SCOAサイコロ問題の解き方|展開図・コツと練習問題

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この記事でわかること

SCOAのサイコロ問題は、覚える性質が3つしかありません。空間をイメージする力ではなく、性質を当てはめる作業として処理できます。

  • サイコロ問題がSCOAのどの科目にあたり、どのくらいの時間で解くのか
  • 必ず覚えるべき3つの性質(和が7・総和21・展開図の1つ飛ばし)
  • 展開図から向かい合う面を判定する方法と、L字の折り返しの扱い方
  • 転がし問題が4回で元に戻るという周期の使い方
  • 手を動かして確認できる練習問題5問と解説
  • 頭のなかで立方体を回さずに解くためのコツ

数理・論理の全体像は「SCOAの数理・論理対策」で扱っています。

SCOAのサイコロ問題とは?論理科目の空間把握

サイコロ問題は、SCOAの論理科目で出題される空間把握の設問です。展開図の組み立て、見えない面の推測、転がしたあとの目を問う形式が中心になります。

SCOAは日本経営協会総合研究所(NOMA総研)が提供する総合適性検査です。

同社は個別の設問内容を公開していないため、出題範囲は受検者の報告と市販の問題集から再構成されたものになります。

1問あたり約30秒という前提

項目 内容
科目 言語・数理・論理・英語・常識の5尺度
問題数 合計120問
試験時間 一括60分
1問あたり 約30秒

※種類や実施形式により構成が変わります。受検案内の記載を必ず確認してください。

試験時間は科目別ではなく一括で与えられます。

サイコロ問題は時間を使いやすい形式なので、ここで詰まると他の科目に響きます。

種類ごとの違いは「SCOAとは?5教科の出題と種類」で整理しています。

出題される4つの形式

形式 問われる内容 使う性質
展開図の組み立て 組み立てたとき向かい合う面・隣り合う面はどれか 1つ飛ばしの規則
見えない面の推測 見えている面から、隠れた面の目を求める 向かい合う面の和は7
転がし 指定の回数だけ転がしたあとの上面はどれか 4回で元に戻る周期
積み上げ 接している面や見えている面の合計 1個の総和は21

覚えるべき性質は3つだけ

サイコロ問題で必要な知識は、向かい合う面の和が7であること、6面の合計が21であること、展開図では1つ飛ばしの面が向かい合うこと。この3つに集約されます。

性質 内容 使う場面
和が7 1と6、2と5、3と4が向かい合う 見えない面を求めるとき
総和21 1から6の合計は21 見えている面から隠れた面の合計を出すとき
1つ飛ばし 展開図で1マス挟んだ面どうしが向かい合う 展開図の組み立てを判定するとき

このうち、実際の設問で最も使うのは「和が7」です。

上面がわかれば底面が決まり、手前がわかれば奥が決まります。

頭のなかで立方体を回転させる必要はありません。

標準的なサイコロという前提

問題文に断りがない場合、向かい合う面の和が7であるサイコロが前提とされます。

ただし設問によっては、目の配置が指定されることがあります。

「和が7とは限らない」と明記されている場合は、この性質を使わずに条件だけで判断してください。

展開図の読み方は?1つ飛ばしとL字の折り返し

展開図では、一直線に並んだ面のうち1マス挟んだ両端が向かい合います。曲がり角を挟む場合は、90度回して一直線に直してから判定します。

一直線の場合:1つ飛ばしが向かい合う

横に4マス並んだ展開図を考えます。

左から順にA・B・C・Dとすると、組み立てたときAとCが向かい合い、BとDが向かい合います。

1マス隣は隣接する面、2マス隣が向かい合う面という関係です。

横一列の4マスは、組み立てると側面をぐるりと一周する輪になります。

L字の場合:90度回して一直線に直す

展開図が階段状に折れている場合は、曲がり角の面を軸にして90度回転させます。

回転させて一直線に並べ直せば、あとは1つ飛ばしの規則をそのまま使えます。

この操作は紙の上で図を書き直すだけなので、立体をイメージする必要はありません。

典型的な展開図の形

構成 向かい合う組
十字型 横一列4マス+中央上下に1マスずつ 横列の1つ飛ばし2組+上下の1組
T字型 横一列4マス+端寄りの上下 同上(上下の位置は判定に影響しない)
階段型 3マス+2マス+1マスなどの折れ 90度回して一直線に直してから判定

横一列の4マスさえ見つけられれば、残りの2面は自動的に向かい合う組になります。

まず4マス連続の列を探す、という手順を固定してください。

練習問題で確認しよう(5問・解説つき)

