この記事でわかること
- SPI英語(ENG)とは何か、どの受検形式で出るか、時間と問題数
- 6つの出題形式と、それぞれの例題・解き方
- 「長文が3つ出た」などの高得点指標の噂をどう扱うか
- 英語なしの企業の見分け方と、対策の優先順位
- セッションで多いつまずきと、受検日までの勉強法
SPI英語(ENG)の対策は、「高校卒業レベルの語彙を固め、20分で30問程度を1問40秒で処理する」ことに尽きます。
英語能力検査は企業ごとに実施の有無が異なるオプション検査で、提供元のリクルートマネジメントソリューションズは「20分間で30問程度、選択肢式」と公開しています。
出題は語彙・文法・読解の6形式に分かれますが、そのうち語彙系の3形式で半分以上を占めるため、単語を固めるだけで得点が安定します。
運営事務局の個別対策セッションでも、英語の相談は「読解に時間を使いすぎて語彙問題を落とす」ケースが目立ちます。
この記事では、提供元の公開情報をもとに出題内容を整理し、例題と高得点指標の扱い、受検日までの勉強法を解説します。
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SPI英語(ENG)とは?20分30問で語彙・文法・読解を測る能力検査
SPI英語(ENG)とは、SPI3の能力検査の一つである「英語能力検査」で、語彙・文法の理解力と読解力を、20分間・30問程度の選択肢式で測定するオプション検査です。
提供元のリクルートマネジメントソリューションズは、英語能力を「語彙・文法の理解力とそれを用いる際の流暢さをベースとし、読解力・文章表現力・口頭表現力・聞き取り能力の4技能で構成される」と説明したうえで、英語能力検査では「ベースと読解力を測定している」と公開しています。
つまり、リスニングとスピーキング、ライティングは出題されません。
必要な知識は高校卒業レベルを想定して開発されている、とも案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | SPI3の能力検査の一つ(オプション)。実施の有無は企業ごとに異なる |
| 測定するもの | 語彙・文法の理解力(ベース)と読解力 |
| 出題されないもの | リスニング・スピーキング・ライティング |
| 時間・問題数 | 20分間で30問程度、選択肢式 |
| 想定レベル | 高校卒業レベルの単語・文法 |
| 受検形式 | テストセンター、ペーパーテスティング。WEBテスティング(自宅受検)では実施されない |
SPI英語はテストセンターで出る?WEBテストでは出ない?
英語能力検査は、テストセンターとペーパーテスティングで実施され、WEBテスティング(自宅受検)では実施されません。
テストセンターでは、基礎能力検査(言語・非言語)の後に、企業が英語を実施する設定にしている場合のみ続けて出題されます。
実施しているかどうかは、テストセンターの受検予約画面で確認できます。
「テストセンターで英語があるかどうか分からない」という相談は多いのですが、予約画面を見れば分かるので、対策の範囲を決める前に必ず確認してください。
テストセンターでは、受検者の回答に応じて次に出題される問題が変わる方式で実施されていると提供元が説明しています。
そのため、同じ企業を受けた人どうしでも、出題された形式や難度が異なることがあります。
SPI英語の出題内容は6形式|例題と解き方
出題は「同意語・反意語」「英英辞典」「空欄補充」「誤文訂正」「和文英訳(語順整序)」「長文読解」の6形式で、前半3つが語彙・文法の知識問題、後半3つが文法・読解の処理問題です。
| 形式 | 問われること | 目安時間 | 対策の軸 |
|---|---|---|---|
| 同意語・反意語 | 下線部の語と最も意味が近い(遠い)語を選ぶ | 20秒 | 単語帳 |
| 英英辞典 | 英語の説明文に当てはまる単語を選ぶ | 30秒 | 単語帳+英語の定義に慣れる |
| 空欄補充 | 英文の空欄に入る語を文法・語法で選ぶ | 30秒 | 文法(前置詞・時制・接続詞) |
| 誤文訂正 | 英文の下線部から誤りを含む箇所を選ぶ | 40秒 | 文法(主語と動詞の一致・時制) |
| 和文英訳(語順整序) | 語群を並べ替えて指定の枠に入る語を選ぶ | 60秒 | 文型・書き換え表現 |
| 長文読解 | 英文を読み、内容一致・要旨・語の意味を答える | 1題3〜4分 | 設問先読み・段落ごとの要点 |
以下の例題は運営事務局が作成したオリジナルで、出題形式を再現していますが、本番の問題そのものではありません。
形式1:同意語・反意語
例題
次の下線部の語と最も意味が近い語を選びなさい。
The company decided to expand its business overseas.
