CAB命令表問題の解き方|記号一覧とコツ・練習問題

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この記事でわかること

CABの命令表は、記号の意味が最初から与えられている科目です。推測する必要がないぶん、正確に実行できるかどうかだけで得点が決まります。

  • 命令表問題がCABのどの科目にあたり、何問を何分で解くのか
  • 命令記号が表す操作の6分類一覧
  • 暗号問題との違い(推測するのか、実行するのか)
  • 途中経過を1行で書き出す処理手順
  • 手を動かして確認できる練習問題5問と解説
  • 「玉手箱の命令表テスト」で検索している方向けの整理

CAB全体の勉強の進め方は「CAB対策」で扱っています。

CABの命令表問題とは?4科目のうち「プログラミング言語テスト」のこと

命令表問題は、日本エス・エイチ・エル社のCABに含まれる4科目のうちの1つで、正式にはプログラミング言語テストと呼ばれます。与えられた命令を順に実行し、図形群がどう変化するかを答える形式です。

CABはSE・プログラマなどのIT職向けに設計された適性検査です。

日本エス・エイチ・エル社はCABをコンピュータ職の適性を測る検査として提供していますが、個別の設問内容は公開していません。

そのため出題パターンは、受検者の報告と市販の問題集から再構成されたものになります。

命令表は36問15分、1問あたり約25秒

科目(通称) Web-CAB ペーパーCAB
計数理解テスト(暗算・四則逆算) 50問/9分 50問/10分
直感的推理テスト(法則性) 30問/12分 40問/15分
プログラミング言語テスト(命令表) 36問/15分 50問/20分
構造理解テスト(暗号) 30問/16分 39問/20分

※実施形式や企業により構成が変わる場合があります。受検案内の記載を必ず確認してください。

Web-CABの命令表は36問を15分なので、1問あたり25秒です。

命令表そのものは問題冊子や画面上に常に表示されているため、記号の意味を暗記する必要はありません。

ただし毎回表を見直していると時間が足りなくなるため、頻出の記号は自然に覚えている状態が理想です。

暗号問題との違いは「推測するか、実行するか」

命令表(プログラミング言語テスト) 暗号(構造理解テスト)
記号の意味 最初から与えられている 変換例から自分で推測する
問われる力 手順を正確に実行する力 規則を逆算して見抜く力
失点の原因 実行の途中でのミス 記号の意味の取り違え
1問あたりの時間 約25秒 約32秒

この違いは対策の方向にも影響します。

暗号は規則を見抜く手順を練習しますが、命令表は実行のミスを減らす練習が中心になります。

暗号の解き方は「CAB暗号問題の解き方」で扱っています。

命令表の記号一覧は?操作の6分類

命令記号が表す操作は、順序・色・個数・大きさ・位置・無変化のいずれかに分類できます。実際の記号は問題ごとに変わりますが、操作の種類はこの6つに収まります。

分類 操作の例 処理のポイント
順序 並びを逆にする、左右を入れ替える 図形自体は変わらず並びだけ動く
白と黒を反転する 2回続けると元に戻る
個数 1つ削除する、1つ追加する、複製する 先に個数だけ追うと検算しやすい
大きさ 拡大する、縮小する 並びや色には影響しない
位置 左端の図形を右端へ移す、1つずつずらす 端の処理を間違えやすい
無変化 何もしない 選択肢を絞るための撹乱として置かれる

本記事の練習問題では、次の命令表を共通で使います。

記号 操作
【R】 並びを逆順にする
【C】 すべての図形の色を反転する(白と黒を入れ替える)
【D】 いちばん左の図形を削除する
【A】 いちばん右の図形と同じものを、右端にもう1つ追加する
【S】 いちばん左の図形を右端へ移動する
【N】 何もしない

