SPIとは?試験内容・種類・所要時間をやさしく解説

この記事でわかること

  • SPIとは何か(なんの略か・読み方・誰が作ったか・いつからあるか)を1分で
  • SPIの試験内容(能力検査・性格検査)と、どんな問題が出るかの例題
  • SPIの種類(SPI3-U・G・H)と受検方式4つ、それぞれの所要時間
  • 「適性検査」と「SPI」の違い、一般常識テストや学力試験との違い
  • SPIが就活・転職でどのくらい重要か、対策の始め方

著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト代行サービス。SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBICなど主要形式から企業オリジナルまで広範囲に対応し、運営チーム累計6,000件超の相談実績をもとに就職活動、転職活動に励む方を支援しています。
最終更新日:2026年9月5日

SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズが提供する採用選考用の適性検査です。
「エスピーアイ」と読み、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略です。
就活・転職の入社試験で最も多く使われるテストで、公式サイトでは年間16,000社超・受検者は年間200万人台と発表されています。

内容は能力検査(言語・非言語)と性格検査の2本立てで、能力検査は中学〜高校レベルの国語・数学が中心です。
学力そのものより「限られた時間で正確に処理できるか」を見るテストなので、知っているかどうかより、慣れているかどうかで差がつきます。

運営事務局には「SPIって何ですか?」「SPIってどんな感じですか?」という相談が、就活の始まる大学3年の春と、転職活動中の社会人から毎年届きます。
この記事は、その相談に答えるときの説明を、そのまま記事にしたものです。

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SPIとは?なんの略で、誰が作ったのか【1分でわかる基本】

SPIとは、1974年にリクルート(当時の人事測定研究所)が開発した日本初の総合適性検査で、現在はリクルートマネジメントソリューションズが提供する「SPI3」が現行版です。読み方は「エスピーアイ」です。

SPIの基本情報まとめ

項目 内容
正式名称 Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)
読み方 エスピーアイ
運営会社 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(リクルートグループ)
いつから 1974年に提供開始。SPI2を経て、2013年からSPI3
現行版 SPI3(「3」はバージョン番号。企業が「SPI」と言えばほぼSPI3を指す)
測るもの 能力検査(言語・非言語など)+性格検査
利用規模 公式サイトによれば年間16,000社超、受検者200万人台(年度により変動)
主な用途 新卒採用、中途採用(転職)、公務員試験のSPI方式、配属・育成

「spi なんの略」「spi 何の略」と聞かれたら、Synthetic Personality Inventoryと答えれば正解です。
Syntheticは「総合的な」、Personality Inventoryは「性格検査」という意味で、もともと性格を多面的に測る検査として設計されました。
そこに能力検査が組み合わさり、現在の「総合適性検査」の形になっています。

「SPI」と「SPI3」は同じもの?

同じものです。
SPIは1974年の初代から、SPI2、SPI3とバージョンアップしてきました。
現在企業が実施しているのはSPI3で、就活サイトや問題集で「SPI」と書かれていればSPI3のことだと考えて問題ありません。

「spi3 とは」「spi3 対策」と検索しても、「spi 対策」と中身は同じです。
対策本のタイトルに「SPI3」と入っているかどうかで選ぶ必要もありません。

SPIの試験内容は?能力検査と性格検査の中身

SPIの試験内容は、①言語(国語)と非言語(数学)を中心とする基礎能力検査と、②約300問の性格検査の2つで、企業によって英語や構造的把握力検査が追加されます。

基礎能力検査:言語と非言語

分野 出題内容 イメージ
言語 二語の関係、語句の意味・用法、文の並べ替え、空欄補充、長文読解 国語。語彙と読解
非言語 推論、割合・損益算、速度算、場合の数・確率、集合、図表の読み取り 中学数学。計算と論理
英語(オプション) 同意語・反意語、空欄補充、長文読解 企業が指定した場合のみ
構造的把握力検査(オプション) 文章や式の「構造」の共通点で分類 企業が指定した場合のみ

「spi 数学」と聞いて身構える人が多いのですが、二次関数や微分積分は出ません
出るのは割合・速さ・場合の数など、中学で習う範囲が中心です。
「spi 一般常識」「spi 時事問題」を心配する声もありますが、SPIは一般常識テストではありません
時事・歴史・理科の知識問題は出題されず、一般常識は企業オリジナルの筆記試験で問われることがある別物です。

