SPI推論の解き方とコツ|苦手な人向けの頻出パターン

この記事でわかること

  • SPI推論とは何か、どの受検形式でどれくらい出るか
  • 推論が難しい・時間が足りないと感じる原因と、その直し方
  • 苦手な人がまず身につけるべき5つのコツ
  • 頻出6パターン(順序・総当たり戦・塗り分け・整数・割合・正誤)の解き方と練習問題
  • 受検日までの残り日数別の勉強法

執筆:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト代行サービス。SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBICなど主要形式から企業オリジナルまで広範囲に対応し、運営チーム累計6,000件超の相談実績をもとに就職活動、転職活動に励む方を支援しています。
最終更新日:2026年9月5日

SPI推論のコツは、公式を覚えることではなく「条件を記号にして書き出し、ありえる並びを全部つぶす」手順を体に入れることです。
推論はSPI非言語のなかで最も苦手意識を持たれやすい単元ですが、解き方の型は限られています。
運営事務局の個別対策セッションでも、推論は「解説を聞くと分かるのに、自分で解くと手が止まる」という相談が最も多い単元の一つです。
この記事では、その「手が止まる場所」を実例ベースで示しながら、苦手な人が短期間で正答率を上げるための考え方と頻出パターンを解説します。

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SPIの推論とは?公式ではなく「条件の整理」で解く問題

SPIの推論とは、複数の条件から「確実にいえること」を選ぶ非言語の問題で、計算力よりも条件を整理して場合分けする力が問われます。

SPI推論とは、順位・位置・勝敗・数量などについて与えられた2〜4個の条件をもとに、「必ず正しい」「正しい可能性がある」「必ず誤り」を判定する問題です。
損益算や速度算のように公式に当てはめて答えが出る問題ではありません。
そのため、公式暗記型の勉強をしてきた人ほど「勉強しているのに点が伸びない」と感じやすい単元です。

推論の設問は、大きく次の3つの聞かれ方に分かれます。

聞かれ方 求められる判断 典型の言い回し
確実型 条件だけから必ずいえるか 「必ず正しいものはどれか」
可能性型 条件と矛盾しない可能性があるか 「必ずしも誤りとはいえないものはどれか」
追加条件型 どの情報を足せば1通りに決まるか 「順番を確定させるには、どの情報が必要か」

この3つの区別が曖昧なまま解くと、正しく整理できていても選択肢の段階で落とします。
問題文を読んだ最初の3秒で「どの型か」を決める癖をつけてください。

推論が出題される形式と時間(テストセンター・WEBテスティング・ペーパー)

推論はSPIの非言語分野の一部として出題され、受検形式によって時間や出方が変わります。

受検形式 基礎能力検査の時間 推論の出方
テストセンター 言語・非言語あわせて約35分 回答状況に応じて出題が変わる方式のため、正答が続くと推論の比率が高く感じやすい
WEBテスティング(自宅受検) 言語・非言語あわせて約35分 空欄に数値を入力する形式が多く、整数・割合系の推論が中心
ペーパーテスティング 言語約30分・非言語約40分 マークシート。順序・対戦など定番パターンが並ぶ

時間は一次情報源であるリクルートマネジメントソリューションズの公開情報および各就活情報サイトの記載をもとにしています(受検案内に記載の時間が優先されます)。
テストセンターとWEBテスティングは問題数が固定されていないため、「推論が何問出るか」は一概にいえません。
運営事務局の相談でも「テストセンターで推論が10問近く続いた」という報告と「2〜3問しか出なかった」という報告の両方があります。

テストセンターで「推論ばかり出る」と感じる理由

テストセンターの推論は、受検者の回答状況に応じて出題内容が変わる方式で実施されていると一般に説明されています。
そのため、序盤の問題を正しく速く解けている受検者ほど、後半に難度の高い推論が連続する傾向があります。
つまり「推論ばかり出た」という感覚は、必ずしも悪い兆候ではありません。
むしろ推論を落とさずに解けるかどうかが、7段階の指標のうち上位帯に入れるかどうかを左右します。
指標の見方は「SPIの指標(7段階)とは」で詳しく解説しています。