解き方は?途中経過を1行ずつ書き出す

命令表は、命令を1つ適用するたびに結果を1行書き出すのが最も確実です。頭のなかで2つ3つとまとめて処理しようとすると、必ずどこかで取り違えます。

手順1:命令は必ず左から順に適用する

命令が【C】【R】と並んでいる場合、先に【C】、次に【R】の順です。

順序を入れ替えると結果が変わる組み合わせが多いため、ここを逆にすると全滅します。

選択肢には、順序を入れ替えた場合の結果が誤答として置かれていることがあります。

手順2:1命令ごとに1行、図形の並びを書く

たとえば「白丸・黒三角・白四角」に【C】【R】を適用する場合、次のように書きます。

  • 入力:白丸・黒三角・白四角
  • 【C】後:黒丸・白三角・黒四角
  • 【R】後:黒四角・白三角・黒丸

1行あたり数秒で書けるので、25秒という制限時間でも十分に間に合います。

むしろ書かずに進めて途中で迷い、最初からやり直すほうが時間を失います。

手順3:個数だけを先に追って検算する

削除や追加の命令が混ざる場合、まず個数の増減だけを追います。

入力が3個で【D】が1回、【A】が1回なら、出力も3個です。

選択肢のうち個数が合わないものを先に外せば、確認すべき候補が減ります。

手順4:打ち消し合う命令を見つける

組み合わせ 結果
【C】を2回 元に戻る
【R】を2回 元に戻る
【N】 何回あっても影響なし

命令の列を見た瞬間に打ち消し合いに気づけば、処理を丸ごと省略できます。

ただし、あいだに別の命令が挟まる場合は打ち消されるとは限りません。

【C】【D】【C】のように順序が絡む命令が挟まるときは、省略せず1行ずつ書いてください。

練習問題で確認しよう(5問・解説つき)

