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この記事でわかること
CABの計算問題は50問を9分、1問あたり約11秒です。正確に計算しきる科目ではなく、選択肢を絞る技術で処理する科目だと考えてください。
- 計算問題がCABのどの科目にあたり、何問を何分で解くのか
- 「暗算」と「四則逆算」という言葉の使い分け
- 出題される3つのタイプ(純粋な計算・空欄を求める逆算・同じ数が入る型)
- 1問11秒で処理するための5つのテクニック
- 覚えておくと速くなる数値の変換表
- 手を動かして確認できる練習問題5問と解説
CAB全体の勉強の進め方は「CAB対策」で扱っています。
CABの計算問題とは?4科目のうち「計数理解テスト」のこと
計算問題は、日本エス・エイチ・エル社のCABに含まれる4科目のうちの1つで、正式には計数理解テストと呼ばれます。四則演算を高速で処理する形式で、通称は暗算です。
CABはSE・プログラマなどのIT職向けに設計された適性検査です。
日本エス・エイチ・エル社はCABをコンピュータ職の適性を測る検査として提供していますが、個別の設問内容は公開していません。
そのため出題パターンは、受検者の報告と市販の問題集から再構成されたものになります。
計数理解テストは50問9分、1問あたり約11秒
| 科目(通称) | Web-CAB | ペーパーCAB |
|---|---|---|
| 計数理解テスト(暗算・計算) | 50問/9分 | 50問/10分 |
| 直感的推理テスト(法則性) | 30問/12分 | 40問/15分 |
| プログラミング言語テスト(命令表) | 36問/15分 | 50問/20分 |
| 構造理解テスト(暗号) | 30問/16分 | 39問/20分 |
※実施形式や企業により構成が変わる場合があります。受検案内の記載を必ず確認してください。
Web-CABの計数理解テストは50問を9分なので、1問あたり約11秒です。
4科目のなかで最も1問あたりの時間が短く、問題数も最多です。
言い換えると、練習量が最も素直に得点へ反映される科目でもあります。
「暗算」と「四則逆算」は同じもの?言葉の整理
CABの計数理解テストは、一般に「暗算」と呼ばれます。
一方「四則逆算」は、空欄に入る数を求める形式を指す言葉で、玉手箱の計数で使われることが多い呼び方です。
ただしCABでも空欄を求める形式は出題されるため、実務上はどちらの言葉で検索しても同じ科目にたどり着きます。
| 検査名 | 計数系の科目 | 主な形式 |
|---|---|---|
| CAB / Web-CAB | 計数理解テスト | 四則演算の高速処理、空欄を求める形式 |
| 玉手箱 | 計数 | 四則逆算、図表の読み取り、表の空欄推測のいずれか |
| GAB / C-GAB | 計数理解 | 図表の読み取り |
「C-GABの四則逆算」という言葉で検索されることがありますが、C-GABの計数は図表の読み取りが中心です。
四則逆算が出るのは玉手箱の計数で、そちらを受検する場合は対策範囲が異なります。
いずれも同じ日本エス・エイチ・エル社の検査であるため混同されやすいので、受検案内の検査名を必ず確認してください。
出題形式は?3つのタイプ
出題は「純粋な計算」「空欄を求める逆算」「同じ数が2つ入る型」の3タイプに分かれます。いずれも選択肢から選ぶ形式なので、完全に計算しきる必要はありません。
| タイプ | 形の例 | 処理の方針 |
|---|---|---|
| 純粋な計算 | 16,629 ÷ 241 = ? | 概算で桁を合わせ、選択肢を絞る |
| 空欄を求める逆算 | 24 × □ ÷ 8 = 15 | 外側の演算からほどいて□を残す |
| 同じ数が2つ入る型 | 0.96 ÷ 3 × 2 = □ × □ | 左辺を計算してから平方根の形を探す |
