玉手箱の使い回しはできる?企業別の判断と再受験のルール

この記事でわかること

  • 玉手箱の結果を使い回せるのはC-GAB・C-GAB plusだけで、自宅受検型ではできない理由
  • 同じ玉手箱なのに企業によって判断が分かれる仕組み
  • 使い回すか受け直すかを決める基準と、受け直しで前回結果が上書きされるリスク
  • C-GAB・C-GAB plusの予約はいつから取れるのか、予約時に何を受けるのか
  • 受検中に中断した場合にやり直しになるのか、メンテナンス時間やログインの注意点

著者:テストビズ運営事務局

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最終更新日:2026年9月7日

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玉手箱の使い回しはできる?受検方式で答えが変わる

玉手箱の使い回しができるのは、監視のあるC-GABとC-GAB plusだけです。自宅のパソコンで自由に受ける従来型(自宅受検型)の結果は、他社に流用できません。

玉手箱は、日本エス・エイチ・エル社(SHL)が提供する適性検査です。

同じ「玉手箱」でも受検方式が複数あり、使い回しの可否はそこで決まります。

まず全体像を押さえてください。

方式別・使い回し可否の早見表

受検方式 受検場所 監視 結果の使い回し
自宅受検型(従来型の玉手箱) 自宅・大学など なし できない
C-GAB テストセンター会場 会場の試験監督 できる
C-GAB plus(Web会場) 自宅など AIと人による監視 できる

C-GAB plusについて、SHLの公式資料では、テストセンター型のC-GABにWeb会場の受験機能が加わったものだと説明されています。

受験者が会場を利用できない場合でも、厳密な本人認証とAI・人の目による監視のもとで自宅などから受験できる仕組みです。

公的証明書と顔写真の撮影・照合によって本人確認を行う点も、公式に示されています。

なぜ自宅受検型だけ使い回せないのか

理由はシンプルで、本人が受けたと保証できる仕組みがないからです。

C-GABとC-GAB plusは本人認証と監視がセットになっています。

だからこそ、その結果を別の企業に提出しても信頼できるスコアとして扱われます。

一方、自宅受検型は誰がどこで受けたかを確認する手段がありません。

使い回しを認める前提が成立しないため、企業ごとに毎回受け直すことになります。

監視の有無については「玉手箱に監視はある?」(No.69)で詳しく扱っています。

C-GABとC-GAB plusは相互に流用できる

受検者向け情報サイトの解説では、C-GABで受けた結果をC-GAB plusの依頼に対して使うこと、その逆も可能だとされています。

両者は受検場所が違うだけで、出題内容や試験環境の厳しさに差がないためです。

ただしC-GABの結果を、Web-GABなど別の検査の結果として提出することはできません

あくまでC-GAB系列の受検依頼に対して流用する仕組みだと理解してください。

C-GAB側の手続きや期限は「C-GABの使い回しとは?」(No.229)にまとめています。

企業別に判断が分かれるのはなぜ?

