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この記事でわかること
SCOAの数列は規則が6パターンしかなく、確認する順番を決めれば数秒で見抜けます。記憶問題は数列とは別の検査で出題される、SCOA固有の科目です。
- 数列と記憶問題が、それぞれSCOAのどの検査で出題されるのか
- 数列の規則を見つける手順(差を取る、比を取る、交互に分ける)
- 規則の6パターンと、手を動かして確認できる練習問題5問
- 魔法陣の性質と、穴埋めを一瞬で終わらせる方法
- 記憶問題の出題の流れと、覚え方のコツ
- 間違い探し(照合)で見落としを減らす方法
数理・論理の全体像は「SCOAの数理・論理対策」で扱っています。
数列と記憶問題はどの検査で出る?出題される場所が違う
数列は基礎能力検査の数理科目、記憶問題は事務能力検査で出題されます。同じSCOAでも別の検査なので、受検する種類によってはどちらか一方しか出ません。
SCOAは日本経営協会総合研究所(NOMA総研)が提供する総合適性検査です。
同社は個別の設問内容を公開していないため、出題範囲は受検者の報告と市販の問題集から再構成されたものになります。
| 検査 | 主な科目 | 数列 | 記憶 |
|---|---|---|---|
| 基礎能力検査(5尺度) | 言語・数理・論理・英語・常識 | 数理で出る | 出ない |
| 事務能力検査 | 照合・分類・言語・計算・読取・記憶 | 出ない | 記憶科目として出る |
| 性格検査 | パーソナリティ | — | — |
※種類や実施形式により構成が変わります。受検案内の記載を必ず確認してください。
基礎能力検査は120問を60分の一括で解く形式が一般的です。
事務能力検査は50分程度で実施されるという報告がありますが、問題数の内訳は公表されていません。
種類ごとの違いは「SCOAとは?5教科の出題と種類」で整理しています。
数列の規則はどう見つける?確認の3手順
数列は「差を取る」「比を取る」「交互に分ける」の順に確認すれば、規則の大半は特定できます。ひらめきではなく手順の問題です。
- 隣どうしの差を取る — 差が一定なら等差数列。差が一定でなくても、差の並びに規則があれば階差型です。
- 隣どうしの比を取る — 比が一定なら等比数列。差で決着しなかったときに確認します。
- 1つおきに分けて見る — 奇数番目と偶数番目で別々の規則が動いている場合があります。
この3手順で見つからなければ、前の2つの数を足す型か、掛けて足す型を疑ってください。
規則の6パターン
| パターン | 見分け方 | 例 |
|---|---|---|
| 等差 | 差が一定 | 5, 9, 13, 17…(差4) |
| 等比 | 比が一定 | 3, 6, 12, 24…(比2) |
| 階差 | 差の並びが等差になる | 2, 3, 5, 8, 12…(差1,2,3,4) |
| 交互(2系列) | 1つおきに別の規則 | 1, 10, 2, 20, 3, 30… |
| 前2項の和 | 直前2つを足すと次になる | 1, 1, 2, 3, 5, 8… |
| 掛けて足す | 2倍して1を足すなど | 1, 3, 7, 15, 31… |
数が急に大きくなる数列は等比か掛けて足す型、ゆるやかに増える数列は等差か階差型です。
増え方の勢いを見るだけで、確認すべきパターンを半分に絞れます。
練習問題で確認しよう(数列5問・解説つき)
以下は手順を確認するためのオリジナル練習問題です。どのパターンかを先に判断してから計算してみてください。
練習問題1:等差
【問題】5、9、13、17、□ に入る数はいくつか。
【解説】差を取ると4、4、4と一定です。
等差数列なので、17に4を足して21になります。
答えは21です。
練習問題2:等比
【問題】3、6、12、24、□ に入る数はいくつか。
【解説】差を取ると3、6、12と一定ではありません。
次に比を取ると2、2、2と一定です。
等比数列なので、24を2倍して48になります。
答えは48です。
練習問題3:階差
【問題】2、3、5、8、12、□ に入る数はいくつか。
【解説】差を取ると1、2、3、4と並びます。
差そのものが等差数列になっている階差型です。
次の差は5なので、12に5を足して17になります。
答えは17です。
練習問題4:交互(2系列)
【問題】1、10、2、20、3、30、4、□ に入る数はいくつか。
【解説】差も比も一定にならないので、1つおきに分けます。
奇数番目は1、2、3、4と並び、偶数番目は10、20、30、□と並びます。
偶数番目は10ずつ増えているので、次は40です。
答えは40になります。
数字が大小に振れる数列を見たら、まず1つおきに分けてください。
練習問題5:前2項の和
【問題】1、1、2、3、5、8、□ に入る数はいくつか。
【解説】差を取ると0、1、1、2、3となり、これ自体が元の数列と同じ並びになっています。
直前の2つを足すと次の数になる型です。
5 + 8 = 13なので、答えは13になります。
魔法陣はどう解く?和を先に求めるだけ
