第二新卒・20代転職のWebテスト対策|ブランク別の勉強計画

この記事でわかること

  • 第二新卒・20代の転職でWebテストが課されやすい企業の傾向
  • 新卒時のSPI(SPI3-U)と中途向けのSPI3-Gは何が違うのか
  • 社会人になってからのブランクが、実際にはどこに効いてくるのか
  • 卒業からの年数別に、必要な勉強量と進め方をどう変えるか
  • SPIに年齢は関係するのか、40代・50代の受検で押さえること
  • 「ボロボロだった」と感じた場合に、選考でどう扱われるのか
  • 働きながら対策する場合の、2週間・4週間の逆算プラン

この記事の著者:テストビズ運営事務局
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最終更新日:2026年9月8日

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第二新卒の転職でもWebテストは課される?経験年数より企業側の事情で決まる

第二新卒・20代の転職でも、Webテストは普通に課されます。実施するかどうかは経験年数ではなく、応募が集まる企業かどうか、採用フローが整っている企業かどうかで決まります。

中途採用でWebテストが課されやすいのは、次のような企業です。

  • 応募数が多く、書類選考だけでは絞りきれない大手・人気企業
  • 新卒採用でも同じ検査を使っており、採用フローに組み込まれている企業
  • 総合職として長期の育成を前提に採用する企業
  • 若手をポテンシャルで採る枠を設けている企業

第二新卒は「実務経験が浅い分、ポテンシャルで見られる」という性質があります。
そのため、職務経歴で判断しきれない部分を検査で補う、という運用になりやすいのが実情です。
逆に、専門職や即戦力採用の枠では、実務スキルの確認が中心となり、Webテストが省かれることもあります。

転職全般の適性検査の位置づけは「転職の適性検査対策|落ちる確率とボロボロでも受かる?」で整理しています。

新卒のときと何が違う?SPI3-UとSPI3-Gの違い

中途採用では、一般企業就業者を対象としたSPI3-Gが使われることがあります。ただし第二新卒では新卒と同じSPI3-Uが使われることもあり、どちらが来るかは企業次第です。

SPIはリクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、対象者に応じた種類が用意されています。
同社の公式サイトでは、SPI3-Gが中途採用向けの適性検査として案内されています。

比較項目 SPI3-U(新卒向け) SPI3-G(中途向け)
主な対象 大学生・大学院生 一般企業就業者
検査の構成 能力検査+性格検査 能力検査+性格検査
出題分野 言語・非言語(英語・構造的把握力は企業により実施) 同左
出題傾向 非言語の難度がやや高め 言語の難度がやや高め、非言語はやや易しめとされる
第二新卒での扱い 使われることがある 使われることがある

出題傾向の差は、対策の順序に影響します。
SPI3-Gが想定される場合、非言語を完璧にするより、言語(語彙・長文)の取りこぼしを減らすほうが効率的です。
ただし第二新卒では新卒と同じ検査が使われる例も少なくないため、どちらか一方に絞り込むのではなく、言語・非言語を同じ比重で回すのが現実的です。

受検方式は、自宅などのパソコンから受けるWebテスティングが中途採用の主流です。
SPI3の所要時間は、パソコン受検で能力検査と性格検査を合わせて約65分が目安とされています(受検方式・企業により異なります)。

SPIの全体像と出題範囲は「SPI対策の始め方|出題範囲と勉強法(就活・転職)」で扱っています。

ブランクは何に効く?失われるのは知識より「速度」

卒業から時間が空いていても、公式や解法を完全に忘れているケースはまれです。実際に落ちるのは、1問あたりの処理速度と、電卓・画面操作への慣れです。

模擬演習の記録を見ていくと、ブランクの影響は次のように分かれます。

要素 ブランクの影響 回復にかかる時間
解法の知識(割合・速さ・推論) 小さい。見れば思い出せることが多い 数時間
計算のスピード 大きい。手が動かなくなっている 2〜5日
制限時間内の判断 大きい。捨てる判断が遅れる 3〜7日
画面操作・電卓の使い方 中程度。新卒時と方式が変わっていることがある 1日
長文の読解 小さい。むしろ社会人経験でやや上がる例もある