3タイプとも、選択肢のなかから答えを選ぶ形式です。
つまり、正確な値を出さなくても選択肢を1つに絞れれば正解になります。
この前提を踏まえているかどうかで、処理速度が大きく変わります。
速く解くコツは?5つのテクニック
1問11秒で処理するには、最後まで計算しない技術が必要です。一の位で絞る、概算で桁を合わせる、この2つだけで多くの問題は決着します。
テクニック1:一の位だけを計算して絞る
掛け算では、一の位どうしを掛けた結果の下1桁が、答えの一の位になります。
たとえば387 × 46であれば、7 × 6 = 42なので答えの一の位は2です。
選択肢のうち一の位が2でないものは、この時点ですべて外せます。
テクニック2:概算で桁を合わせる
割り算では、割られる数と割る数をきりのよい数に丸めて見当をつけます。
16,629 ÷ 241であれば、16,600 ÷ 240 とみなして約69と当たりをつけられます。
選択肢の差が大きければ、この時点で答えが決まります。
テクニック3:分配法則で2つに割る
387 × 46のような2桁の掛け算は、40と6に分けると暗算しやすくなります。
387 × 40 = 15,480、387 × 6 = 2,322、合計して17,802です。
桁の大きい掛け算ほど、この分け方が効きます。
テクニック4:きりのよい数への変換を覚える
| もとの形 | 変換 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| × 125 | × 1000 ÷ 8 | 96 × 125 = 96 ÷ 8 × 1000 = 12,000 |
| × 25 | × 100 ÷ 4 | 36 × 25 = 36 ÷ 4 × 100 = 900 |
| ÷ 0.5 | × 2 | 17 ÷ 0.5 = 34 |
| ÷ 0.25 | × 4 | 17 ÷ 0.25 = 68 |
| 0.125 | 8分の1 | 0.125 × 64 = 8 |
| 0.375 | 8分の3 | 0.375 × 64 = 24 |
| 0.625 | 8分の5 | 0.625 × 64 = 40 |
| 0.875 | 8分の7 | 0.875 × 64 = 56 |
小数を分数に置き換えると、割り切れる形になることが多くなります。
この表は8分割の系列だけでも覚えておく価値があります。
テクニック5:選択肢の差を先に見る
選択肢の値が大きく離れていれば、概算だけで決着します。
逆に近い値が並んでいる場合は、一の位での判別が必要だとわかります。
問題を見る前に選択肢を眺めることで、どこまで正確に計算すべきかが判断できます。
練習問題で確認しよう(5問・解説つき)
以下は手順を確認するためのオリジナル練習問題です。テクニックのどれを使うかを意識しながら解いてみてください。
練習問題1:概算で絞る
【問題】16,629 ÷ 241 = ?
選択肢:A 49 / B 57 / C 69 / D 79 / E 102
【解説】16,600 ÷ 240 とみなして概算します。
240 × 70 = 16,800 なので、答えは70より少し小さい値です。
選択肢のうち70に近く、かつ70より小さいのはCの69だけです。
答えはCです。
練習問題2:一の位と分配法則
【問題】387 × 46 = ?
選択肢:A 16,802 / B 17,702 / C 17,802 / D 17,812 / E 18,702
【解説】まず一の位を見ます。
7 × 6 = 42 なので、答えの一の位は2です。
この時点でDの17,812が外れます。
次に分配法則で計算します。
387 × 40 = 15,480、387 × 6 = 2,322、合計は17,802です。
答えはCになります。
練習問題3:割り算を掛け算で確認する
【問題】4,872 ÷ 58 = ?
