GPS-Academicの思考力タイプXとは?結果の見方と意味

この記事でわかること

  • 「思考力タイプX」という指標が公式資料で確認できるかどうか(結論と根拠)
  • 個人結果レポートに実際に載っている6つのブロックと、その読み方
  • 思考力総合スコアの基準(平均40前後・52でA・58でS)と、S・Aの割合
  • スコア70がどの水準に当たるかの考え方
  • 受検者ページ(マイページ)でできること・できないこと
  • 「意味ない」と言われる理由と、実際に就活で使える場面

著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト対策サービス。運営チーム累計6,000件超の学習相談実績(レポート等の支援を含む)をもとに、SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBIC等の個別対策と模擬演習を提供しています。

最終更新日:2026年9月8日

GPS-Academicの結果を見て、「思考力 タイプX」という表記の意味が分からず検索する方がいます。
先に結論をお伝えします。
運営事務局が開発元であるベネッセi-キャリアの公開資料を確認した範囲では、「思考力タイプX」という名称の評価指標は見つかりませんでした。
公式の個人結果レポートで使われているのは、思考力総合スコアという数値と、姿勢・態度のS〜Dという5段階評価です。
この記事では、確認できた一次情報にもとづいてレポートの正しい読み方を解説したうえで、「タイプX」と呼ばれているものの正体として何が考えられるかを整理します。

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GPS-Academicに「思考力タイプX」という指標は存在する?

公式に公開されている個人結果レポートの解説には、「思考力タイプX」という項目は登場しません。実際に使われているのは思考力総合スコア(数値)とS〜Dの5段階評価です。

まず、確認できる事実から押さえます。
GPS-Academicは、ベネッセi-キャリアが提供する適性検査で、年間約20万人の大学生が受検しているとされています。
測定するのは「思考力」「姿勢・態度」「経験」の3観点です。

公式の個人結果レポートに載っている項目

開発元が公開している「個人結果レポートの見方」では、レポートが6つのブロックで構成されると説明されています。

ブロック 内容
受検者ページ 結果確認と学習コンテンツへの入口
全体結果メッセージ 思考力・姿勢・態度・経験の結果概要
今回のスコア・評価一覧 3観点の項目別評価とレーダーチャート
思考力ギャップ確認 前回からの変化、A評価との差、自己評価との差
姿勢・態度バランス確認 8項目をS〜Dの5段階で評価
経験積み上がり度確認 現時点の経験量と今後の行動アドバイス

この一覧のとおり、「タイプ」という語で分類された思考力の指標は含まれていません。
思考力については、スコアという数値と到達度のグラデーション表示が使われています。

「タイプX」の正体として考えられる3つの可能性

以下はいずれも運営事務局の推測であり、公式に確認できたものではありません。
断定せずに読んでください。

  • 可能性1:GPS-Businessとの混同。就活で使われるのは企業向けのGPS-Businessであることが多く、こちらは過去の受検者のパーソナリティ回答を分析してタイプ分けを行うと公表されています。この「タイプ」を思考力のタイプと受け取った可能性があります
  • 可能性2:大学独自の設問や集計。GPS-Academicは大学が独自設問を追加できる仕様のため、大学側の分析資料で独自のタイプ名が使われている可能性があります
  • 可能性3:レポート上の記号の読み違い。S〜Dの評価と、別の欄の記号を組み合わせて読んでしまったケースです

いずれにせよ、手元のレポートに「タイプX」の表記があるなら、そのページに凡例が併記されているはずです。
それでも意味が分からない場合は、受検者ページに用意されている問い合わせ窓口か、受検を指示した大学・企業に確認するのが最も確実です。
形式そのものの見分け方は「WebテストのURL見分け方」(No.4)でも扱っています。

思考力のスコアはどう読む?平均40・52でA・58でS

大学1年生の思考力総合スコアの平均は40前後とされ、52を超えるとA、58を超えるとSに該当します。開発元の分析では、A以上は上位約21%、Sは約7%でした。

ここは公式に数値が公開されている部分です。
自分のスコアを判断する基準として、そのまま使えます。

スコアの目安と分布

水準 スコアの目安 該当する割合
S(非常に優秀) 58超 約7%
A(優秀) 52超 約14%
A以上の合計 52超 約21%
平均 40前後(大学1年生)