A. reduce B. enlarge C. examine D. maintain E. postpone
解き方
expandは「拡大する」。
同じ意味はB. enlargeです。
反意語の問題なら、A. reduce(減らす)が答えになります。
設問が「近い」か「遠い(反対)」かを最初に確認してください。
答え:B
形式2:英英辞典
例題
次の説明に当てはまる語を選びなさい。
a person who buys goods or services
A. supplier B. customer C. employer D. manager E. producer
解き方
「商品やサービスを買う人」なので、B. customer(顧客)。
英英辞典形式は、説明文の中の動詞(buy)と対象(goods or services)を拾えば答えが決まります。
答え:B
形式3:空欄補充
例題
次の英文の空欄に入る語を選びなさい。
She has been working here ( ) 2019.
A. for B. since C. from D. during E. in
解き方
現在完了進行形と「起点となる年」の組み合わせは since。
forの後ろは期間(for five years)です。
答え:B
形式4:誤文訂正
例題
次の英文の下線部A〜Dのうち、誤りを含む箇所を選びなさい。誤りがない場合はEを選びなさい。
Each of the students (A) have (B) submitted their reports (C) before the (D) deadline.
解き方
主語は Each of the students で、each は単数扱い。
動詞は has でなければなりません。
答え:A
形式5:和文英訳(語順整序)
例題
次の2文がほぼ同じ意味になるように、語群から語を選んで下の文を完成させるとき、( 2 )と( 4 )に入る語を選びなさい。語群には不要な語も含まれる。
He said, “I will finish the report tomorrow.”
He said ( 1 )( 2 )( 3 )( 4 )( 5 ) the report the next day.
語群:that / would / he / will / finish / finishes
解き方
直接話法から間接話法への書き換え。
He said that he would finish the report the next day.
( 2 )=he、( 4 )=finish。
時制の一致(will→would)と、tomorrow→the next day の置き換えが判断材料です。
答え:( 2 ) he、( 4 ) finish
形式6:長文読解
長文読解は、150〜300語程度の英文に対して2〜3問の設問がつく形式です。
設問は「本文の内容と一致するもの」「本文の要旨」「下線部の語の意味」が中心です。
本文を最初から読むのではなく、設問を先に読み、問われている段落だけを探す読み方が時間内に収める鍵です。
1題に3〜4分以上かけると、後続の語彙問題を落とします。
SPI英語の高得点指標とは?「長文3つ」の噂の扱い方
SPI英語の高得点指標として「長文読解が3題出た」などの目安が受検者の間で語られていますが、提供元は「この問題が出れば合格ラインに達したというものはない」と明言しており、出題内容から得点を推測することはできません。
「spi 英語 高得点指標」「spi 英語 長文3つ」という検索が多いのは、テストセンターが回答状況に応じて出題を変える方式であることから、「難しい問題が出た=高得点」という推測が広まっているためです。
しかし提供元は、言語分野の長文問題について「長文問題が出たから合格ラインに達している、といったものでもない」と公式に案内しています。
英語能力検査についても同様で、出題形式や難度から自分の得点を判断することはできません。
運営事務局への相談でも、「長文が3題出たので高得点だと思ったが通過しなかった」「語彙問題ばかりだったが通過した」という報告の両方があります。
指標の噂に一喜一憂するより、「語彙問題を落とさない」「長文に時間をかけすぎない」という手順を守るほうが、結果に直結します。
SPI全体の7段階指標の仕組みは「SPIの指標(7段階)とは」で解説しています。
SPI英語はどの企業で実施される?英語なしの見分け方
英語能力検査の実施有無は企業ごとに異なり、テストセンターの予約画面で確認できるため、確認できた場合のみ対策範囲に含めるのが合理的な判断です。