選択肢:A 74 / B 78 / C 84 / D 88 / E 94
【解説】58 × 80 = 4,640 です。
4,872から4,640を引くと232が残ります。
58 × 4 = 232 なので、答えは80 + 4 = 84です。
答えはCになります。
割り算は、割る数にきりのよい数を掛けて近づけるほうが速く終わります。
練習問題4:同じ数が2つ入る型
【問題】0.96 ÷ 3 × 2 = □ × □ のとき、□に入る数はいくつか。
選択肢:A 0.6 / B 0.7 / C 0.8 / D 0.9 / E 1.2
【解説】まず左辺を計算します。
0.96 ÷ 3 = 0.32、0.32 × 2 = 0.64 です。
同じ数を2回掛けて0.64になるのは0.8です。
答えはCになります。
この型では、選択肢を2乗して確かめるほうが速い場合もあります。
練習問題5:空欄を求める逆算
【問題】24 × □ ÷ 8 = 15 のとき、□に入る数はいくつか。
選択肢:A 3 / B 4 / C 5 / D 6 / E 8
【解説】外側の演算からほどきます。
まず両辺に8を掛けると、24 × □ = 120 です。
次に両辺を24で割ると、□ = 5 になります。
答えはCです。
逆算では、□を最後まで動かさず、周りの数を反対の演算で移していくと間違えません。
電卓は使える?実施形式による違い
Web-CABを自宅で受検する場合は電卓を使えることが多いとされますが、ペーパーCABやテストセンター形式では扱いが異なります。受検案内の記載に従ってください。
電卓が使える場合でも、1問11秒という制約は変わりません。
打鍵の回数が多いと、かえって暗算より遅くなる問題もあります。
そのため、電卓が使える前提でも次の判断が必要です。
- 3桁以上の掛け算・割り算は電卓を使う
- 一の位で決着する問題は暗算で処理する
- きりのよい数への変換が効く問題は暗算のほうが速い
また、電卓が使えない形式で受検する可能性がある場合は、練習段階から電卓なしで解いておくのが安全です。
電卓の可否と選び方は「CABで電卓は使える?」で整理しています。
運営事務局が見てきた実例:計算問題で崩れる原因はどこか
運営チーム累計の相談記録では、計算問題の失点は計算力不足ではなく、全問を正確に解こうとする姿勢から生じていました。50問9分という前提が共有されていない状態です。
模擬演習で確認された3つの傾向
個別対策セッションでWeb-CABを扱う際、解答中の手元や画面を確認させてもらうことがあります。
計算問題で繰り返し現れたのは、次の3つでした(いずれも個人が特定されない形で整理しています)。
- 傾向1:選択肢を見ずに計算を始める — 選択肢の差が大きければ概算で足りるのに、毎回きっちり計算していました。1問あたり5秒以上の差が出ます。
- 傾向2:序盤で時間を使いすぎる — 前半の問題を丁寧に解いた結果、後半20問に手が回らない。50問中30問で終わっているケースが目立ちました。
- 傾向3:電卓に頼りすぎる — 2桁どうしの掛け算まで電卓に入力し、打鍵の時間で損をしている。暗算のほうが速い範囲を決めていない状態です。
計算問題は、4科目のなかで最も練習量が結果に反映される科目です。
1日10分でも毎日解いておけば、本番の処理速度は確実に変わります。
9分50問をどう戦う?時間配分と捨てる判断
50問すべてを解ききる必要はありません。ただし1問11秒という設計上、解ける問題を止まらずに処理し続けることが前提になります。
| 局面 | 目安時間 | やること |
|---|---|---|
| 選択肢の確認 | 2秒 | 値の差を見て、必要な精度を判断する |
| 概算または一の位で絞る | 5秒 | 候補を1〜2つに減らす |
| 確定させる | 4秒 | 分配法則や変換で決着させる |
| 行き詰まったとき | 即座に飛ばす | 1問に15秒以上かけない |
目標ラインについては、企業ごとに基準が設定されており公表されていません。
何割で通過という数値は受検者の体感に基づく推定であり、断定はできません。
ただしCABは4科目の合計で評価されるため、最も問題数の多い計数理解テストで取りこぼすと影響が大きくなります。
他の科目の対策は「CAB法則性問題の解き方」もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
CABの計算問題はどのくらいの難易度ですか?
計算そのものの難度は高くありません。
出題されるのは四則演算が中心で、中学入試のような特殊な解法は必要ありません。
難しく感じられる理由は、50問を9分で処理するという時間設計にあります。
1問あたり約11秒なので、1問でも詰まると後半に響きます。
つまり問われているのは計算力そのものより、処理を止めない持続力です。
練習では、正答率より「止まらずに解き続けられたか」を確認してください。
全問解ききる必要はありますか?