SPI推論が難しい・時間が足りないと感じる4つの原因

推論が難しいと感じる原因は、思考力不足ではなく「条件を頭の中だけで処理している」「問題文の言い回しを訳せていない」など手順の問題であることがほとんどです。

運営事務局の個別対策セッションで、推論の相談者に最初の1問を解いてもらうと、つまずき方はおおむね次の4つに分類できます。

原因 症状 直し方
1. 書き出さない 頭の中で並びを考えて途中で混乱する 記号化して紙に全パターンを書く
2. 言い回しを訳せない 「必ずしも誤りとはいえない」で止まる 「正しい可能性がある」に変換して読む
3. 条件の裏を見ない 「AはBに勝った」から「BはAに負けた」を使えない 1条件=2情報として整理する
4. 見切れない 1問に3分以上かけて後半が壊れる 1分30秒で仮答を入れて次へ進む

推論は「論理的思考力が足りないから解けない」と語られがちです。
しかし、実際のセッションで見る限り、4つのうち1と2を直すだけで正答率が目に見えて変わる人が大半です。

運営事務局が見てきた実例:相談で多いつまずき3パターン

個別対策セッションで実際にあった相談内容を、個人が特定されない形で3つ紹介します。

実例1:「解説を読めば分かるのに、自分で解くと手が止まる」(大学3年・文系)

順序の問題で、条件を読んだあと何も書かずに選択肢を眺めていました。
「エの次にア」という条件を「エア」という1つのブロックとして書き、残りの位置に他の人を入れる作業を紙の上でやってもらったところ、同じ問題を2回目は1分以内で解けました。
つまずきの正体は思考力ではなく、「書く」という動作が抜けていたことでした。

実例2:「可能性型の問題で、正しいものを1つ選んでしまう」(社会人・転職活動中)

「必ずしも誤りとはいえないもの」を問う設問で、「確実に正しいもの」だけを選んでいました。
可能性型は、条件と矛盾しないパターンが1つでも存在すれば正解になります。
「1つでも成り立つ並びがあればOK」と言い換えてもらってから、同じ型のミスがなくなりました。

実例3:「総当たり戦で表を書くのに時間がかかり、時間が足りない」(大学院生・理系)

対戦表を毎回丁寧に罫線から書いていました。
4チームなら「P Q R S」と横に並べ、勝ち負けを○×で書くだけで十分です。
表の書き方を簡略化しただけで、1問あたり40秒以上短縮できました。

3つに共通するのは、「知識」ではなく「手順」の問題だったことです。
セッションでは、この手順を固定するために、次に説明する5つのコツを順番に確認しています。

SPI推論のコツは5つ|苦手な人がまずやること

推論のコツは「言い回しを訳す」「記号化する」「全部書き出す」「確実性で判定する」「1分30秒で見切る」の5つで、この順番で身につけると崩れにくくなります。

コツ1:問題文の言い回しを自分の言葉に訳す

推論の問題文は、意味は単純でも表現が回りくどいことが多いです。
読んだ瞬間に次のように訳す癖をつけてください。

問題文の言い回し 訳し方
必ずしも誤りとはいえない 正しい可能性がある(1パターンでも成り立てばよい)
必ず正しい 全パターンで成り立つ
どちらともいえない 成り立つパターンと成り立たないパターンの両方がある
少なくとも 最小でも(ゼロではない)
〜の次に 間に誰も入らない(隣接)

とくに「必ずしも誤りとはいえない」は、SPI推論で最も多く見る言い回しです。
「正しい可能性がある」に訳すだけで、選び方が一気に単純になります。

コツ2:条件を記号にして、1条件から2つの情報を取る

「PはQより速い」は「P>Q」、「PはQの次」は「QP」のように、条件はすべて記号に直します。
このとき、1つの条件に含まれる情報は2つあることを忘れないでください。
「PはQに勝った」は、同時に「QはPに負けた」です。
対戦問題では、この裏側の情報を表に書き落とすかどうかで、確定できるマスの数が変わります。

コツ3:ありえるパターンを全部書き出す(頭の中で解かない)

