SPI3とは?SPIとの違いとU・G・H・SPI-Nの見分け方

選考案内に「SPI3-U」と書かれていた。

あるいは「SPI3」とだけ書かれていて、手元の問題集の表紙には「SPI」としかない。

SPI3とは何を指すのか分からないまま、運営事務局に相談が届きます。

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この記事でわかること

  • SPI3とは何で、SPIやSPI2と何が違うのか
  • SPIがいつ始まり、どう変わってきたのか
  • U・G・H・Nというアルファベットが表しているもの
  • 自分が受けるのがどの区分なのかを確認する方法
  • NMATやJMATがSPIとどう違うのか
  • 区分が違うと対策を変える必要があるのかどうか
  • 案内メールに種類の記載がないときにどう動くか

著者:テストビズ運営事務局

2021年開業の学習支援チームが運営するWebテスト対策サービスです。

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最終更新日:2026年9月8日

SPI3とは何か?

SPI3とは、リクルートMSが提供する総合適性検査SPIの現行バージョンです。今の選考で「SPI」と呼ばれるものは、ほぼすべてSPI3を指します。

まず定義から確認します。

SPIとは、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略です。

公式サイトでは、学歴や職歴などの表面的な情報だけではなく個人の資質をベースとした採用選考に寄与したいという考え方から、1974年に誕生したと説明されています。

一般社会人として広く必要とされる資質、つまり性格と能力を測定する適性検査として利用されています。

SPIの構成は大きく2つに分かれます。

検査 測るもの 公式の説明
能力検査 知的能力 職種の違いを越えて共通して要求される能力を測定
性格検査 性格的な特徴 どのような業務内容や職場の雰囲気に適応しやすいかを数値化

一次情報源:リクルートマネジメントソリューションズ「SPI公式サイト」および同社「就職準備応援サイト」。

末尾の「3」はバージョンを示しています。

初版のSPIから改訂を重ねてSPI2になり、現在はSPI3です。

したがって「SPIとSPI3のどちらを対策すべきか」という問いは、実質的に成立しません。

市販の問題集がSPIと名乗っていても、中身はSPI3を前提に作られています。

SPIとSPI3は何が違う?

受検者にとっての実質的な違いは、受検方式が増えたことと測定領域が広がったことです。能力検査の出題範囲そのものが別物になったわけではありません。

公式の説明によると、SPIはその後の改訂で次のような変化を遂げてきました。

  • 実施時間の短縮と結果の分かりやすさを求める要請への対応
  • 社会環境の変化に対応した測定領域の拡大
  • テストセンターとWEBテスティングの実用化

興味深いのは初版の受検時間です。

公式サイトによれば、初版のSPIは問題冊子とマークシートによる実施形式で、一般的能力と性格特性を合わせると受検時間は約2時間30分でした。

現在のテストセンター方式が能力検査35分・性格検査30分程度で運用されていることを考えると、実施形態は大きく変わっています。

受検者が知っておくべき違いを整理します。

観点 初版SPI 現行のSPI3
実施形式 マークシートのみ テストセンター・WEBテスティング・ペーパー・インハウスCBT
受検時間 能力+性格で約2時間30分 方式により異なる(大幅に短縮)
検査の種類 能力検査・性格検査 英語能力検査・構造的把握力検査も選択可能
対策の考え方 市販教材はSPI3前提。区別する必要はない

なお、SPI2やSPI3が何年に登場したのかについては、メディアによって記載が分かれています。

公式サイトはバージョンごとの正確な提供開始年を明記していません。

年号を暗記する必要はまったくないので、気にせず対策に進んでください。

SPIはいつから始まった検査?

1974年です。それまでばらばらに提供されていた4つの検査が統合され、総合検査SPIが誕生したと公式に説明されています。

SPIが50年以上続いている理由は、開発の背景にあります。

公式サイトの説明を要約すると、日本の新卒採用では将来の可能性を重視して採用し、さまざまな仕事を担当させながら育成する方法が主流でした。

そのため選考では「何ができる人か」ではなく「どのような人か」を理解しようとする傾向が強くなります。

特定の職種への適性を測るテストよりも、多面的に人物特徴を明らかにするテストのほうが日本の採用にフィットした、という説明です。

この背景を知っておくと、対策の姿勢も変わります。

SPIは難しい問題で受検者をふるいにかけるための試験ではありません。

基礎的な能力を短時間で測る設計になっているため、出題される問題そのものの難度は高くありません。

難しさの正体は、問題ではなく制限時間にあります。

U・G・H・Nは何を表している?

