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この記事でわかること
SCOAの英語は中学から高校基礎のレベルです。発音問題は綴りと発音の対応規則を覚えれば、音を知らない単語でも正解できます。
- 英語が出題されるのはSCOAのどの種類か
- 英語の出題形式(発音・単語の意味・空欄補充・英会話・和訳)
- 単語のレベルと、どこまで覚えれば足りるのか
- 発音問題の3形式と、綴りから発音を判断する規則の一覧
- アクセントの位置を決める語尾のルール
- 頻出の同意語・反意語・熟語の一覧
- アプリを含めた短期間の勉強法
言語も含めた対策全体は「SCOAの言語・英語対策」で扱っています。
SCOAの英語はどの種類で出る?SCOA-Aなどの5尺度
英語が出題されるのは、言語・数理・論理・英語・常識の5尺度で構成されるSCOA-Aなどです。種類によっては英語が含まれないため、まず受検する型を確認してください。
SCOAは日本経営協会総合研究所(NOMA総研)が提供する総合適性検査です。
同社は個別の設問内容を公開していないため、出題範囲は受検者の報告と市販の問題集から再構成されたものになります。
SCOA-Aは120問60分、1問あたり約30秒
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目 | 言語・数理・論理・英語・常識の5尺度 |
| 問題数 | 合計120問 |
| 試験時間 | 一括60分 |
| 1問あたり | 約30秒 |
※種類や実施形式により構成が変わります。受検案内の記載を必ず確認してください。
科目ごとの問題数は公表されていません。
また試験時間は科目別ではなく一括で与えられるため、英語だけに時間を使いすぎると他の科目に響きます。
種類ごとの違いは「SCOAとは?5教科の出題と種類」で整理しています。
英語の出題形式は5つ
| 形式 | 問われる内容 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 発音・アクセント | 同じ母音の語、下線部の発音、強勢の位置 | 綴りと発音の規則を覚える |
| 単語の意味 | 同意語・反意語を選ぶ | ペアで覚える |
| 空欄補充 | 前置詞・関係代名詞・時制などの文法 | 中学文法を一巡する |
| 英会話 | 会話文の応答として適切なものを選ぶ | 定型表現を覚える |
| 英文和訳・和文英訳 | 短文の意味が合うものを選ぶ | 語彙と基本文型 |
このうち、対策の費用対効果が最も高いのは発音と単語の意味です。
どちらも覚えれば確実に取れる知識問題で、考える時間が要りません。
SCOAの英語のレベルはどのくらい?
中学から高校基礎の範囲です。難関大学の入試のような長文や構文は出題されず、教科書レベルの語彙と文法で対応できます。
SCOAは知能だけでなく知識を重視する学力検査の性格が強い検査です。
そのため出題は基礎的な範囲に集中しますが、範囲が広く、かつ時間が短いという特徴があります。
難しい単語を追加で覚えるより、中学レベルの語彙を確実に思い出せる状態にするほうが得点につながります。
| レベルの目安 | 対応する内容 |
|---|---|
| 語彙 | 中学英語の必修語+高校基礎の頻出語 |
| 文法 | 時制、前置詞、関係代名詞、比較、受動態 |
| 発音 | 綴りと発音の対応規則、アクセントの位置 |
| 読解 | 数行程度の短文 |
英検やTOEICの対策をしている方であれば、あらためて語彙を増やす必要はほとんどありません。
ただし発音・アクセントは他の試験であまり問われない形式なので、そこだけは別に確認しておいてください。
発音問題はどう出る?3つの形式と規則の一覧
発音問題は「同じ母音の語を選ぶ」「下線部の発音が異なる語を選ぶ」「アクセントの位置が異なる語を選ぶ」の3形式です。音を知らなくても、綴りの規則から判断できます。
形式1・2:綴りと発音の対応で判断する
同じ綴りでも複数の読み方をする箇所が狙われます。
次の対応表を覚えておけば、初見の単語でも当たりをつけられます。
| 綴り | 主な発音 | 例 |
|---|---|---|
| ea | イー | eat, sea, teach, reach |
| エ | bread, head, weather, sweat | |
| エイ | great, break, steak | |
| oo | ウー | food, moon, school, pool |
| ウ(短い) | book, good, foot, cook | |
| ア | blood, flood | |
| ou | アウ | out, house, about |
| ア | young, country, couple, trouble | |
| ウー | group, soup, wound | |
| ch | チ | church, chair, cheap |
| ク | school, stomach, character, chemistry | |
| シュ | machine, chef | |
