コンサル選考のGMAT形式Webテスト(ベイン等)とは?対策法

この記事でわかること

  • 「GMAT」と、コンサル選考で言われる「GMAT形式Webテスト」の違い(最初に区別します)
  • MBA本試験GMATの現行仕様(3セクション・各45分・64問・205〜805点)
  • ベイン等の「GMAT形式」選考テストの内容(日本語・Critical Reasoning・Problem Solving・Data Sufficiency・判断推理)
  • 出題タイプ別の日本語例題と解き方
  • 対策本・問題集の選び方と、残り日数別の勉強法
  • 運営事務局に寄せられたGMAT形式受検者の相談実例

著者:テストビズ運営事務局
2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト代行サービス。SPI・玉手箱・TG-WEB・GAB/CAB・SCOA・CUBICなど主要形式から企業オリジナルまで広範囲に対応し、運営チーム累計6,000件超の相談実績をもとに就職活動、転職活動に励む方を支援しています。
最終更新日:2026年9月6日

コンサル選考で「GMAT形式のWebテスト」と呼ばれるのは、MBA入学試験のGMATそのものではなく、ベイン・アンド・カンパニーなど一部のファームがGMATの出題形式(Critical Reasoning・Problem Solving・Data Sufficiency)を模して作った、日本語の独自テストのことです。
この2つを混同すると、「GMAT対策」で検索して英語のMBA予備校教材にたどり着き、選考2週間前に途方に暮れることになります。
運営事務局には毎年1〜3月の本選考直前に「ベインのテストは何を勉強すればいいのか」という相談が届きますが、答えは「GMATの本試験勉強ではなく、CRとPSとDSの3タイプを日本語で解けるようにすること」です。
この記事では、MBA本試験のGMATと選考用「GMAT形式」を明確に分けたうえで、選考用テストの内容・例題・対策本・勉強法を整理し、相談実例を紹介します。

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「GMAT」と「GMAT形式Webテスト」は別物|最初に区別する

GMATはGMAC(Graduate Management Admission Council)が運営するMBA入学用の英語試験です。コンサル選考の「GMAT形式」は、その出題形式を借りた企業オリジナルの日本語テストで、受験料も本試験のスコアも関係ありません。

MBA本試験のGMATとは(現行仕様)

GMATとは、世界のビジネススクール(MBA)が入学審査に使う、GMACが運営する英語のコンピュータ適応型試験です。
2023年11月に「GMAT Focus Edition」として刷新され、現在はこれが標準のGMATになっています。

項目 現行GMAT(Focus Edition)
セクション Quantitative Reasoning(数学)、Verbal Reasoning(言語)、Data Insights(データ分析)の3つ
時間 各45分、合計2時間15分(任意の休憩10分を除く)
問題数 64問(Quant 21問・Verbal 23問・Data Insights 20問)
総合スコア 205〜805点(10点刻み、末尾は必ず5)。各セクションは60〜90点
言語 すべて英語
受験料 テストセンター版275米ドル、オンライン版300米ドル(変動あり)
特徴 解答の見直し・修正が可能。旧版にあったAWA(小論文)は廃止

「gmat 満点」は805点、「gmat 時間」は2時間15分、「gmat mba」はこの本試験のことです。
「gmat 難易度」「gmat 難しい」と言われるのは、英語での高速な論理処理が求められるためで、MBA志望者は予備校で数か月かけて対策するのが一般的です。

コンサル選考の「GMAT形式Webテスト」とは

一方、コンサル選考で「GMAT形式」と呼ばれるテストは、次の点で本試験と異なります。

項目 選考用「GMAT形式」テスト
作成者 企業(ファーム)オリジナル。GMACの試験ではない
言語 日本語で出題されることが多い(英語を含む年度・ファームもある)
出題形式 GMATのCritical Reasoning、Problem Solving、Data Sufficiencyを模した問題+判断推理(集合・包摂関係など)
時間・問題数 受検報告では各セクション約10分×3、合計約30問(年度・ファームで変動)
実施形式 会場でのマークシート、または自宅型Webテスト(年度で変動)
スコア 本試験のスコアは不要。企業内部で採点
ボーダー 高い(就活サイトでは9割程度との記述もある)が非公開

就活サイトの整理では、GMAT形式を採用しているファームとしてベイン・アンド・カンパニーとA.T.カーニー(現カーニー)が挙げられています。
ただし実施形式は年度によって変わり、2020年には従来の筆記からWeb適性検査に切り替えた旨が就活サイトで報告されています。
最新の形式は、志望ファームの当年度の選考体験談で必ず確認してください。