推論の最大のコツは、ありえる並びを紙にすべて書くことです。
「書くと時間がかかる」と思う人が多いですが、実際は逆です。
頭の中で考えると同じパターンを何度も検討して時間を失い、しかも見落としが出ます。
4人の順序なら、条件で絞ったあとに残るパターンは多くても4〜6通りです。
それをすべて書いてから選択肢を見れば、判定は機械的にできます。

コツ4:「確実にいえるか」を基準に選択肢を切る

選択肢を見るときは、「正しそう」ではなく「書き出した全パターンで成り立つか」で判定します。
1つでも成り立たないパターンがあれば、確実型の設問では誤りです。
逆に可能性型なら、1つでも成り立つパターンがあれば正解になります。
書き出したパターンの横に、選択肢ごとに○×をつけていくと迷いません。

コツ5:1問1分30秒で仮答を入れて進む

推論は1問あたり1分〜1分30秒が目安です。
テストセンターでは問題ごとに制限時間の目安が画面に表示されるため、それを超えたら仮答を入れて進みます。
「解けそうだから」と1問に3分かけると、後半の得点機会がまるごと消えます。
時間配分の全体設計は「SPIの時間配分と1問あたりの目安」で解説しています。

SPI推論の頻出パターン6つと解き方|練習問題つき

頻出パターンは順序・総当たり戦・塗り分け・整数・割合・正誤の6つで、それぞれ「何を書き出すか」が決まっているため、型を覚えれば初見でも手が動きます。

ここからは、運営事務局の模擬演習で扱っている形式に沿ったオリジナルの練習問題で、パターンごとの解き方を示します。
問題は実際の出題そのものではなく、出題形式を再現した例題です。
まず自分で解いてから解説を読んでください。

パターン 書き出すもの よく使う言い回し
順序・位置 並びのブロック、ありえる順列 「5人の生徒」「〜の次に」
総当たり戦(リーグ戦) ○×の対戦表 「引き分けはなかった」「1勝2敗」
塗り分け 隣接関係と使える色 「隣り合う領域は同じ色にしない」
整数 条件を満たす組の一覧 「XYZは1から9までの整数のいずれかで」
割合・平均 式(合計・差)と大小関係 「XとYがそれぞれの小遣いの半分」
正誤(命題) 反例を1つ探す 「Pが正しければQも正しい」

トーナメント戦や位置関係の問題も出ますが、書き出す対象が「対戦図」「席の並び」に変わるだけで、考え方は順序・総当たり戦と同じです。

パターン1:順序(5人の生徒の点数順)

練習問題

P、Q、R、S、Tの5人の生徒がテストを受け、点数の高い順に1位から5位まで順位がついた。同点はない。次のことが分かっている。

  • ア:PはRより点数が高い
  • イ:SはTより低く、Qより高い
  • ウ:Rは3位である

次の推論A、B、Cのうち、必ず正しいものはどれか。

  • A:Qは5位である
  • B:Pは1位である
  • C:Tは2位以内である

解き方

まず条件を記号にします。
ア:P>R、イ:T>S>Q、ウ:R=3位。
Rが3位なので、PはRより上、つまり1位か2位です。
残る1位・2位・4位・5位にP、T、S、Qを入れます。
T>S>Qの3人を4位・5位の2枠に入れることはできないので、Tは1位か2位に入ります。
Pも1位か2位なので、1位・2位はPとT、4位・5位はSとQで確定します。

ありえる順位は「P・T・R・S・Q」と「T・P・R・S・Q」の2通りだけです。

  • A:Qは5位 → 両方で成り立つ。必ず正しい
  • B:Pは1位 → 2通り目では2位。必ず正しいとはいえない
  • C:Tは2位以内 → 両方で成り立つ。必ず正しい

答え:AとC

パターン2:総当たり戦(リーグ戦)

練習問題

P、Q、R、Sの4チームが1回ずつ対戦する総当たり戦を行った。引き分けはなかった。次のことが分かっている。

  • ア:Pは3勝した
  • イ:QはRに勝った
  • ウ:Sは1勝2敗だった

次の推論A、B、Cのうち、必ず正しいものはどれか。

  • A:Rは1勝2敗である
  • B:Qは2勝1敗である
  • C:Rは2勝以上していない

解き方

横に「P Q R S」を並べ、○×で表を埋めます。
アから、PはQ・R・Sの全員に勝ちました(Q・R・SはPに負け)。
イから、QはRに勝ち、RはQに負けました。
ウから、SはPに負けているので、残るQ・Rのどちらか一方に勝ち、他方に負けました。