| gh | 読まない | night, light, though, through |
| フ | laugh, enough, cough, tough |
語尾の -ed と -s の読み分け
| 語尾 | 直前の音 | 発音 | 例 |
|---|---|---|---|
| -ed | 無声音(k, p, s, f など) | ト | watched, stopped, washed |
| 有声音(母音, b, g, l, n など) | ド | played, called, opened | |
| t または d | イド | wanted, needed, visited | |
| -s / -es | 無声音 | ス | books, cats, cups |
| 有声音 | ズ | dogs, boys, rooms | |
| s, z, sh, ch, ge など | イズ | buses, watches, changes |
ex- の読み分けは頻出
exで始まる語は、アクセントの位置と直後の文字で読み方が変わります。
- アクセントが後ろにあり、xの直後が母音 → グズと濁る(exact, examine, exam, exist, example)
- それ以外 → クスと濁らない(excuse, expect, exercise, explain, expert)
この1つの規則だけで判別できる設問が出るため、優先して覚えてください。
形式3:アクセントは語尾で決まることが多い
| 語尾 | アクセントの位置 | 例 |
|---|---|---|
| -ee / -eer / -ese / -oon / -ique | その語尾自体 | employee, engineer, Japanese, afternoon, technique |
| -tion / -sion / -cian / -ic / -ical / -ial | 直前の音節 | information, decision, musician, economic, official |
| -ity / -ify / -ogy / -graphy | 後ろから3番目の音節 | ability, identify, biology, photography |
日本語のカタカナ発音につられやすい語
日常的にカタカナで使っている語ほど、アクセントを間違えやすくなります。
| 単語 | アクセントの位置 |
|---|---|
| calendar | 1音節目(カにあたる部分) |
| interview | 1音節目 |
| image / damage | 1音節目 |
| orange / alcohol | 1音節目 |
| career / police / hotel | 2音節目 |
| percent / success / event | 2音節目 |
| guitar / machine / technique | 2音節目 |
| volunteer / engineer | 最後の音節 |
名詞と動詞でアクセントが変わる語
同じ綴りでも品詞によって強勢が移る語は、頻出のひっかけです。
名詞は前、動詞は後ろにアクセントが来ると覚えてください。
該当するのは present、record、increase、object、progress、contrast などです。
頻出英単語の一覧は?同意語・反意語・熟語
単語問題は同意語・反意語を選ぶ形式が中心です。単語を1つずつ覚えるのではなく、ペアで覚えると出題形式にそのまま対応できます。
同意語のペア
| 単語 | 同意語 | 意味 |
|---|---|---|
| purchase | buy | 買う |
| reply | answer | 答える |
| rapid | quick | 速い |
| huge | enormous | 巨大な |
| clever | smart | 賢い |
| famous | well-known | 有名な |
| necessary | essential | 必要な |
| sufficient | enough | 十分な |
| choose | select | 選ぶ |
| permit | allow | 許す |
| gather | collect | 集める |
| occur | happen | 起こる |
| maintain | keep | 維持する |
| almost | nearly | ほとんど |
| reduce | decrease | 減らす |
反意語のペア
| 単語 | 反意語 | 意味 |
|---|---|---|
| increase | decrease | 増える / 減る |
| accept | refuse | 受け入れる / 断る |
| ancient | modern | 古代の / 現代の |
| artificial | natural | 人工の / 自然の |
| absent | present | 欠席の / 出席の |
| borrow | lend | 借りる / 貸す |
