この記事でわかること
- SPI図表の読み取りとは何か、どの受検形式で何が出るか
- 時間が足りない・難しいと感じる原因と、模擬演習で多い誤答
- 先に設問を読む・概算で絞るなど、速く正確に解く5つのコツ
- 表・グラフの練習問題5問(割合・増加率・構成比・平均)と解き方
- グラフの領域がテストセンターで「出ない」といわれる理由と、ペーパー受検者向けの対策
SPI図表の読み取りのコツは、「表を全部読まない」ことです。
先に設問を読み、必要な行と列だけを拾って、割合・増減・合計のどれを聞かれているかを決めてから計算します。
図表の読み取りは、推論と並んでテストセンターでほぼ必ず出る単元ですが、計算そのものは割合と四則演算だけで、難しい公式はありません。
運営事務局の模擬演習でも、時間が足りない受検者の大半は「計算が遅い」のではなく「表を読む順番が決まっていない」ことで時間を失っています。
この記事では、図表の読み取りのコツと練習問題に加えて、「テストセンターで出ない」と検索されることの多いグラフの領域についても、出題形式と対策をまとめて解説します。
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SPIの図表の読み取りとは?表やグラフから割合・増減を計算する問題
SPIの図表の読み取りとは、売上表や人口グラフなどから必要な数値を拾い、割合・増加率・構成比・平均などを計算する非言語の問題で、テストセンターとWEBテスティングで最も出題頻度の高い単元の一つです。
図表の読み取りとは、与えられた表やグラフを読み、設問で指定された数値を計算して答える問題です。
聞かれることは、次の5種類にほぼ集約されます。
| 聞かれること | 計算 | 例 |
|---|---|---|
| 割合(構成比) | 部分÷全体 | 「C支店の売上は全体の何%か」 |
| 増加率・減少率 | (今年−前年)÷前年 | 「A支店の前年からの増加率は」 |
| 実数の逆算 | 全体×割合 | 「女性会員は何人か」 |
| 平均 | 合計÷個数 | 「4〜7月の平均来客数は」 |
| 倍率・比較 | 一方÷他方 | 「7月は6月の何倍か」 |
表そのものは複雑に見えても、設問ごとに使う数値は2〜4個です。
「表のどこを使うか」を決める作業が、この単元のすべてといえます。
図表の読み取りはどの形式で出る?テストセンター・WEBテスト・ペーパー
図表の読み取りは、SPIのすべての受検形式で出題されます。
| 受検形式 | 出方 | 特徴 |
|---|---|---|
| テストセンター | 1つの表から2〜3問が続く組問題。選択式 | 電卓不可。概算で選択肢を絞る力が重要 |
| WEBテスティング(自宅受検) | 数値を直接入力する形式が中心 | 電卓の使用が認められている案内が多い。正確な四則演算が必要 |
| ペーパーテスティング | 「表の読み取り」として出題。マークシート | 表が大きく、行数が多い |
テストセンターは回答状況に応じて出題が変わる方式で実施されているため、どの単元が何問出るかは固定されていません。
ただし、運営事務局への相談でも「図表の読み取りが出なかった」という報告はほとんどなく、推論と並んで出題頻度の高い単元と考えて対策してください。
形式ごとに電卓の可否が違うため、受検案内の記載を必ず確認してください。
電卓の可否は「Webテストで電卓は使える?」で形式別にまとめています。
SPI図表の読み取りが難しい・時間が足りない3つの原因
時間が足りない原因は「表を全部読んでから設問を見る」「割合の基準(分母)を間違える」「概算せずに正確に計算しようとする」の3つで、いずれも読む順番と計算の型を決めれば解消します。
| 原因 | 症状 | 直し方 |
|---|---|---|
| 1. 表を先に読む | 表の全体像を把握しようとして30秒以上使う | 設問→必要な行・列→計算、の順に固定 |
| 2. 分母の取り違え | 「Aの前年比」を今年の値で割る | 増加率の分母は前年、構成比の分母は全体 |
| 3. 正確に計算しすぎる | 3桁×3桁を筆算して1問2分かかる | 選択肢を見て、上2桁の概算で絞る |
図表の読み取りは「難しい」というより「時間がかかる」単元です。
計算の内容は割合と四則演算だけなので、原因1と3を直すだけで1問あたりの時間が大きく変わります。
運営事務局が見てきた実例:模擬演習で多い誤答3パターン
運営事務局の模擬演習で、図表の読み取りの誤答を分類すると、次の3つに集中しています。
【要確認:演習ログの集計値を反映】
| 誤答パターン | 起きる問題 | 直し方 |
|---|---|---|
| 増加率の分母を今年にする | (240−200)÷240で16.7%と答える(正解は÷200で20%) | 「〜からの増加」の「〜」が分母 |