末尾のアルファベットは難易度ではなく、受検対象者の属性を示します。大卒はU、中途はG、高卒はHが対応する区分です。

ここが最も混乱しやすい部分です。

SPI3-Uと聞くと「上級」のようなイメージを持つ方がいますが、そうではありません。

誰が受けるかを示す記号です。

区分 主な対象 覚え方の目安
SPI3-U 大学生・大学院生(新卒採用) University
SPI3-G 社会人(中途・キャリア採用) General
SPI3-H 高校生(高卒採用) High school
SPI3-N 一般職・事務職の採用向けとされる区分

区分が分かれている理由は、比較する母集団を揃えるためです。

リクルート側の説明によれば、たとえばSPI3-Hでは候補者と同じ高卒の就職希望者のみを母集団として平均値を算出しています。

大学生と高校生を同じ物差しで比べても意味がないため、対象ごとに区分が用意されているわけです。

つまり区分の違いは「難しさ」ではなく「誰と比べられるか」の違いです。

SPI3-Gだから難しい、SPI3-Hだから簡単、という理解は正確ではありません。

なお、SPI3-Nをはじめとする細分化された区分については、公式サイトで詳細な出題構成が公開されていません。

ネット上で見かける説明は推測を含むため、断定的な情報は鵜呑みにしないでください。

自分が受けるのはどの区分?

確認できるのは受検案内メールと予約サイトのログイン後だけです。区分名の記載がない場合は、自分の立場から推測して問題ありません。

確認の手順を優先順位順に並べます。

  1. 企業から届いた受検案内メールに「SPI3-U」等の記載があるか読む
  2. 予約サイトにログインし、受検する検査の一覧を確認する
  3. 企業の採用ページで選考フローの記載を探す
  4. それでも不明なら、自分の立場から推測する

4番目の推測は、実は精度が高い方法です。

自分の立場 受ける可能性が高い区分
大学生・大学院生の新卒就活 SPI3-U
社会人の転職・キャリア採用 SPI3-G
高校生の高卒就職 SPI3-H

そして、ここからが本記事で最も伝えたいことです。

区分が分からなくても、対策の内容はほとんど変わりません。

それより優先すべきなのは、受検方式(テストセンターか、Webテスティングか、ペーパーか)の確認です。

方式が違えば出題形式も時間配分も変わるためです。

方式の判別方法は「WebテストのURL見分け方|受検前に形式を判別する方法」で詳しく扱っています。

テストセンターで受ける場合の流れは「テストセンターとは?就活SPIの受け方・当日の流れ・持ち物」を参照してください。

NMATやJMATとSPIは何が違う?

NMATは管理職への昇進昇格の場面で使われる管理者適性検査です。採用選考で使うSPIとは目的も対象も異なり、受検する場面が根本的に違います。

「SPI NMAT 違い」という検索が一定数あるのは、どちらもリクルートマネジメントソリューションズが提供しているためです。

ただし用途はまったく違います。

検査 対象 使われる場面
SPI3 採用候補者 新卒・中途・高卒の採用選考
NMAT 管理職候補者 管理職への昇進昇格、能力開発
JMAT 中堅社員 中堅社員の適性・能力の把握

公式サイトによれば、NMATは変わりにくい資質から管理職としての将来的なパフォーマンスを予測し、適性を把握するために作られた検査です。

結果は標準得点(偏差値)で表示されるため、自社内だけの比較ではなく、世の中の同様な立場の人のなかでの相対的な管理職適性が分かる仕組みになっています。

就職活動や転職活動でNMATを受けることは、原則としてありません。

受けるのは入社後、管理職への昇進が視野に入った段階です。

転職活動中の方が「NMATの対策もすべきか」と悩む必要はありません。

運営事務局が見てきた実例|SPI3の種類でつまずいた3つのパターン

ここからは、運営事務局に寄せられた相談のうち、繰り返し起きている失敗を紹介します。

いずれも個人が特定されない形に加工しています。

パターン1:区分を調べるのに数日使ってしまった

案内メールに「SPI3」としか書かれておらず、UなのかGなのかを特定しようと情報を探し続けた方の相談です。

結果として演習の着手が遅れました。

区分は対策内容をほとんど左右しません。

調べる価値があるのは受検方式のほうです。

パターン2:「SPI3対応」と書かれた教材だけを探して買えなかった

手元の問題集の表紙に「SPI」としかなかったため、古い教材だと思い込んで買い直そうとした例です。

市販教材の大半はSPI3を前提に作られています。

刊行年が極端に古くなければ、そのまま使って問題ありません。

パターン3:転職者がSPI3-Uの対策本で準備した

これは実害が出やすいパターンです。

中途採用で使われるSPI3-Gでは、大卒向けにはあまり出ない分野が扱われるという報告があります。

転職活動中の方は、社会人向けと明記された教材を1冊選ぶだけで対応の質が変わります。

転職者向けの全体設計は「転職の適性検査対策|落ちる確率とボロボロでも受かる?」で整理しています。

区分ごとに対策を変えるべき?

大学生と高校生は基本的に変える必要がありません。変えるべきなのは転職者で、社会人向け教材を1冊使うだけで十分です。

結論を先に示したうえで、優先順位を整理します。

優先度 確認・実行すること 理由
1 受検方式(テストセンター/Web/ペーパー) 出題形式と時間配分が変わる
2 受検期限と残り日数 やることの絞り込みに直結する
3 自分の立場に合った教材の選択 転職者はここで差が出る
4 区分(U/G/H/N)の特定 分からなくても対策は進む

4番目が最下位である点に注目してください。

区分の特定に時間を使うくらいなら、非言語の演習を1時間積むほうが確実に結果が変わります。

出題される問題の具体例は「SPIの問題例と出題形式|言語・非言語・英語・構造把握」で確認できます。

そもそも何から始めるべきか迷っている場合は、「Webテスト対策の完全ガイド|種類別の勉強法と始め方」から読んでください。

よくある質問(FAQ)

SPIとSPI3はどちらを対策すればいいですか?

