CAB暗号問題の解き方|一覧・コツと練習問題

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この記事でわかること

CABの暗号は、ひらめきではなく手順で解く問題です。変換パターンが有限なので、一覧を頭に入れておけば処理速度が大きく変わります。

  • CABの暗号問題がどの科目にあたり、何問を何分で解くのか
  • 出題される変換パターンの一覧
  • 暗号の意味を特定する3つの手順(1つだけの式から確定する、差分を取る、対応表を作る)
  • 手を動かして確認できる練習問題5問と解説
  • 1問30秒で処理するための5つのコツ
  • 「玉手箱の暗号テスト」「GABの暗号」で検索している方向けの整理

CAB全体の勉強の進め方は「CAB対策」で扱っています。

CABの暗号問題とは?4科目のうち「構造理解テスト」のこと

暗号問題は、日本エス・エイチ・エル社のCABに含まれる4科目のうちの1つで、正式には構造理解テストと呼ばれます。図形が暗号を通ってどう変化したかを読み解く形式です。

CABはSE・プログラマなどのIT職向けに設計された適性検査です。

日本エス・エイチ・エル社は、CABをコンピュータ職の適性を測る検査として提供していますが、個別の設問内容は公開していません。

そのため出題パターンは、受検者の報告と市販の問題集から再構成されたものになります。

暗号は30問16分、1問あたり約30秒

科目(通称) Web-CAB ペーパーCAB
計数理解テスト(暗算・四則逆算) 50問/9分 50問/10分
直感的推理テスト(法則性) 30問/12分 40問/15分
プログラミング言語テスト(命令表) 36問/15分 50問/20分
構造理解テスト(暗号) 30問/16分 39問/20分

※実施形式や企業により構成が変わる場合があります。受検案内の記載を必ず確認してください。

Web-CABの暗号は30問を16分なので、1問あたり約32秒です。

ただし実際には、1つの暗号図に対して複数の設問がぶら下がる形式が多く、暗号の意味を特定できれば連続して得点できます。

逆に特定を外すと、まとめて失点する構造になっています。

出題の形は「図形A → 暗号 → 図形B」

暗号問題では、変換前の図形と変換後の図形、そのあいだに置かれた暗号記号がセットで示されます。

いくつかの変換例を見比べて、各暗号記号がどの操作を表しているかを推測します。

問われるのは主に次の3つです。

  • 空欄になっている暗号記号に入るものはどれか
  • ある暗号を通した結果、図形はどうなるか
  • 複数の暗号のうち、同じ働きをするものはどれか

いずれも、暗号記号と操作の対応関係を確定させれば自動的に答えが決まります。

玉手箱やGABに暗号テストはない

「玉手箱の暗号テスト」「GABの暗号」といった検索が見られますが、暗号問題はCAB固有の科目です。

玉手箱の能力検査は計数(図表の読み取り・四則逆算・表の空欄推測)、言語、英語で構成されており、暗号は含まれません。

GABも言語・計数・英語が中心で、暗号は出題されません。

検査名 提供元 暗号問題 主な対象
CAB / Web-CAB 日本エス・エイチ・エル あり(構造理解テスト) SE・プログラマなどIT職
GAB / C-GAB 日本エス・エイチ・エル なし 総合職・新卒総合職
玉手箱 日本エス・エイチ・エル なし 幅広い職種

いずれも同じ提供元の検査であるため混同されやすいのですが、対策すべき範囲は異なります。

志望企業がIT職・技術職の採用でなければ、暗号の対策は不要な可能性が高くなります。

検査の種類ごとの違いは「CABとは?SE・IT職向け適性検査の内容」もあわせてご覧ください。

CABの暗号一覧は?出題される変換パターン

暗号が表す操作は、回転・反転・色・大きさ・個数・種類・位置・順序のいずれかに分類できます。この8分類を頭に入れておけば、初見の図でも当たりをつけられます。

分類 操作の内容 見分けるポイント
回転 90度・180度など一定角度で回す 図形の向きだけが変わり、他は同じ
反転 上下または左右にひっくり返す 左右非対称な図形でのみ判別できる
白と黒を入れ替える 形と数が変わらず塗りだけ変化
大きさ 拡大または縮小する 形も数も同じで面積だけ変化
個数 1つ増やす、2倍にする、1つ減らす 図形の数を数えれば即判別できる
種類 三角を丸に、四角を三角に変える 形そのものが別の形に置き換わる
位置 上下左右に移動する 枠内での配置だけが変化
順序 並び順を逆にする、入れ替える 要素は同じで並びだけ変化