「gmaテスト」「gmaとは」との混同

「gmaテスト」「gmaとは」という検索語は、多くの場合「GMAT」のタイプミス、または「GMA(General Mental Ability:一般知的能力)」という人事心理学の用語です。
コンサル選考で「GMAテスト」という名称の検査が課されることは、運営事務局の相談実績では確認できていません。
「gmaテスト サンプル」「gmaテスト 無料」で探している方は、この記事のGMAT形式の例題をそのまま参考にしてください。

GMAT形式Webテストの出題タイプと日本語例題

出題は主に4タイプです。Critical Reasoning(論証の前提・弱点を問う)、Problem Solving(数学の文章題)、Data Sufficiency(情報の十分性を判断)、判断推理(集合・包摂関係)。以下はすべて運営事務局が作成したオリジナル例題です。

Critical Reasoning(クリティカルリーズニング)の例題

論証を読み、その前提(assumption)・弱める事実(weaken)・強める事実(strengthen)などを選びます。
「gmat critical reasoning 日本語」で探されるのがこのタイプです。

例題:
「ある市では、駅前に自転車駐輪場を新設した翌年、駅周辺の放置自転車が30%減少した。したがって、放置自転車を減らすには駐輪場の新設が有効である。」
この論証がもっとも依拠している前提はどれか。

  • A 駐輪場の利用料は無料である
  • B 同じ年に、放置自転車の撤去や罰金の強化など他の対策は行われていない
  • C 駅周辺の自転車利用者数は増加している
  • D 他の市でも駐輪場の新設が行われている
  • E 放置自転車は市民の不満の上位に挙がっている

答え:B
解き方:「駐輪場の新設→放置自転車の減少」という因果を主張しているので、減少の原因が他にない(他の対策がない)ことが前提になります。
Cは論証を弱めも強めもせず、A・D・Eは結論に関係しません。

CRの基本は、「結論は何か」「根拠は何か」「その間に隠れた飛躍は何か」の3点を先に整理することです。
選択肢を読む前に飛躍を自分の言葉で言えると、正解が見えます。

Problem Solving(数学の文章題)の例題

「gmat 数学 例題」「gmat 数学 レベル」で調べる方が想定するタイプです。
数学のレベルは中学〜高校1年程度で、計算より「設定の読み取り」と「速さ」が問われます。

例題:
ある商品の原価は1個800円で、定価は原価の25%増しに設定した。セールで定価の20%引きで売ったとき、1個あたりの利益はいくらか。

  • A 0円 B 40円 C 80円 D 160円 E 200円

答え:A
解き方:定価=800×1.25=1,000円。売価=1,000×0.8=800円。利益=800−800=0円。

「25%増しの20%引き」が元に戻る(1.25×0.8=1)ことに気づけば計算なしで解けます。
PSは割合・比・速さ・仕事算・場合の数・整数が中心で、SPIの非言語に近い範囲です。

Data Sufficiency(データ十分性)の例題

問題と2つの条件(1)(2)が与えられ、「問題に答えるのに、どの条件が必要十分か」を選びます。
本試験ではData Insightsに含まれる形式で、選考用テストでも出題が報告されています。

例題:
ある会議室の参加者は全員が社員か外部の人のどちらかである。参加者は何人か。
(1)社員は外部の人の3倍いる
(2)外部の人は5人である

  • A (1)だけで答えられ、(2)だけでは答えられない
  • B (2)だけで答えられ、(1)だけでは答えられない
  • C (1)(2)を合わせれば答えられるが、どちらか一方では答えられない
  • D (1)だけでも(2)だけでも答えられる
  • E (1)(2)を合わせても答えられない

答え:C
解き方:(1)だけでは比しか分からない。(2)だけでは外部の人数しか分からない。両方合わせると社員15人+外部5人=20人。

DSは「答えを計算する」問題ではなく「答えが1つに決まるか」を判断する問題です。
「計算しきってしまう」と時間を失うので、決まるかどうかが分かった時点で次に進みます。
初見でこの選択肢体系に慣れていないと確実に時間を使うため、事前に形式を知っておく価値がもっとも高いタイプです。

判断推理(集合・包摂関係)の例題

ベインの筆記では、ベン図を使った集合問題や語句の包摂関係(「すべてのAはBである」型)の問題が出た、という受検報告が複数あります。

例題:
インターン参加者40人のうち、英語が話せる人は28人、中国語が話せる人は15人だった。以上から確実にいえることはどれか。

  • A 両方話せる人は少なくとも3人いる
  • B 両方話せる人はちょうど3人いる
  • C どちらも話せない人はいない
  • D 英語だけ話せる人は25人以上いる
  • E 中国語だけ話せる人は12人以下である