使い回せるかどうかを決めているのは、応募先の企業がどの受検方式を採用しているかです。玉手箱という名前が同じでも、企業ごとに答えが変わります。

「友人は使い回せたのに自分はできない」という相談が毎年届きます。

これは矛盾ではなく、受けている方式が違うだけです。

企業が方式を選んでいる

企業は、自宅受検型・C-GAB・C-GAB plusのなかから実施方式を選びます。

選考コストを抑えたい企業は自宅受検型を選び、公平性を重視する企業や応募者が多い企業は監視付きの方式を選ぶ傾向があります。

金融・商社・インフラなど志望者が集中する業界でC-GABの採用が多いと言われるのは、この事情によるものです。

つまり、志望業界によって使い回しという選択肢が使えるかどうかが変わるということです。

企業側から受け直しを求められることがある

もう一つの分岐が、企業の案内文です。

過去結果の送信を認める企業もあれば、今回あらためて受検するよう明示する企業もあります。

案内に「今回受検してください」と書かれている場合、前回結果の送信は選択できません。

迷ったときは、口コミではなく自分に届いた受検案内メールを判断の基準にしてください

運営事務局が見てきた実例:方式の思い込みで期限を落としたケース

春先の相談で目立つのが、方式の取り違えです。

ある相談者は、1社目のC-GABで手応えがあったため、残り4社もすべて使い回せると考えて対策を止めていました。

実際には4社のうち3社が自宅受検型で、締切直前に慌てて受けることになりました。

結果として、計数の時間配分を確認しないまま本命を受検しています。

もう一つ多いのが、予約が必要だと知らずに期限を迎えてしまうケースです。

C-GAB系は予約なしでは受検できないため、案内が届いてから動くまでの数日が命取りになります。

個別対策セッションでは、まず受検案内を一緒に開き、方式と予約要否を確認するところから始めることが多くなっています。

使い回すか受け直すか、どう決める?

受け直すと前回の結果が最新のものに置き換わる、と解説されています。自信のある結果を持っているなら、安易な受け直しは避けてください。

これは使い回しで最も見落とされやすい点です。

受検者向け情報サイトの解説では、使い回せるのは前回の結果だけで、もう一度受検すると前回の結果は残らず最新の成績に上書きされるとされています。

つまり「良い結果を保存したまま、もう一度挑戦して良いほうを選ぶ」ことはできません

この仕様を知らずに練習のつもりで受け直し、手元に残ったのが低いスコアだった、という失敗が起こります。

判断チェックリスト

確認項目 使い回す 受け直す
前回の手応え 計数・言語とも解き切れた 時間切れの科目があった
前回の通過実績 ボーダーが高い企業を通過した 通過の可否が不明
受検からの経過 直近の受検 期間が空いている、または不明
準備できる期間 数日しかない 2週間以上ある
提出先の志望度 本命(良い結果を守りたい) 併願先(伸ばす余地を試したい)

TG-WEBなど他形式と違い、玉手箱では本命ほど使い回しが有利になる場面がある点に注意してください。

上書きのリスクがあるため、良い結果は守る発想が必要になります。

通過ラインの目安は「玉手箱のボーダーは何割?」(No.67)を参照してください。

形式をまたいだ使い回し全般の考え方は「Webテストの使い回しとは?」(No.25)で整理しています。

C-GAB・C-GAB plusの予約はいつから?どう取る?

予約は企業から受検案内が届いた時点で可能になります。予約なしでは受検できないため、案内を開いたその日に枠を押さえるのが安全です。

C-GAB系は、受検者が予約サイトにアクセスして会場と日時を確保する必要があります。

手順の流れは次のとおりです。

  1. 企業から届いた受検案内のURLにアクセスする
  2. 受検予約の段階で性格検査(パーソナリティ)を受ける
  3. 能力検査を受ける場所として、テストセンター会場かWeb会場かを選ぶ
  4. 会場と日時を予約し、当日に能力検査(計数・言語・英語)を受検する

ここで重要なのが、性格検査は予約の段階で受けることになる点です。

能力検査だけを想定していると、予約作業の途中で慌てることになります。

時間に余裕がある状態で予約画面を開いてください。

性格検査の考え方は「玉手箱の性格検査(パーソナリティ)」(No.68)で扱っています。

予約できない日がある:公式のメンテナンス日程

SHLの公式サイトでは、C-GAB plusおよびC-CABの予約画面についてメンテナンス日程が公表されています。

メンテナンス時間中は、受験者は会場予約・予約確認・キャンセルができず、その日はテストの配信も行われないと明記されています。

公表されている2026年の日程は、いずれも日曜日です。

時期 2026年の実施日(日曜) 時間帯
1月・2月 1月18日/2月15日 10:00〜17:00
3月〜10月 3月15日/4月19日/5月17日/6月14日/7月19日/8月16日/9月13日/10月18日 09:00〜16:00
11月・12月 11月15日/12月13日 10:00〜17:00

※日程は変更される場合があります。受検前に公式のメンテナンス情報を確認してください。

本選考が集中する3〜6月は、この日曜メンテナンスと締切が重なると打つ手がなくなります。

締切が月曜の案件を、日曜に予約しようとするのは危険です。

受検中に中断したらやり直しになる?