実際の出題では、これらが2つ3つと組み合わさります。

ただし1つの暗号記号が表す操作は1つなので、組み合わせは記号の数だけと考えて問題ありません。

なお「変化なし」を表す暗号が混ざることもあります。

変換前と変換後がまったく同じ場合、その暗号は何もしない働きだと判断してください。

暗号の解き方は?意味を特定する3つの手順

暗号は「1つだけの式から確定させる」「共通部分を消して差分を取る」「対応表に書き出す」の3手順で機械的に特定できます。頭のなかで処理しようとすると必ず崩れます。

手順1:暗号が1つだけの式から確定させる

与えられた変換例のなかに、暗号記号が1つしか置かれていない式があれば、そこから手をつけます。

1対1の対応なので、変換前と変換後を見比べるだけで操作が確定します。

複数の記号が並ぶ式より圧倒的に速いため、必ず最初に処理してください。

手順2:共通する記号を含む式どうしで差分を取る

暗号が1つだけの式がない場合は、共通の記号を含む2つの式を比べます。

連立方程式で共通項を消すのと同じ発想です。

たとえば「PとQ」を通した結果と「Q」だけを通した結果がわかれば、その差がPの働きになります。

手順3:対応表に書き出してから設問に答える

特定できた記号は、必ずメモに「記号=操作」の形で書き出します。

Web-CABの暗号には画面上にメモ欄が用意されているという報告があり、そこに対応表を作っておくと以降の設問を続けて処理できます。

暗号図1つに複数の設問がぶら下がる形式なので、対応表を作る数十秒は確実に回収できます。

練習問題で確認しよう(5問・解説つき)