Rの成績は「Pに負け、Qに負け、Sとの結果は不明」なので、0勝3敗か1勝2敗のどちらかです。
Qの成績は「Pに負け、Rに勝ち、Sとの結果は不明」なので、1勝2敗か2勝1敗のどちらかです。

  • A:Rは1勝2敗 → 0勝3敗の場合もある。必ず正しいとはいえない
  • B:Qは2勝1敗 → 1勝2敗の場合もある。必ず正しいとはいえない
  • C:Rは2勝以上していない → どちらの場合も成り立つ。必ず正しい

答え:Cだけ

総当たり戦は、各チームの試合数が「チーム数−1」で固定されていることがポイントです。
「Sは1勝2敗」のような条件は、勝ち数だけでなく負け数からも情報を取れます。

パターン3:塗り分け

練習問題

A、B、C、Dの4つの領域を、赤・青・黄の3色で塗り分ける。隣り合う領域は同じ色にしない。領域の隣接関係は次のとおりである。

  • AはB、C、Dのすべてと隣り合っている
  • BとCは隣り合っている
  • CとDは隣り合っている
  • BとDは隣り合っていない

さらに、次のことが分かっている。

  • ア:Aは赤である
  • イ:Bは青ではない

次の推論A、B、Cのうち、必ず正しいものはどれか。

  • A:Cは青である
  • B:Dは青である
  • C:BとDは同じ色である

解き方

Aは全員と隣り合っているので、B・C・DはAの赤を使えず、青か黄のどちらかです。
イから、Bは青ではないので黄に確定します。
CはBと隣り合っているので黄を使えず、青に確定します。
DはCと隣り合っているので青を使えず、黄に確定します。

  • A:Cは青 → 正しい
  • B:Dは青 → Dは黄。誤り
  • C:BとDは同じ色 → どちらも黄。正しい

答え:AとC

塗り分けでは、「すべてと隣り合っている領域」から先に色を決めると、残りの選択肢が一気に狭まります。
「何通りあるか」を問う塗り分けの数え方は「SPI場合の数・確率・組み合わせの解き方」で扱っています。

パターン4:整数(XYZは1から9までの整数のいずれかで)

練習問題

X、Y、Zは1から9までの整数のいずれかで、X<Y<Zである。次のことが分かっている。

  • ア:X+Y+Z=12
  • イ:Yは偶数である
  • ウ:ZとXの差は4である

このとき、Zはいくつか。

解き方

整数の推論は、条件を満たす組をすべて書き出してから絞ります。
イからYは2・4・6・8のいずれかです。

  • Y=2のとき:X=1、Z=9(1<2<9、合計12)
  • Y=4のとき:X+Z=8で、X<4<Z。(X,Z)=(1,7)、(2,6)、(3,5)
  • Y=6のとき:X+Z=6で、Zは7以上が必要なので成り立たない
  • Y=8のとき:同様に成り立たない

候補は(1,2,9)、(1,4,7)、(2,4,6)、(3,4,5)の4組です。
ウから、ZとXの差が4になるのは(2,4,6)だけです。

答え:Z=6

WEBテスティングでは、このように数値を直接入力する形式が多く出ます。
「候補を全部書く→追加条件で1つに絞る」の流れは、ほぼすべての整数問題で共通です。

パターン5:割合・平均(XとYがそれぞれの小遣いの半分)

練習問題

XとYがそれぞれの小遣いの半分ずつを出し合って、3,000円のプレゼントを買った。Xの小遣いはYの小遣いより多い。

次の推論A、B、Cのうち、必ず正しいものはどれか。

  • A:Xは2,000円以上出した
  • B:Yの小遣いは3,000円未満である
  • C:Xの小遣いは3,000円より多い

解き方

割合の推論は、まず式にします。
Xの小遣いをx円、Yの小遣いをy円とすると、x÷2+y÷2=3,000なので、x+y=6,000です。
x>yなので、xは3,000より大きく、yは3,000より小さくなります。