再ログインで途中から再開できる場合もありますが、最初から解き直しになる可能性もあります。中断は前提にせず、まとまった時間を確保して臨んでください。

玉手箱は1科目あたりの制限時間が短く、集中を切らさない設計になっています。

科目の途中で自由に止められる試験ではありません。

回線切れ・フリーズが起きたときの動き方

受検者向け情報サイトの解説では、画面がフリーズした場合に一度受検画面を閉じて再度ログインすると、中断された箇所から再開できることがあるとされています。

ただし、最初から解き直しになるケースもあり、その場合に出題される問題は前回と同じとは限りません。

再ログインでも受検できない場合は、応募先企業に連絡して再受検の手配を依頼することになります。

連絡の際は、次の情報を簡潔に伝えてください。

  • 氏名と応募している選考
  • 受検していた検査名と締切日
  • トラブルが起きた日時と、そのときの画面の状態
  • 使用していたパソコン・ブラウザ・回線

なお、SHLの公式サイトでは、受検者からの電話による問い合わせには対応しておらず、フォームからの問い合わせにメールで回答する運用だと案内されています。

そのため、受検者にとっての実質的な窓口は応募先企業の採用担当だと考えておくのが現実的です。

メンテナンス時間帯を避ける

自宅受検型についても、定期メンテナンスの時間帯が存在すると解説されています。

就活情報サイトでは、玉手箱の定期メンテナンスを毎週水曜日の午前6時から午前8時とする記載が見られます(要確認:年度により変更される可能性があります)。

また、Webテスト全般の運用として、メンテナンス開始の2時間前からログインできなくなる場合があるという注意書きも一般的です。

深夜や早朝に受検しようとして、ログイン画面から先に進めないという事態は避けてください。

受検環境の準備は「玉手箱はスマホ・iPad・Macで受けられる?」(No.222)で解説しています。

受検日までに何をすべき?時期別の進め方

3〜6月の本選考期は、予約枠と締切が重なります。方式の確認と予約を最優先にし、対策は残り日数で範囲を絞ってください。

受検までの日数 最優先ですること やらないこと
2週間以上 四則逆算と図表の読み取りを毎日演習し、1問あたりの秒数を体に入れる 英語から手をつける
3〜7日 計数を1形式(四則逆算か図表)に絞って仕上げ、言語は判定基準を暗記 問題集の通し解き
前日・当日 方式と予約の確認、電卓と通信環境の準備、ログイン可否の事前確認 新しい教材を開く

C-GAB会場では電卓を使えないため、自宅受検型と同じ感覚で臨むと計数で崩れます。

電卓の可否は「玉手箱で電卓は使える?」(No.65)で整理しています。

複数形式が重なって優先順位が決められない場合は、対策の全体像を扱った「Webテスト対策の完全ガイド」(No.1)から逆算すると判断しやすくなります。

科目別の具体的な進め方は「玉手箱の対策法」(No.54)を確認してください。

よくある質問(FAQ)

自宅で受けた玉手箱の結果を、他の企業に送ることはできますか?

できません。

自宅受検型には、過去の結果を別の企業に送信する機能そのものがありません。

使い回しが可能なのは、本人認証と監視があるC-GABおよびC-GAB plusに限られます。

自宅受検型で高得点だったとしても、その結果は受検した企業の選考でしか使われません。

玉手箱を課す企業を複数受けるなら、その都度受検する前提でスケジュールを組んでください。

使い回しを見込んで対策を止めてしまうのが、最も多い失敗パターンです。

C-GABを受け直すと、前回の良い結果は残りますか?