割合は2021年度の受検者を分析した結果として公表されているものです。
年度によって多少の変動はあり得るため、目安として捉えてください。

スコア70はどのくらいの水準か

「GPSアカデミック 70」という検索が一定数あります。
上の基準に照らすと、70はS水準である58を大きく上回る数値です。
上位数%の中でも、さらに高い部類に入ると考えて差し支えありません。

ただし、スコアの上限値そのものは公表資料で確認できませんでした。
「満点は何点か」については要確認としておきます。
重要なのは満点との距離ではなく、58というS基準を超えているかどうかです。

3つの思考力の中身

思考力総合スコアは、次の3つを総合的に評価したものです。

  • 批判的思考力:情報の正しさや確からしさを確認し、目的に応じて取捨選択する力
  • 協働的思考力:自分と異なる価値観を理解・尊重し、建設的な合意形成をする力
  • 創造的思考力:個別の事象を一般化し、構造を理解したうえで別の事柄に応用する力

3つのうちどれかが極端に低い場合、総合スコアも引っ張られます。
レポートの思考力ギャップ確認では、A評価との差と自己評価との差が並べて表示されるので、まずどの思考力で差が大きいかを見てください。

姿勢・態度と経験のブロックはどこを見る?

姿勢・態度は8項目をS〜Dの5段階で評価したレーダーチャートです。経験は現時点の積み上がり度と、今後積むべき経験のアドバイスが示されます。

思考力スコアばかりに目が行きがちですが、企業向けのGPSではパーソナリティ側も評価対象になります。
自己分析の材料としては、むしろこちらの方が使いやすいことが多いです。

読み取りのポイント

  • バランスを見る:単独の項目の高低より、レーダーチャートの形が自分の特徴を表す
  • 自己認識とのズレに注目する:自分では苦手だと思っている項目が高く出ることがある
  • 低い項目を欠点と捉えない:開発元も、経験を重ねて慣れることが大切だと説明している
  • 経験ブロックは行動計画に使う:履修科目、留学、アルバイトなど具体的な行動の指針として書かれている

なお、GPS-Academicの姿勢・態度の設問は、自分をよく見せる回答がしづらい形式になっていると開発元が説明しています。
つまり、意図的に良く見せようとする対策は機能しにくい設計です。

受検者ページ(マイページ)では何ができる?

受検者ページからは結果の確認と、思考力を伸ばすための学習コンテンツの利用ができます。受検はPCまたは一部のタブレットのみで、スマートフォンには対応していません。

「GPS 受験者ページ」という検索は、結果を見る場所を探している方が多い印象です。

できること・できないこと

項目 可否
個人結果レポートの閲覧 できる
思考力トレーニング・レクチャーの利用 できる
個人結果レポートの印刷・保存 できる
スマートフォンからの受検 できない(PCまたは一部タブレットのみ)
選考の合否確認 できない(企業の採用管理画面で行われる)

結果を履歴書に書く可能性があるなら、個人結果レポートは印刷するかデータで保存しておいてください。
開発元も、証拠を求められた場合に備えてレポートを準備しておくよう案内しています。

運営事務局が見てきた実例|「結果が見られない」という相談で確認したこと

相談セッションで実際に扱った事例です(個人と大学・企業が特定されない形に加工しています)。

「GPSを受けたのに結果が出てこない」という相談を受けたことがあります。
確認したところ、この方が開いていたのは企業の採用管理システムのマイページで、GPSの受検者ページとは別物でした。
GPSの結果は、受検時に案内されたURLからログインする専用ページ側にあります。
ログイン情報が書かれたメールを探し直してもらい、その場で解決しました。

似た相談で多いのが、大学経由で受検した場合と、企業の選考で受検した場合の混同です。
大学の学修成果測定として受けた場合は結果レポートが本人に返りますが、企業がGPS-Businessを選考に使った場合、結果が本人に開示されるとは限りません。
どちらの経路で受けたのかを最初に確認すると、話が早く進みます。

「GPSアカデミックは意味ない」と言われるのはなぜ?