  • A:Xが出した額はx÷2。x÷2が2,000以上になるのはxが4,000以上のときだけで、x=3,500なども可能。必ず正しいとはいえない
  • B:y<3,000 → 正しい
  • C:x>3,000 → 正しい

答え:BとC

割合・平均の問題では、「合計」と「差」の2つを式にすると、大小関係がほぼ機械的に決まります。
具体的な数値が与えられていないときは、x=3,500、y=2,500のように実際の数を入れて確かめると見落としが減ります。

パターン6:正誤(サイコロの目についての報告)

練習問題

X、Y、Zの3人がサイコロを1回ずつ振った。出た目について、次の3つの報告がある。

  • P:3人の目の合計は15である
  • Q:Xの目はYの目より大きい
  • R:3人の目はすべて異なる

次の推論ア、イ、ウのうち、正しいものはどれか。

  • ア:Pが正しければ、Rも正しい
  • イ:Rが正しければ、Qも正しい
  • ウ:PとRが正しければ、最大の目は6である

解き方

正誤(命題)の問題は、「成り立たない例(反例)を1つ探す」のが最短です。

  • ア:合計15で、目が5・5・5の場合、すべて同じ目なのでRは成り立たない。反例があるので誤り
  • イ:目がすべて異なっても、YがXより大きい場合がある。誤り
  • ウ:目がすべて異なり合計15になる組は(4,5,6)のみ。最大の目は必ず6。正しい

答え:ウだけ

正誤問題で「正しい」と判定できるのは、反例をどれだけ探しても見つからないときだけです。
逆に、1つでも反例があれば即座に「誤り」と切れるため、慣れると最も速く処理できるパターンです。

推論以外の非言語分野の優先順位は「SPI非言語の対策|頻出分野と公式まとめ」にまとめています。

SPI推論の練習問題はどう解けばよい?受検日までの勉強法

推論の勉強法は「同じ問題を3回解く」「制限時間を計る」「解けなかった理由を4つの原因に分類する」の3点で、残り日数に応じて優先順位を変えます。

推論は、問題数をこなすだけでは伸びにくい単元です。
解けなかった問題を「書き出さなかった」「言い回しを訳せなかった」「裏の情報を落とした」「見切れなかった」のどれかに分類して、次の問題で同じ原因を消すことが最短ルートです。

受検までの残り日数 やること 目安
3日以内 順序・総当たり戦・整数の3パターンだけを型で覚える。他の推論は1分30秒で仮答して進む 各パターン5問ずつ
1週間 上記に塗り分け・割合・正誤を追加。1問ごとに時間を計る 1日15〜20問
1か月以上 問題集を1冊、3周する。2周目以降は間違えた問題だけ 1日30分

3日以内の人は、全パターンを網羅しようとしないでください。
出題頻度の高い順序・総当たり戦・整数を確実にすることが、限られた時間での最も高い投資対効果です。
SPI全体の勉強計画は「SPI対策の始め方|出題範囲と勉強法」で解説しています。

推論は市販の問題集で十分に対策できますが、「解説を読んでも自分のどこが違うのか分からない」という段階の人は、第三者に解く過程を見てもらうのが早道です。
テストビズの個別対策セッションでも、推論は「最初の1問を目の前で解いてもらい、手が止まる箇所を特定する」ところから始めています。

よくある質問(FAQ)

SPIの推論とは、どのような問題ですか?

SPIの推論とは、順位・勝敗・位置・数量などに関する複数の条件から、「必ず正しいこと」「正しい可能性があること」「誤りであること」を判定する非言語の問題です。
損益算のように公式で解く問題ではなく、条件を記号にして、ありえるパターンを書き出して判定します。
設問の型は「必ず正しいものを選ぶ確実型」「必ずしも誤りとはいえないものを選ぶ可能性型」「どの情報を足せば確定するかを選ぶ追加条件型」の3つに分かれます。
どの型かを最初に見極めることが、正答率を上げる第一歩です。

テストセンターで推論は何問出ますか?