残らないと解説されています。

受検者向け情報サイトでは、使い回せるのは前回の結果のみで、再受検すると最新の成績に上書きされるとされています。

良いスコアを保存しておいて、2つのうち高いほうを提出するという使い方はできません。

そのため、手応えのある結果を持っている状態での受け直しは慎重に判断してください。

受け直すなら、前回より確実に伸ばせる準備をしてから臨むのが原則です。

時間がないまま受け直すのは、持ち札を捨てる行為になりかねません。

使い回したことは企業に伝わりますか?

結果の流用は提供元が用意している正規の仕組みであり、隠して行う操作ではありません。

企業が受け取るのは能力検査のスコアであり、それが今回受けたものか前回の流用かを選考担当者が細かく確認するとは限らないと解説されています。

ただし、企業の案内に「今回あらためて受検すること」と書かれている場合は話が別です。

指示に反して前回結果を送れば、案内に従わなかったという評価につながります。

判断に迷ったときは、受検案内メールの文面を最優先にしてください。

C-GABの予約はいつから取れますか?どのくらい前に押さえるべきですか?

企業から受検案内が届いた時点で予約手続きに進めます。

C-GAB系は予約なしでは受検できず、Web会場については予約可能枠に制限があると公式に示されています。

本選考が集中する時期は希望日時が埋まりやすいため、案内を開いたその日に枠を押さえるのが安全です。

また、予約の段階で性格検査を受けることになるため、30分程度の時間を確保してからアクセスしてください。

締切日ぎりぎりの予約は、メンテナンス日や満枠と重なると取り返しがつきません。

受検の途中で回線が切れました。もう受けられませんか?

すぐに諦める必要はありません。

一度画面を閉じて再度ログインすると、中断箇所から再開できる場合があると解説されています。

最初から解き直しになるケースもありますが、その場合でも受検自体は可能です。

再ログインしても受検できないときは、応募先企業の採用担当に連絡し、発生日時と症状を伝えて再受検を依頼してください。

連絡が早いほど対応の余地は広がります。

ただし対応が保証されているわけではないため、締切直前の受検は避けるべきです。

玉手箱が受検できない時間帯はありますか?

あります。

SHLの公式サイトでは、C-GAB plusとC-CABの予約画面について日曜日のメンテナンス日程が公表されており、その日はテストの配信も行われないと明記されています。

自宅受検型についても、就活情報サイトでは毎週水曜日の午前6時から午前8時を定期メンテナンスとする記載がありますが、年度により変わる可能性があるため受検前の確認が必要です。

加えて、メンテナンス開始の数時間前からログインできなくなる運用もあります。

深夜や早朝に駆け込みで受けるのは、それ自体がリスクだと考えてください。

まとめ

玉手箱の使い回しについて、押さえるべき点を整理します。

  • 使い回せるのはC-GABとC-GAB plusのみで、自宅受検型の結果は流用できない
  • C-GABとC-GAB plusのあいだでは相互に流用できるが、別の検査の結果としては使えない
  • 判断が企業別に分かれるのは、企業がどの受検方式を採用しているかで決まるため
  • 受け直すと前回の結果は上書きされるため、良い結果ほど守る発想が必要
  • C-GAB系は予約が必須で、予約の段階で性格検査を受けることになる
  • SHL公式が公表する日曜のメンテナンス日は予約もテスト配信も行われない
  • 中断後は再ログインで再開できる場合があるが、最初から解き直しになることもある

最初にすることは、受検案内を開いて予約が必要かどうかを確認することです。

予約があればC-GAB系で、使い回しという選択肢が手元にあります。

URLだけならその企業のために受け切るしかありません。

選考が重なる時期ほど、この5分の確認が締切とスコアの両方を守ってくれます。

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