大学で一斉受検させられる形が多く、就活への直結感が薄いことが主な理由です。一方で開発元は、S・Aレベルの結果を履歴書やESに記載してよいと明示しています。

検索では「意味ない」といった否定的な語も一定数使われています。
この評価には理由があり、同時に反論材料もあります。
両方を並べます。

否定的に受け取られる理由

  • 大学の授業やガイダンスの一環として、本人の意思と関係なく受検させられることが多い
  • 対策が効きにくい設計のため、努力してスコアを上げる実感を持ちにくい
  • スコアが低くても大学生活に直接の不利益がなく、結果を放置しやすい
  • 就活で提出を求められる場面が限定的で、受けた意味を実感しにくい

実際に使える場面

一方、開発元は受検者向けのページで、S・Aレベルを獲得した場合に履歴書やエントリーシートへ記載してアピールすることを推奨しています。
記載例として、受検年月とレベルを併記する形も示されています。

  • 資格欄・自己PR欄に書ける:客観的な指標として使える
  • 面接で説明できる:問われたら「問題解決に必要な思考力を測るテスト」と答えればよいと案内されている
  • 自己分析の材料になる:姿勢・態度の8項目は、ガクチカの言語化に使いやすい
  • 証拠を提示できる:個人結果レポートを保存しておけば裏付けになる

つまり「意味がない」かどうかは、結果をどう扱うかで変わります。
S・Aが出たなら書く価値があり、そうでなければ自己分析の材料として使う。
それだけの話だと考えてください。

選考でGPSが出るならどう準備する?

暗記型の対策は効きません。出題形式に事前に触れておくことと、基礎能力パートを他形式の対策で補うことの2点に絞るのが現実的です。

GPS-Academicは大学経由の受検が中心ですが、企業向けのGPS-Businessが選考で使われることがあります。
この場合、思考力に加えて基礎能力(言語・数理処理)やパーソナリティが組み合わされることがあります。

準備の優先順位

準備項目 優先度 理由
出題形式に事前に触れる 初見だと形式に戸惑い、時間を失う
基礎能力パートの演習 言語・数理は他形式の対策がそのまま流用できる
記述式の型を練習する 短時間で自分の考えを構造化する練習が要る
思考力そのものの詰め込み 短期間で伸ばす性質のものではない

思考力パートは、答えのない問題に対して考える筋道を示す形式が中心とされています。
前日に暗記して得点が伸びる種類の検査ではありません。
その代わり、基礎能力パートはSPIや玉手箱の対策がそのまま活きるため、そちらに時間を割く方が費用対効果は高くなります。

形式ごとの違いを整理したい場合は「Webテストの種類一覧」(No.3)を、GPSそのものの全体像は「GPSアカデミック・GPS-Businessとは?例題と対策」(No.118)を、準備の進め方全般は「Webテスト対策の完全ガイド」(No.1)を参照してください。

出題形式に一度も触れないまま本番を迎えるのが最も避けたい状態です。
どうしても形式のイメージが掴めない場合、テストビズのような個別対策サービスで模擬演習を受けて感覚を掴むという方法もあります。

よくある質問(FAQ)

「思考力タイプX」とは結局何ですか?

運営事務局が開発元の公開資料を確認した範囲では、その名称の評価指標を特定できませんでした。
公式の個人結果レポートで使われているのは、思考力総合スコアという数値と、姿勢・態度の8項目に対するS〜Dの5段階評価です。
考えられる可能性としては、企業向けのGPS-Businessが行っているパーソナリティのタイプ分けとの混同、大学が独自に設定した設問や分析資料での呼称、レポート上の記号の読み違いなどがあります。
ただしいずれも推測の域を出ません。
手元のレポートに実際にその表記があるなら、同じページに凡例が載っているはずなので、まずそこを確認してください。
それでも不明なら、受検者ページの問い合わせ窓口か、受検を指示した大学・企業に尋ねるのが確実です。

GPS-Academicの平均点はどのくらいですか?

開発元の公開情報によると、思考力総合スコアの大学1年生の平均は40前後とされています。
そして52を超えるとA(優秀)、58を超えるとS(非常に優秀)という位置づけです。
2021年度の受検者を分析した結果では、A以上に到達したのが上位約21%、そのうちSに届いたのが約7%と公表されています。
つまり、5人に1人がA以上、14人に1人がSという分布です。
自分のスコアが40台なら平均的、50台前半なら平均より上、58を超えていれば全体の上位1割弱ということになります。
なお、この平均値は大学1年生を基準としたものである点に注意してください。

スコアが70でした。これは良い結果ですか?

58を超えるとSに該当するため、70は非常に高い水準です。
公表されている分布ではSレベルが約7%とされているので、その中でもさらに上位に位置すると考えられます。
履歴書やエントリーシートに記載してアピールする価値は十分にあります。
記載する際は、受検年月とレベルを併記する形が開発元から示されています。
ただし、スコアの上限値については公開資料で確認できなかったため、満点との比較はできません。
重要なのは満点までの距離ではなく、S基準を超えているという事実の方です。

GPSの結果は就活で本当に使えますか?