テストセンターの基礎能力検査は問題数が固定されておらず、受検者の回答状況に応じて出題が変わる方式で実施されていると一般に説明されています。
そのため、推論の出題数を断定することはできません。
運営事務局への相談では、「推論が連続して出た」という報告と「数問しか出なかった」という報告の両方があります。
正答が続くほど難度の高い推論が出やすいとされているため、「推論ばかり出た」と感じた場合はむしろ序盤が順調だった可能性があります。

推論は捨ててもいいですか?

全部を捨てることはおすすめしません。
推論はSPI非言語の中で出題比率が高い単元で、捨てると非言語全体の得点が大きく下がります。
ただし、残り日数が3日以内なら「順序・総当たり戦・整数の3パターンだけを型で覚え、それ以外は1分30秒で仮答して進む」という部分的な見切りは有効です。
「捨てる」ではなく「取るパターンを絞る」と考えてください。

推論で時間が足りないときは、どうすればよいですか?

1問1分30秒を上限に決めて、超えたら仮答を入れて次に進んでください。
時間が足りなくなる原因の多くは、「頭の中で考えて書き出さない」ことと、「解けそうな1問に3分以上かける」ことの2つです。
書き出す作業は一見遠回りですが、同じパターンを何度も検討する無駄がなくなるため、結果として速くなります。
練習段階からタイマーで1問ごとの時間を計り、記録しておくと改善が見えます。

テストセンターの「ロジカル」「logical」という検査は推論のことですか?

SPIの公式な科目名に「ロジカル」や「logical」という名称はありません。
就活生の間で、SPI非言語の推論を指して「ロジカル」と呼ぶことはありますが、企業によってはSPI以外の適性検査(例:別の提供会社の論理系検査)を「ロジカルテスト」と案内している場合もあります。
受検案内のメールに記載された検査名と提供会社名を確認し、SPI以外であれば、その形式に合った対策に切り替えてください。
形式が分からない場合は、案内文のURLから見分ける方法を「WebテストのURL見分け方」で解説しています。

WEBテストの推論とテストセンターの推論は違いますか?

出題される考え方は同じですが、形式が異なります。
WEBテスティング(自宅受検)では、選択肢から選ぶ問題のほかに、数値を直接入力する問題が多く出ます。
そのため整数・割合系の推論の比重が高く、「候補を書き出して1つに絞る」作業が中心になります。
テストセンターでは選択式が基本で、順序・対戦・正誤など幅広いパターンが出題されます。
自分がどちらの形式で受検するのかを、受検案内で先に確認してから対策を始めてください。

推論の練習問題は、どこで手に入りますか?

市販のSPI対策本には、推論の練習問題がパターン別に収録されています。
1冊に絞って3周するのが基本で、複数の問題集に手を出すよりも、同じ問題を「1回目:解き方を学ぶ」「2回目:間違えた問題だけ」「3回目:時間を計って」と役割を変えて解くほうが定着します。
無料のWebサイトやアプリの問題は手軽ですが、解説が簡略なものも多いため、「なぜ間違えたか」が分かる解説つきの教材を1つ持っておくことをおすすめします。

まとめ

SPI推論のコツは、次の5つに集約されます。

  • 問題文の言い回しを「正しい可能性がある」「全パターンで成り立つ」など自分の言葉に訳す
  • 条件を記号にして、1つの条件から2つの情報を取る
  • ありえるパターンを頭の中で処理せず、紙にすべて書き出す
  • 選択肢は「正しそう」ではなく「全パターンで成り立つか」で切る
  • 1問1分30秒で仮答を入れて進む

頻出パターンは順序・総当たり戦・塗り分け・整数・割合・正誤の6つで、それぞれ「何を書き出すか」が決まっています。
推論は「論理的思考力がないから解けない」単元ではなく、「手順が固まっていないから止まる」単元です。
運営事務局のセッションでも、書き出す動作と言い回しの変換を身につけただけで、同じ問題を2回目には1分以内で解けるようになる人が大半でした。

残り日数が少ない人は、順序・総当たり戦・整数の3パターンから固めてください。
推論以外も含めたSPI全体の進め方は「SPI対策の始め方」を、他形式も含めた対策の全体像は「Webテスト対策の完全ガイド」を参考にしてください。

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