どんな問題が出る?例題で確認

非言語(推論)の例
P、Q、R、Sの4人が徒競走をした。
「PはQより先にゴールした」「RはSより後にゴールした」「QはRより後にゴールした」
このとき必ず正しいといえるものはどれか。

→ 条件を並べると P→Q→R→S の順が確定します。「Pが1位」が必ず正しい、となります。

非言語(損益算)の例
原価800円の商品に25%の利益を見込んで定価をつけ、定価の1割引で売った。利益はいくらか。

→ 定価は800×1.25=1,000円。売価は1,000×0.9=900円。利益は900−800=100円です。

言語(二語の関係)の例
「医師:病院」と同じ関係にあるものはどれか。
ア 教師:学校 イ 患者:病院 ウ 本:図書館

→ 「働く人:働く場所」の関係なので、アが正解です。

このように、1問1問はやさしく見えます。
難しいのは「この水準の問題を、1問1分前後で解き続けること」です。
例題をもっと見たい方は「SPIの問題例と出題形式」を参照してください。

性格検査:約300問を約30分で

性格検査は「行動的側面」「意欲的側面」「情緒的側面」などを測る質問に、「あてはまる/あてはまらない」で答える形式です。
問題数は約300問前後、時間は約30分で、1問あたり6秒程度のペースが必要です。
正解はなく、企業は職種や社風との相性を見ます。
矛盾した回答が多いと「回答の信頼性」に関する指摘が報告書に載るとされているため、良く見せようと作り込むより、直感で一貫して答えるのが基本です。

SPIの種類は?SPI3-U・G・Hと受検方式4つ

SPIには「対象者による種類(U・G・H)」と「受検方式による種類(テストセンター・WEBテスティング・ペーパー・インハウスCBT)」の2軸があり、就活生はSPI3-U、転職者はSPI3-Gを受けることが多いです。

対象者による種類

種類 対象 特徴
SPI3-U 大学・大学院の新卒 就活生が受けるのはほぼこれ
SPI3-G 社会人(中途採用) 転職で受検。出題範囲はUとほぼ同じで、難易度に大きな差はないとされる
SPI3-H 高校生 高卒採用向け。やや平易
SPI3-UE / GE 英語検査つき 海外事業・外資系企業などで

「spi 外国人向け」「spi 日本語」に関しては、SPIは日本語で実施される検査であり、日本語の読解力がある前提のテストです。
外国人留学生も同じSPI3-Uを受検するのが一般的で、言語分野の語彙・読解が壁になりやすいため、語彙対策の比重を上げることを運営事務局では提案しています。

受検方式による種類と所要時間

受検方式 受け方 能力検査 性格検査 特徴
テストセンター 指定会場(またはオンライン会場)のPC 約35分 約30分(事前に自宅で受検) 監督あり。結果は複数企業に送信可
WEBテスティング 自宅などのPC 約35分 約30分 電卓使用が前提。入力式あり
ペーパーテスティング 企業指定の会場でマークシート 言語約30分・非言語約40分 約40分 後戻り可能
インハウスCBT 企業内のPC 約35分 約30分 WEBテスティングに近い

※時間は公開情報にもとづく標準構成です。英語・構造的把握力検査が追加される場合は延びます。
「spi どれくらいかかる」という質問への答えは、能力検査約35分+性格検査約30分で、合計1時間強が基本形です。
テストセンターの場合は受付・説明を含めて、予約枠(ターム)が60〜80分で設定されています。

テストセンターとWEBテスティングの見分け方

企業からの案内で判別できます。

  • テストセンター:「テストセンターの予約をしてください」「受検票を印刷」といった案内がある
  • WEBテスティング:受検用URLが送られてくる。URLに「arorua.net」が含まれていればSPI

どちらの方式かで対策の力点が変わります(テストセンターは暗算の速さ、WEBテスティングは式を立てる速さ)。
方式の詳細は「SPIの受け方4種類」と「テストセンターとは?」で解説しています。

適性検査とSPIの違いは?他のWebテストとの関係

「適性検査」はテストの総称で、SPIはその中の1商品です。適性検査にはSPIのほか、玉手箱・TG-WEB・GAB・SCOAなどがあり、企業ごとに採用するテストが異なります。

適性検査の中でのSPIの位置づけ

テスト名 提供会社 SPIとの主な違い
SPI リクルートマネジメントソリューションズ 利用社数が最も多い。中学〜高校レベルの基礎問題
玉手箱 日本エス・エイチ・エル 計数9分50問など、時間が極端に短い。図表・空欄推測が中心
TG-WEB ヒューマネージ 従来型は暗号・展開図など独特な問題。対策の有無で差が大きい
GAB / CAB 日本エス・エイチ・エル 総合職(GAB)・IT職(CAB)向け。長文と図表
SCOA 日本経営協会 理科・社会・常識を含む5教科型