以下は手順を確認するためのオリジナル練習問題です。図形は文章で表現していますが、考え方は本番と同じです。手を動かして解いてみてください。

練習問題1:1つだけの式から確定させる

【問題】次の2つの変換が成り立つとき、暗号Pの働きは何か。

  • 白い丸 →[P]→ 黒い丸
  • 白い三角 →[P]→ 黒い三角

【解説】どちらも形と個数は変わらず、色だけが白から黒に変わっています。

したがってPは「色を反転する」働きです。

形が違う2つの例で同じ変化が起きている点が、色の操作である根拠になります。

練習問題2:同じ働きの暗号を選ぶ

【問題】次の3つの変換が成り立つとき、暗号Rと同じ働きをするのはどれか。

  • 白い上向き三角 →[P]→ 白い下向き三角
  • 白い上向き三角 →[Q]→ 黒い上向き三角
  • 白い上向き三角 →[P][R]→ 黒い下向き三角

【解説】1つ目からPは「上下を反転する」働きです。

2つ目からQは「色を反転する」働きです。

3つ目では、Pによって下向きになったあと、さらに色が黒に変わっています。

したがってRは色を反転する働きであり、Qと同じです。

答えはQになります。

練習問題3:差分を取って2つの暗号を分ける

【問題】次の2つの変換が成り立つとき、暗号Xの働きは何か。

  • 白い丸2個 →[X][Y]→ 黒い丸4個
  • 白い丸2個 →[Y]→ 白い丸4個

【解説】2つ目の式から、Yは「個数を2倍にする」働きだとわかります。

1つ目の式では、個数が2倍になったうえに色が黒に変わっています。

Yの働きを差し引くと、残るのは色の変化だけです。

したがってXは「色を反転する」働きになります。

練習問題4:暗号を通した結果を答える

【問題】暗号Aは「右に90度回転する」、暗号Bは「左右を反転する」働きである。上向きの白い矢印を[A][B]の順に通すと、結果はどうなるか。

【解説】まずAを通します。

上向きの矢印を右に90度回転すると、右向きの矢印になります。

次にBを通します。

右向きの矢印を左右反転すると、左向きの矢印になります。

答えは「左向きの白い矢印」です。

順番を入れ替えると結果が変わる場合があるため、必ず左から順に適用してください。

練習問題5:2つの操作を切り分ける

【問題】次の2つの変換が成り立つとき、暗号Pの働きは何か。

  • 黒い正方形1個 →[P][Q]→ 白い正方形2個
  • 白い円1個 →[Q]→ 白い円2個

【解説】2つ目の式から、Qは「個数を2倍にする」働きです。

1つ目の式で個数が2倍になったのはQの働きなので、残る変化は色が黒から白に変わった点だけです。

したがってPは「色を反転する」働きになります。

ここでのポイントは、2つ目の式に登場する図形(白い円)が1つ目と違っても構わないという点です。

暗号の働きは図形の種類に依存しません。

コツは?1問30秒で処理するための5つの工夫

暗号で崩れる原因は難易度ではなく処理速度です。最初の1問を丁寧に解いて対応表を作り、以降は表を参照するだけの状態にするのが最短ルートになります。

  1. 変化していない要素を先に確認する — 形が同じなら回転や反転、色が同じなら色以外、と候補を先に削ります。
  2. 個数を最初に数える — 個数の変化は一瞬で判別できるうえ、他の操作と独立しているため切り分けに使えます。
  3. 暗号記号が少ない式から着手する — 記号1つの式があれば必ずそこから。記号が3つ並ぶ式は後回しにします。
  4. 対応表をメモに残す — 同じ暗号図から複数の設問が出るため、一度作った表は使い回せます。
  5. 15秒考えて糸口が見えなければ飛ばす — 30問16分では、1問に粘ると後半がまるごと失われます。

また、前半の問題は難易度が低めに設定されているという報告があります。

序盤で時間を貯めておき、後半の複雑な図に回す配分が有効です。

運営事務局が見てきた実例:暗号を「難しい」と感じる原因はどこか

運営チーム累計の相談記録では、暗号でつまずく方の多くが図形の読み取りではなく、メモを取らずに頭で処理しようとしている点で崩れていました。

模擬演習で確認された3つのつまずき方

個別対策セッションでWeb-CABを扱う際、解答中の手元を見せてもらうことがあります。

暗号分野で繰り返し現れたのは、次の3つでした(いずれも個人が特定されない形で整理しています)。

  • つまずき1:メモを取らない — 暗号の対応関係を頭で保持しようとして、同じ暗号図を何度も見返していました。設問が3つあれば3回とも一から考え直している状態です。
  • つまずき2:複雑な式から解き始める — 記号が3つ並ぶ式に最初から取りかかり、記号1つの式を見落としている。着手順を変えるだけで解答時間が短くなった例が複数ありました。
  • つまずき3:操作の順序を無視する — 回転と反転が組み合わさる問題で、暗号を右から適用してしまうミス。単独の操作は理解できているのに結果を外す型です。

暗号が難しいと言われるのは、1つ1つの操作が難しいからではありません。

短い時間で処理する形式に慣れていないことが原因なので、練習で手順を固定すれば伸びやすい分野です。

16分30問をどう戦う?時間配分と目標ライン

暗号は1問あたり約32秒ですが、暗号図1つを解読すれば複数の設問に連続して答えられます。図の解読に90秒前後、設問への解答に各10秒という配分が現実的です。

局面 目安時間 やること
暗号図の解読 60〜90秒 記号1つの式から確定し、対応表を作る
設問への解答 1問10〜15秒 対応表を見ながら機械的に処理する
行き詰まったとき 15秒で判断 糸口が見えなければ次の図へ移る

目標ラインについては、企業ごとに基準が設定されており公表されていません。

何割で通過という数値は受検者の体感に基づく推定であり、断定はできません。

ただしCABは4科目の合計で評価されるため、暗号だけで挽回しようとするより、暗算や法則性で取りこぼさないほうが総合点は安定します。

科目ごとの配分は「CABの時間配分」で整理しています。

よくある質問(FAQ)

CABの暗号は対策すれば伸びますか?

伸びやすい分野です。

暗号が表す操作は回転・反転・色・大きさ・個数・種類・位置・順序の8分類に収まり、無限に新しい操作が出てくるわけではありません。

そのため、パターンを覚えたうえで解く手順を固定すれば、処理速度は練習量に比例して上がります。

実際、暗号は知識ではなく手続きを問う問題なので、法則性や命令表と同じく短期間で変化が出やすい科目です。

逆に、まったく対策せずに本番を迎えると、形式に慣れていないぶんだけ大きく失点します。

受検が決まった時点で、練習問題を10問程度は解いておいてください。

ペーパーCABとWeb-CABで暗号の難易度は違いますか?