英語能力検査を実施する企業は、業務で英語を使う機会が多い企業に多い傾向があります。
就活情報サイトでは、総合商社・外資系企業・航空・海運・旅行業界などが例として挙げられていますが、企業ごとの実施状況は年度で変わるため、企業名を断定することはできません。
| 確認方法 | 内容 |
|---|---|
| テストセンターの予約画面 | 受検する検査の種類が表示される。英語能力検査が含まれていれば実施あり |
| 受検案内メール | 「英語」「ENG」の記載があるか。所要時間が基礎能力検査の約35分より長い場合は追加検査の可能性 |
| WEBテスティングの案内 | WEBテスティングでは英語能力検査は実施されない |
「spi 英語なし」と検索する人は、「自分が受けるSPIに英語があるか」を知りたいケースがほとんどです。
予約画面と受検案内を確認すれば答えが出るので、推測で対策範囲を決めないでください。
受検案内から形式を見分ける方法は「WebテストのURL見分け方」で解説しています。
SPI英語対策のコツ|セッションで多いつまずきと勉強法
コツは「語彙系3形式を落とさない」「長文は設問先読みで1題3分以内」「文法は前置詞・時制・一致の3点に絞る」の3つで、20分30問という時間制約の中では、読解より語彙の取りこぼしを防ぐほうが得点への効果が大きくなります。
運営事務局が見てきた実例:SPI英語で多いつまずき3パターン
個別対策セッションで英語能力検査の相談を受けたときに多い、つまずき方を3つ紹介します。
実例1:「長文に時間を使いすぎて、後半の語彙問題に届かない」(大学3年・文系)
TOEICの読解に慣れていたため、長文を最初から丁寧に読んで1題に6分かけていました。
20分30問では、1題に6分使うと語彙問題を10問近く落とします。
設問を先に読み、問われている段落だけを探す読み方に変え、1題3分を上限にしたところ、全体の回答数が増えました。
実例2:「英英辞典形式を初めて見て固まった」(社会人・転職活動中)
英語の説明文から単語を選ぶ形式を知らず、1問目で1分以上止まっていました。
形式を知り、「説明文の動詞と目的語を拾う」という手順を確認しただけで、以後は30秒以内で処理できました。
英語力ではなく、形式を知っているかどうかの問題でした。
実例3:「誤文訂正で、意味は分かるのに誤りを見つけられない」(大学院生)
誤文訂正は、意味が通るかではなく「主語と動詞の一致」「時制」「前置詞」「冠詞」のどれかが崩れている箇所を探す問題です。
チェックする観点を4つに絞ったところ、「意味を読む」から「形を確認する」に切り替わり、正答率が安定しました。
コツ1:語彙は高校卒業レベルの単語帳を1冊、意味だけ確認する
必要な語彙は高校卒業レベルと提供元が案内しています。
大学受験用の単語帳を1冊、「見て意味が分かるか」だけを確認する使い方で十分です。
綴りを書く練習は不要です(選択肢式のため)。
同意語・反意語形式に備え、単語帳の類義語・反意語の欄にも目を通してください。
コツ2:文法は前置詞・時制・主語と動詞の一致の3点に絞る
空欄補充と誤文訂正で問われる文法は、この3点にほぼ集中します。
文法書を通読する必要はなく、問題集の空欄補充・誤文訂正の章を解いて、間違えた箇所の項目だけを確認する方法が効率的です。
コツ3:長文は設問先読み、1題3分を上限に
長文読解は、設問を先に読み、問われている箇所だけを本文から探します。
1題3分を超えたら、最も近い選択肢を入れて次に進んでください。
語彙問題1問と長文1題の配点差は公開されていませんが、時間あたりの正答数で考えると、語彙を落とすほうが損失が大きくなります。
受検日までの勉強法
| 受検までの残り日数 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 3日以内 | 6形式の例題で形式を確認。単語帳の類義語・反意語の欄を通読 | 各日1時間 |
| 1週間 | 問題集の英語の章を1周。長文は設問先読みで3分を計る | 1日30分 |
| 1か月以上 | 単語帳1冊を3周(意味の確認のみ)。問題集は2周目以降、間違えた形式だけ | 週3回、各30分 |
英語能力検査の対策は、基礎能力検査(言語・非言語)の対策が一段落してから着手してください。
英語を実施する企業でも、基礎能力検査の比重が下がるわけではありません。
基礎能力検査の全体の進め方は「SPI対策の始め方|出題範囲と勉強法」、言語分野の対策は「SPI言語の対策|頻出語句・二語の関係」を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
SPIの英語(ENG)とは、どのような検査ですか?