答え:A
解き方:28+15=43>40なので、少なくとも43−40=3人は両方話せます。
B・C・D・Eは「どちらも話せない人」の人数によって変わるため確実にはいえません。

集合の公式そのものは「SPI集合・ベン図の解き方|3集合の公式と練習問題」、順序・位置の推論は「TG-WEB嘘つき問題・推論の解き方|座席・順位のパターン」が流用できます。

GMAT形式Webテストの対策|対策本・問題集と勉強法

日本語で解ける教材はGMAT対策書のCR・PS・DS章、SPI非言語、TG-WEB従来型の推論、公務員試験の判断推理の4つです。形式の理解を最優先にし、時間を計った演習で「1問1分」の感覚を作ります。

対策本・問題集の選び方

「gmat 対策本」「gmat 参考書」「gmat 問題集」で検索すると、MBA本試験向けの英語教材が並びます。
選考用に必要なのは、そのうちCR・PS・DSの「形式」を日本語で理解できるものです。

目的 教材
CR・PS・DSの形式を日本語で理解する 日本語で書かれたGMAT対策書(MBA留学向けの解説書)のCR・PS・DS章。問題数は少ないが形式理解には十分
CRの演習量を増やす 本試験の公式問題集(英語)のCritical Reasoningパート。英語が苦でなければ最良の演習源
PSの演習量を増やす SPI非言語の問題集(割合・速さ・場合の数・整数)
判断推理の演習 TG-WEB従来型の推論、公務員試験の判断推理の問題集
時間感覚 上記を10問10分で区切って解く

日本語のGMAT対策書は問題数が少ないため、これだけで演習を終えると本番で「見たことのあるタイプなのに速く解けない」状態になります。
形式理解は日本語書、演習量はSPI・TG-WEB・判断推理で補う、という組み合わせが現実的です。
Webテスト全体の中での時間配分は「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」も参考にしてください。

残り日数別の勉強法

残り日数 やること
3日以内 本記事の4タイプの例題で形式を理解する。DSの選択肢体系(A〜E)を暗記する。CRは「結論・根拠・飛躍」の3点整理を5問練習
1週間 上記+日本語GMAT対策書のCR・PS・DS章を1周。SPI非言語の割合・速さ・場合の数を各10問
2週間以上 上記+本試験公式問題集のCR(英語)または判断推理問題集で演習量を確保。10問10分の計測演習を週3回

ボーダーが高いとされる形式なので、「解ける問題を落とさない」精度が重要です。
難問に固執せず、確実に取れるPSと判断推理を先に確保し、CRとDSは形式理解で失点を減らす、という優先順位で臨んでください。

運営事務局が見てきた実例|GMAT形式相談で多い3パターン

運営事務局に寄せられた相談を匿名化して紹介します。

事例1:MBA向けの英語教材を買って、2週間で挫折した
「gmat 対策」で検索して本試験の英語教材を購入し、Verbalの文法問題(旧版のSentence Correction)から始めてしまった方の相談です。
選考用テストに文法問題は出ないこと、必要なのはCR・PS・DSの形式理解であることを伝え、日本語の対策書とSPI非言語に切り替えました。
残り10日で4タイプの形式を理解し、「DSの選択肢の意味が分かっていただけで落ち着いて解けた」と受検後に報告がありました。

事例2:Data Sufficiencyで計算しきって時間切れになった
DSを「答えを求める問題」と誤解し、毎問計算を最後まで行って時間を使い切ったケースです。
「決まるか決まらないか」を判断した時点で次に進む練習に変え、別ファームの類似テストでは全問に手が届いたとのことでした。

事例3:形式が変わっていて、対策が空振りした
過去の選考体験談をもとにマークシートのGMAT形式を対策していたところ、当年度は自宅型Webの適性検査に変わっていたケースです。
対策自体は論理系の基礎として無駄ではありませんでしたが、運営事務局では「志望ファームの当年度の体験談と案内メールで形式を確認してから対策を組む」よう伝えています。
コンサル・BIG4のWebテスト形式全体は「BIG4監査法人・コンサルのWebテストボーダー|形式一覧」も参考になります。

受検当日の注意点

  • 各セクション約10分と短いため、時間切れ前提で「取れる問題から」解く
  • 計算用紙とペンを用意する(会場受検では配布物に従う)
  • 電卓は使えない前提で、PSは概算と数の性質で解く
  • CRは選択肢を読む前に飛躍を言語化する。DSは計算しきらない
  • 自宅型Webの場合は通信環境を整え、受検期限の2日前までに受ける

GMAT形式Webテストに関するよくある質問(FAQ)

コンサル選考のGMAT形式テストとGMAT本試験は同じですか?