以下は手順を確認するためのオリジナル練習問題です。上の共通命令表を使います。図形は文章で表現していますが、処理の流れは本番と同じです。

練習問題1:単一の命令

【問題】「白丸・黒三角・白四角」に【R】を適用すると、結果はどうなるか。

【解説】【R】は並びを逆順にする命令です。

図形そのものは変わらず、順番だけが逆になります。

答えは「白四角・黒三角・白丸」です。

練習問題2:2つの命令を順に適用する

【問題】「白丸・黒丸・白三角」に【C】【R】を適用すると、結果はどうなるか。

【解説】1行ずつ書き出します。

  • 入力:白丸・黒丸・白三角
  • 【C】後:黒丸・白丸・黒三角
  • 【R】後:黒三角・白丸・黒丸

答えは「黒三角・白丸・黒丸」です。

【R】を先に適用すると別の結果になるため、順序を守ることが重要です。

練習問題3:打ち消し合いに気づく

【問題】「白丸・黒三角」に【C】【R】【C】【R】を適用すると、結果はどうなるか。

【解説】1行ずつ書き出しても確認できますが、打ち消し合いに気づけば省略できます。

【C】は2回で元に戻り、【R】も2回で元に戻ります。

この列では【C】が2回、【R】が2回含まれており、色の反転と並びの反転がそれぞれ相殺されます。

答えは入力と同じ「白丸・黒三角」です。

実際に書き出して確認しても、4行で同じ結論に至ります。

練習問題4:空欄の命令を逆算する

【問題】「白丸・黒三角・白四角」に【D】と、もう1つの命令を順に適用したところ、「黒三角・白四角・白四角」になった。もう1つの命令はどれか。

【解説】まず【D】を適用します。

いちばん左の白丸が削除され、「黒三角・白四角」になります。

ここから「黒三角・白四角・白四角」になるには、右端の白四角と同じものが右端に1つ増えればよいことになります。

答えは【A】です。

この型では、個数の増減から先に当たりをつけると速く絞れます。

練習問題5:位置の移動と色の反転

【問題】「黒丸・白三角」に【S】【C】を適用すると、結果はどうなるか。

【解説】1行ずつ書き出します。

  • 入力:黒丸・白三角
  • 【S】後:白三角・黒丸(左端の黒丸が右端へ移動)
  • 【C】後:黒三角・白丸

答えは「黒三角・白丸」です。

【S】は端の処理を間違えやすい命令なので、移動先を明示して書くと安全です。

コツは?25秒で処理するための5つの工夫

命令表は推測が不要なぶん、ミスをしなければ確実に取れる科目です。速く解こうとするより、崩れない手順を固定するほうが結果的に得点が伸びます。

  1. 命令表を丸暗記しようとしない — 表は常に参照できます。最初に全部覚えようとすると時間を浪費します。
  2. 1命令ごとに1行書く — 書く手間より、途中で迷ってやり直す時間のほうがはるかに大きくなります。
  3. 個数だけを先に追う — 削除や追加が混ざる問題では、個数が合わない選択肢を先に外せます。
  4. 打ち消し合いを探す — 同じ命令が2回並んでいたら、処理を省略できないか確認します。
  5. 命令が4つ以上並ぶ問題は後回し — 1問25秒なので、長い列に粘ると後半を失います。

また、前半の問題は難易度が低めに設定されているという報告があります。

序盤で時間を貯め、命令が長く連なる後半に回す配分が有効です。

運営事務局が見てきた実例:命令表で失点する原因はどこか

運営チーム累計の相談記録では、命令表の失点はほぼすべて実行途中のミスでした。記号の意味を誤解していた例はほとんどなく、書かずに進めた結果として取り違えています。

模擬演習で確認された3つのミス

個別対策セッションでWeb-CABを扱う際、解答中の手元を見せてもらうことがあります。

命令表で繰り返し現れたのは、次の3つでした(いずれも個人が特定されない形で整理しています)。

  • ミス1:途中経過を書かない — 命令が3つ以上並ぶ問題を暗算で処理し、2つ目と3つ目のあいだで取り違える。命令表で最も多い失点の型です。
  • ミス2:命令の順序を逆にする — 右から適用してしまうケース。単独の命令は正しく理解しているのに結果を外すため、本人も原因に気づきにくい型でした。
  • ミス3:端の処理を誤る — 左端の図形を右端へ移す命令で、移動元を削除し忘れて個数が増える。個数を先に追う習慣で防げます。

命令表は、4科目のなかで最もミスの原因が特定しやすい科目です。

逆にいえば、手順を固定するだけで最も安定して得点できる科目でもあります。

玉手箱に命令表テストはある?検査ごとの違い

玉手箱の能力検査は計数・言語・英語で構成されており、命令表は含まれません。命令表・法則性・暗号といった図形系の科目が出るのはCABです。

検査名 提供元 命令表 主な対象
CAB / Web-CAB 日本エス・エイチ・エル あり(プログラミング言語テスト) SE・プログラマなどIT職
GAB / C-GAB 日本エス・エイチ・エル なし 総合職・新卒総合職
玉手箱 日本エス・エイチ・エル なし 幅広い職種

3つとも同じ日本エス・エイチ・エル社の検査であるため、名前が混同されやすくなっています。

「Webテストの命令表」「適性検査の記号問題」という言葉で検索される場合、多くはCABのプログラミング言語テストを指しています。

志望企業がIT職・技術職の採用でなければ、命令表の対策は不要な可能性が高くなります。

まずは受検案内に記載された検査名と科目構成を確認してください。

よくある質問(FAQ)

命令表の記号は暗記する必要がありますか?

暗記は不要です。

命令表は問題冊子や画面上に常に表示されているため、いつでも参照できます。

ただし、1問25秒という制限のなかで毎回表を見直していると時間が足りません。

練習を重ねるうちに頻出の操作は自然に覚えるので、意識的な暗記より問題演習を優先してください。

なお、記号そのものは問題ごとに変わることがあります。

覚えるべきは記号の形ではなく、順序・色・個数・大きさ・位置・無変化という操作の分類のほうです。

命令表と暗号はどちらが難しいですか?

一般には暗号のほうが難しいとされています。

命令表は記号の意味が与えられているため、正確に実行すれば必ず答えが出ます。

一方の暗号は、変換例から記号の意味を自分で推測する必要があり、推測を外すと連鎖的に失点します。

ただし命令表にも、命令が4つ5つと連なる問題や、空欄の命令を逆算する設問があります。

難易度の感じ方は人によって分かれるため、両方を練習しておくのが安全です。

時間配分の観点では、命令表のほうが1問あたりの時間が短い点にも注意してください。

途中経過を書く時間がもったいなくないですか?