SPIの英語(ENG)とは、SPI3の能力検査の一つである「英語能力検査」です。
提供元は、語彙・文法の理解力(ベース)と読解力を測定する検査と説明しており、20分間で30問程度、選択肢式で出題されます。
リスニング・スピーキング・ライティングは出題されず、必要な知識は高校卒業レベルを想定して開発されています。
出題形式は、同意語・反意語、英英辞典、空欄補充、誤文訂正、和文英訳(語順整序)、長文読解の6つです。
SPI英語はテストセンターで必ずありますか?
必ずではありません。
英語能力検査はオプション検査で、実施するかどうかは企業ごとに異なります。
テストセンターの受検予約画面で、受検する検査の種類を確認できます。
WEBテスティング(自宅受検)では英語能力検査は実施されないため、自宅受検の案内であれば英語の対策は不要です。
SPI英語の時間と問題数はどれくらいですか?
提供元の公開情報では、20分間で30問程度です。
1問あたり40秒の計算になるため、語彙問題を20〜30秒で処理し、長文読解に3分程度を確保する配分が現実的です。
テストセンターでは受検者の回答に応じて出題が変わる方式のため、実際に出題される問題数や形式の内訳は人によって異なります。
SPI英語の高得点指標はありますか?長文が3つ出れば高得点ですか?
出題内容から得点を判断することはできません。
提供元は、言語分野の長文について「長文問題が出たから合格ラインに達しているといったものではない」と公式に案内しており、英語能力検査も同様です。
「長文3つ」などの噂は受検者の推測にすぎず、運営事務局への相談でも、長文が多く出て通過しなかった例と、語彙中心で通過した例の両方があります。
指標の噂より、語彙問題の取りこぼしを防ぐことに集中してください。
SPI英語はどの企業で実施されますか?
業務で英語を使う機会が多い企業に多い傾向があり、就活情報サイトでは総合商社・外資系・航空・海運・旅行業界などが例として挙げられています。
ただし、企業ごとの実施状況は年度で変わるため、企業名で断定することはできません。
自分が受ける企業で英語があるかどうかは、テストセンターの予約画面と受検案内メールで確認してください。
SPI英語の難易度は?TOEICで何点くらい必要ですか?
提供元は高校卒業レベルの単語・文法を想定していると案内しています。
TOEICとの対応は公開されていないため、点数で断定することはできません。
運営事務局のセッションで見る限り、英語力そのものより「英英辞典形式や誤文訂正の形式を知らない」「長文に時間を使いすぎる」ことで失点する受検者が多く、形式への慣れが結果を左右します。
まとめ
SPI英語(ENG)対策のポイントは、次の3点です。
- 20分30問程度の選択肢式で、語彙・文法・読解の6形式。リスニング・スピーキングはない
- 実施の有無は企業ごとに異なり、テストセンターの予約画面で確認できる。WEBテスティングでは実施されない
- 高校卒業レベルの語彙を固め、長文は設問先読みで1題3分以内。高得点指標の噂に頼らない
英語の対策は、基礎能力検査が一段落してから着手してください。
英語を実施する企業でも、言語・非言語の比重が下がることはありません。
SPI全体の対策手順は「SPI対策の始め方」を、他形式も含めた全体像は「Webテスト対策の完全ガイド」を参考にしてください。
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