以下は性質の使い方を確認するためのオリジナル練習問題です。図は文章で表現していますが、判定の手順は本番と同じです。

練習問題1:展開図から向かい合う面を求める

【問題】次の展開図を組み立ててサイコロを作る。Cの面の目はいくつか。

横一列に4マスが並び、左からA・B・C・Dとする。さらにBの上にE、Bの下にFがある。

A=1、B=2、E=3のとき、Cはいくつか。

【解説】横一列の4マスは1つ飛ばしで向かい合います。

AとCが向かい合うので、A=1ならC=6です。

ちなみにBとDが向かい合うのでD=5、EとFが向かい合うのでF=4になります。

答えは6です。

練習問題2:見えていない面の合計を求める

【問題】机の上にサイコロを1個置いたところ、上面と手前と右側面の3つが見え、それぞれ1・2・3だった。見えていない3面の目の合計はいくつか。

【解説】1から6までの合計は21です。

見えている3面の合計は1 + 2 + 3 = 6です。

21から6を引いて、見えていない3面の合計は15になります。

答えは15です。

個別の面を特定する必要はなく、総和21だけで解ける型です。

練習問題3:転がしたあとの上面

【問題】上面が1、手前が2、右側面が3のサイコロがある。これを右方向に3回転がしたとき、上面の目はいくつか。

【解説】まず和が7の性質で、見えていない面を埋めます。

底面は6、奥は5、左側面は4です。

右に転がすと、左側面だった面が新しい上面になります。

  • 1回目:上面は4(元の左側面)
  • 2回目:上面は6(元の底面)
  • 3回目:上面は3(元の右側面)

答えは3です。

右に転がすときは上・右・下・左の4面だけが順に入れ替わり、手前と奥は動きません。

練習問題4:周期を使って回数を減らす

【問題】練習問題3と同じサイコロを、右方向に10回転がしたとき、上面の目はいくつか。

【解説】右に4回転がすと元に戻ります。

10を4で割ると、商が2で余りが2です。

つまり2回だけ転がした状態と同じになります。

練習問題3より、2回目の上面は6です。

答えは6になります。

回数が多い問題は、必ず4で割った余りに置き換えてください。

練習問題5:積み上げたサイコロ

【問題】同じサイコロ3個を縦に積み上げた。上下で接している面は全部で4面あり、その目の合計は16だった。いちばん上のサイコロの上面と、いちばん下のサイコロの底面の合計はいくつか。

【解説】各サイコロの上面と底面は向かい合う関係なので、和は7です。

3個ぶんでは 7 × 3 = 21 になります。

この21には、接している4面と、いちばん上の上面、いちばん下の底面がすべて含まれています。

接している4面の合計が16なので、21から16を引いて5です。

答えは5になります。

積み上げ問題は、縦方向の面だけを合計する発想で処理できます。

コツは?立方体を頭で回さずに解く5つの工夫

サイコロ問題でつまずく原因は空間認識力ではなく、性質を使わずにイメージで解こうとすることです。書いて当てはめる作業に置き換えてください。

  1. まず和が7で見えない面を埋める — 上面がわかれば底面、手前がわかれば奥。3面わかれば残り3面はすべて決まります。
  2. 展開図は4マス連続の列を探す — 横一列4マスが側面の輪になります。ここを見つければ1つ飛ばしで判定できます。
  3. 折れた展開図は書き直す — 曲がり角を軸に90度回して一直線にします。立体をイメージするより速く確実です。
  4. 転がしは4で割った余りに置き換える — 何回転がしても4回で元に戻ります。10回なら2回、15回なら3回と同じです。
  5. 合計を問われたら21を使う — 個別の目を特定せず、21から引くだけで答えが出る設問が多くあります。

いずれも紙の上の計算に置き換える工夫です。

1問30秒という前提では、イメージで考える時間は残されていません。

運営事務局が見てきた実例:サイコロ問題でつまずく原因

運営チーム累計の相談記録では、サイコロ問題の失点は空間認識力の差ではなく、性質を使わずに立体を思い浮かべようとしていることに集中していました。

模擬演習で確認された3つの傾向

個別対策セッションでSCOAの論理科目を扱う際、解答中の手元を確認させてもらうことがあります。

サイコロ問題で繰り返し現れたのは、次の3つでした(いずれも個人が特定されない形で整理しています)。

  • 傾向1:何も書かずに考えている — 頭のなかで立方体を回そうとして、1問に1分以上かけていました。和が7で3面を埋めるだけで済む設問でも同様でした。
  • 傾向2:転がしの周期を知らない — 「右に10回」と書かれた問題を、10回ぶん順に追っていました。4で割る発想があれば数秒で終わります。
  • 傾向3:展開図を立体に起こそうとする — 折れた展開図を頭のなかで組み立てようとして混乱していました。紙の上で90度回すだけで判定できます。

サイコロ問題は、性質を知っているかどうかで所要時間が数倍変わる形式です。

空間が苦手だから解けない、と考える必要はありません。

30秒でどう処理する?時間配分と見切りの判断

SCOAは120問を60分の一括で解くため、サイコロ1問に1分かけると他の2問を失います。20秒で糸口が見えなければ飛ばす判断が必要です。

局面 目安時間 やること
性質の当てはめ 10秒 和が7で見えない面を埋める、4マス列を探す
計算・判定 10〜15秒 1つ飛ばしの判定、または21からの引き算
行き詰まったとき 20秒で判断 糸口が見えなければ次の問題へ移る

目標ラインについては、企業や自治体ごとに基準が設定されており公表されていません。

何割で通過という数値は受検者の体感に基づく推定であり、断定はできません。

SCOAは5尺度の合計で評価されるため、論理科目だけで挽回しようとするより、常識や言語で取りこぼさないほうが全体は安定します。

科目全体の配分は「SCOAの時間配分」で整理しています。

よくある質問(FAQ)

空間把握が苦手でもサイコロ問題は解けますか?