区別する必要はありません。SPI3はSPIの現行バージョンであり、今の選考で「SPI」と呼ばれているものはほぼすべてSPI3を指します。市販の問題集が「SPI」とだけ名乗っていても、中身はSPI3を前提に作られています。刊行年が極端に古い教材でなければ、そのまま使って問題ありません。むしろ注意すべきなのは受検方式です。テストセンターとWEBテスティングでは出題形式と時間配分が異なるため、方式に対応した演習をしているかどうかを確認してください。

SPI3-Uと書かれていました。難しい種類ですか?

難易度を表す記号ではありません。末尾のアルファベットは受検対象者の属性を示すもので、Uは大学生・大学院生を対象とした区分です。難しさが上がるという意味ではまったくありません。区分が分かれている理由は、比較する母集団を揃えるためです。大学生は大学生と、高校生は高校生と比較されることで、結果の信頼性が保たれる仕組みになっています。大学生の新卒就活であれば、SPI3-Uを受けるのが標準だと考えて対策を進めてください。

SPI3-Gは新卒のSPIと何が違いますか?

対象が社会人であることが最大の違いです。中途採用やキャリア採用の場面で使われます。出題内容についても、大卒向けにはあまり出ない分野が扱われるという報告があります。ただし公式が出題範囲の詳細な差分を公開しているわけではないため、断定的な情報は鵜呑みにしないでください。実務的な対応としては、社会人向け・転職者向けと明記された教材を1冊使うことです。新卒向けの教材だけで準備すると、見慣れない形式に当日戸惑う可能性があります。

SPI-NやSPI3-Nとは何ですか?

一般職や事務職の採用に用いられる区分だとされていますが、公式サイトで詳細な出題構成は公開されていません。したがって、ネット上で見かける具体的な問題数や時間の説明は、推測を含んだ情報である可能性があります。受検者としてできるのは、案内メールに記載された検査名と時間を確認することだけです。区分名が特定できなくても、能力検査と性格検査という基本構成は変わりません。標準的なSPI対策を進めておけば、大きく外すことはありません。

SPIはいつから始まったのですか?

1974年です。公式サイトでは、それまでばらばらに提供されていた4つの検査が統合され「総合検査SPI」が誕生したと説明されています。開発の背景には、将来の可能性を重視して採用し育成する日本の採用慣行がありました。初版は問題冊子とマークシートによる実施で、能力と性格を合わせた受検時間は約2時間30分だったとも記されています。その後、実施時間の短縮や結果の分かりやすさへの要請、社会環境の変化に対応する形で改訂が重ねられ、現在のSPI3に至っています。

NMATは就活や転職で受けることがありますか?

原則としてありません。NMATは管理職への昇進昇格の場面や、管理職候補となる中堅社員層の能力開発を意図して実施される管理者適性検査です。採用選考で使われるSPI3とは目的も対象も異なります。結果は標準得点(偏差値)で表示され、世の中の同様な立場の人のなかでの相対的な管理職適性が分かる仕組みになっています。転職活動中にNMATの対策を考える必要はありません。同社が提供する中堅社員向けのJMATについても同様で、これらは入社後に関わる検査です。

案内メールに検査の種類が書かれていません。どうすればいいですか?

予約サイトにログインすると、受検する検査の一覧を確認できる場合があります。それでも分からなければ、自分の立場から推測して構いません。大学生の新卒就活ならSPI3-U、社会人の転職ならSPI3-Gが標準です。区分の特定に時間を使うより、受検方式の確認を優先してください。テストセンターなのか自宅受検なのかによって、当日の準備も時間配分の作り方も変わります。方式さえ分かれば、区分が不明なままでも対策を進めることは十分に可能です。

まとめ

SPI3について、押さえるべき点を整理します。

  • SPI3はSPIの現行バージョン。今「SPI」と呼ばれているものはほぼSPI3を指す
  • SPIはSynthetic Personality Inventoryの略で、1974年に誕生した
  • 初版は能力+性格で約2時間30分。現在はテストセンター等で大幅に短縮されている
  • 末尾のU・G・H・Nは難易度ではなく受検対象者の属性を示す
  • 区分が分かれているのは、比較する母集団を揃えるため
  • SPI3-Nの詳細な出題構成は公式に公開されていない
  • NMATは管理職の昇進昇格で使う検査。就活・転職で受けることは原則ない
  • 区分より受検方式の確認が優先。方式で出題形式と時間配分が変わる
  • 対策を変える必要があるのは転職者。社会人向け教材を1冊使えば足りる

種類の記号は、調べ始めると意外に時間を吸い取ります。

大学生ならU、転職者ならGと当たりをつけて、受検方式の確認に進んでください。

教材の選び方や時間配分の作り方に迷う場合は、テストビズのような個別対策サービスを選択肢の一つとして検討する方法もあります。

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