| 単位・注釈の見落とし | 「百万円」「千人」の単位を無視して桁を間違える | 表のタイトルと単位を最初に丸で囲む |
| 組問題で前の設問の値を流用する | 2問目で分母が変わっているのに1問目の合計を使う | 設問ごとに「分母は何か」を書く |
所要時間は、読む順番が固まっている受検者で1問1分〜1分30秒です。
【要確認:実測値】
2分を超える受検者は、ほぼ例外なく表の全体を読んでから設問に戻っています。
SPI図表の読み取りのコツ5つ|速く正確に解く読み方
コツは「設問を先に読む」「必要な行・列だけ拾う」「単位と注釈を確認する」「概算で選択肢を絞る」「割合の分母を書く」の5つで、この順番を固定すると1問1分前後で安定します。
コツ1:設問を先に読み、表のどこを使うか決める
表を見る前に設問を読み、「何を、何で割るか」を決めてください。
たとえば「C支店の売上は全体の何%か」なら、使うのはC支店の行と合計の行だけです。
表の他の部分は読む必要がありません。
組問題では、設問ごとに使う場所が変わるため、毎回この作業をやり直します。
コツ2:必要な行・列だけを拾い、指で押さえる
テストセンターではメモ用紙が配られるので、使う数値だけをメモに書き写してください。
画面の表と設問を何度も往復すると、行を見間違えて隣の数値を拾う誤答が起きます。
ペーパーテスティングなら、使う行と列に線を引きます。
コツ3:単位と注釈を最初に確認する
表のタイトル、単位(百万円・千人・%)、注釈(「四捨五入のため合計が一致しない場合がある」など)は、設問を読んだ直後に確認します。
とくに「%」の表と「実数」の表が混在する問題では、%どうしを足しても実数にはなりません。
構成比の表から実数を求めるときは、必ず「全体×割合」で戻してください。
コツ4:概算で選択肢を絞り、正確に計算しない
テストセンターは選択式なので、選択肢が離れていれば概算で十分です。
たとえば「300÷800」は「3÷8=0.375」と分子分母を約分してから計算します。
「248÷812」なら「250÷800≒0.31」と上2桁に丸めて、選択肢に近いものを選びます。
選択肢が近接している場合だけ、正確に計算してください。
WEBテスティングの入力式では概算が使えないため、電卓が認められている案内であれば電卓を使い、認められていない場合は筆算を丁寧に行います。
コツ5:割合の分母を毎回書く
構成比なら「÷全体」、増加率なら「÷前年」、「AはBの何倍か」なら「A÷B」です。
設問を読んだ時点で、分母を「÷800」「÷200」のようにメモに書いてから計算を始めてください。
分母を書く動作だけで、模擬演習で最も多い増加率の誤答が消えます。
割合の計算そのものが不安な人は「SPI損益算・速度算・割合の解き方」で基本を確認してください。
SPI図表の読み取りの練習問題5問|表とグラフ
練習問題は構成比・増加率・構成比からの実数・平均・倍率の5パターンで、この5つで本番の図表の読み取りのほぼすべてに対応できます。
以下はすべて運営事務局が作成したオリジナル問題です。
出題形式を再現していますが、本番の問題そのものではありません。
グラフの問題は、本番では棒グラフや折れ線グラフで示されますが、ここでは同じ数値を表で示しています。
練習問題1〜2:支店別売上(構成比・増加率)
ある会社の支店別売上は次のとおりである。
| 支店 | 2024年(百万円) | 2025年(百万円) |
|---|---|---|
| A | 200 | 240 |
| B | 160 | 180 |
| C | 280 | 300 |
| D | 60 | 80 |
| 合計 | 700 | 800 |
練習問題1
2025年のC支店の売上は、全体の何%か。
解き方
使うのはC支店の2025年(300)と合計(800)だけ。
300÷800=3÷8=0.375。
答え:37.5%
練習問題2
A支店の2024年から2025年への増加率は何%か。
解き方
増加率の分母は2024年(前年)の200。
(240−200)÷200=40÷200=0.2。
答え:20%
240で割って16.7%とする誤答が最も多いパターンです。
練習問題3:年齢層別会員(構成比から実数)
あるサービスの年齢層別の会員数と、各年齢層に占める女性の割合は次のとおりである。
| 年齢層 | 会員数(人) | 女性の割合 |
|---|---|---|
| 20代 | 400 | 55% |
| 30代 | 300 | 40% |
| 40代 | 300 | 30% |
練習問題3
女性会員は全体の何%か。
解き方
%どうしを平均してはいけない(55+40+30)÷3=41.7%は誤答。
各層の女性を実数に戻す。
20代:400×0.55=220人、30代:300×0.4=120人、40代:300×0.3=90人。
女性合計=430人、全体=1,000人。
430÷1,000=0.43。