つまり、参考書を最初から読み直すより、時間を計って解く量を先に増やすほうが回復が早いという構造になっています。

時間内に解き終わらない問題の具体的な対処は「Webテストの時間配分|時間切れ・時間足りないを防ぐ解き方」で扱っています。

運営事務局が見てきた実例:「全部忘れている」は思い込みだったケース

運営事務局に寄せられる第二新卒からの相談で最も多いのが、「新卒のときにやった内容を全部忘れている」という訴えです。
実際に模擬演習を受けてもらうと、多くの場合そうではありませんでした。

ある相談者は、卒業から3年が経過し、参考書を1冊買い直して最初から読み進めていました。
しかし時間を計って解いてもらうと、正答率は7割を超えており、問題は解答数が想定の6割にとどまっていたことでした。
読み直しをやめ、時間を計った演習に切り替えたところ、5日で解答数が想定の9割まで戻りました。

別の相談者は、非言語の推論だけが極端に低い状態でした。
確認すると、新卒時も推論を捨てて他で点を取る戦略をとっており、そのまま手つかずになっていました。
この場合は知識の空白なので、推論だけに絞って集中的に演習する必要がありました。

同じ「ブランク」でも、速度の問題か知識の空白かで打ち手が変わります。
参考書を開く前に、一度時間を計って解き、正答率と解答数の両方を記録してください。

卒業からの年数別|ブランクに応じた勉強計画の立て方

卒業1〜3年以内なら演習中心で数日、5年以上空いているなら基礎の再確認から入る、というのが目安です。年数そのものより、直近で数的処理に触れたかどうかで判断してください。

卒業からの年数 状態の目安 進め方 総時間の目安
1年以内 記憶が残っている 時間を計った演習のみ。苦手分野だけ復習 10〜15時間
2〜3年 解法は思い出せる、速度が落ちている 演習中心。1周目は解説を読みながら 20〜30時間
4〜9年 分野によって空白がある 頻出分野を絞って基礎から。演習は毎日 30〜50時間
10年以上 出題形式自体が変わっている可能性 形式の確認から。基礎計算の練習を並行 40〜60時間

注意したいのは、年数よりも直近の業務内容のほうが効くという点です。
経理・データ分析・営業数値の管理など、日常的に数字を扱う職種であれば、卒業から年数が経っていても計算速度は落ちにくい傾向があります。
逆に、卒業1年でも数字に触れない業務が続いていれば、速度は下がります。

まずは1回、時間を計って解いてください。
そこで出た正答率と解答数が、上の表のどの行に当てはまるかを決める材料になります。

SPIに年齢は関係する?40代・50代の受検で押さえること

能力検査の採点に年齢の補正はありません。年齢によって基準が変わるわけではなく、応募するポジションによって、検査結果の重みが変わると考えるほうが実態に近いといえます。

40代・50代で中途採用の適性検査を受ける場合、押さえておきたい点は3つです。

  • 管理職・専門職ポジションでは、能力検査より職務経歴と面接の比重が高い傾向がある
  • ただし、検査を課す以上、著しく低い結果は説明が必要になる場面がある
  • ブランクの中心は数的処理の速度なので、対策の方向は若手と変わらない

つまり、年齢によって「受けなくてよい」「対策が不要」ということはなく、かといって新卒と同じ量をこなす必要もありません。
限られた時間で、頻出分野に絞って速度を戻すのが現実的な進め方です。

年代 検査の主な位置づけ(傾向) 対策の重点
20代(第二新卒) ポテンシャル判断の材料になりやすい 演習量で速度を戻す
30代 職務経歴と併せて見られる 頻出分野に絞る
40代以降 経歴・面接の比重が高くなりやすい 基礎計算と時間配分のみ