魔法陣は、縦・横・斜めの和がすべて等しい正方形です。先に1列ぶんの和を求めてしまえば、空欄は引き算だけで埋まります。
3行3列に1から9までを1回ずつ入れる形が最も多く出題されます。
1から9までの合計は45で、これを3行に分けるので、1列ぶんの和は15です。
また中央のマスは必ず5になります。
| 性質 | 内容 |
|---|---|
| 1列の和 | 全体の合計 ÷ 行数(1〜9なら45 ÷ 3 = 15) |
| 中央のマス | 1列の和 ÷ 3(1〜9なら5) |
| 解き方 | 2マス埋まっている列を探し、和から引く |
例題:3行3列の魔法陣
【問題】次の魔法陣に1から9までの数が1回ずつ入る。A、B、Cの合計はいくつか。
- 1行目:4、9、A
- 2行目:B、5、7
- 3行目:8、C、6
【解説】1から9の合計は45なので、1列ぶんの和は15です。
1行目は4 + 9 = 13なので、A = 15 – 13 = 2です。
2行目は5 + 7 = 12なので、B = 15 – 12 = 3です。
3行目は8 + 6 = 14なので、C = 15 – 14 = 1です。
合計は2 + 3 + 1 = 6になります。
答えは6です。
縦や斜めを確認しなくても、横の行だけで空欄が埋まる問題がほとんどです。
記憶問題とはどんな形式?事務能力検査の記憶科目
記憶問題は、一定時間だけ表示された図や表を覚え、それが消えたあとに内容を問われる形式です。他の適性検査にはほとんどない、SCOA固有の科目です。
出題の流れは次のようになります。
- 図や表、単語の一覧などが一定時間だけ提示される
- 提示が終わると、その内容についての設問が出される
- 「何が何個あったか」「どこに何があったか」といった形で問われる
設問の作り方は、個数、位置、色や種類の対応関係に集中する傾向があります。
覚え方のコツは「全部覚えない」こと
提示時間内にすべてを記憶するのは現実的ではありません。
問われやすい観点に絞って覚えるほうが、結果的に正答数は増えます。
- まず総数を数える — 「全部でいくつあったか」は問われやすく、数えれば確実に答えられます。
- 3〜4個ずつのかたまりにする — 一度に覚えられる量には限りがあるため、グループに分けます。
- 位置と結びつける — 「左上に赤、右下に青」のように場所とセットで覚えると思い出しやすくなります。
- 意味のある言葉に置き換える — 並びを短い文にすると、記憶が持続しやすくなります。
- 種類ごとに数える — 「りんごが3、みかんが5」のように分類してから数えると、両方の設問に対応できます。
メモの可否は必ず案内に従う
記憶科目は覚える力そのものを測る趣旨で設けられているため、提示中のメモが認められないことがあります。
一方で、他の科目では計算用のメモ用紙が配布される場合もあります。
扱いは実施形式や会場によって異なるため、受検案内と監督者の指示に必ず従ってください。
指示に反してメモを取ると、不正とみなされる可能性があります。
練習の段階でメモなしの状態に慣れておけば、どちらの条件でも対応できます。
間違い探し(照合)のコツは?見落としを減らす方法
照合は、左右に並んだ文字列や数字を見比べて相違点を探す科目です。1文字ずつ追うのではなく、区切って比較すると精度と速度の両方が上がります。
- 3桁ずつ区切る — 電話番号や数字の羅列は、区切ってブロック単位で照合します。
- 間違いやすい字の組を意識する — 0とO、1とl、6と8、3と8、ツとシ、ソとンなどは特に注意が必要です。
- 「相違なし」を選択肢から外さない — 必ずどこかに間違いがあると決めつけると、ない場合に時間を失います。
- 間違いが複数ある前提で最後まで見る — 1つ見つけた時点で止めると、2つ目を見落とします。
照合は知識がまったく不要な科目です。
そのぶん、手順を決めているかどうかがそのまま正答率になります。
運営事務局が見てきた実例:数列と記憶でつまずく原因
運営チーム累計の相談記録では、数列の失点は計算力ではなく確認の順番が決まっていないこと、記憶問題の失点はすべてを覚えようとして何も残らないことに集中していました。
模擬演習で確認された3つの傾向
個別対策セッションでSCOAを扱う際、解答中の手元や思考の流れを確認させてもらうことがあります。
数列と記憶で繰り返し現れたのは、次の3つでした(いずれも個人が特定されない形で整理しています)。
- 傾向1:数列を眺めて考えている — 差を書き出さずに規則を探し、1問に1分近くかけていました。差を1行書くだけで数秒で決着する問題でした。
- 傾向2:交互型に気づかない — 数字が大小に振れる数列で、差と比だけを何度も確認していました。1つおきに分ける手順が抜けている状態です。
- 傾向3:記憶問題で全部覚えようとする — 提示された図をまんべんなく見た結果、どの設問にも答えられない。個数だけに絞った方のほうが正答数が多くなる傾向がありました。
数列は手順、記憶は絞り込み。
どちらも能力ではなく方針の問題なので、対策の効果が出やすい分野です。
よくある質問(FAQ)
記憶問題はどうやって対策すればいいですか?