「適性検査 spi 違い」で混乱する人は、「適性検査=ジャンル」「SPI=商品名」と覚えてください。
企業から「適性検査を受けてください」と案内が来た場合、それがSPIとは限りません。
URLや案内文から形式を判別する方法は「WebテストのURL見分け方」で整理しています。

学力試験・入社試験との違い

SPIは「spi 学力」と検索されるように学力試験と混同されがちですが、目的が違います。

  • 学力試験:知識の量を測る。難問ほど配点が高い
  • SPI:処理の速さと正確さ、性格傾向を測る。1問ごとの難易度は平易

そのため、偏差値の高い大学の学生でも、対策なしで受けると時間切れになるケースが多くあります。
逆に、基礎学力に不安があっても、頻出パターンの反復で十分に通過ラインに到達できます。

SPIは就活・転職でどのくらい重要?

SPIは多くの企業で「足切り」または「面接の参考資料」として使われ、単独で合否が決まることは少ないものの、ボーダーを下回ると面接に進めない企業が一定数あります。

企業がSPIを使う3つの目的

目的 内容 受検者への影響
足切り 応募者が多い場合、能力検査の段階で一定ラインに絞る ボーダー未満だと面接に進めない
面接の参考 報告書の性格傾向をもとに面接で質問 性格検査と面接の一貫性が見られる
配属・育成 入社後の配属や育成計画の参考 内定後にも結果が使われることがある

「spi どのくらい重要」への答えは、企業と時期によるが正直なところです。
応募者数が多い大手・人気企業ほど足切りとして機能し、中小企業や人物重視の企業では参考資料にとどまることがあります。
ただし、どの企業でも「受けなければ選考に進めない」点は共通です。

運営事務局が見てきた実例:「SPIって何?」から始めた3人

  • 相談例A(大学3年・5月):サマーインターンの案内で初めて「SPI」を知り、「一般常識のテストですか?」と相談。能力検査が国語・数学中心だと説明し、問題集1周から開始。夏の選考は通過
  • 相談例B(社会人・転職):「SPIは新卒向けと思っていた」が、中途採用でSPI3-Gの案内が到着。受検まで6日で、電卓可のWEBテスティングと判明したため式の立て方に絞って対策
  • 相談例C(留学生・大学院):非言語は高得点だったが言語の語彙で時間切れ。「日本語のテストではなく語彙のテスト」と捉え直し、二語の関係・語句の意味を毎日20語ずつ2週間

3人に共通していたのは、「SPIとは何か」を知らないまま不安だけが先行していたことです。
中身が分かれば、やることは驚くほど絞れます。

ボーダーの目安

SPIの能力検査は偏差値をもとにした7段階で企業に報告され、多くの企業で段階5前後がボーダーとされることが多い、というのが公開情報と相談者の通過報告から見た目安です(企業ごとに異なり、断定はできません)。
くわしくは「SPIの指標(7段階)とは?」と「SPIのボーダーは何割?」を参照してください。

SPIの対策はどう始める?最初の一歩

SPI対策は、受検方式の確定→現在の正答率の把握→頻出分野(推論・割合系)の反復、の順で始めるのが最短です。学力ではなく「慣れ」で差がつくテストなので、始めるのは早いほど有利です。

最初にやること3つ

  1. 方式を確定する:テストセンターかWEBテスティングか。電卓の可否が変わる
  2. 20問解いてみる:非言語10問・言語10問を時間を計って。正答率と1問あたりの秒数を記録
  3. 頻出分野から着手:推論と割合・損益算・速度算で出題の約半分。ここから

具体的な勉強法・残り日数別の計画は、SPI対策の全体像をまとめた「SPI対策の始め方|出題範囲と勉強法」に続きます。
Webテスト全体の中でSPIをどう位置づけるかは「Webテスト対策の完全ガイド」で整理しています。

SPIとは何かに関するよくある質問(FAQ)

Q1. SPIとは何ですか?一言で言うと?

SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズが提供する採用選考用の適性検査です。
Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略で、「エスピーアイ」と読みます。
1974年に提供が始まり、現在はSPI3が現行版です。
内容は言語(国語)・非言語(数学)を中心とする能力検査と、約300問の性格検査の2つで、就活だけでなく転職や公務員試験のSPI方式でも使われています。
学力の高さより、限られた時間で平易な問題を正確に処理できるかを見るテストなので、知識より慣れで差がつく点が特徴です。

Q2. SPIとSPI3は何が違うのですか?

同じテストのバージョン違いで、現在実施されているのはすべてSPI3です。
初代SPIが1974年、その後SPI2を経て、2013年からSPI3に切り替わりました。
SPI3では性格検査の刷新や構造的把握力検査の追加などがありましたが、言語・非言語の能力検査の対策内容は大きく変わっていません。
企業の案内や問題集で「SPI」と書かれていればSPI3のことだと考えて問題なく、「SPI3対応」と書かれていない対策本でも中身はほぼ同じです。
「spi3 とは」と「spiとは」は、実質的に同じ質問です。

Q3. SPIはどんな問題が出ますか?難しいですか?

言語は二語の関係、語句の意味、文の並べ替え、長文読解、非言語は推論、割合・損益算、速度算、場合の数・確率、図表の読み取りなどが出ます。
1問ごとの難易度は中学〜高校の基礎レベルで、二次関数や微分積分、時事・一般常識は出題されません。
難しいのは問題そのものより時間で、テストセンターでは1問ごとに制限時間があり、1問1分前後で解き続ける必要があります。
対策なしで受けると、偏差値の高い大学の学生でも時間切れで後半に到達できないケースが多いのが実態です。
逆に、頻出パターンを反復すれば、数週間で正答率が20ポイント前後伸びる人も珍しくありません。

Q4. SPIの所要時間はどれくらいかかりますか?

標準的な構成では、能力検査が約35分、性格検査が約30分で、合計1時間強です。
テストセンター方式では性格検査を事前に自宅で受け、会場では能力検査のみを受けるため、予約枠は受付・説明を含めて60〜80分で設定されています。
ペーパーテスティングは言語約30分・非言語約40分・性格約40分で、合計約110分とやや長めです。
企業が英語検査や構造的把握力検査を追加している場合は、その分が加算されます。
案内メールに検査の種類と時間が記載されていることが多いので、受検前に必ず確認してください。

Q5. 適性検査とSPIは同じものですか?

違います。
適性検査はテストのジャンル名で、SPIはその中の一つの商品名です。
適性検査にはSPIのほかに玉手箱・TG-WEB・GAB・CAB・SCOA・CUBICなどがあり、企業ごとに採用するテストが異なります。
企業から「適性検査を受けてください」と案内が来ても、それがSPIとは限らず、URLや案内文で形式を判別する必要があります。
URLに「arorua.net」が含まれていればSPIのWEBテスティング、テストセンターの予約案内があればSPIのテストセンター方式です。
形式によって対策が大きく変わるため、最初に確認すべきポイントです。

Q6. SPIは就活でどのくらい重要ですか?SPIだけで落ちますか?

企業と時期によります。
応募者の多い大手・人気企業では能力検査の段階で足切りに使われ、ボーダーを下回ると面接に進めないことがあります。
一方、人物重視の企業では面接の参考資料にとどまり、能力検査の点数が多少低くても通過するケースもあります。
公開情報と相談者の通過報告から見ると、7段階評価の段階5前後がボーダーの目安として語られることが多いですが、企業ごとに異なるため断定はできません。
「SPIだけで落ちる」ことはあっても「SPIだけで受かる」ことはないテスト、と捉えると位置づけが分かりやすいです。

まとめ:SPIとは「学力」ではなく「処理の速さと性格」を見る適性検査

この記事の要点を再掲します。

  • SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズが提供する総合適性検査。 読み方はエスピーアイ、1974年開始、現行版はSPI3
  • 試験内容は能力検査(言語・非言語)+性格検査。英語・構造的把握力は企業が指定した場合のみ
  • 種類は対象者(U・G・H)と受検方式(テストセンター・WEBテスティング・ペーパー・インハウスCBT)の2軸
  • 所要時間は能力約35分+性格約30分で合計1時間強が基本
  • 適性検査はジャンル名、SPIは商品名。 「適性検査」の案内がSPIとは限らない
  • 一般常識・時事・高校数学は出ない。難しいのは問題ではなく時間

SPIは「知っているか」ではなく「慣れているか」で差がつくテストです。
中身が分かった今が、対策を始めるいちばん早いタイミングです。
次は「SPI対策の始め方」で、受検日までにやることを確定させてください。

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