| domestic | foreign | 国内の / 外国の |
| major | minor | 主要な / 些細な |
| permanent | temporary | 永久の / 一時的な |
| profit | loss | 利益 / 損失 |
| public | private | 公の / 私的な |
| success | failure | 成功 / 失敗 |
| superior | inferior | 優れた / 劣った |
| supply | demand | 供給 / 需要 |
| wealth | poverty | 富 / 貧困 |
頻出の熟語
| 熟語 | 意味 |
|---|---|
| look forward to | 〜を楽しみに待つ |
| take care of | 〜の世話をする |
| put off | 延期する |
| give up | 諦める |
| carry out | 実行する |
| account for | 説明する、割合を占める |
| come across | 偶然出会う |
| get along with | 〜とうまくやる |
| make up for | 埋め合わせる |
| run out of | 〜を切らす |
| take part in | 〜に参加する |
| be used to | 〜に慣れている |
合わせて42項目です。
まずはこの範囲を、単語を見て意味が出る状態と、意味を見て単語が出る状態の両方向で仕上げてください。
勉強法は?英語対策の3ステップ
発音の規則を先に覚え、次に同意語・反意語をペアで回し、最後に文法の空欄補充を確認する順番が効率的です。発音は覚えた分がそのまま点になります。
- 発音とアクセントの規則を1日で覚える — 本記事の対応表とアクセントのルールを読み込みます。規則の数が限られているため、1〜2時間で一巡できます。
- 同意語・反意語をペアで回す — 1日15分、意味から単語を引き出す方向で確認します。3日続ければ定着します。
- 中学文法を空欄補充で確認する — 前置詞、関係代名詞、時制の3つに絞ります。全範囲をやり直す必要はありません。
アプリを使う場合の注意点
単語アプリは移動時間の学習に向いていますが、選ぶ際に注意が必要です。
SCOA専用のアプリは少ないため、英検3級から準2級レベルの単語アプリで代用することになります。
ただしアプリの多くは単語を単体で出題するため、同意語・反意語のペアで覚える形式には対応していません。
アプリは語彙の維持に使い、ペアの暗記は本記事のような一覧で進めるのが現実的です。
発音問題については、音声つきのアプリを使うと規則の確認がしやすくなります。
運営事務局が見てきた実例:英語で失点する原因はどこか
運営チーム累計の相談記録では、英語の失点は語彙不足ではなく、発音問題を捨てていることに集中していました。規則を知らないまま勘で答えている状態です。
模擬演習で確認された3つの傾向
個別対策セッションでSCOAを扱う際、科目別の正答率を確認させてもらうことがあります。
英語で繰り返し現れたのは、次の3つでした(いずれも個人が特定されない形で整理しています)。
- 傾向1:発音問題を最初から捨てている — 「音を知らないと解けない」と考えて勘で答えている。実際には綴りの規則で判断できる設問が多く、対策の効果が最も出やすい形式です。
- 傾向2:単語を一方向でしか覚えていない — 単語を見れば意味は言えるのに、反意語を問われると出てこない。同意語・反意語の形式で失点する典型です。
- 傾向3:英語に時間をかけすぎる — 60分一括の試験なのに英語で悩み、常識や数理に手が回らない。SCOAは科目別に時間が区切られていないため、この配分ミスが起きやすくなります。
英語は知識問題が中心なので、迷った時点で答えは出ません。
10秒考えて浮かばなければ次に進むという判断が、他の科目の得点を守ります。
よくある質問(FAQ)
SCOAの英語は何割取れば良いですか?
合格ラインは企業や自治体ごとに設定されており公表されていません。
何割で通過という数値は受検者の体感に基づく推定であり、断定はできません。
またSCOAは5尺度の合計と、科目ごとのバランスの両方で評価されると考えられています。
英語だけを高得点にするより、5科目で大きく崩れる科目を作らないほうが安全です。
特に常識は範囲が広く対策の効果が出にくいため、英語や言語で確実に取っておくと全体が安定します。
難易度とボーダーの考え方は「SCOA対策」でも整理しています。
発音問題は音がわからなくても解けますか?
多くの設問は綴りの規則で判断できます。
たとえば「同じ母音を含む語を選ぶ」形式では、eaやooといった綴りの読み方の分類を知っていれば、音を思い出さなくても絞れます。
語尾の-edや-sの読み分けも、直前の音が無声か有声かという規則で決まります。
exで始まる語の濁る・濁らないも、アクセントの位置と直後の文字で判断できます。
つまり発音問題は、耳の良さではなく規則の暗記で対応する形式だといえます。
音声つきの教材で確認できればより確実ですが、必須ではありません。
英単語はどのくらい覚えれば足りますか?