別物です。
GMAT本試験はGMACが運営するMBA入学用の英語試験で、3セクション・各45分・64問・205〜805点のスコアが出ます。
コンサル選考の「GMAT形式」は、その出題形式(Critical Reasoning・Problem Solving・Data Sufficiency)を模した企業オリジナルの日本語テストで、受験料も本試験のスコアも関係ありません。

GMAT形式テストはどのファームで出ますか?

就活サイトの整理では、ベイン・アンド・カンパニーとカーニーがGMAT形式を採用してきたとされています。
ただし実施形式は年度で変わり、筆記から自宅型Webに切り替わった年度も報告されています。
志望ファームの当年度の選考体験談と案内メールで確認してください。

GMAT形式テストの数学はどのレベルですか?

中学〜高校1年程度で、割合・比・速さ・仕事算・場合の数・整数が中心です。
計算の難しさより、設定を素早く読み取り、数の性質や概算で選択肢を絞る速さが問われます。
SPI非言語の問題集で演習量を確保できます。

GMAT形式テストに日本語の問題集はありますか?

選考用に特化した問題集はほとんどありません。
形式理解には日本語で書かれたGMAT対策書(MBA留学向けの解説書)のCR・PS・DS章が使え、演習量はSPI非言語・TG-WEB従来型の推論・公務員試験の判断推理で補うのが現実的です。
英語が苦でなければ、本試験の公式問題集のCritical Reasoningパートが最良の演習源です。

GMAT形式テストのボーダーは何割ですか?

非公開です。
就活サイトには9割程度との記述もありますが、企業が公表した数値ではありません。
難易度自体は高くない一方で通過率が低いとされる形式なので、解ける問題を落とさない精度を最優先にしてください。

Data Sufficiencyとは何ですか?

問題と2つの条件が与えられ、「答えを1つに決めるのに、どの条件が必要十分か」を5つの選択肢から選ぶ形式です。
答えを計算する問題ではないため、決まるかどうかが分かった時点で次に進むのが基本です。
選択肢の体系(A〜E)を事前に覚えておくだけで、本番の時間を大きく節約できます。

Critical Reasoningの対策はどうすればいいですか?

論証を読み、「結論」「根拠」「その間の飛躍(隠れた前提)」の3点を選択肢を読む前に整理する練習をしてください。
設問は「前提はどれか」「弱めるのはどれか」「強めるのはどれか」のいずれかが中心です。
日本語のGMAT対策書のCR章で形式を理解し、本試験の公式問題集(英語)で演習量を補います。

GMAT本試験の現行仕様を教えてください

2023年11月に刷新されたGMAT Focus Editionが現行のGMATです。
Quantitative Reasoning・Verbal Reasoning・Data Insightsの3セクション、各45分、合計64問、総合スコア205〜805点(各セクション60〜90点)です。
すべて英語で、受験料はテストセンター版275米ドル、オンライン版300米ドル(変動あり)です。
コンサル選考の対策としてこの本試験を受ける必要はありません。

まとめ|「GMAT形式」対策は、本試験ではなくCR・PS・DSの形式理解

コンサル選考のGMAT形式Webテストとは、MBA本試験のGMATではなく、その出題形式を模したファームオリジナルの日本語テストです。
本試験のスコアや英語教材は不要で、必要なのはCritical Reasoning・Problem Solving・Data Sufficiency・判断推理の4タイプを日本語で速く解けるようにすることです。

この記事の要点を再掲します。

  • GMAT本試験:GMAC運営・英語・3セクション各45分・64問・205〜805点。MBA入学用
  • 選考用GMAT形式:企業オリジナル・日本語中心・各約10分×3セクション約30問(年度で変動)・ボーダー高い
  • 出題タイプ:CR(結論・根拠・飛躍)、PS(中学〜高1の数学、概算)、DS(決まるかどうかの判断)、判断推理(集合・包摂)
  • 教材:日本語GMAT対策書で形式理解、SPI非言語・TG-WEB推論・判断推理で演習量
  • 形式は年度で変わる。当年度の体験談と案内メールで確認してから対策を組む

1〜3月の本選考直前に案内が届いた場合は、まず4タイプの形式を理解し、DSの選択肢体系を覚えるところから始めてください。
複数ファームの選考が重なって時間配分に迷うときは、テストビズのような対策サービスに形式名と受検期限を伝え、優先順位を整理してもらうのも選択肢の一つです。

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