書いたほうが速く終わります。

1命令あたりの記録は数秒で済みますが、暗算で進めて途中で迷うと、最初からやり直すことになります。

実際の相談事例でも、書かずに進めた方が2回目の確認で時間を失うケースが目立ちました。

特に命令が3つ以上並ぶ問題では、書かずに正確に処理するのは現実的ではありません。

Web-CABの場合は画面上のメモ欄、ペーパーCABの場合は冊子の余白を使ってください。

ただし実施形式によってメモの扱いは異なるため、受検案内や会場の指示に従う必要があります。

命令の順序を間違えるとどうなりますか?

多くの場合、まったく別の結果になります。

たとえば色の反転と並びの反転は順序を入れ替えても同じ結果になりますが、削除や移動が絡むと結果が変わります。

「いちばん左を削除してから逆順にする」のと「逆順にしてからいちばん左を削除する」のでは、消える図形が違います。

選択肢には、順序を入れ替えた場合の結果が誤答として置かれていることがあります。

つまり順序を間違えても選択肢のなかに答えが見つかってしまうため、ミスに気づけません。

命令は必ず左から順に適用する、という原則を徹底してください。

命令表は対策すれば伸びますか?

4科目のなかで最も伸びやすい科目です。

記号の意味が与えられているため推測が不要で、失点の原因が実行ミスに限られます。

原因が特定しやすいということは、対策の方向も明確だということです。

途中経過を書く、左から順に適用する、個数を先に追う。

この3つを守るだけで、正答率は安定します。

逆に、まったく練習せずに本番を迎えると、25秒という時間感覚に慣れておらず暗算で処理しようとして崩れます。

ペーパーCABとWeb-CABで命令表の難易度は違いますか?

Web-CABのほうが難しいという声が多く聞かれます。

問題数と制限時間を比べると、ペーパーCABは50問を20分、Web-CABは36問を15分で、1問あたりの時間はほぼ同じです。

それでもWeb-CABが難しいと言われるのは、命令が連なる長さや図の複雑さに差があるためだと考えられます。

また、画面上では図に直接書き込むことができません。

実施形式は企業により異なるため、受検案内の記載を必ず確認してください。

どちらの形式でも、途中経過を書き出すという対策は共通して有効です。

CABの4科目はどの順に対策すればいいですか?

暗算、命令表、法則性、暗号の順が効率的です。

暗算は50問9分と問題数が最も多く、練習量が得点に直結します。

次に命令表で、手順を固定すれば安定して得点できます。

法則性は確認する順番を決めれば短期間で伸びるため3番目、暗号は推測が必要なぶん最後に回すのが現実的です。

ただし4科目とも短期間で変化が出やすい性質があるため、時間があるなら全科目に触れておいてください。

法則性の解き方は「CAB法則性問題の解き方」で、Webテスト全体の学習計画は「Webテスト対策の完全ガイド」で扱っています。

まとめ

CABの命令表は、4科目のうちプログラミング言語テストにあたる科目です。

Web-CABでは36問を15分、ペーパーCABでは50問を20分で解答します。

暗号との最大の違いは、記号の意味が最初から与えられている点です。

推測は不要で、正確に実行できるかどうかだけが問われます。

命令が表す操作は、順序・色・個数・大きさ・位置・無変化の6分類に収まります。

解き方の要点は3つです。

命令は必ず左から順に適用する、1命令ごとに1行書き出す、個数だけを先に追って検算する。

同じ命令が2回並んでいたら、打ち消し合いで処理を省略できないかも確認してください。

失点の原因はほぼすべて実行途中のミスでした。

書かずに暗算で進める、順序を逆にする、端の処理を誤る。

この3つを避けるだけで、正答率は大きく変わります。

なお、玉手箱やGAB・C-GABに命令表はありません。

志望企業がIT職・技術職の採用でなければ、対策範囲から外して構わない分野です。

まずは本記事の共通命令表を手元に置き、練習問題5問を1行ずつ書き出しながら解いてみてください。

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