なお、検査結果の扱いは企業ごとに大きく異なります。
募集要項や選考フローの案内に検査の位置づけが書かれている場合は、そちらを優先して判断してください。

「ボロボロだった」から落ちるとは限らない理由

中途採用では、検査結果は職務経歴・面接と合わせて判断されます。手応えが悪くても通過する例は珍しくありません。ただし未受検や期限超過は別の話です。

「非言語がほとんど解けなかった」「時間が足りず半分しか埋められなかった」という相談は頻繁にあります。
手応えと結果が一致しないのは、次の理由によります。

  • 検査の難度は受検者の解答状況によって変動する方式があり、体感が正確でない
  • 企業が見ているのは絶対点ではなく、自社の基準に照らした相対的な位置
  • 性格検査の結果と合わせて判断されるため、能力検査だけで決まらない
  • 中途採用では、実務経験・志望動機・条件面が同時に評価されている

一方で、通過が難しくなるのは次のような場合です。

  • 未受検のまま期限を過ぎた(選考辞退として扱われることが一般的)
  • 解答数が極端に少なく、基準に達していないと判断された
  • 性格検査の回答に一貫性がなく、信頼性の指標に反応した

落ちる理由と結果の見え方については「Webテストで落ちる理由と落ちたかわかる方法|ボロボロでも通過?」で詳しく扱っています。

受検直後に落ち込んで次の応募を止めてしまうのが、いちばんもったいない対応です。
結果が出るまでは分からないため、次の企業の準備を並行して進めてください。

働きながらどう時間を作る?2週間・4週間の逆算プラン

平日は1日30〜45分、休日に2時間を確保できれば、2週間で最低限の水準までは戻せます。まず形式を特定し、演習に時間を寄せるのが原則です。

在職中の転職活動では、まとまった時間が取れないのが前提になります。
逆算の型を2つ示します。

期間 前半 後半 直前2日
2週間 1〜5日目:時間を計って1回解き、苦手分野を2つに絞って演習 6〜12日目:苦手分野を毎日20分+全分野の通し演習を隔日 通し演習1回と、電卓・環境の確認
4週間 1週目:形式の特定と現状把握、頻出分野の解法確認 2〜3週目:分野別演習を1日30分。週末に通し演習 4週目:本番と同じ時間帯で通し演習を2回

進めるうえでの注意点は3つです。

  • 問題集は1冊に絞る。複数冊を並行すると、どれも中途半端になります
  • 通し演習は本番と同じ時間帯・同じ機材で行う。夜に受検予定なら夜に練習する
  • 電卓と筆記用具、通信環境を前日までに確認する。自宅受検では環境要因の失点が実際にあります

玉手箱やGABが指定されている場合は、SPIとは対策の中身が変わります。
形式別の進め方は「転職の玉手箱・GAB対策|中途採用のボーダーと社会人の勉強法」を参照してください。
形式が特定できず受検日が迫っている場合は、テストビズのような対策サービスに形式の割り出しから相談する方法もあります。

よくある質問(FAQ)

第二新卒でもSPIは新卒と同じ問題が出ますか?

同じこともあれば、違うこともあります。
SPIには対象者別の種類があり、新卒向けのSPI3-Uと、中途採用向けのSPI3-Gが代表的です。
第二新卒の場合、社会人経験が浅いこともあり、新卒と同じSPI3-Uが使われる例も、中途向けのSPI3-Gが使われる例もあります。
どちらが使われるかは企業の運用次第で、受検前に判別できないことがほとんどです。
出題分野(言語・非言語)は共通しているため、対策としてはどちらにも通用する形で、言語と非言語を同じ比重で回しておくのが安全です。
受検案内に検査名が書かれている場合は、その名称を手がかりに絞り込めます。

新卒のときに使った対策本はそのまま使えますか?

使えますが、確認が必要な点が2つあります。
1つ目は版年です。出題形式や受検方式は更新されることがあるため、5年以上前の版は最新版と見比べるのが安全です。
2つ目は性格検査の部分です。学生向けの回答例は、社会人経験を前提とした設問と噛み合わないことがあります。
能力検査の解法部分は年数が経っても大きくは変わらないため、そのまま演習に使って問題ありません。
むしろ、書き込みが残っている本は、自分がどこでつまずいたかの記録として役立ちます。
新しく買い足すより、手元の1冊を時間を計って2周するほうが効果的です。

SPIは何点取れば通過できますか?