Web-CABのほうが難しいという声が多く聞かれます。

問題数と制限時間を比べると、ペーパーCABは39問を20分、Web-CABは30問を16分で、1問あたりの時間はほぼ同じです。

それでもWeb-CABが難しいと言われるのは、出題される図の複雑さに差があるためだと考えられます。

また、画面上で図を見比べる形式は、紙のように書き込みながら考えることができません。

Web-CABにはメモ欄が用意されているという報告があるので、そこを活用する前提で練習しておくと安心です。

ただし実施形式は企業により異なるため、受検案内の記載を必ず確認してください。

暗号の一覧を暗記する必要はありますか?

丸暗記は不要ですが、8分類は頭に入れておいてください。

暗号問題では、変換前と変換後を見比べて何が変わったかを判断します。

このとき「変わりうる要素は8つしかない」と知っていれば、確認する順番を決められます。

個数を数え、色を見て、形を見て、向きを見る、という手順を固定できるわけです。

一覧を暗記するというより、確認手順のチェックリストとして使うイメージが近くなります。

実際に練習問題を数問解けば、意識しなくてもこの順番で見るようになります。

玉手箱を受けるのですが暗号の対策は必要ですか?

不要です。

玉手箱の能力検査は計数・言語・英語で構成されており、暗号問題は含まれません。

計数は図表の読み取り、四則逆算、表の空欄推測のいずれかの形式が出題されます。

暗号はCAB固有の科目なので、玉手箱の対策時間を暗号に使うのは効率が悪くなります。

ただし、同じ日本エス・エイチ・エル社の検査であるため名前が混同されやすく、検索結果にCABの情報が混ざることがあります。

受検案内に記載された検査名と科目構成を確認したうえで、対策範囲を決めてください。

暗号でメモは取れますか?

実施形式によって異なります。

Web-CABでは画面上にメモ欄が用意されているという報告があり、そこに暗号の対応表を書き出せます。

ペーパーCABであれば、問題冊子の余白に直接書き込めます。

一方、テストセンター形式で受検する場合は、会場で配布される筆記用具とメモ用紙の扱いに規定があります。

いずれの場合も、受検案内や会場の指示に従ってください。

練習の段階では、必ずメモを取りながら解く習慣をつけておくと、本番の環境がどちらでも対応できます。

暗号が1問も解けそうにない場合はどうすればいいですか?

すべての設問に何らかの解答を入れたうえで、他の科目に集中してください。

CABは暗算・法則性・命令表・暗号の4科目で構成されており、暗号だけで合否が決まるわけではありません。

特に暗算は50問9分と問題数が多く、練習量が得点に直結しやすい科目です。

暗号に時間を使い切って暗算の対策が手薄になるほうが、総合点への影響は大きくなります。

とはいえ暗号は手順を固定すれば伸びる分野なので、時間があるなら見捨てる必要はありません。

難易度と目標得点の考え方は「CABの難易度とボーダー」で整理しています。

暗号の練習問題はどこで手に入りますか?

市販のCAB・GAB対策本に例題が掲載されています。

暗号は図形を使う形式なので、文章だけの解説では感覚がつかみにくく、図が載った紙の問題集が向いています。

選ぶ際は、Web-CABとペーパーCABの両方に対応しているものを基準にしてください。

また、解説で「なぜその暗号だと特定できるのか」という手順が書かれているかを確認するとよいでしょう。

答えだけが載っている問題集では、手順が身につかず本番で応用が利きません。

Webテスト全体の教材の選び方は「Webテスト対策の完全ガイド」もあわせてご覧ください。

まとめ

CABの暗号は、4科目のうち構造理解テストにあたる科目です。

Web-CABでは30問を16分、ペーパーCABでは39問を20分で解答します。

暗号が表す操作は、回転・反転・色・大きさ・個数・種類・位置・順序の8分類に収まります。

この一覧を確認手順のチェックリストとして使えば、初見の図でも当たりをつけられます。

解き方の手順は3つです。

暗号記号が1つだけの式から確定させ、共通する記号を含む式どうしで差分を取り、対応表に書き出す。

この順番を守るだけで、処理速度は大きく変わります。

暗号が難しいと言われる原因は、操作そのものではなく短時間で処理する形式に慣れていないことでした。

メモを取らずに頭で処理しようとする、複雑な式から解き始める、操作の順序を無視する。

この3つを避けるだけで、同じ実力でも結果は変わります。

なお、玉手箱やGABに暗号問題はありません。

志望企業がIT職の採用でなければ、対策範囲から外して構わない分野です。

まずは本記事の練習問題5問を、メモを取りながら解くところから始めてみてください。

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