中学英語の必修語に、高校基礎の頻出語を加えた範囲で足ります。
本記事の一覧は同意語15組、反意語15組、熟語12個の計42項目です。
これに英検3級から準2級レベルの単語帳を1冊回せば、出題範囲の大半をカバーできます。
ただし語数を増やすより、同意語・反意語のペアで覚えるほうが得点への影響は大きくなります。
出題形式がペアを問う形だからです。
時間が限られているなら、まず本記事の範囲を両方向で仕上げてください。
英語が出ないSCOAもありますか?
あります。
SCOAには複数の種類があり、英語が含まれるのは言語・数理・論理・英語・常識の5尺度で構成される型などです。
3尺度で実施される型では英語が出題されません。
どの型が実施されるかは企業や自治体によって異なり、事前に明示されない場合もあります。
受検案内に記載された所要時間と問題数が手がかりになるので、確認しておいてください。
種類ごとの違いは「SCOAとは?5教科の出題と種類」で整理しています。
TOEICの勉強はSCOAの英語に役立ちますか?
語彙と文法の面では役立ちます。
SCOAの英語は中学から高校基礎のレベルなので、TOEICの対策をしている方であれば語彙を追加で覚える必要はほとんどありません。
ただしTOEICには発音記号やアクセントの位置を問う設問がないため、その形式には慣れていない可能性があります。
発音・アクセントは大学入試のセンター試験などで出題されてきた形式に近く、久しぶりに触れるという方が多い分野です。
語彙に自信があるなら、対策時間は発音の規則に集中させるのが効率的です。
逆に、長文読解の訓練はSCOAではあまり必要ありません。
公務員試験でSCOAを受ける場合も英語は出ますか?
実施される型によります。
自治体がSCOAを採用する場合も、5尺度の型であれば英語が含まれます。
ただし採用区分によって実施する型が異なることがあり、募集要項に科目が明記されている場合もあります。
まずは受検案内や募集要項を確認してください。
なお、公務員試験で従来課されてきた教養試験と比べると、SCOAは1問あたりの時間が短く、知識の広さが問われます。
英語だけを深く対策するより、5科目を浅く広く一巡するほうが向いています。
英語の対策はいつから始めればいいですか?
発音の規則だけなら受検日の前日でも間に合います。
綴りと発音の対応表、語尾の読み分け、アクセントの語尾ルール。
これらは規則の数が限られているため、1〜2時間で一巡できます。
単語のペアは1日15分を3日続ければ定着するので、1週間前から始めれば十分です。
逆に、常識や数理は範囲が広く時間がかかるため、そちらを先に始めてください。
Webテスト全体の学習計画は「Webテスト対策の完全ガイド」で扱っています。
まとめ
SCOAの英語が出題されるのは、言語・数理・論理・英語・常識の5尺度で構成される型です。
120問を60分、1問あたり約30秒という時間設計になっています。
レベルは中学から高校基礎で、難しい単語を追加で覚える必要はありません。
出題形式のうち、対策の効果が最も高いのは発音と単語の意味です。
発音問題は、音を知らなくても綴りの規則で判断できます。
eaやoo、ouといった綴りの読み分け、語尾の-edと-sの規則、exで始まる語の濁り。
この3つを覚えるだけで、正答率は大きく変わります。
アクセントは語尾で決まることが多く、-eeや-eerは語尾自体、-tionや-icは直前の音節に来ます。
カタカナで日常的に使っている語ほど間違えやすいので、一覧で確認しておいてください。
単語は同意語・反意語をペアで覚えます。
出題形式がペアを問う形なので、単体で覚えると本番で引き出せません。
失点の原因として最も多かったのは、発音問題を最初から捨てていることでした。
規則を覚えれば取れる形式なので、優先して手をつける価値があります。
まずは本記事の発音の対応表を一読するところから始めてみてください。
Test-Biz
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