覚える量を減らす練習をしてください。
提示時間内にすべてを記憶するのは現実的ではないため、問われやすい観点に絞る判断が必要です。
具体的には、総数を数える、種類ごとに数える、位置と結びつける、の3つに集中します。
練習方法としては、身近な写真や図を30秒だけ見て、目を閉じてから「何が何個あったか」を答える形が近くなります。
記憶力そのものを鍛えるより、何を見るかを先に決めておくほうが結果に反映されます。
なお記憶科目が出るのは事務能力検査なので、基礎能力検査だけを受ける場合は対策不要です。
記憶問題でメモは取れますか?
実施形式や監督者の指示によります。
記憶科目は覚える力を測る趣旨のため、提示中のメモが認められないことがあります。
一方、計算などの科目ではメモ用紙が配布される場合もあります。
会場や実施方式によって扱いが異なるため、受検案内の記載と当日の指示に必ず従ってください。
指示に反してメモを取ると不正とみなされる可能性があるため、自己判断は避けるべきです。
練習ではメモなしの条件で慣れておくと、どちらの場合でも対応できます。
数列はどのくらい難しいですか?
規則そのものは中学レベルで、難度は高くありません。
等差、等比、階差、交互、前2項の和、掛けて足すという6パターンに収まります。
難しく感じられる理由は、1問あたり約30秒という時間の短さにあります。
規則を探して迷っているうちに、他の問題を解く時間が失われます。
そのため、差を取る、比を取る、1つおきに分ける、という確認の順番を決めておくことが対策の中心になります。
順番さえ固定できれば、多くの問題は10秒程度で規則が見えます。
魔法陣はSCOAで本当に出ますか?
数理科目で出題されることがあると報告されています。
ただし毎回出るわけではなく、出題されない回もあります。
対策としては、1列ぶんの和と中央のマスの求め方だけを覚えておけば十分です。
3行3列で1から9を使う場合、1列の和は15、中央は5と決まっています。
この2つを知っていれば、空欄は引き算だけで埋まります。
覚えるのに5分もかからないので、念のため押さえておく価値はあります。
間違い探しで時間が足りません
1文字ずつ追う方法をやめてください。
数字であれば3桁ずつ、文字列であれば単語やかたまり単位で左右を比較します。
また、間違いやすい字の組をあらかじめ意識しておくと、視線がそこで止まりやすくなります。
0とO、1とl、6と8、ツとシ、ソとンなどが代表的です。
さらに、間違いが複数ある問題や、まったくない問題も含まれます。
1つ見つけて満足せず、最後まで見る前提で進めてください。
事務能力検査は基礎能力検査と別に対策が必要ですか?
科目が異なるため、別の準備が必要です。
基礎能力検査は言語・数理・論理・英語・常識で、知識を問う内容が中心です。
事務能力検査は照合・分類・言語・計算・読取・記憶で、正確さと処理速度を測る内容になります。
後者は知識がほとんど不要なぶん、手順を決めているかどうかで差がつきます。
どちらが実施されるかは企業や自治体によって異なるため、受検案内を確認してください。
両方が課される場合もあります。
数列と記憶はいつから対策すればいいですか?
どちらも直前で間に合います。
数列は6パターンの確認と練習問題10問で、1時間もあれば手順が身につきます。
記憶問題も、何を見るかを決めておくだけなので長い準備は不要です。
むしろ時間をかけるべきは、範囲の広い常識や数理の計算分野です。
そちらを先に進め、数列と記憶は受検日の数日前に回す配分が効率的です。
科目全体の時間配分は「SCOAの時間配分」で、学習計画全体は「Webテスト対策の完全ガイド」で扱っています。
まとめ
SCOAの数列は基礎能力検査の数理科目、記憶問題は事務能力検査で出題されます。
同じSCOAでも別の検査なので、受検する種類によってはどちらか一方しか出ません。
数列の規則は、等差、等比、階差、交互、前2項の和、掛けて足すの6パターンに収まります。
確認の順番は、差を取る、比を取る、1つおきに分ける。
この3手順を固定すれば、多くの問題は10秒程度で規則が見えます。
魔法陣は、1列ぶんの和を先に求めてしまえば引き算だけで埋まります。
3行3列で1から9を使う場合、1列の和は15、中央は5です。
記憶問題は、すべてを覚えようとしないことが最大のコツでした。
総数を数える、種類ごとに数える、位置と結びつける。
何を見るかを先に決めておくだけで、正答数は変わります。
間違い探しは、1文字ずつ追わず区切って比較してください。
間違いが複数ある場合もない場合もあるため、最後まで見る前提で進めます。
なお記憶科目でのメモの扱いは実施形式によって異なります。
受検案内と当日の指示に必ず従い、自己判断は避けてください。
まずは本記事の練習問題を、差を書き出しながら解くところから始めてみてください。
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