企業ごとに基準が異なり、公表もされていないため、一律の点数は存在しません。
一般に、応募が集中する大手企業ほど基準が高くなり、実務経験を重視する募集では基準が緩やかになる傾向があります。
中途採用では、能力検査の結果だけで判断されることは少なく、職務経歴・性格検査・面接と合わせて評価されるのが通常です。
目安として考えるなら、点数を追うより「時間内にどれだけ解答できたか」を指標にしてください。
解答数が想定の8割を超えていれば、極端に低い評価になることは考えにくくなります。

非言語がほとんど解けませんでした。もう落ちていますか?

現時点では分かりません。
中途採用の選考では、能力検査は判断材料の一つであり、単独で合否が決まるとは限らないためです。
また、受検方式によっては解答状況に応じて出題される問題の難度が変わるため、手応えと実際の結果が一致しないこともあります。
結果を待つ間にできることは、次の応募先の準備を進めることです。
非言語が課題だと分かったのであれば、その企業の結果が出る前に、頻出分野を2つに絞って演習を始めてください。
同じ形式が次の企業でも出る可能性は十分にあります。

40代・50代でもSPIを受けることがありますか?

あります。
年齢によって受検の要否が決まるわけではなく、企業の採用フローに検査が組み込まれているかどうかで決まります。
能力検査の採点に年齢による補正はありませんが、管理職・専門職の募集では、職務経歴と面接の比重が高くなる傾向があります。
対策の方向は若手と変わらず、頻出分野に絞って計算速度を戻すことが中心です。
まとまった時間が取れない場合は、基礎計算(四則・割合・速さ)と時間配分の練習だけでも、解答数は改善します。
検査の位置づけが気になる場合は、応募先の選考フローの案内を確認してください。

働きながらだと勉強時間が取れません。最低限どこをやればいいですか?

優先順位は、①時間を計った通し演習 ②苦手分野2つの集中演習
③基礎計算の速度、の順です。
まず1回、時間を計って解き、正答率と解答数を記録してください。
そこで解答数が足りていなければ、知識ではなく速度の問題なので、参考書を読む時間を演習に振り替えます。
苦手分野は3つ以上に広げず、2つに絞ってください。
1日30分でも、2週間で7時間になります。
通し演習だけは、本番と同じ時間帯・同じ機材で1回は行っておきましょう。

転職でWebテストを受けるとき、環境面で気をつけることはありますか?

自宅受検では、環境要因による失点が実際に起きています。
確認しておきたいのは、通信の安定性、パソコンの動作、ブラウザのバージョン、電卓と筆記用具、周囲の音、受検可能な時間帯です。
在職中の場合、勤務先の回線や端末で受検するのは避けてください。
また、受検途中で通信が切れると、そこで終了扱いになる形式もあります。
受検日が決まった時点で、静かな時間帯を1時間以上確保し、前日までに機材を確認しておきましょう。
形式ごとの受検環境の注意点は「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」にまとめています。

まとめ

第二新卒・20代の転職でもWebテストは普通に課されます。
ただし、ブランクの影響は「知識を失っていること」ではなく「速度が落ちていること」に集中します。

要点を振り返ります。

  • 実施の有無は経験年数ではなく、応募が集まる企業か、採用フローが整っている企業かで決まる
  • 中途採用ではSPI3-Gが使われることがあるが、第二新卒では新卒向けのSPI3-Uが使われる例もある。言語・非言語を同じ比重で回すのが安全
  • ブランクで落ちるのは主に処理速度と画面操作への慣れ。解法の知識は見れば思い出せることが多い
  • 勉強量は卒業からの年数を目安にしつつ、直近で数字を扱う業務をしていたかで調整する
  • 能力検査の採点に年齢の補正はない。40代以降は経歴・面接の比重が高くなりやすいが、対策の方向は同じ
  • 手応えが悪くても通過する例は多い。未受検と期限超過だけは避ける
  • 働きながらなら、平日30分+休日2時間で2週間。問題集は1冊に絞る

最初にやることは、参考書を開くことではありません。
一度時間を計って解き、正答率と解答数を記録してください。
その2つの数字が、どこに時間を使うべきかを教えてくれます。

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