・TG-WEBは課されます。
ただし、形式が限られているぶん、絞り込めば短期間でも対策が効く領域です。
要点を振り返ります。
- 中途採用では、応募先が新卒採用で使っている形式と同じ提供元の検査になりやすい
- 玉手箱は1科目1形式。開始画面の問題数と制限時間から形式を特定できる(四則逆算50問9分など)
- 玉手箱とGABは提供元が同じで対策の大部分が共通。違いは受検方式(自宅受検かテストセンターか)
- TG-WEBにはキャリア採用向けの「TG-WEB
CAREER」がある。従来型と新型で問題の性質が異なる - アドバンテッジインサイトはEQとストレス耐性が中心。中途では項目を絞って実施されることもある
- ボーダーは公表されない。解答数8割・正答率7割を自分の指標にする
- 社会人は勉強時間を増やすより、解く手順を固定するほうが短時間で効く
- 手応えが悪くても、出た形式と詰まった場所を記録しておけば次の応募でそのまま使える
まずやることは、受検案内を開いて形式の手がかりを探すことです。
形式が決まれば、必要な問題集は1冊に絞れます。
Test-Biz
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