答え:43%
練習問題4〜5:月別来客数(平均・倍率)
ある店舗の月別来客数は次のとおりである(本番では棒グラフで示される)。
| 月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 |
|---|---|---|---|---|
| 来客数(人) | 1,200 | 1,500 | 900 | 1,800 |
練習問題4
4〜7月の1か月あたりの平均来客数は何人か。
解き方
合計=1,200+1,500+900+1,800=5,400。
5,400÷4=1,350。
答え:1,350人
練習問題5
7月の来客数は6月の何倍か。
解き方
1,800÷900=2。
答え:2倍
グラフの読み取りでは、目盛りを読み間違えるミスが加わります。
棒の先端が目盛りの間にあるときは、両側の目盛りの中間値として読み、選択肢で確認してください。
SPIグラフの領域とは?テストセンターで出ないといわれる理由と対策
グラフの領域とは、不等式で示された条件を満たす範囲をグラフ上で選ぶ問題で、一般にペーパーテスティングのみで出題されるとされ、テストセンターとWEBテスティングでは出題されないと説明されています。
「グラフの領域が出ない」と検索する人が多いのは、この単元がペーパーテスティング固有の出題とされているためです。
複数の就活情報サイトが「グラフの領域はペーパーテストでのみ出題される」と説明しており、運営事務局への相談でも、テストセンター受検者からグラフの領域に関する報告は受けていません。
ただし出題傾向は変わりうるため、「絶対に出ない」と断定することはできません。
| 受検形式 | グラフの領域の出題 |
|---|---|
| テストセンター | 出題されないと一般に説明されている |
| WEBテスティング | 出題されないと一般に説明されている |
| ペーパーテスティング | 出題される(条件と領域、物の流れなどペーパー固有の単元と並ぶ) |
テストセンター・WEBテスティング受検者は対策不要
受検形式がテストセンターまたはWEBテスティングと確定している人は、グラフの領域に時間を使う必要はありません。
その時間を図表の読み取りと推論に回してください。
受検形式が分からない場合は、受検案内のURLや記載から形式を確認してから対策の範囲を決めます。
形式の見分け方は「WebテストのURL見分け方」で解説しています。
ペーパー受検者向け:グラフの領域の解き方と例題
グラフの領域は、不等式を「境界線」と「線のどちら側か」に分けて考えます。
| 不等式 | 境界線 | 領域 |
|---|---|---|
| y>ax+b | 直線y=ax+b | 直線の上側 |
| y<ax+b | 直線y=ax+b | 直線の下側 |
| x²+y²<r² | 円(半径r) | 円の内側 |
| x>a | 直線x=a | 直線の右側 |
練習問題(ペーパー向け)
次の3つの不等式をすべて満たす領域の面積を求めよ。
y≥0、y≤x、x+y≤4
解き方
境界線はy=0(x軸)、y=x、x+y=4の3本。
3本の交点は(0,0)、(4,0)、(2,2)。
この3点を頂点とする三角形の面積は、底辺4(x軸上の(0,0)から(4,0))、高さ2(頂点(2,2)のy座標)なので、4×2÷2=4。
答え:4
ペーパーテスティングでは、選択肢がグラフの領域を①〜⑤の番号で示す形式が多く、「点(1,1)を代入して不等式が成り立つか」で判定するのが最短です。
受検日までの図表の読み取りの勉強法
勉強法は「読む順番を固定する→概算の練習→組問題を時間を計って解く」の順で、残り日数が少ない人は構成比と増加率の2パターンに絞ります。
| 受検までの残り日数 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 3日以内 | 練習問題1〜3を、設問→行列→分母→概算の順で解く。グラフの領域は形式が確定していなければ後回し | 合計10問、1時間 |
| 1週間 | 5パターンすべてを、1つの表から3問続く組問題の形式で。1問1分30秒で計る | 1日2セット(6問)、30分 |
| 1か月以上 | 問題集の該当章を3周。2周目以降は間違えた問題だけ。ペーパー受検者はグラフの領域も追加 | 週2回、各30分 |
図表の読み取りは、公式の暗記がいらない代わりに、「読む順番」が身につくまでは時間がかかります。
練習の初期は正答率より「設問を先に読んだか」「分母を書いたか」の2点を毎回チェックしてください。
SPI全体の勉強計画は「SPI対策の始め方|出題範囲と勉強法」、非言語全体の優先順位は「SPI非言語の対策|頻出分野と公式まとめ」、1問あたりの時間配分は「SPIの時間配分と1問あたりの目安」で解説しています。
よくある質問(FAQ)
SPIの図表の読み取りとは、どのような問題ですか?