解けます。

サイコロ問題で必要なのは、向かい合う面の和が7、6面の合計が21、展開図では1つ飛ばしが向かい合う、という3つの性質だけです。

この3つはいずれも計算や書き写しで処理できるため、立体を思い浮かべる力は必要ありません。

実際、相談事例で時間がかかっていた方の多くは、性質を使わずにイメージで解こうとしていました。

紙に上面・底面・手前・奥・左・右の6つを書き出し、和が7で埋めていく手順に変えるだけで所要時間は短くなります。

空間が苦手という自己認識と、この形式が解けるかどうかは別の問題です。

展開図の1つ飛ばしはどんな形でも使えますか?

一直線に並んだ部分でのみそのまま使えます。

横一列に4マス並んでいれば、1マス挟んだ両端が向かい合う面です。

展開図が階段状に折れている場合は、曲がり角の面を軸に90度回転させて一直線に直してから判定してください。

回転させても面の関係は変わらないため、この操作で答えが変わることはありません。

紙の上で図を書き直すだけなので、立体を組み立てる必要はありません。

まず4マス連続の列を探す、という手順を固定すると迷いません。

転がし問題は本当に4回で元に戻りますか?

同じ方向に転がし続ける場合は、4回で元の状態に戻ります。

右に転がすときは、上・右・下・左の4面が順に入れ替わり、手前と奥は動きません。

4面が1周するため、4回で元に戻るという周期が生まれます。

ただし途中で転がす方向が変わる問題では、この周期がそのままでは使えません。

方向が変わる場合は、変わる直前までを周期で処理し、そこから先を1回ずつ追ってください。

いずれの場合も、まず和が7で6面すべてを埋めてから始めるのが確実です。

目の配置が指定される問題もありますか?

あります。

問題文に断りがなければ向かい合う面の和が7であるサイコロが前提ですが、目の配置が図で指定される場合もあります。

「和が7とは限らない」と明記されているときは、この性質を使わず条件だけで判断してください。

また、サイコロではなく面に文字や記号が書かれた立方体が出題されることもあります。

その場合も、展開図の1つ飛ばしの規則はそのまま使えます。

使える性質と使えない性質を、問題文の条件から先に切り分けてください。

SCOAの論理科目ではサイコロ以外に何が出ますか?

推論と判断推理が中心です。

順位や位置関係を条件から特定する問題、命題の真偽を判断する問題などが報告されています。

サイコロを含む空間図形は、その一部という位置づけです。

いずれも公務員試験の判断推理と形式が近いため、対策の一部は共通します。

ただしSCOAは1問あたり約30秒と時間が短く、公務員試験ほど複雑な設定は出題されません。

難度より処理速度を意識した練習が向いています。

サイコロ問題の対策にはどのくらい時間がかかりますか?

性質を覚えるだけなら1時間程度です。

和が7、総和21、展開図の1つ飛ばし、転がしの4回周期。

覚える内容はこの4点しかないため、読んで理解する時間は長くかかりません。

そのうえで練習問題を10問ほど解けば、手順が身につきます。

むしろ時間をかけるべきは、範囲の広い常識や数理のほうです。

サイコロは短時間で仕上がる分野なので、直前に回しても間に合います。

公務員試験のSCOAでもサイコロは出ますか?

実施される型に論理が含まれていれば出題される可能性があります。

自治体がSCOAを採用する場合も、言語・数理・論理・英語・常識の5尺度で実施されることがあります。

ただし採用区分によって実施する型が異なるため、募集要項の記載を確認してください。

従来の公務員試験の教養試験でも空間把握は頻出分野なので、対策の重複部分は大きくなります。

ただしSCOAのほうが1問あたりの時間が短く、設定も単純です。

Webテスト全体の学習計画は「Webテスト対策の完全ガイド」で扱っています。

まとめ

SCOAのサイコロ問題は、論理科目で出題される空間把握の設問です。

覚えるべき性質は3つしかありません。

向かい合う面の和は7、6面の合計は21、展開図では1マス挟んだ面が向かい合う。

この3つに、転がしは4回で元に戻るという周期を加えれば、出題される4形式すべてに対応できます。

解き方の手順も固定できます。

まず和が7で見えていない面を埋める、展開図なら4マス連続の列を探す、折れていれば90度回して一直線に直す。

転がしの回数が多ければ4で割った余りに置き換え、合計を問われたら21から引く。

つまずく原因は空間認識力の差ではなく、性質を使わずに立体を思い浮かべようとしていることでした。

頭のなかで回さず、紙の上で6面を書き出して埋める作業に置き換えてください。

SCOAは120問を60分の一括で解く試験です。

1問に1分かけると他の2問を失うため、20秒で糸口が見えなければ飛ばす判断も必要になります。

性質を覚える時間は1時間程度、練習問題10問で手順は身につきます。

まずは本記事の練習問題5問を、紙に6面を書き出しながら解いてみてください。

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