必要ありません。
50問9分という設計は、全問を解ききることを前提にしていないと考えられます。
大切なのは、解ける問題を確実に取りながら止まらずに進むことです。
1問に15秒以上かけている時点で、他の問題を2問失っている計算になります。
迷った問題は選択肢のなかから概算に近いものを選び、次に進んでください。
ただし誤答の扱いは検査によって異なるため、受検案内に減点に関する記載がないかは確認しておくと安心です。
玉手箱の四則逆算とCABの計算問題は同じですか?
形式が近い部分はありますが、同じではありません。
玉手箱の計数では四則逆算(空欄に入る数を求める形式)が中心的に出題されます。
CABの計数理解テストは四則演算の高速処理が中心で、空欄を求める形式も混ざるという構成です。
また、玉手箱の計数には図表の読み取りや表の空欄推測という別形式もあり、企業によってどれが出るかが変わります。
教材を選ぶ際は、CAB向けと玉手箱向けを取り違えないよう注意してください。
ただし計算の技術そのものは共通するので、練習の一部は流用できます。
C-GABでも四則逆算は出ますか?
C-GABの計数は図表の読み取りが中心です。
C-GABはGABをテストセンターで受検する形式なので、科目構成はGABに準じます。
四則逆算が中心的に出るのは玉手箱の計数です。
「C-GABの四則逆算」という言葉で検索される場合、玉手箱と混同されている可能性があります。
いずれも同じ日本エス・エイチ・エル社の検査であるため、名称が入り組んでいます。
まずは受検案内に記載された検査名を確認したうえで、対策範囲を決めてください。
暗算が苦手でも間に合いますか?
テクニックで補える部分が大きい科目です。
一の位だけを見る、概算で桁を合わせる、きりのよい数に変換する。
これらはいずれも計算力ではなく手順の問題なので、覚えれば誰でも使えます。
特に選択肢の差を先に確認する習慣は、暗算が苦手な方ほど効果が出ます。
正確に計算しなくてよい問題を見分けられれば、負担は大きく減ります。
そのうえで、2桁どうしの掛け算だけは日常的に練習しておくと安定します。
どのくらい練習すれば形になりますか?
1日10分を2週間続ければ、処理速度の変化を実感できます。
計数理解テストは4科目のなかで最も練習量が反映される科目です。
市販のCAB対策本や、四則演算の反復ドリルを使って毎日解いてください。
その際、必ず時間を計ることが重要です。
時間を計らずに解くと、本番の11秒という感覚が身につきません。
10問を2分以内、といった短い単位で区切ると続けやすくなります。
CABの4科目はどの順に対策すればいいですか?
計数理解テスト、命令表、法則性、暗号の順が効率的です。
計数理解テストは50問と問題数が最も多く、練習量が得点に直結します。
次に命令表で、手順を固定すれば安定して得点できます。
法則性は確認する順番を決めれば短期間で伸びるため3番目、暗号は推測が必要なぶん最後に回すのが現実的です。
ただし4科目とも短期間で変化が出やすい性質があるため、時間があるなら全科目に触れておいてください。
Webテスト全体の学習計画は「Webテスト対策の完全ガイド」で扱っています。
まとめ
CABの計算問題は、4科目のうち計数理解テストにあたる科目です。
Web-CABでは50問を9分、ペーパーCABでは50問を10分で解答します。
1問あたり約11秒なので、正確に計算しきる科目ではありません。
選択肢から選ぶ形式である以上、候補を1つに絞れた時点で正解です。
使うテクニックは5つです。
一の位だけを計算して絞る、概算で桁を合わせる、分配法則で2つに割る、きりのよい数に変換する、選択肢の差を先に見る。
特に最初の2つで多くの問題は決着します。
失点の原因は計算力不足ではなく、全問を正確に解こうとする姿勢でした。
選択肢を見ずに計算を始める、序盤で時間を使いすぎる、電卓に頼りすぎる。
この3つを避けるだけで、処理できる問題数は増えます。
なお「四則逆算」という言葉は玉手箱の計数で使われることが多く、C-GABの計数は図表の読み取りが中心です。
検査名によって対策範囲が変わるため、受検案内の記載を必ず確認してください。
まずは本記事の練習問題5問を、時間を計りながら解くところから始めてみてください。
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