SPIの図表の読み取りとは、売上表や人口グラフなどの図表から必要な数値を拾い、割合(構成比)・増加率・実数・平均・倍率などを計算する非言語の問題です。
テストセンターでは1つの表から2〜3問が続く組問題として、WEBテスティングでは数値を入力する形式で出題されます。
計算の内容は割合と四則演算だけで、難しい公式は使いません。
設問ごとに使う数値は2〜4個なので、「表のどこを使うか」を先に決めることが解き方の中心です。
図表の読み取りで時間が足りないときは、どうすればよいですか?
「設問→必要な行・列→分母→概算」の順番を固定してください。
時間が足りない原因のほとんどは、表を全部読んでから設問に戻ることと、正確に計算しすぎることの2つです。
選択式の問題では、分子分母を上2桁に丸めた概算で選択肢を絞れます。
1問1分〜1分30秒を目安に、超えたら仮答を入れて次の設問に進んでください。
グラフの領域はテストセンターで出ますか?
一般に、グラフの領域はペーパーテスティングのみで出題され、テストセンターとWEBテスティングでは出題されないと説明されています。
運営事務局への相談でも、テストセンター受検者からグラフの領域の出題報告は受けていません。
ただし出題傾向は変わる可能性があるため、断定はできません。
受検形式がテストセンターまたはWEBテスティングと確定している人は、グラフの領域より図表の読み取りと推論に時間を使うことをおすすめします。
WEBテストの図表の読み取りは、テストセンターと違いますか?
WEBテスティング(自宅受検)は数値を直接入力する形式が中心で、選択肢から絞る概算が使えません。
そのぶん、電卓の使用が認められている案内が多く、正確な四則演算で答えを出します。
テストセンターは選択式で電卓が使えないため、概算で選択肢を絞る力が重要です。
どちらの形式で受けるかによって練習の仕方が変わるので、受検案内で形式と電卓の可否を確認してから対策してください。
適性検査のグラフ問題は、SPI以外でも出ますか?
出ます。
玉手箱の「図表の読み取り」、GABの「計数」、SCOAやCUBICの数理分野など、多くの適性検査で図表からの計算問題が出題されます。
形式によって、電卓の可否、1問あたりの時間、表の複雑さが大きく異なります。
たとえば玉手箱の図表の読み取りは、SPIより1問あたりの時間が短く、電卓の使用を前提とした問題が多い形式です。
SPIで身につけた「設問→行列→分母」の読み方は他形式でも使えますが、時間感覚は形式ごとに調整が必要です。
図表の読み取りは1問何秒で解けばよいですか?
1問1分〜1分30秒が目安です。
運営事務局の模擬演習では、読む順番が固まっている受検者はこの範囲に収まっています。
【要確認:実測値】
組問題の1問目は表の確認が入るため長めに、2問目以降は表に慣れているので短めになるのが自然な配分です。
まとめ
SPI図表の読み取りのポイントは、次の3点です。
- 表を全部読まず、設問→必要な行・列→分母→概算の順で解く
- 増加率の分母は前年、構成比の分母は全体。分母を毎回メモに書く
- %どうしを足したり平均したりせず、実数に戻してから計算する
グラフの領域は、一般にペーパーテスティングのみで出題されるとされ、テストセンター・WEBテスティング受検者は図表の読み取りと推論に時間を回してください。
図表の読み取りは、テストセンターでほぼ必ず出る単元です。
公式はいらないので、読む順番を固定する練習を今日から始めてください。
SPI全体の対策手順は「SPI対策の始め方」を、他形式も含めた全体像は「Webテスト対策の完全ガイド」を参考にしてください。
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