開発元は、S・Aレベルを獲得した場合に履歴書やエントリーシートへ記載することを推奨しています。
面接で検査の内容を聞かれた場合には、問題解決に必要な思考力を測るテストであると説明すればよいという案内もされています。
証拠の提示を求められる可能性に備えて、個人結果レポートを印刷または保存しておくとよいでしょう。
一方で、S・A以外のスコアをあえて書く必要はありません。
その場合は結果を提出物として使うのではなく、姿勢・態度の8項目を自己分析の材料として活用する方が現実的です。
自分の傾向を客観的な言葉で説明できるようになると、ガクチカや自己PRの精度が上がります。

受検者ページにログインできません。どうすればいいですか?

まず、開こうとしているページが正しいか確認してください。
GPSの結果は受検時に案内された専用の受検者ページ側にあり、企業の採用管理システムのマイページとは別物です。
受検案内のメールを探し、記載されたURLとログイン情報を確認するのが最初の手順です。
それでも解決しない場合は、受検者ページに設けられている問い合わせ窓口を利用してください。
なお、GPSはPCまたは一部のタブレットのみ対応で、スマートフォンからは受検できません。
スマートフォンで開いていることが原因の場合もあるため、PCから試すことも合わせて確認してください。

GPS-AcademicとGPS-Businessは何が違いますか?

GPS-Academicは大学生の学修成果を可視化する目的で、大学向けに提供されているアセスメントです。
思考力、姿勢・態度、経験の3観点を測定し、個人結果レポートが本人に返却されます。
一方のGPS-Businessは企業向けのラインナップで、採用選考や面接の補助資料として使われます。
測定項目は思考力、基礎能力(言語・数理処理)、パーソナリティの3種類を組み合わせる構成です。
就活の選考で受けるのは主にGPS-Businessの方だと考えてよいでしょう。
結果が本人に開示されるかどうかも異なり、選考で受けた場合は開示されないことが一般的です。

対策しても意味がないと聞きましたが本当ですか?

思考力パートに関しては、暗記型の詰め込みが効きにくいのは事実です。
答えのない問題に対して考える筋道を示す形式が中心で、短期間でスコアを大きく動かす性質のものではありません。
ただし「対策が無意味」というわけではありません。
出題形式に事前に一度触れておくだけで、本番での戸惑いは大きく減ります。
また、GPS-Businessに含まれる基礎能力パートは言語・数理処理であり、SPIや玉手箱の対策がそのまま流用できます。
つまり、思考力を伸ばそうとするより、形式慣れと基礎能力に時間を配分する方が、限られた準備期間では合理的です。

大学で受けさせられただけですが、結果を見る意味はありますか?

見ておく価値はあります。
特に姿勢・態度の8項目は、自分の行動特性を客観的な言葉で示してくれるため、自己分析の出発点として使いやすい材料です。
自分では苦手だと思っていた項目が高く出ることもあり、その気づきがエントリーシートの書き方を変えることもあります。
また、思考力総合スコアが52を超えていれば、就活の場面で使える実績になります。
受検した時点では就活が先の話でも、結果レポートは保存しておいてください。
3年次になってから探し直すのは手間ですし、ログイン情報が分からなくなっていることも多いためです。

まとめ

GPS-Academicの結果の見方について、押さえておきたい点を整理します。

  • 「思考力タイプX」という名称の指標は、開発元の公開資料では確認できなかった
  • 公式のレポートで使われているのは、思考力総合スコアという数値と、姿勢・態度のS〜D評価
  • 思考力総合スコアは大学1年生の平均が40前後、52超でA、58超でS
  • A以上は上位約21%、Sは約7%とされ、70というスコアは非常に高い水準
  • 姿勢・態度は8項目のレーダーチャートで、自己分析の材料として使いやすい
  • 開発元はS・Aレベルの履歴書・ES記載を推奨しており、証拠として個人結果レポートを保存しておくとよい
  • 選考対策としては、形式に触れておくことと基礎能力パートの演習に絞るのが現実的

数値そのものより、レポートのどの欄を見るかを知っておく方が実用的です。
「タイプX」のように意味の分からない表記に出会ったときは、まずそのページの凡例を確認し、それでも不明なら発行元に問い合わせる。
この順番で進めれば、推測に振り回されずに済みます。

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